憲法学者を自称する小西・何故そんなことを言えるのか?
副題:「国民の敵」小西の異常な発言「憲法学者だった」。法学部で学んだ学歴・経歴がないのに憲法学者を自称するのは中二病の症状だと思う。
小西が「国民の敵」との二つ名を持つに至った2018年4月の経緯は、4月1日付論考
「「国民の敵」小西の醜悪なる物言いの真意は何?総務省キャリア官僚を守る目眩し?」(*1)の冒頭で述べた通りであるが、これには続きがある。
小西は翌2019年1月の習志野空挺団の降下初めの式典で、場所をわきまえない、自衛隊員を侮辱するスピーチをしているのである。詳しくは文末脚注の「(*2)」の記載をお読みいただきたいが、要するに小西という人物は社会常識が欠落していることがわかるエピソードだということだ。
そんな小西なのだが、件の暴言事件の際に小西は自分のことを『憲法学者だった』と言ったそうだ。(*3)
今回の論考は、憲法学者とは程遠い小西が何故、自称しているのかを推察するものである。
憲法に詳しくても普通は憲法学者を自称しない
一般的に憲法学者とされるには、憲法学を大学で体系的に学び・研究し、学究の道を進んだ人のことを言う。
実際のところ、厳密な定義がある訳ではないが、一般的には学部としては法学部であることが多く、そこで博士号を取得したり、大学で憲法を教えているとかの外形的要件がないと憲法学者を自称することはない。
そういう視点で小西の学歴・経歴を見ると、法学部で学んだことはなく、ましてや憲法学の博士号の取得をしておらず、大学で憲法学を教えたとの経歴も発見・確認することは出来なかった。
要するに小西の憲法学者自称は所謂「フカシ」であったということだ。
小西は、多分、「自分が憲法に詳しい」ということを言いたかったのだろう。
小西は習志野空挺団での常軌を逸した挨拶に見られる様に、社会常識が欠落しているので、普通ならば、いくら憲法に詳しくても上記した様な外形的要件を満たしていない場合は、自分の事を憲法学者などとは言わないが、小西の場合は「オレは憲法に詳しい」という勘違い認知バイアスが故に「憲法に詳しい=憲法学者」との連想から「オレは憲法学者と同じ」との想いに至り『憲法学者だった』と口走ってしまったのではないだろうか?
これは中二病の症状と言って良いと思う。
「憲法研究ブログ「止揚末節画竜天晴」」を自称する本ブログは2015年1月の開始時から、憲法研究を目的にしており、逐条的に現行憲法の問題点を指摘し同年8月には【日本国憲法改正私案α版】(*4)を提示し、その後もα版の検証や現行憲法には存在してこなかった緊急事態条項に関する論考(*5)などの憲法研究をしてきたが、だからと言って当方は自身のことを憲法学者とは考えたことはない。身の丈通りの「市井のオッサンの憲法研究」とブログトップに掲げているものである。
それが普通だと思うのだが、小西の場合は、多分、「普通ではない」ので、あの様な口から出まかせを言ってしまえるのであろう。
我が国「憲法学者」の異常性
その一方、我が国の括弧付「憲法学者」達の大多数は学者とは呼べない「結論ありき」の曲学阿世の徒である。我が国の「憲法学者」は「現行憲法を改憲させない為に屁理屈を捏ねる人達」でしかない。
2015年に衆参両院で各々100時間超の審議を経て可決された安保法制の目的は、我が国国民を守る為の各種自衛措置を実行する法的根拠が未整備である為に、その解消をしたものであるが、その審議時に、立憲民主党の前身である民主党はまともな審議をせずに「憲法違反」一辺倒のアジテーションしかしておらず、長谷部恭男や小林節などの「憲法学者」を呼んで「安保法制の集団的自衛権は憲法違反」と煽るだけであった。彼等「憲法学者」が言う「安保法制の集団的自衛権は憲法違反」の論拠は論理的に最初から破綻したものであり、まったく説得力がないものであった。(*6)
「憲法学者」のご都合主義・自家撞着した話は下記の<Case3>のことである。
<Case1>憲法条文至上主義
・判断基準:「自衛隊は違憲」とする論者で、判断基準は現行憲法第9条の条文
・集団的自衛権は?:自衛隊が違憲(9条)なのだから同条を以て違憲
・論理的整合性:あり
<Case2>実務解釈集積論
・判断基準:現実対応。憲法判断は最高裁判例や国会審議他での政府見解を通じ判断
・集団的自衛権は?:安保法制の国会審議を通じて国民の命を守る為に合憲と判断
・論理的整合性:あり(実務解釈集積)
<Case3>憲法学者
・判断基準:「自衛隊は合憲」=最高裁判例・「集団的自衛権行使は違憲」=自分達の主張
・集団的自衛権は?:違憲との決め付け
・論理的整合性:なし(自衛隊と集団的自衛権行の判断基準が異なっている)
安保法制審議の際の長谷部恭男や小林節などの「憲法学者」は、こんな単純な自己撞着話を国会で「参考人」として述べているのである。
彼等は「「憲法学者」業界」(*7)の住民なので、憲法学の学究よりも宮沢俊義が言う「8月革命説」(*8)なるトンデモ話を優先している「現行憲法を改憲させない為に屁理屈を捏ねる人達」でしかないのである。
そういう意味では、小西は確かに括弧付「憲法学者」ではある(笑)
今回は以上である。
1日1回ポチっとな ↓
FC2 Blog Ranking 
【文末脚注】
(*1):小西が「国民の敵」との二つ名を持つに至った経緯は、4月1日付論考の冒頭で述べた通りである。
↓
2023/04/01投稿:
「国民の敵」小西の醜悪なる物言いの真意は何?総務省キャリア官僚を守る目眩し?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1750.html(*2):小西は翌2019年1月の習志野空挺団の降下初めの式典で、場所をわきまえない無調法なるスピーチをしているのである。
↓
日本国自衛隊データベース 2019.01.14(※個人ブログと思われる)
見出し:◆第1空挺団新年初降下における、小西ひろゆき議員の残念な振る舞い
https://japansdf.com/archives/10432記事:○私事で恐縮ですが、昨日(2019年1月13日)、管理人(私)は習志野演習場で開催された「平成31年 陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練始め」にご招待をして頂き、参加してきました。
○少しその際の出来事について、どうしてもひとこと書き残しておきたく、記事にさせて頂きます。
○第1空挺団の降下訓練始めは、正月最初の降下訓練を一般にも公開するもので、諸外国の武官も多く見学に訪れる一大イベントです。
○そして降下初めの後には、第1空挺団を始めとした自衛官とそのご家族、在日米軍、自衛隊を支える多くの民間人などが参加し、大規模な野宴(野外でのパーティー)も行われます。
○2019年の野宴には、岩屋防衛大臣、野田前総理大臣、河野統合幕僚長、山崎陸上幕僚長に加え、在日米軍の将官など錚々たる主賓・来賓、関係者が出席。
○そしてその中に、国会議員の小西ひろゆき(小西洋之)さんもいらっしゃいました。国会クイズで一躍有名になった方ですが、直近では「『国民の敵』と、自衛官から暴言を受けた」と、2018年4月の騒動でもさらに”名を挙げた”、立憲民主党(会派)の参議院議員です。
○野宴の来賓挨拶では、本当に皆さんシンプルな挨拶で、自衛官の皆様にエールだけを送るのが慣例と言っていいでしょうか。(中略)
○その中で、来賓として挨拶に立った小西洋之議員。(中略)
○小西議員はマイクを握ると、まず最初に、「自衛官から罵声を浴びせられた小西です」と自己紹介。(中略)
○さらに小西議員の驚きの発言は続きます。「
それではここで、暴言事件について防衛省が発表した調査結果を読み上げさせて頂きます」という趣旨を述べて、ポケットから紙を取り出す。そして、
自衛官の反省文などを朗読し始めます。
○さすがに会場の空気は一変しました。(中略)
○朗読が始まると会場からは大きなどよめきが起き、何人かから、「てめぇー!帰れよ」「場をわきまえろ!!」という罵声まで飛び始めます。
※いずれも民間人招待者席からです。自衛官からではありません。(後略)
<引用終わり>
(*3):小西は自分のことを『憲法学者だった』と言ったそうだ。
↓
産経新聞 2023/3/30 11:40
見出し:◆「冒涜だ」「憲法学者か確認を」 衆院憲法審で小西氏発言に維国など反発
https://www.sankei.com/article/20230330-IZCDO4UBINLPLLCUIRLOHH3T3A/記事:○日本維新の会と国民民主党、衆院会派「有志の会」は30日の衆院憲法審査会で、立憲民主党の小西洋之参院議員が、週1回の開催が定着している衆院憲法審を念頭に「毎週開催は憲法のことなんか考えないサルがやることだ」「何も考えていない人たち、蛮族の行為だ」などと述べたことに一斉に反発した。
○維新の三木圭恵氏は「衆院憲法審に対する侮辱ではないか。謝罪を求めるべきだ」「私たちは真剣に議論を積み重ねてきている。それをサルだの蛮族だのといわれると我慢ができない」などと小西氏を批判した。また、「立民は『論憲』と言ってきたが、小西氏の発言は論憲と相いれるのか」として、野党筆頭幹事を務める立民の中川正春元文部科学相を追及した。
○これに対し、中川氏は「私自身も納得していない」とした上で、「(小西氏)本人から直接趣旨、あるいはどういう背景の中で発言があったか、あるいは(発言が)あったのかなかったのかということも含めて、確認した上で対処したい」と答えた。
○国民民主の玉木雄一郎氏も「与野党合意の中で真摯(しんし)な議論を重ねてきた衆院憲法審に対する冒瀆(ぼうとく)だ。強く抗議するとともに、発言の撤回と謝罪を求めたい」と述べた。
○有志の会の北神圭朗氏も抗議の意を示した上で、小西氏が自らを「憲法学者」と称したことに着目。「私が唯一、驚いているのは、『憲法学者だった』というふうにおっしゃっているので、これも合わせて確認をしていただければ」と要求する場面もあった。
<引用終わり>
(*4):本ブログは2015年1月の開始時から憲法研究を目的にしており、逐条的に現行憲法の問題点を指摘し同年8月には【日本国憲法改正私案α版】を提示している。
↓
2015年08月13日投稿:【日本国憲法改正私案α版】
*(1/5)前文、第1章・天皇、第2章・安全保障
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-183.html*(2/5)第3章・国民の権利及び義務
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-184.html*(3/5)第4章・国会、第5章・内閣
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-185.html*(4/5)第6章・司法、第7章・財政、第8章・地方自治、第9章・緊急事態
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-186.html*(5/5)第10章・改正、第11章最高法規、附則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-187.html(*5):緊急事態条項に関する論考
↓
2016/07/22投稿:
緊急事態条項の必要性1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-462.html2016/07/23投稿:
緊急事態条項の必要性2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-463.html2016/07/25投稿:
緊急事態条項の必要性3
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-465.html【ご参考】
2017/06/16投稿:
(資料編)各国の緊急事態条項
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-695.html2017/07/29投稿:
(資料編)G7主要国以外の緊急事態条項
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-723.html2018/02/03投稿:
緊急事態条項・自民党改憲推進本部報告
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-858.html2018/02/05投稿:
緊急事態条項・2012年自民党改憲草案の良い所悪い所
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-859.htmletc.
(*6):長谷部恭男や小林変節などの「憲法学者」を呼んで「安保法制の集団的自衛権は憲法違反」と煽るだけであった。彼等「憲法学者」が言う「安保法制の集団的自衛権は憲法違反」の論拠は論理的に最初から破綻したものであり、まったく説得力がないものであった。
↓
2015/06/27投稿:
【コラム】「憲法学者」の自家撞着を再度解説する。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-140.html2015/10/04投稿:
【コラム】自家撞着する「憲法学者」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-223.html【ご参考】
2015/06/25投稿:
【コラム】「憲法学者」の自家撞着・法理無視を報道しないマスコミ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-137.html(*7):「「憲法学者」業界」
↓
2019/08/15投稿:
「憲法学者」との肩書と多人数だけが売りの示威活動・「論拠」はダブスタ状態
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1241.html2020/04/10 22:31
国民の命・安全よりも「護憲」が大事・相変わらずの「憲法学者」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1349.html【ご参考】
2019/01/26投稿:
「憲法学者」は憲法を語れ、憲法を利用するな。その1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1098.html2019/01/28投稿:
「憲法学者」は憲法を語れ、憲法を利用するな。その2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1099.html(*8)宮沢俊義が言う「8月革命説」なるトンデモ話。
↓
2020/02/12投稿:
序・各国の建国記念日・建国年について
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1323.html2020/10/07投稿:
宇都宮健児は宮沢俊義と同じ不見識・日本学術会議
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1428.html【ご参考】「憲法学者」長谷部恭男
2016/03/23投稿:
【コラム】スタジオ編1報ステ「ワイマール憲法」の笑止千万
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-370.html2016/03/24投稿:
【コラム】スタジオ編2報ステ「ワイマール憲法」の笑止千万
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-371.htmletc.
【ご参考】「憲法学者」小林節
2015/07/14投稿:
【コラム】報道しないで「国民の理解が足りない」って何なのよ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-153.html2019/03/06投稿:
沖縄県民投票・小林変節先生のお話
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1127.htmletc.
【ご参考】自称「憲法学者」小西洋之
2018/04/12投稿:
民進党・小西の知的怠惰は相変わらず
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-905.html2019/03/19投稿:
小西洋之の暴言は「主語入れ換え論法」でした
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1136.html1日1回ポチっとな ↓
FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト