世論調査・「敵基地攻撃能力の保有」75%が肯定的
- 2017/03/31
- 01:07
世論調査・「敵基地攻撃能力の保有」75%が肯定的

副題:存在し続けたリスクへの認知がやっと一般化した。それは良いことだ。
不在期間の関係で、時事ネタとしては時期を逸したかもしれないが、戦後の根本問題として論じる意義はあるので、少々論評する。
先ず、表題の世論調査だが、以下のURLで、その質問内容と回答結果を参照できる。
多数の質問の中の1つが「敵基地攻撃能力の保有」に関する質問である。
<産経ニュースHP 2017.3.20 20:02>
【産経・FNN合同世論調査】
主な質問と回答(3月)「敵基地攻撃能力の保有」75%が肯定的 保有すべきだ29・1% 保有を検討すべきだ46・0%
http://www.sankei.com/politics/news/170320/plt1703200029-n4.html
<抜粋引用>
【問】北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域内に落下した。日本に切迫した危機が迫っている時、敵のミサイル発射基地などへの日本の攻撃能力、いわゆる敵基地攻撃能力の保有について
↓
回答:
・保有すべきだ :29.1%
・保有を検討すべきだ:46.0%
・保有すべきではない:20.2%
・その他 : 4.7%
<引用終わり>
産経ニュースの見出し「75%が肯定的」とは、「保有すべきだ」:29.1%と「保有を検討すべきだ」:46.0%の合計75.1%のことであろう。
北朝鮮の弾道ミサイル発射とEEZへの着弾との具体的事実が発生する前は、これほどの比率で「敵基地攻撃能力の保有」を考える人々が多数を占める状態ではなかったことを思い出す。
軍事的常識として「敵基地攻撃能力」は、自国民の生命の安全には必須の能力なのである。
その事は、不在になる直前の投稿にて論評したので、ご記憶のことと思う。
2017/03/22投稿:
Power Projection能力
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-633.html
我々日本人1億何千万人の内の何れかが、不幸にしてリスク具現化の犠牲になった場合、その人にとって取り返しのつかない事柄である。そういう問題なので、それを知る人々は、我々日本人の生命の安全確保の為には、「敵基地攻撃能力」の必要性を訴えていた。
ところが、社会党や左巻きマスコミ等は、そういう軍事常識を語る人物に対して「軍国主義者だ」とかのレッテル貼りをして、論の中身に入らず、あたかも論じること自体が「好戦的」だとの印象操作で、真面目な防衛議論をさせない風潮を蔓延させ続けており、国民一般に於いても、その風潮がある為に、話題になる機会は極めて少なかったのである。
国民一般は、自分自身の生命のリスクが増大しているとの認識を持つに至らず、それへの対処方法として「敵基地攻撃能力」を訴えると、上記した「風潮」のままに、「侵主義者だ」「歴史を学んでない」との雰囲気に流されていたと記憶している。
この様な「風潮」があった別の事例を紹介する。
当方が学生の頃の話なのだが、「自衛隊をどうするべきか」との問いがあったことを思い出す。当時は、今と違い、大学では「自由討論」とか「○○を考える討論会」などが結構な頻度で様々なサークル・団体が開催していた。当時、この命題を提示していたのは、社会党系の学生団体なので、結論は「違憲・解体」であることは容易に想像できたが、当方は、社会党系学生団体の中にも自分の頭で考える人物がいるかもしれないと、次の様な趣旨の意見を述べた。
【国民の安全を保障する組織として各国は軍隊を持っており、自由主義諸国はシビリアンコントロール概念での統制を基礎に、ソ連などは党の統制を以て強大な力を持つ「軍隊」を統制する体制をとっている。自衛隊を違憲の存在だとして法的な統制機構下に置かない状態は、貴方達が言う「軍部独走」を許す土壌に他ならない。明治憲法が統帥権に関しての統治機構上の明示がなかった為に起こったことを本気で反省するなら、自衛隊を国軍として法的に明確化して、諸外国と同様のシビリアンコントロール体制に気見込む法整備を急ぐべきなのではないか?】
社会党系学生団体諸君は無言のまま、当方を無視したのは言うまでもない。
今も昔も、この手の「団体」は、「国民の安全をどの様に保障するのか」との命題に対して、その現実的・具体的方策を述べることをしない。
彼等が言う事は、「誰が攻めてくるの?」「戦争なんか起こらない」「ソ連や中国は平和勢力。戦争を始めるのはいつも米軍」との現実とは真逆のごまかしばかりである。
一般的なリスク評価は、①発生した場合のインパクトの大きさと②発生可能性を乗じた結果で評価するのであるが、「①発生した場合のインパクトの大きさ」が取り返しのつかない生命の問題であることから、そちら側での思考をさせない為に、盛んに「②発生可能性はゼロ」との印象操作をしてきたのである。
要するに、現実として存在しているリスクに対して「ない」と称して否定することをずっと続けてきたのが、所謂「サヨク」とカタカナ表記される集団である。
具体的には、昔は社会党、その後、右派は民主党→民進党、朝鮮系・ふぇみ系の社民党、今も昔も共産党、朝日新聞、毎日新聞等である。
彼等が言っていた、「誰が攻めてくるの?」「戦争なんか起こらない」「ソ連や中国は平和勢力。戦争を始めるのはいつも米軍」のうち、「誰が攻めてくるの?」とのごまかしは破綻している。尖閣への中国公船の侵入、北朝鮮の弾道ミサイル発射等の現実が、そのごまかしの化けの皮を剥がしている。
「誰が攻めてくるの?」とのごまかしを、いけしゃぁしゃぁと述べていた当時に於いても、それは「攻めてくるだけの能力を今は持っていないから表明化していないだけ」との指摘をしていたのだが、それに続く「侵攻能力を具備したら、彼等は日本を攻撃してくるであろう」との未来の話になってしまい、リスク対応の宿命である「現実化前の事象への対応」での想定リスクは、そもそも、そういう想定リスクを国民一般に考えさせたくない側を相手にすると、外形的には、単なる水掛け論になってしまうのであった。
当時は、侵攻する能力((Ability)がなかっただけで、我が国近隣の共産主義を自称する諸国は、我が国に仇なす意思(Intention)を持っていることは明らかなので、当時から、リスクは存在していたのだが、それら諸国にシンパシーを持つ所謂「サヨク」のごかましで、それが一般化しなかったのである。
現在、我が国に仇なす意思(Intention)の方は不変、むしろ、単なる共産主義だけではなく、むしろ、特定アジア諸国に於いては、その国の成り立ち、文明圏としての特徴等が、我が国に仇なす意思(Intention)の中核にあり、より強固なものだということが判明しているし、中国や北朝鮮は侵攻する能力((Ability)を具備するに至り、リスク認識がやっと一般化したのである。
存在し続けたリスクへの認知がやっと一般化したことは良いことである。
気持ちの中には、気付くの遅いよ、との感情はあるが、だからと言って、過去のことを責めるつもりはない。今からでも遅くはない。リスクを認識した方々は、是非とも、防衛問題の当然の帰結となる「敵基地攻撃能力」の議論で、ごまかしを続けてきた「サヨク」の戯言に二度と騙されない様にしていただきたい。
【ご参考】
○AbilityとIntentionに関する考察過去記事
2015/02/20投稿:
【コラム】持つと人を切りたくなる妖刀村正
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-25.html
2017/03/16投稿:
続・妖刀村正
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-629.html
○「「敵基地攻撃能力」は、自国民の生命の安全には必須の能力」に関する過去記事
2017/03/22投稿
Power Projection能力
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-633.html
副題:法的に動けないなら、どんな装備も役に立たない。法的に可能でも、役立つ装備がなければ実行できない。もっとも大事な視点とは、我々日本人の生命を護る為には、何が必要なのかとの視点である。
○「自分の頭で考えることの大切さ」に関する過去記事
2015/03/05投稿:
【コラム】足して2で割る真理教
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
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副題:存在し続けたリスクへの認知がやっと一般化した。それは良いことだ。
不在期間の関係で、時事ネタとしては時期を逸したかもしれないが、戦後の根本問題として論じる意義はあるので、少々論評する。
先ず、表題の世論調査だが、以下のURLで、その質問内容と回答結果を参照できる。
多数の質問の中の1つが「敵基地攻撃能力の保有」に関する質問である。
<産経ニュースHP 2017.3.20 20:02>
【産経・FNN合同世論調査】
主な質問と回答(3月)「敵基地攻撃能力の保有」75%が肯定的 保有すべきだ29・1% 保有を検討すべきだ46・0%
http://www.sankei.com/politics/news/170320/plt1703200029-n4.html
<抜粋引用>
【問】北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域内に落下した。日本に切迫した危機が迫っている時、敵のミサイル発射基地などへの日本の攻撃能力、いわゆる敵基地攻撃能力の保有について
↓
回答:
・保有すべきだ :29.1%
・保有を検討すべきだ:46.0%
・保有すべきではない:20.2%
・その他 : 4.7%
<引用終わり>
産経ニュースの見出し「75%が肯定的」とは、「保有すべきだ」:29.1%と「保有を検討すべきだ」:46.0%の合計75.1%のことであろう。
北朝鮮の弾道ミサイル発射とEEZへの着弾との具体的事実が発生する前は、これほどの比率で「敵基地攻撃能力の保有」を考える人々が多数を占める状態ではなかったことを思い出す。
軍事的常識として「敵基地攻撃能力」は、自国民の生命の安全には必須の能力なのである。
その事は、不在になる直前の投稿にて論評したので、ご記憶のことと思う。
2017/03/22投稿:
Power Projection能力
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-633.html
我々日本人1億何千万人の内の何れかが、不幸にしてリスク具現化の犠牲になった場合、その人にとって取り返しのつかない事柄である。そういう問題なので、それを知る人々は、我々日本人の生命の安全確保の為には、「敵基地攻撃能力」の必要性を訴えていた。
ところが、社会党や左巻きマスコミ等は、そういう軍事常識を語る人物に対して「軍国主義者だ」とかのレッテル貼りをして、論の中身に入らず、あたかも論じること自体が「好戦的」だとの印象操作で、真面目な防衛議論をさせない風潮を蔓延させ続けており、国民一般に於いても、その風潮がある為に、話題になる機会は極めて少なかったのである。
国民一般は、自分自身の生命のリスクが増大しているとの認識を持つに至らず、それへの対処方法として「敵基地攻撃能力」を訴えると、上記した「風潮」のままに、「侵主義者だ」「歴史を学んでない」との雰囲気に流されていたと記憶している。
この様な「風潮」があった別の事例を紹介する。
当方が学生の頃の話なのだが、「自衛隊をどうするべきか」との問いがあったことを思い出す。当時は、今と違い、大学では「自由討論」とか「○○を考える討論会」などが結構な頻度で様々なサークル・団体が開催していた。当時、この命題を提示していたのは、社会党系の学生団体なので、結論は「違憲・解体」であることは容易に想像できたが、当方は、社会党系学生団体の中にも自分の頭で考える人物がいるかもしれないと、次の様な趣旨の意見を述べた。
【国民の安全を保障する組織として各国は軍隊を持っており、自由主義諸国はシビリアンコントロール概念での統制を基礎に、ソ連などは党の統制を以て強大な力を持つ「軍隊」を統制する体制をとっている。自衛隊を違憲の存在だとして法的な統制機構下に置かない状態は、貴方達が言う「軍部独走」を許す土壌に他ならない。明治憲法が統帥権に関しての統治機構上の明示がなかった為に起こったことを本気で反省するなら、自衛隊を国軍として法的に明確化して、諸外国と同様のシビリアンコントロール体制に気見込む法整備を急ぐべきなのではないか?】
社会党系学生団体諸君は無言のまま、当方を無視したのは言うまでもない。
今も昔も、この手の「団体」は、「国民の安全をどの様に保障するのか」との命題に対して、その現実的・具体的方策を述べることをしない。
彼等が言う事は、「誰が攻めてくるの?」「戦争なんか起こらない」「ソ連や中国は平和勢力。戦争を始めるのはいつも米軍」との現実とは真逆のごまかしばかりである。
一般的なリスク評価は、①発生した場合のインパクトの大きさと②発生可能性を乗じた結果で評価するのであるが、「①発生した場合のインパクトの大きさ」が取り返しのつかない生命の問題であることから、そちら側での思考をさせない為に、盛んに「②発生可能性はゼロ」との印象操作をしてきたのである。
要するに、現実として存在しているリスクに対して「ない」と称して否定することをずっと続けてきたのが、所謂「サヨク」とカタカナ表記される集団である。
具体的には、昔は社会党、その後、右派は民主党→民進党、朝鮮系・ふぇみ系の社民党、今も昔も共産党、朝日新聞、毎日新聞等である。
彼等が言っていた、「誰が攻めてくるの?」「戦争なんか起こらない」「ソ連や中国は平和勢力。戦争を始めるのはいつも米軍」のうち、「誰が攻めてくるの?」とのごまかしは破綻している。尖閣への中国公船の侵入、北朝鮮の弾道ミサイル発射等の現実が、そのごまかしの化けの皮を剥がしている。
「誰が攻めてくるの?」とのごまかしを、いけしゃぁしゃぁと述べていた当時に於いても、それは「攻めてくるだけの能力を今は持っていないから表明化していないだけ」との指摘をしていたのだが、それに続く「侵攻能力を具備したら、彼等は日本を攻撃してくるであろう」との未来の話になってしまい、リスク対応の宿命である「現実化前の事象への対応」での想定リスクは、そもそも、そういう想定リスクを国民一般に考えさせたくない側を相手にすると、外形的には、単なる水掛け論になってしまうのであった。
当時は、侵攻する能力((Ability)がなかっただけで、我が国近隣の共産主義を自称する諸国は、我が国に仇なす意思(Intention)を持っていることは明らかなので、当時から、リスクは存在していたのだが、それら諸国にシンパシーを持つ所謂「サヨク」のごかましで、それが一般化しなかったのである。
現在、我が国に仇なす意思(Intention)の方は不変、むしろ、単なる共産主義だけではなく、むしろ、特定アジア諸国に於いては、その国の成り立ち、文明圏としての特徴等が、我が国に仇なす意思(Intention)の中核にあり、より強固なものだということが判明しているし、中国や北朝鮮は侵攻する能力((Ability)を具備するに至り、リスク認識がやっと一般化したのである。
存在し続けたリスクへの認知がやっと一般化したことは良いことである。
気持ちの中には、気付くの遅いよ、との感情はあるが、だからと言って、過去のことを責めるつもりはない。今からでも遅くはない。リスクを認識した方々は、是非とも、防衛問題の当然の帰結となる「敵基地攻撃能力」の議論で、ごまかしを続けてきた「サヨク」の戯言に二度と騙されない様にしていただきたい。
【ご参考】
○AbilityとIntentionに関する考察過去記事
2015/02/20投稿:
【コラム】持つと人を切りたくなる妖刀村正
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-25.html
2017/03/16投稿:
続・妖刀村正
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-629.html
○「「敵基地攻撃能力」は、自国民の生命の安全には必須の能力」に関する過去記事
2017/03/22投稿
Power Projection能力
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-633.html
副題:法的に動けないなら、どんな装備も役に立たない。法的に可能でも、役立つ装備がなければ実行できない。もっとも大事な視点とは、我々日本人の生命を護る為には、何が必要なのかとの視点である。
○「自分の頭で考えることの大切さ」に関する過去記事
2015/03/05投稿:
【コラム】足して2で割る真理教
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-44.html



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