【コラム】憲法審査会 神学論争・入口論争を野党は繰り返すのか?
- 2015/03/28
- 16:18
【コラム】憲法審査会 神学論争・入口論争を野党は繰り返すのか?
今晩から約1週間また海外出張の予定である。
その間、ブログの更新は出来なくなるので予めご承知置き願う。
皆様には、ブログランキングへの応援などご支援を感謝している。

更新なき期間も引き続き宜しくお願い申し上げる。
さて、出張前なのだが、1つ気になるニュースがあったので、それについて論評しておきたい。
<引用開始>YOMIURI ONLINE 2015年03月26日 18時47分
衆院憲法審査会、4月2日に初会合
衆院憲法審査会(保岡興治会長)は26日、国会内で幹事懇談会を開き、今国会で初めてとなる審査会を4月2日に開くことを決めた。
同日は新たな幹事を選任するだけにとどめる予定。
自民党は幹事懇談会で、憲法改正項目の絞り込みに向けた議論の日程を協議するため、4月2日の審査会終了後に改めて幹事懇談会を開くことを提案した。民主党は、憲法に対する安倍首相の考え方を批判しており、懇談会開催に応じるかどうかの判断を保留した。
<引用終わり>
いよいよ憲法改正の重い動きが少しは回転し始めたと思うと感無量である。
一方、引用記事にある「憲法改正項目の絞り込み」との政府自民党の姿勢は気になっている。憲法改正を、内容妥当性を真正面に据えた議論をするのではなく、憲法改正プロセスの障害となっているGHQ押しつけ第96条の改正を先に実施するとの手続き論・テクニック論の話になるのだったら不毛だと危惧している。
本ブログ「憲法研究」12-1で論評した様に、現行憲法第96条は米国憲法第5章[改正]
を参考に憲法改正ハードルが帝国憲法よりも引き上げられた条文だ。
米国(アメリカ合衆国)の政治体制は「合「州」国連邦」であり、各州の独立性・権限はとても強い。我が国とは国柄・歴史が違い、米国の各州は州法持ち州の立法府「立法部」もち、米国憲法の改正(修正条項の加筆)にはこの州の権限の尊重に高いプライオリティーが付されており、国家として1つにまとまっている我が国議会での議決とは違うのにハードルが引き上げられている。
手続き論・テクニック論を動機とする話なのだろうが、現行憲法の原罪的間違いである「米国センスでの帝国憲法改悪」の是正との意味合いはあると考えているのだが、とは言え、現行憲法で加筆された「国民投票」を今からなくすとの選択肢は事実上ないだろう。
国民投票規定を残すとして、もっとも議論が少ないであろう改正案は「各議院の総議員の三分の二以上」との米国かぶれ条文を帝国憲法と同基準の「出席議員の三分の二以上」に戻すことであろう。
他のニュースによると「二分の一以上」「過半数」へと変更する案が出ているが、当方としては、「2/3以上か1/2以上か」の議論は末節、重視すべきは「改憲の意義」だと考えている。
本来議論に入る前の手続き論・テクニック論のレベルでの「護憲」派の「神学論争化」は既視感満載の不毛であることは多くの方がご存じの通りだ。
過去、「護憲」派は答えの出ない神学論争、屁理屈展開しての入口論争などを駆使して、
議論忌避や寝っ転がり戦法で「実のある改憲議論をさせない」との手法で改憲を阻止してきた。
そこで考えるのだが、既に予算委員会などでは活用されている、議論総てをノーカットでネット中継し、録画したものをネット動画で国民の誰でもが見れる環境の保証を衆院憲法審査会にも適用していただき度いと希望している。
過去「護憲」派が多用した不毛な屁理屈コネコネの恥ずかしい姿を国民の前に露にしていただき度い。
憲法という我が国の国柄・理念を表す成文法の「どの部分」に対して、どんな姿勢であるのかの旗幟を隠す「護憲」派=実は反日派の陰湿は姿を「憲法改正項目の絞り込み」の過程で露わにしていただき度い。
そんな姿を露呈するのが嫌なら、ちゃんと堂々と議論すればいいだけの話。
記事の中にある「民主党は、憲法に対する安倍首相の考え方を批判しており」との記述でも「護憲」派は入口論争を展開し、改憲議論をさせないとの手法を駆使してくることは容易に想像できる。
彼等が衆院憲法審査会をボイコットするなら、ボイコットする理由の説明責任が彼等に生じる。そこで展開される屁理屈と必然的に発せられる彼等の得意技であるブーメラン発言を楽しみに待っている。
衆院憲法審査会開催初日予定日の4月2日は、まだ海外にいる予定なので、続きの論評は帰国後になろう。
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更新なき期間も引き続き宜しくお願い申し上げる。
さて、出張前なのだが、1つ気になるニュースがあったので、それについて論評しておきたい。
<引用開始>YOMIURI ONLINE 2015年03月26日 18時47分
衆院憲法審査会、4月2日に初会合
衆院憲法審査会(保岡興治会長)は26日、国会内で幹事懇談会を開き、今国会で初めてとなる審査会を4月2日に開くことを決めた。
同日は新たな幹事を選任するだけにとどめる予定。
自民党は幹事懇談会で、憲法改正項目の絞り込みに向けた議論の日程を協議するため、4月2日の審査会終了後に改めて幹事懇談会を開くことを提案した。民主党は、憲法に対する安倍首相の考え方を批判しており、懇談会開催に応じるかどうかの判断を保留した。
<引用終わり>
いよいよ憲法改正の重い動きが少しは回転し始めたと思うと感無量である。
一方、引用記事にある「憲法改正項目の絞り込み」との政府自民党の姿勢は気になっている。憲法改正を、内容妥当性を真正面に据えた議論をするのではなく、憲法改正プロセスの障害となっているGHQ押しつけ第96条の改正を先に実施するとの手続き論・テクニック論の話になるのだったら不毛だと危惧している。
本ブログ「憲法研究」12-1で論評した様に、現行憲法第96条は米国憲法第5章[改正]
を参考に憲法改正ハードルが帝国憲法よりも引き上げられた条文だ。
米国(アメリカ合衆国)の政治体制は「合「州」国連邦」であり、各州の独立性・権限はとても強い。我が国とは国柄・歴史が違い、米国の各州は州法持ち州の立法府「立法部」もち、米国憲法の改正(修正条項の加筆)にはこの州の権限の尊重に高いプライオリティーが付されており、国家として1つにまとまっている我が国議会での議決とは違うのにハードルが引き上げられている。
手続き論・テクニック論を動機とする話なのだろうが、現行憲法の原罪的間違いである「米国センスでの帝国憲法改悪」の是正との意味合いはあると考えているのだが、とは言え、現行憲法で加筆された「国民投票」を今からなくすとの選択肢は事実上ないだろう。
国民投票規定を残すとして、もっとも議論が少ないであろう改正案は「各議院の総議員の三分の二以上」との米国かぶれ条文を帝国憲法と同基準の「出席議員の三分の二以上」に戻すことであろう。
他のニュースによると「二分の一以上」「過半数」へと変更する案が出ているが、当方としては、「2/3以上か1/2以上か」の議論は末節、重視すべきは「改憲の意義」だと考えている。
本来議論に入る前の手続き論・テクニック論のレベルでの「護憲」派の「神学論争化」は既視感満載の不毛であることは多くの方がご存じの通りだ。
過去、「護憲」派は答えの出ない神学論争、屁理屈展開しての入口論争などを駆使して、
議論忌避や寝っ転がり戦法で「実のある改憲議論をさせない」との手法で改憲を阻止してきた。
そこで考えるのだが、既に予算委員会などでは活用されている、議論総てをノーカットでネット中継し、録画したものをネット動画で国民の誰でもが見れる環境の保証を衆院憲法審査会にも適用していただき度いと希望している。
過去「護憲」派が多用した不毛な屁理屈コネコネの恥ずかしい姿を国民の前に露にしていただき度い。
憲法という我が国の国柄・理念を表す成文法の「どの部分」に対して、どんな姿勢であるのかの旗幟を隠す「護憲」派=実は反日派の陰湿は姿を「憲法改正項目の絞り込み」の過程で露わにしていただき度い。
そんな姿を露呈するのが嫌なら、ちゃんと堂々と議論すればいいだけの話。
記事の中にある「民主党は、憲法に対する安倍首相の考え方を批判しており」との記述でも「護憲」派は入口論争を展開し、改憲議論をさせないとの手法を駆使してくることは容易に想像できる。
彼等が衆院憲法審査会をボイコットするなら、ボイコットする理由の説明責任が彼等に生じる。そこで展開される屁理屈と必然的に発せられる彼等の得意技であるブーメラン発言を楽しみに待っている。
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