2016年・参議院選3
- 2016/06/28
- 01:55
2016年・参議院選3

前回は途中で切ってしまったが、今回は、その続きである。
前の投稿で言及した「日本のこころを大切にする党」(以降、日ころ)だが、残念ながら未来がない。現在の党勢は参議院議員3名の泡沫状態であり、今回参議院選で2名以上の当選者を獲得しないと、単独では事実上会派として成立せず、質問時間の割り当てがほぼなくなるとの事態になると予想される。
冷静に考えれば、そもそもの党首だった平沼赳夫議員が自民党に復党した段階で終焉した党であるのだが、現在の3名の顔ぶれ(中山恭子代表、中野正志幹事長、和田政宗議員)を見ると、このまま雲散霧消してしまうのは惜しい顔ぶれだと感じている。
一方、政党としての「日ころ」は、外部から見る限り、かなり脆弱である様に感じる。
それが表れているのが、基本政策や選挙公約である。
政治的方向性に関しては賛同できる内容が並んでいるものの、その記載量は少なく、単なるスローガンレベルに留まっており、実現ロードマップや実現方法に関する記載はない。
<ご参考:日本のこころを大切にする党HP>
参議院選挙2016選挙公約
https://nippon-kokoro.jp/election/san2016/promise/
確かに、野党第一党の民進党のHPと比べれば「同レベル」の記載量なのだが、逆に言えば、あんなダメ政党と同じで良いのか?というところである。
<ご参考:民進党HP>
国民との約束・参院選2016
https://www.minshin.or.jp/election2016/yakusoku
前の投稿で記した様に、残念ながら「日ころ」の実態は、その歴史からも「石原慎太郎の盟友・平沼赳夫の政党」であり、その器に乗っかっている状態である。
政党としては、その議員数、その態勢からも脆弱・泡沫状態であるのが実態だと評価せざるを得ない。
更には、橋下・維新と別れた後の獲得票数を見れば、今後、党勢が盛り上がり復活する目処は立っていない。この現実を踏まえれば、前回のケースとは逆に、今回の参議院選で2名の当選者が出たとしても、今後、長期にわたり「日ころ」が、その存在感を発揮し続けることは難しいと結論せざるを得ない。
和田政宗議員は1974年10月14日生まれで、まだ40代になったばかりである。
政治家の活動時間は長く、今回全国区比例区に日ころから立候補している中山成彬氏は72歳、西村真悟氏は67歳である。和田政宗議員には、後、少なくとも30年以上の活動時間がある。
今のままでは、和田議員は国会での発言機会を大きく失うことになる。
日ころの支持者が何を根拠に日ころを支持しているのかは、各位それぞれであろうが、当方から見れば「愛国的言動をする党だから」の一点でのみ存在意義があるだけで、それ以外の点については、かなり疑問がある。
その「疑問」とは、具体的には、①党としての実務能力、事務処理能力、地方組織等が脆弱だと解される。②党としてのSustainability(持続可能性)がないと解される。の2点である。
ここまでの当方分析に異議がある方は、これ以上は読まなくて結構である。
「選挙で勝ち、議員数を増やすのだぁ~」とドン・キホーテの如き勝算なき戦いを繰り返せば良い。当方は、中山恭子議員や和田政宗議員を今後とも活かす方策を考えているのである。
さて、日ころなのだが、平沼赳夫、園田博之のたち日以来の中心メンバーが自民党に復党したのに、何故、それ以降も存続しているのか?
これは推測でしかないのだが、多分、中山成彬氏の選挙立候補の為であろうと見ている。
中山成彬氏は、衆議院議員を長く務めたのだが、あの、おQ層「政権交代」選挙である2009年8月の第45回衆議院総選挙の前年2008年に、次回選挙には「立候補せず」と引退を表明したのだが、後日に撤回をした為に、既に次回候補を擁立していた自民党とコンフリクトが発生し、喧嘩別れとなった経緯がある。
2009年8月の総選挙で中山成彬氏は無所属で立候補したが落選、自民党宮崎県連の公認候補も落選し共倒れとなり、中山成彬vs自民党宮崎県連の確執は修復不可能となった。
翌年の2010年7月の参議院選挙に、中山成彬氏はたち日から立候補することになった。
それに伴い、婦人の中山恭子議員が自民党からたち日に移ったのだが、結局、中山成彬氏は同選挙にも落選した。
その次の選挙は2012年12月の第46回衆議院総選挙であった。この選挙は、3年3ヶ月におよぶ超弩級インチキ政権・民主党政権終焉の選挙であり、中山成彬氏所属のたち日は日本維新の会と合流したことで、石原・橋下維新のブームに乗り、選挙区では落選したものの九州ブロックの比例で復活当選し、衆議院議員に返り咲いた。
しかしながら、石原・橋下維新は分裂し、旧たち日は「次世代の党」として中山成彬氏他は2014年12月総選挙に臨むことになった。結果は大惨敗。
選挙地盤がある平沼赳夫、園田博之の2名が小選挙区で議席を確保しただけで、他の候補は全滅し、比例区での当選はゼロであった。中山成彬氏も浪人の身となった。
そして、今回の参議院選である。中山成彬氏は、参議院全国比例区に日ころから立候補しているのである。
党するに中山成彬氏が「自民党から立候補できない」のが理由であり、衆議院とは違い、参議院比例区では「政党」が必要だから、日ころが存在し続けていると解している。
仮に、今回参議院で中山成彬氏が議席を確保した場合、現在72歳の同氏が任期満了する6年後は78歳である。
和田政宗議員41歳は、3年後の任期満了時44歳である。
2014年州銀総選挙での次世代の党の比例得票数は141.4万票で、どのブロックでの復活当選者はいなかった。比例得票率は2.65%と社民党とほぼ同じである。一方、橋下党・維新が15.7%の得票率を記録していることから見れば、2012年選挙での次世代議員当選は、むしろ維新パワーによるものだと評価せざるを得ないデータとなっている。
今回参議院で3%未満の得票率は大幅に改善されるのか?
結果は、7月10日の夜半には出る。
中山成彬氏の当落も明確化されるだろう。その際に、日ころを「お祭りの道具」として扱った自称「支持者」達は、何を考えるのか?
それまで待つ必要はない。むしろ、3年後に任期満了となる中山恭子代表、中野正志幹事長、和田政宗議員の御三方を活かすことを、今から考えるべきではないか?
外的環境は、実は日ころに有利である。
改憲発議に必要な参議院での2/3以上の議席の確保のハードルは高い。それ故に、日ころの3議席はパワーを持つのである。3年後ではなく、今の方がバーゲニングパワーがある。
日ころのオーナーだった平沼赳夫が自民党に復党した様に、合流することで、御三方には活躍の場が開けると思う。
自民党にはヌエの様な性質があり、後に自民党総裁(最悪総裁だったが)になった河野洋平は若い頃、自民党を離党して新自由クラブを作っていたし、
2000年に自民党に入党した小池百合子は、その8年前の初当選時は日本新党であり、後に新進党、自由党を経てからの自民党入党であった。
自民党宮崎県連との確執があるのは中山成彬氏であり、氏が落選し今後選挙に出なければ、日ころの政党としての役目は終焉したと考えてよい。
如何であろう。中山恭子、中野正志、和田政宗各議員の資質を今後の政界で活かすには、逆説的ではあるが、有権者側の戦略としては、むしろ、今回の選挙では当選者が少ない方が、良い状況を産み出すことになると解している。
ケース2:国会議員5人確保成功ケース
日ころが、今回参議院選挙で2議席を確保したケースがケース2であるが、既に概括したように、かえって日ころのセールスバリューを落とす状況となることがおわかりだと思う。
にわかには信じられない論理展開であろうが、平沼船長が脱出してしまった浸水船から「誰を救うのか」との視点で考えるとこの様になるのである。
「この船は沈まない」との認識からは出てこない発想なのだが、実態をどの様に捉えるのかは各自の判断にお任せする。
以上なのだが、これだけでは論として不充分である。
各自が判断する際に、もう一人の候補である西村真悟氏の触れないのは論として些か卑怯であるので、西村真悟氏の立場を語る。
仮に日ころの面々が自民党に移るとしても西村真悟氏は自民党に入党することはないと考えている。同氏が民主党議員だった経歴を覚えているだろうか?
西村真悟氏は、現在は浪人中の身であるが、衆議院議員を6期務めた人物である。最新の6期目は、あの2012年12月の第46回衆議院総選挙に石原・橋下共同代表の日本維新の会公認で出馬した際のことである。
それ以前の経歴としては、4期目は2003年11月の第43回衆議院総選挙では民主党公認、で出馬し当選し、5期目は2005年9月の第44回衆議院総選挙でも民主党公認で出馬し当選している。
これは、西村真悟氏が民社党の系譜だからである。
西村真悟氏の初当選1期目は、1993年7月の第40回衆議院総選挙で民社党公認・新生党推薦での出馬あった。
西村真悟氏の実父・西村栄一氏は民社党の第二代委員長であり、西村真悟氏の奥様は民社党議員だった岡沢完治氏の娘さんである。こういう系譜なので、自民党入党を希望しない可能性が高い。
そうなると、沈みゆく船に一人残ることになるのだが、これは本人の選択だから仕方ないと考えている。2014年12月の第47回衆議院総選挙での日ころの比例得票率2.65%が置き土産になるのかもしれないが、どうなるかは一切不明である。
以上の様に、日ころを心情的に支持している方には、むしろ比例区で自民党に入れることが有権者側から見た戦略的応援に資することになるのだと考えている。
今回参議院選に関する論評をするにあたり、野党第1党の民進党より先に「日ころ」を取り上げた理由は、参議院の存在意義は、専門性及び良識に基づく審議をする「良識の府」として存在することにあり、良識も専門性もない民進党を後回しにしたからである。
良識ある議員である中山恭子議員他の活躍の場を確保することは、重要な視点だと考え、この様な視点の提示を行った。
何れにしろ、自身が持つ貴重な1票である。良く考えて、有効に使うことをお勧めする。
ネットやマスコミ他で聞こえてくる、非論理的な話に惑わされることなく、良く考えて、有効に使うことをお勧めする。
今回の当方の論を「非論理的」と評価するか、「有権者としての戦略的視点」だと評価するかは各自の自己責任である。良く考えていただきたい。
<長くなったので項を分けます>
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前回は途中で切ってしまったが、今回は、その続きである。
前の投稿で言及した「日本のこころを大切にする党」(以降、日ころ)だが、残念ながら未来がない。現在の党勢は参議院議員3名の泡沫状態であり、今回参議院選で2名以上の当選者を獲得しないと、単独では事実上会派として成立せず、質問時間の割り当てがほぼなくなるとの事態になると予想される。
冷静に考えれば、そもそもの党首だった平沼赳夫議員が自民党に復党した段階で終焉した党であるのだが、現在の3名の顔ぶれ(中山恭子代表、中野正志幹事長、和田政宗議員)を見ると、このまま雲散霧消してしまうのは惜しい顔ぶれだと感じている。
一方、政党としての「日ころ」は、外部から見る限り、かなり脆弱である様に感じる。
それが表れているのが、基本政策や選挙公約である。
政治的方向性に関しては賛同できる内容が並んでいるものの、その記載量は少なく、単なるスローガンレベルに留まっており、実現ロードマップや実現方法に関する記載はない。
<ご参考:日本のこころを大切にする党HP>
参議院選挙2016選挙公約
https://nippon-kokoro.jp/election/san2016/promise/
確かに、野党第一党の民進党のHPと比べれば「同レベル」の記載量なのだが、逆に言えば、あんなダメ政党と同じで良いのか?というところである。
<ご参考:民進党HP>
国民との約束・参院選2016
https://www.minshin.or.jp/election2016/yakusoku
前の投稿で記した様に、残念ながら「日ころ」の実態は、その歴史からも「石原慎太郎の盟友・平沼赳夫の政党」であり、その器に乗っかっている状態である。
政党としては、その議員数、その態勢からも脆弱・泡沫状態であるのが実態だと評価せざるを得ない。
更には、橋下・維新と別れた後の獲得票数を見れば、今後、党勢が盛り上がり復活する目処は立っていない。この現実を踏まえれば、前回のケースとは逆に、今回の参議院選で2名の当選者が出たとしても、今後、長期にわたり「日ころ」が、その存在感を発揮し続けることは難しいと結論せざるを得ない。
和田政宗議員は1974年10月14日生まれで、まだ40代になったばかりである。
政治家の活動時間は長く、今回全国区比例区に日ころから立候補している中山成彬氏は72歳、西村真悟氏は67歳である。和田政宗議員には、後、少なくとも30年以上の活動時間がある。
今のままでは、和田議員は国会での発言機会を大きく失うことになる。
日ころの支持者が何を根拠に日ころを支持しているのかは、各位それぞれであろうが、当方から見れば「愛国的言動をする党だから」の一点でのみ存在意義があるだけで、それ以外の点については、かなり疑問がある。
その「疑問」とは、具体的には、①党としての実務能力、事務処理能力、地方組織等が脆弱だと解される。②党としてのSustainability(持続可能性)がないと解される。の2点である。
ここまでの当方分析に異議がある方は、これ以上は読まなくて結構である。
「選挙で勝ち、議員数を増やすのだぁ~」とドン・キホーテの如き勝算なき戦いを繰り返せば良い。当方は、中山恭子議員や和田政宗議員を今後とも活かす方策を考えているのである。
さて、日ころなのだが、平沼赳夫、園田博之のたち日以来の中心メンバーが自民党に復党したのに、何故、それ以降も存続しているのか?
これは推測でしかないのだが、多分、中山成彬氏の選挙立候補の為であろうと見ている。
中山成彬氏は、衆議院議員を長く務めたのだが、あの、おQ層「政権交代」選挙である2009年8月の第45回衆議院総選挙の前年2008年に、次回選挙には「立候補せず」と引退を表明したのだが、後日に撤回をした為に、既に次回候補を擁立していた自民党とコンフリクトが発生し、喧嘩別れとなった経緯がある。
2009年8月の総選挙で中山成彬氏は無所属で立候補したが落選、自民党宮崎県連の公認候補も落選し共倒れとなり、中山成彬vs自民党宮崎県連の確執は修復不可能となった。
翌年の2010年7月の参議院選挙に、中山成彬氏はたち日から立候補することになった。
それに伴い、婦人の中山恭子議員が自民党からたち日に移ったのだが、結局、中山成彬氏は同選挙にも落選した。
その次の選挙は2012年12月の第46回衆議院総選挙であった。この選挙は、3年3ヶ月におよぶ超弩級インチキ政権・民主党政権終焉の選挙であり、中山成彬氏所属のたち日は日本維新の会と合流したことで、石原・橋下維新のブームに乗り、選挙区では落選したものの九州ブロックの比例で復活当選し、衆議院議員に返り咲いた。
しかしながら、石原・橋下維新は分裂し、旧たち日は「次世代の党」として中山成彬氏他は2014年12月総選挙に臨むことになった。結果は大惨敗。
選挙地盤がある平沼赳夫、園田博之の2名が小選挙区で議席を確保しただけで、他の候補は全滅し、比例区での当選はゼロであった。中山成彬氏も浪人の身となった。
そして、今回の参議院選である。中山成彬氏は、参議院全国比例区に日ころから立候補しているのである。
党するに中山成彬氏が「自民党から立候補できない」のが理由であり、衆議院とは違い、参議院比例区では「政党」が必要だから、日ころが存在し続けていると解している。
仮に、今回参議院で中山成彬氏が議席を確保した場合、現在72歳の同氏が任期満了する6年後は78歳である。
和田政宗議員41歳は、3年後の任期満了時44歳である。
2014年州銀総選挙での次世代の党の比例得票数は141.4万票で、どのブロックでの復活当選者はいなかった。比例得票率は2.65%と社民党とほぼ同じである。一方、橋下党・維新が15.7%の得票率を記録していることから見れば、2012年選挙での次世代議員当選は、むしろ維新パワーによるものだと評価せざるを得ないデータとなっている。
今回参議院で3%未満の得票率は大幅に改善されるのか?
結果は、7月10日の夜半には出る。
中山成彬氏の当落も明確化されるだろう。その際に、日ころを「お祭りの道具」として扱った自称「支持者」達は、何を考えるのか?
それまで待つ必要はない。むしろ、3年後に任期満了となる中山恭子代表、中野正志幹事長、和田政宗議員の御三方を活かすことを、今から考えるべきではないか?
外的環境は、実は日ころに有利である。
改憲発議に必要な参議院での2/3以上の議席の確保のハードルは高い。それ故に、日ころの3議席はパワーを持つのである。3年後ではなく、今の方がバーゲニングパワーがある。
日ころのオーナーだった平沼赳夫が自民党に復党した様に、合流することで、御三方には活躍の場が開けると思う。
自民党にはヌエの様な性質があり、後に自民党総裁(最悪総裁だったが)になった河野洋平は若い頃、自民党を離党して新自由クラブを作っていたし、
2000年に自民党に入党した小池百合子は、その8年前の初当選時は日本新党であり、後に新進党、自由党を経てからの自民党入党であった。
自民党宮崎県連との確執があるのは中山成彬氏であり、氏が落選し今後選挙に出なければ、日ころの政党としての役目は終焉したと考えてよい。
如何であろう。中山恭子、中野正志、和田政宗各議員の資質を今後の政界で活かすには、逆説的ではあるが、有権者側の戦略としては、むしろ、今回の選挙では当選者が少ない方が、良い状況を産み出すことになると解している。
ケース2:国会議員5人確保成功ケース
日ころが、今回参議院選挙で2議席を確保したケースがケース2であるが、既に概括したように、かえって日ころのセールスバリューを落とす状況となることがおわかりだと思う。
にわかには信じられない論理展開であろうが、平沼船長が脱出してしまった浸水船から「誰を救うのか」との視点で考えるとこの様になるのである。
「この船は沈まない」との認識からは出てこない発想なのだが、実態をどの様に捉えるのかは各自の判断にお任せする。
以上なのだが、これだけでは論として不充分である。
各自が判断する際に、もう一人の候補である西村真悟氏の触れないのは論として些か卑怯であるので、西村真悟氏の立場を語る。
仮に日ころの面々が自民党に移るとしても西村真悟氏は自民党に入党することはないと考えている。同氏が民主党議員だった経歴を覚えているだろうか?
西村真悟氏は、現在は浪人中の身であるが、衆議院議員を6期務めた人物である。最新の6期目は、あの2012年12月の第46回衆議院総選挙に石原・橋下共同代表の日本維新の会公認で出馬した際のことである。
それ以前の経歴としては、4期目は2003年11月の第43回衆議院総選挙では民主党公認、で出馬し当選し、5期目は2005年9月の第44回衆議院総選挙でも民主党公認で出馬し当選している。
これは、西村真悟氏が民社党の系譜だからである。
西村真悟氏の初当選1期目は、1993年7月の第40回衆議院総選挙で民社党公認・新生党推薦での出馬あった。
西村真悟氏の実父・西村栄一氏は民社党の第二代委員長であり、西村真悟氏の奥様は民社党議員だった岡沢完治氏の娘さんである。こういう系譜なので、自民党入党を希望しない可能性が高い。
そうなると、沈みゆく船に一人残ることになるのだが、これは本人の選択だから仕方ないと考えている。2014年12月の第47回衆議院総選挙での日ころの比例得票率2.65%が置き土産になるのかもしれないが、どうなるかは一切不明である。
以上の様に、日ころを心情的に支持している方には、むしろ比例区で自民党に入れることが有権者側から見た戦略的応援に資することになるのだと考えている。
今回参議院選に関する論評をするにあたり、野党第1党の民進党より先に「日ころ」を取り上げた理由は、参議院の存在意義は、専門性及び良識に基づく審議をする「良識の府」として存在することにあり、良識も専門性もない民進党を後回しにしたからである。
良識ある議員である中山恭子議員他の活躍の場を確保することは、重要な視点だと考え、この様な視点の提示を行った。
何れにしろ、自身が持つ貴重な1票である。良く考えて、有効に使うことをお勧めする。
ネットやマスコミ他で聞こえてくる、非論理的な話に惑わされることなく、良く考えて、有効に使うことをお勧めする。
今回の当方の論を「非論理的」と評価するか、「有権者としての戦略的視点」だと評価するかは各自の自己責任である。良く考えていただきたい。
<長くなったので項を分けます>



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