アメリカ人が考える「世界へ影響を与えている国々」
- 2017/08/24
- 18:39
アメリカ人が考える「世界へ影響を与えている国々」

副題:アメリカ人の視点を以て考えてみる。アメリカの国際影響度ランキング
今回の話題の題材にしたのは、アメリカ・US NewsのHPにあるPower Rankingsのページ(*1)である。アメリカのニュースサイトが掲載した「ランキング」を題材にするのだが、その視点は、「ランキング結果が妥当か否か」ではない。
だいたいが異文化・異人種の他国の人間が考えるランキングが妥当だと感じる事例が少ない。今回の論考の視点は、「何を考えて、このランキングになったのか」というものである。
このパワーランキングは、いわば「国力ランキング」なのだが、その英語副題の内容から「国際影響度ランキング」と訳した。単に「国力ランキング」というよりも具体的な影響力を基準にしているのであろうと推定されるからである。
このランキングページは10位迄の表示でスタートするが、「Load More」のタブを押すと11位以降が順次表示されるものであった。
また、「Power Ranking」のページなのだが、「総合順位」も表示されていた。
このランキングページには「How we score」(どうやってランク付けしたか)の文字列があり、それをクリックすると、ランク付けの際にUS Newsが使用したデータ等の紹介・考え方を紹介するページ(*2)へとリンクされていた。
<リンク先>
Methodology: How the 2017 Best Countries Were Ranked
(メソドロシー:どの様に2017年最優良国をランキング付したか)
Here's a look at the global perception data behind our rankings.
(このページでは、ランキング付に使用した世界的なデータを紹介します)
データメソッドのリンク先のページには世銀データ等を使用した旨が書かれており、その内容は総合ランキングのランキン付け方法を紹介するページであった。
その中には評価構成要素を紹介している部分があり、9つの評価構成要素があり、そのうちの1つが「Power」であった。以下に、構成要素部分を抜粋引用する。
<構成要素部分抜粋>
①:Adventure (3.24 percent):詳細略
②:Citizenship (16.95 percent):詳細略
③:Cultural Influence (12.93 percent):詳細略
④:Entrepreneurship (17.42 percent):詳細略
⑤:Heritage (3.17 percent):詳細略
⑥:Movers (10.00 percent):詳細略
⑦:Open for Business (11.99 percent):詳細略
⑧:Power (7.42 percent):
a leader(政治指導者)、economically influential(経済的影響力)、politically influential(政治的影響力)、strong international alliances(強力な同盟関係)、strong military(強力な軍事力)
⑨:Quality of Life (16.89 percent):詳細略
<引用終わり>
各構成要素には、その軽重比率が示されている。構成要素は9つあるのだから、単純平均で言えば、1要素11.11%平均となるが、今回注目している「Power」は7.42%であり、単純平均よりも低い。
それでは、総合ランキングでは何を重視しているのかというと、上記の通り、②:Citizenship(市民権(人権状況))16.95%、③:Cultural Influence(文化的影響力)12.93%、④:Entrepreneurship(起業適正性)17.42%、⑦:Open for Business(ビジネス適正性)11.99%、⑨:Quality of Life(生活水準)16.89%の5項目が、単純平均よりも重い比率となっており、如何にも「アメリカが考える基準」であると言える。
同様、一番軽いのは、⑤:Heritage(伝統文化)3.17%であり、如何にもアメリカ人的価値観で設定された基準だと分かる比率である。
この様なアメリカ人的価値観でまとめられた総合ランキング(Overall Best Countries Ranking)は以下の通りである。総合ランキングも「Load More」のタブを押すと11位以降が順次表示されるので、世界約200ヶ国の上位10%の目安として、上位20カ国を紹介する。
<総合ランキング上位20ヶ国>
01位:スイス
02位:カナダ
03位:イギリス
04位:ドイツ
05位:日 本
06位:スウェーデン
07位:アメリカ
08位:オーストラリア
09位:フランス
10位:ノルウェー
11位:オランダ
12位:デンマーク
13位:フィンランド
14位:ニュージーランド
15位:シンガポール
16位:イタリア
17位:ルクセンブルグ
18位:オートリア
19位:スペイン
20位:中 国
<以上、上位20位まで>
ご覧の様に、スイス、カナダ、イギリスと続く「Best Countriesランキング」の結果は如何にもアメリカ人好みである。
一方、総合順位20位が中国である点に注目した。
評価構成要素に「Citizenship(市民権(人権状況))」や「Cultural Influence(文化的影響力)や「Quality of Life(生活水準)」があるのに、20位にランクインしているのは、よっほど、それ以外の要素が強いのだからであろうと推定される結果である。
知っての通り、中国は核ミサイルを配備し大軍拡を続けており、国際社会では、国際慣例を無視して傍若無人にふるまっており、ちゃっかり射止めた国連安保理常任理事国の座を最大限利用しており、そういう評点がよっぽど高いので、総合ランキングの20位に入っているのであろう。
その中国を除けば、20か国中、日本とシンガポール以外の17ヶ国総てが西欧文明圏諸国である。地理的には北米・西欧・北欧及び豪州・ニュージーランドである。
要するに、アメリカのニュースサイトが選定した「Best Countries」とは、自分達の西欧文明を物差しにしたものであることがわかる結果であると言える。
前置きが長くなったが、ここからが本題であるPower Ranking(パワーランキング)=国際影響度ランキングである。
先ずは、当該ページのランキング自体を紹介する。
Power Ranking
(パワーランキング)=国際影響度ランキング
These countries project their influence on the world stage.
(これらの国々が「世界」という舞台に、彼等の影響力を投影する)
01位:アメリカ(総合07位)
02位:ロシア (総合27位)
03位:中 国 (総合20位)
04位:イギリス(総合03位)
05位:ドイツ (総合04位)
06位:フランス(総合09位)
07位:日 本 (総合05位)
08位:イスラエル(総30位)
09位:サウジ (総合32位)
10位:UAE (総合22位)
ご覧の通り、所謂「軍事大国」であるアメリカ・ロシア・中国が上位3位までを占め、それに続いてG7諸国であるイギリス、ドイツ、フランス、日本が7位迄を占めている。
G7諸国の一国であるイタリアだけは10位以下の18位であった。
この後の8位にはイスラエルが入っている。イスラエルの軍事力は、中東の地にあっては相対的に有力ではあるが、絶対的な基準からすれば、けして抜きん出てはいないので、多分これは、イスラエル=ユダヤの強みである金融関係のパワーの評点が良かったからだと思われる。
これに続いて、9位・10位には、サウジアラビアとUAE(アラブ首長国連邦)が入っている。これも特徴的である。これは、戦略商品である原油を産出する国だからであり、OPECをコントロールする立場にあるからであろうと推定される。
何を言いたいのかと言うと、このPower Rankingの評価基準は、現実を表す基準が設定されているのではないか、との推論である。
Power Ranking評価のサブ構成要素として掲げられているのは、leader(政治指導者)、economically influential(経済的影響力)、politically influential(政治的影響力)、strong international alliances(強力な同盟関係)、strong military(強力な軍事力)の5つである。
上記のランキング結果と突き合わせて考えると、核戦力を含めた軍事面の比重は高いと思われるのだが、それだけではないこともわかる。
特に、「経済的影響力」との項目が、単にGDPの大きさであれば、サウジ・UAE両国よりもGDP総額が大きい、インド、イタリア、ブラジル、スペイン等が入ってくるはずだが、これら諸国よりもGDP総額が低いサウジ・UAEが入っていることから、評価基準「経済」の中身がお座成りではないことがわかる。
ちょっと話は戻るが、評価基準のうち「軍事」に関しては、従来、良く用いられていた「各国の軍事力=強力な軍事力」という面だけではなく、「強力な同盟関係」を要素として掲げている。
実際、「強力な同盟関係」の有無は、国力に大きな影響力があり、これが評価要素に含まれているということは、現実を見ていると考えられる。
そういう事で、イギリス、フランス、ドイツはNATO、我が国は日米安保がそれに該当し、高得点となっているのであろうと思われる。
我が国の偏向マスコミは、日米安保を過小評価するだけではなく、「日米安保で米軍基地が日本国内にあると、米軍基地を狙った攻撃で日本が被害を受ける可能性がある」(*3)との真逆の謀略言質を流布しているが、「強力な同盟関係」は国力の源泉の1つであるのが、むしろ現実である。
東西冷戦時代からずっと、日米安保に対して激烈なる反対を「サヨク」連中がしてきたのは、日米安保が日本列島の軍事的安全確保にとって、猛烈に有用であることの証拠でもある。
また、「サヨク」が言う「軍隊のない国、コスタリカ」も、その実態は、国境警備隊という「軍隊ではない防衛組織」とアメリカとの安全保障条約で国の独立と平和を確保しているものであり、それは自衛隊という「軍隊ではない防衛組織」とアメリカとの安全保障条約で国の独立と平和を確保している我が国とあまり違わない(笑)。
そういう現実からは「強力な同盟関係」を要素として掲げているアメリカ人の視点は的確だと感じるのである。
以上である。
アメリカ人が考える「評価要素」を見ての論考の結論としては、総合ランキングは「ルベラル色」が強かったり、西欧文明至上の匂いが鼻につくものであったが、ことPower Rankingに関しては、そういう各国が本能的に持つ内向きの視点ではなく、現実に即したものになっていると見える。学ぶべき要点としては以下の2点があると考えている。
1.経済力は経済力自体でパワーがあり、「軍事力を支える経済力」との視点だけではない。
2.「経済力」との大括りで思考を止めるのではなく、パワーとしての経済力との視点。
3.軍事力には、「強力な同盟関係」との視点が必要
【文末脚注】
(*1):アメリカ・US NewsのHPにあるPower Rankingsのページ
https://www.usnews.com/news/best-countries/power-full-list
(*2):同HP総合ランキング評価方法紹介ページ
Methodology: How the 2017 Best Countries Were Ranked
(メソドロシー:どの様に2017年最優良国をランキング付したか)
Here's a look at the global perception data behind our rankings.
(このページでは、ランキング付に使用した世界的なデータを紹介します)
https://www.usnews.com/news/best-countries/articles/methodology
(*3)インチキ言説「日米安保で米軍基地が日本国内にあると、米軍基地を狙った攻撃で日本が被害を受ける可能性がある」
2017/04/06投稿:
昔ながらの印象操作の一例
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-641.html
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副題:アメリカ人の視点を以て考えてみる。アメリカの国際影響度ランキング
今回の話題の題材にしたのは、アメリカ・US NewsのHPにあるPower Rankingsのページ(*1)である。アメリカのニュースサイトが掲載した「ランキング」を題材にするのだが、その視点は、「ランキング結果が妥当か否か」ではない。
だいたいが異文化・異人種の他国の人間が考えるランキングが妥当だと感じる事例が少ない。今回の論考の視点は、「何を考えて、このランキングになったのか」というものである。
このパワーランキングは、いわば「国力ランキング」なのだが、その英語副題の内容から「国際影響度ランキング」と訳した。単に「国力ランキング」というよりも具体的な影響力を基準にしているのであろうと推定されるからである。
このランキングページは10位迄の表示でスタートするが、「Load More」のタブを押すと11位以降が順次表示されるものであった。
また、「Power Ranking」のページなのだが、「総合順位」も表示されていた。
このランキングページには「How we score」(どうやってランク付けしたか)の文字列があり、それをクリックすると、ランク付けの際にUS Newsが使用したデータ等の紹介・考え方を紹介するページ(*2)へとリンクされていた。
<リンク先>
Methodology: How the 2017 Best Countries Were Ranked
(メソドロシー:どの様に2017年最優良国をランキング付したか)
Here's a look at the global perception data behind our rankings.
(このページでは、ランキング付に使用した世界的なデータを紹介します)
データメソッドのリンク先のページには世銀データ等を使用した旨が書かれており、その内容は総合ランキングのランキン付け方法を紹介するページであった。
その中には評価構成要素を紹介している部分があり、9つの評価構成要素があり、そのうちの1つが「Power」であった。以下に、構成要素部分を抜粋引用する。
<構成要素部分抜粋>
①:Adventure (3.24 percent):詳細略
②:Citizenship (16.95 percent):詳細略
③:Cultural Influence (12.93 percent):詳細略
④:Entrepreneurship (17.42 percent):詳細略
⑤:Heritage (3.17 percent):詳細略
⑥:Movers (10.00 percent):詳細略
⑦:Open for Business (11.99 percent):詳細略
⑧:Power (7.42 percent):
a leader(政治指導者)、economically influential(経済的影響力)、politically influential(政治的影響力)、strong international alliances(強力な同盟関係)、strong military(強力な軍事力)
⑨:Quality of Life (16.89 percent):詳細略
<引用終わり>
各構成要素には、その軽重比率が示されている。構成要素は9つあるのだから、単純平均で言えば、1要素11.11%平均となるが、今回注目している「Power」は7.42%であり、単純平均よりも低い。
それでは、総合ランキングでは何を重視しているのかというと、上記の通り、②:Citizenship(市民権(人権状況))16.95%、③:Cultural Influence(文化的影響力)12.93%、④:Entrepreneurship(起業適正性)17.42%、⑦:Open for Business(ビジネス適正性)11.99%、⑨:Quality of Life(生活水準)16.89%の5項目が、単純平均よりも重い比率となっており、如何にも「アメリカが考える基準」であると言える。
同様、一番軽いのは、⑤:Heritage(伝統文化)3.17%であり、如何にもアメリカ人的価値観で設定された基準だと分かる比率である。
この様なアメリカ人的価値観でまとめられた総合ランキング(Overall Best Countries Ranking)は以下の通りである。総合ランキングも「Load More」のタブを押すと11位以降が順次表示されるので、世界約200ヶ国の上位10%の目安として、上位20カ国を紹介する。
<総合ランキング上位20ヶ国>
01位:スイス
02位:カナダ
03位:イギリス
04位:ドイツ
05位:日 本
06位:スウェーデン
07位:アメリカ
08位:オーストラリア
09位:フランス
10位:ノルウェー
11位:オランダ
12位:デンマーク
13位:フィンランド
14位:ニュージーランド
15位:シンガポール
16位:イタリア
17位:ルクセンブルグ
18位:オートリア
19位:スペイン
20位:中 国
<以上、上位20位まで>
ご覧の様に、スイス、カナダ、イギリスと続く「Best Countriesランキング」の結果は如何にもアメリカ人好みである。
一方、総合順位20位が中国である点に注目した。
評価構成要素に「Citizenship(市民権(人権状況))」や「Cultural Influence(文化的影響力)や「Quality of Life(生活水準)」があるのに、20位にランクインしているのは、よっほど、それ以外の要素が強いのだからであろうと推定される結果である。
知っての通り、中国は核ミサイルを配備し大軍拡を続けており、国際社会では、国際慣例を無視して傍若無人にふるまっており、ちゃっかり射止めた国連安保理常任理事国の座を最大限利用しており、そういう評点がよっぽど高いので、総合ランキングの20位に入っているのであろう。
その中国を除けば、20か国中、日本とシンガポール以外の17ヶ国総てが西欧文明圏諸国である。地理的には北米・西欧・北欧及び豪州・ニュージーランドである。
要するに、アメリカのニュースサイトが選定した「Best Countries」とは、自分達の西欧文明を物差しにしたものであることがわかる結果であると言える。
前置きが長くなったが、ここからが本題であるPower Ranking(パワーランキング)=国際影響度ランキングである。
先ずは、当該ページのランキング自体を紹介する。
Power Ranking
(パワーランキング)=国際影響度ランキング
These countries project their influence on the world stage.
(これらの国々が「世界」という舞台に、彼等の影響力を投影する)
01位:アメリカ(総合07位)
02位:ロシア (総合27位)
03位:中 国 (総合20位)
04位:イギリス(総合03位)
05位:ドイツ (総合04位)
06位:フランス(総合09位)
07位:日 本 (総合05位)
08位:イスラエル(総30位)
09位:サウジ (総合32位)
10位:UAE (総合22位)
ご覧の通り、所謂「軍事大国」であるアメリカ・ロシア・中国が上位3位までを占め、それに続いてG7諸国であるイギリス、ドイツ、フランス、日本が7位迄を占めている。
G7諸国の一国であるイタリアだけは10位以下の18位であった。
この後の8位にはイスラエルが入っている。イスラエルの軍事力は、中東の地にあっては相対的に有力ではあるが、絶対的な基準からすれば、けして抜きん出てはいないので、多分これは、イスラエル=ユダヤの強みである金融関係のパワーの評点が良かったからだと思われる。
これに続いて、9位・10位には、サウジアラビアとUAE(アラブ首長国連邦)が入っている。これも特徴的である。これは、戦略商品である原油を産出する国だからであり、OPECをコントロールする立場にあるからであろうと推定される。
何を言いたいのかと言うと、このPower Rankingの評価基準は、現実を表す基準が設定されているのではないか、との推論である。
Power Ranking評価のサブ構成要素として掲げられているのは、leader(政治指導者)、economically influential(経済的影響力)、politically influential(政治的影響力)、strong international alliances(強力な同盟関係)、strong military(強力な軍事力)の5つである。
上記のランキング結果と突き合わせて考えると、核戦力を含めた軍事面の比重は高いと思われるのだが、それだけではないこともわかる。
特に、「経済的影響力」との項目が、単にGDPの大きさであれば、サウジ・UAE両国よりもGDP総額が大きい、インド、イタリア、ブラジル、スペイン等が入ってくるはずだが、これら諸国よりもGDP総額が低いサウジ・UAEが入っていることから、評価基準「経済」の中身がお座成りではないことがわかる。
ちょっと話は戻るが、評価基準のうち「軍事」に関しては、従来、良く用いられていた「各国の軍事力=強力な軍事力」という面だけではなく、「強力な同盟関係」を要素として掲げている。
実際、「強力な同盟関係」の有無は、国力に大きな影響力があり、これが評価要素に含まれているということは、現実を見ていると考えられる。
そういう事で、イギリス、フランス、ドイツはNATO、我が国は日米安保がそれに該当し、高得点となっているのであろうと思われる。
我が国の偏向マスコミは、日米安保を過小評価するだけではなく、「日米安保で米軍基地が日本国内にあると、米軍基地を狙った攻撃で日本が被害を受ける可能性がある」(*3)との真逆の謀略言質を流布しているが、「強力な同盟関係」は国力の源泉の1つであるのが、むしろ現実である。
東西冷戦時代からずっと、日米安保に対して激烈なる反対を「サヨク」連中がしてきたのは、日米安保が日本列島の軍事的安全確保にとって、猛烈に有用であることの証拠でもある。
また、「サヨク」が言う「軍隊のない国、コスタリカ」も、その実態は、国境警備隊という「軍隊ではない防衛組織」とアメリカとの安全保障条約で国の独立と平和を確保しているものであり、それは自衛隊という「軍隊ではない防衛組織」とアメリカとの安全保障条約で国の独立と平和を確保している我が国とあまり違わない(笑)。
そういう現実からは「強力な同盟関係」を要素として掲げているアメリカ人の視点は的確だと感じるのである。
以上である。
アメリカ人が考える「評価要素」を見ての論考の結論としては、総合ランキングは「ルベラル色」が強かったり、西欧文明至上の匂いが鼻につくものであったが、ことPower Rankingに関しては、そういう各国が本能的に持つ内向きの視点ではなく、現実に即したものになっていると見える。学ぶべき要点としては以下の2点があると考えている。
1.経済力は経済力自体でパワーがあり、「軍事力を支える経済力」との視点だけではない。
2.「経済力」との大括りで思考を止めるのではなく、パワーとしての経済力との視点。
3.軍事力には、「強力な同盟関係」との視点が必要
【文末脚注】
(*1):アメリカ・US NewsのHPにあるPower Rankingsのページ
https://www.usnews.com/news/best-countries/power-full-list
(*2):同HP総合ランキング評価方法紹介ページ
Methodology: How the 2017 Best Countries Were Ranked
(メソドロシー:どの様に2017年最優良国をランキング付したか)
Here's a look at the global perception data behind our rankings.
(このページでは、ランキング付に使用した世界的なデータを紹介します)
https://www.usnews.com/news/best-countries/articles/methodology
(*3)インチキ言説「日米安保で米軍基地が日本国内にあると、米軍基地を狙った攻撃で日本が被害を受ける可能性がある」
2017/04/06投稿:
昔ながらの印象操作の一例
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-641.html



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