【コラム】再々度、憲法の中身を知る必要性を述べる
- 2015/03/20
- 23:19
【コラム】再々度、憲法の中身を知る必要性を述べる
現行憲法はこのブログの最初の方で論評した通り、我が国が連合軍(GHQ)に占領されていた主権喪失期にあって、マッカーサーが若い部下に命じ僅か1週間程度で英文作成させたものを和訳したものである。
この史実から「中身がどうであろうと経緯だけで無効」との勇ましい意見があるが、もしも、その論が成り立つならば、その逆の「経緯がどうであろうと、中身が素晴らしい平和憲法なのだから護憲・維持すべき」との論も成り立つ。
要するに本当の中身に入り込まず、貼っているレッテルや贋看板だけで騒ぐ空虚さは同じだと言うことだ。
贋看板や貼ってあるレッテルだけで騒ぐこととは、具体的な議論に入らず情緒的な煽りや雰囲気だけで護憲・改憲・解釈改憲だと騒いでいることを指摘している。
これらは方向性が違ってあっても、中身の是非を論じる具体的議論を妨げていることは同じであり、実質的には改憲妨害の側面があることにお気づきいただき度い。
一方、中身の議論をしている風に見えるが、実は実質的「護憲」になっているのが「解釈」の議論である。
その典型が「憲法9条の解釈」である。
憲法9条の語句をいろいろと言い繕い「陸海空軍その他の戦力」ではない自衛隊を保持し国防をしているのだが、この先人の窮余の策を逆手に取り「現行憲法のままでも国防は出来る」との言い方で、憲法9条以外の現行憲法の毒の本丸である前文・第1章や司法権のあり方等の大きな問題を放置・継続させているとの実質「護憲」言説がある。
「改憲すべき箇所は憲法9条」との誤解誘導は危険なのである。
逆に問いたい。「解釈」をしないと国防軍を持てない憲法、素直に読だら疑問がわく条文の憲法をそのままにしておきたいのは何故ですか?
「改憲手続きが大変」って、あんた国家理念を真面目に考えてないでしょ。って言うか今のままで良いって言ってるのと同じですね。結局は「護憲」だってことですね。
このブログでは日本国憲法全103条を大日本帝国憲法と比較しながら論評してきた。
その比較方法は素直に出来た順番である帝国憲法→現行憲法との時系列に並べて比較してきた。
このブログを読んでいる方の多くはパソコンやスマホでアクセスしているはずなので言うが、帝国憲法と現行憲法を比較する資料や論評をググっていただければわかる通り、その多くが現行憲法→帝国憲法との順番で比較している。
本ブログは時系列比較することで「占領軍の手で帝国憲法の何が廃止・削除されたか」がより明確にわかる「GHQによって何が追加されたのか」がより明確にわかる、との当方経験に基づき、素直に時系列順の比較とした。
憲法研究で多くが採用している現行憲法→帝国憲法との順番での比較では「現行憲法のこの条文は昔はどうだったか」との視点となり「廃止・削除」との視点は薄れてしまう。
時系列順の比較によりわかったことは現行憲法発布時点の日本封じ込め思想のままの前文や我が国の国柄、我々日本人が日本人の感性で歩んできた歴史から得た教訓に基づき創り上げてきた社会・制度をリセットするが如き異文化思想条文による齟齬などがあることがわかったと思う。
我々日本人は、古より良きものは出自に関係なく取り入れる柔軟性ある民族であり、現行憲法にある舶来品でも良いものは良いとして取り入れているが、実は良くないものも多々含まれている。その分類、具体的指摘なくして改憲はあり得ない。
具体的に問題個所を掲げ、その何が問題で、どの様な理由で、どの様に改めるのかを提示してこそ問題ある現行憲法を無効化できる。
同時に、どの部分を継続し引き続き残しておくのかにも触れておいきたい。
贋看板や貼ってあるレッテルだけで騒ぎ、具体的な議論に入らず情緒的な煽りや雰囲気だけでの改憲論議は空虚だ。まるでサヨクが「護憲」を叫ぶ姿と同じではないか。
所謂サヨクが言う「護憲」とは現行憲法が抱える日本人の幸福を阻害する毒の温存であり、もしもサヨク側が自由に改憲出来るとなれば「護憲」なるスローガンを唱えていたことなど忘れ去り一挙に天皇陛下の存在を抹殺する「憲法」に「改憲」することは容易に想像できよう。
中国共産党支配下の支那大陸の「中華人民共和国」では国家最高機関と位置付けられている全人代(国会に相当)の代議員(国会議員に相当)を国民が直接投票する選挙が実施されておらず、「人民解放軍」と称される軍事組織は建軍以来「中国共産党が軍隊を指導する。」との軍隊である。そんな規定の憲法へと改憲したい人がいるとは思えない。一部の特殊な性向の方だけが希望しているのだろうが迷惑である。
憲法議論とはどの様な憲法にするのか、ということが最も重要な課題なのである。
その為には、現行憲法がどの様な憲法なのかとの理解が不可欠だ。
現行憲法が日本人の幸福の為に相応しい憲法ならば改憲は必要ないのだが、現行憲法全文を読み、現行憲法が日本人の幸福の為に相応しい憲法ではないことを理解できたと思う。
そう考えるので「平和憲法」なる贋看板を掲げた現行憲法の中身を理解する「読む段階」を終え、「中身の是非を考える段階」へと移っていきたいと考えている。
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現行憲法はこのブログの最初の方で論評した通り、我が国が連合軍(GHQ)に占領されていた主権喪失期にあって、マッカーサーが若い部下に命じ僅か1週間程度で英文作成させたものを和訳したものである。
この史実から「中身がどうであろうと経緯だけで無効」との勇ましい意見があるが、もしも、その論が成り立つならば、その逆の「経緯がどうであろうと、中身が素晴らしい平和憲法なのだから護憲・維持すべき」との論も成り立つ。
要するに本当の中身に入り込まず、貼っているレッテルや贋看板だけで騒ぐ空虚さは同じだと言うことだ。
贋看板や貼ってあるレッテルだけで騒ぐこととは、具体的な議論に入らず情緒的な煽りや雰囲気だけで護憲・改憲・解釈改憲だと騒いでいることを指摘している。
これらは方向性が違ってあっても、中身の是非を論じる具体的議論を妨げていることは同じであり、実質的には改憲妨害の側面があることにお気づきいただき度い。
一方、中身の議論をしている風に見えるが、実は実質的「護憲」になっているのが「解釈」の議論である。
その典型が「憲法9条の解釈」である。
憲法9条の語句をいろいろと言い繕い「陸海空軍その他の戦力」ではない自衛隊を保持し国防をしているのだが、この先人の窮余の策を逆手に取り「現行憲法のままでも国防は出来る」との言い方で、憲法9条以外の現行憲法の毒の本丸である前文・第1章や司法権のあり方等の大きな問題を放置・継続させているとの実質「護憲」言説がある。
「改憲すべき箇所は憲法9条」との誤解誘導は危険なのである。
逆に問いたい。「解釈」をしないと国防軍を持てない憲法、素直に読だら疑問がわく条文の憲法をそのままにしておきたいのは何故ですか?
「改憲手続きが大変」って、あんた国家理念を真面目に考えてないでしょ。って言うか今のままで良いって言ってるのと同じですね。結局は「護憲」だってことですね。
このブログでは日本国憲法全103条を大日本帝国憲法と比較しながら論評してきた。
その比較方法は素直に出来た順番である帝国憲法→現行憲法との時系列に並べて比較してきた。
このブログを読んでいる方の多くはパソコンやスマホでアクセスしているはずなので言うが、帝国憲法と現行憲法を比較する資料や論評をググっていただければわかる通り、その多くが現行憲法→帝国憲法との順番で比較している。
本ブログは時系列比較することで「占領軍の手で帝国憲法の何が廃止・削除されたか」がより明確にわかる「GHQによって何が追加されたのか」がより明確にわかる、との当方経験に基づき、素直に時系列順の比較とした。
憲法研究で多くが採用している現行憲法→帝国憲法との順番での比較では「現行憲法のこの条文は昔はどうだったか」との視点となり「廃止・削除」との視点は薄れてしまう。
時系列順の比較によりわかったことは現行憲法発布時点の日本封じ込め思想のままの前文や我が国の国柄、我々日本人が日本人の感性で歩んできた歴史から得た教訓に基づき創り上げてきた社会・制度をリセットするが如き異文化思想条文による齟齬などがあることがわかったと思う。
我々日本人は、古より良きものは出自に関係なく取り入れる柔軟性ある民族であり、現行憲法にある舶来品でも良いものは良いとして取り入れているが、実は良くないものも多々含まれている。その分類、具体的指摘なくして改憲はあり得ない。
具体的に問題個所を掲げ、その何が問題で、どの様な理由で、どの様に改めるのかを提示してこそ問題ある現行憲法を無効化できる。
同時に、どの部分を継続し引き続き残しておくのかにも触れておいきたい。
贋看板や貼ってあるレッテルだけで騒ぎ、具体的な議論に入らず情緒的な煽りや雰囲気だけでの改憲論議は空虚だ。まるでサヨクが「護憲」を叫ぶ姿と同じではないか。
所謂サヨクが言う「護憲」とは現行憲法が抱える日本人の幸福を阻害する毒の温存であり、もしもサヨク側が自由に改憲出来るとなれば「護憲」なるスローガンを唱えていたことなど忘れ去り一挙に天皇陛下の存在を抹殺する「憲法」に「改憲」することは容易に想像できよう。
中国共産党支配下の支那大陸の「中華人民共和国」では国家最高機関と位置付けられている全人代(国会に相当)の代議員(国会議員に相当)を国民が直接投票する選挙が実施されておらず、「人民解放軍」と称される軍事組織は建軍以来「中国共産党が軍隊を指導する。」との軍隊である。そんな規定の憲法へと改憲したい人がいるとは思えない。一部の特殊な性向の方だけが希望しているのだろうが迷惑である。
憲法議論とはどの様な憲法にするのか、ということが最も重要な課題なのである。
その為には、現行憲法がどの様な憲法なのかとの理解が不可欠だ。
現行憲法が日本人の幸福の為に相応しい憲法ならば改憲は必要ないのだが、現行憲法全文を読み、現行憲法が日本人の幸福の為に相応しい憲法ではないことを理解できたと思う。
そう考えるので「平和憲法」なる贋看板を掲げた現行憲法の中身を理解する「読む段階」を終え、「中身の是非を考える段階」へと移っていきたいと考えている。



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