国会での議論をしない立憲民主党
- 2023/02/09
- 21:56
国会での議論をしない立憲民主党
副題:民主主義の基本は議論の末の多数決。国民が選んだ議員達による議論とその内容に応じた決議で国の行く末を決めていく。その根本プロセスである「国会での議論」をしない立憲民主党。そんな政党が「政権の受け皿」と認知されることはない。
今回の題材は、立憲民主党が国会での議論から逃げているとの2つの記事である。(*1)
両記事のうち、産経新聞記事は立憲民主党が憲法審査会の開催に応じないとの内容である。
もう1つの時事通信の記事は、予算委員会の冒頭で立憲民主党が秘書官発言に関して「謝罪」を要求し、それを拒否されると予算委員会から退席したという内容の記事である。
両記事に共通しているのは「議論しないぞ」「会議をしないぞ」という点だ。
立憲民主党は、未だに得意技「審議拒否」を常用しているにである。
本ブログの初稿の日付は2015年1月15日となっている。今から8年も前のことであるのだが、その年の3月には憲法審査会での議論に入らない野党(当時は民主党)に苦言を呈している。要するに8年以上も前からずっと民主党→民進党→立憲民主党は【憲法議論をしないことでの改憲阻止】(*2)との議会制民主主義の原則に反する寝転がり戦法を続けてきているということだ。
産経新聞の記事によれば、立憲民主党の中川調査会長は「憲法だけ突出して予算委中に議論をする理由はない」とか「党内の『予算委に集中していくべきだ』という考えを尊重した」などと言っているそうだが、立憲民主党はあれだけの人数がいながら予算委員会にしか対応できないシングルタスク脳しか持ち合わせていない無能集団だと言っているに等しい。
勿論その本音は、憲法の中身の議論をしてしまうと改憲必要性がより明確になってしまうので、そういう議論をさせない為の「開催阻止ありき」である。
憲法審査会に出席しない「理由」は後付けに過ぎない。
この様な議会制民主主義を否定する様な対応を立憲民主党がとっていることは、今や広く国民に認知されており顰蹙をかっているものである。立憲民主党の政党支持率をみれば、それは明らかである。
前代表の枝野は憲法の中身を論じられる知見も見識もないので「寝転がり戦法」だけでしか対応出来なかったし、憲法議論をすべしとの党内勢力を潰してきた。(*3)
枝野辞任後、立憲民主党の新代表・泉は、当初「論憲」などと言っていたが、泉には党内を統制できるだけの能力はなく「論憲」は早々に口だけ・看板だけで終わっているのが現状だ。(*4)
なんとも情けない政党である。
題材の両記事のうちの時事通信の記事は、首相秘書官の「お気持ち発言」に対する政府の対応に野党が反発した際の顛末が書かれており、野党が委員会を退席する事態となったことを含め報じるものである。
更迭された秘書官の瑕疵は、いくら「「オフレコ」だから」とはいえ、政権に不利になる話題を虎視眈々と探している反日偏向メディアを相手に、格好の餌を与えてしまったという点にある。
「好き・嫌い」との個人の感情の話なのだが、そんな事はお構いなしで個人のお気持ちの表明であっても、それが「差別」だとして「報道」するのが彼等の毎度の手口であることぐらい、秘書官ならば承知しておくべきだ。
あっち界隈の人達が言っていることは論理を積み上げて構築されたものではなく「最初に結論ありき」で、その「理屈」や「理論」は後付けなので、正論を述べてもあっち界隈を相手にしていても無意味である。そんな「後付けの理由」なのでダブスタになってしまっていることがよくある。
何れにしろ、論の正邪判断は「誰が言っているのか」ではなく、その中身に対して我々国民一人々々がすればよいのである。
最近、LGBTに関してのニュースがよく流れてくるが、それは、そういうキャンパーンをしているからであろう。「同姓婚を認めろ!」とかの「主張」が聞こえてくるが、素直な疑問として、「そういう主張をするなら、何故、憲法改正を口にしないのか?」がある。
多分、「同姓婚を認めろ!」と主張する勢力と所謂「護憲派」は、かなりの部分で重なっており、憲法第24条の改憲を言い出せないのであろうと見ている。
原稿憲法第24条には「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し・・」と書かれており、婚姻は異性間によるものだと規定されている。
有名な話なのでご存知の方も多々いると思うが、この24条の原案の起草者は当時まで22歳だったベアテ・シロタ・ゴードン嬢である。
彼女は法学や憲法を学んではいないのだが、現行憲法の元になっているGHQ草案の起草者である。現行憲法第24条は以下の条文となっている。URLを見ていただければ分かる通り「go.jp.」であり、正式英文である。
↓
<現行憲法英語文>
日本国憲法The Constitution of Japan
昭和二十一年十一月三日憲法Constitution November 3, 1946
http://www.japaneselawtranslation.go.jp/law/detail_main?id=174 注:リンク切れ
<抜粋引用開始>
第24条:婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
Article 24. Marriage shall be based only on the mutual consent of both sexes and it shall be maintained through mutual cooperation with the equal rights of husband and wife as a basis.
同第2項 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
With regard to choice of spouse, property rights, inheritance, choice of domicile, divorce and other matters pertaining to marriage and the family, laws shall be enacted from the standpoint of individual dignity and the essential equality of the sexes.
<引用終わり>
現行憲法の条文では、婚姻は異性間婚姻であることが前提になっているのである。
・「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し(Marriage shall be based only on the mutual consent of both sexes)」
・「夫婦が同等の権利を有することを基本として(equal rights of husband and wife as a basis.)」
・「両性の本質的平等に立脚して(essential equality of the sexes)」
英語での「both sexes」「the sexes」は日本語では「両性」と訳され、「husband and wife」は「夫婦」と訳されていることが分かると思う。
この様に、憲法にて同性婚は想定されておらず、法令制度は憲法規定に反することは出来ないので、同性婚を制度的に認める為には憲法の改正が必要になるのである。
この様な指摘をすると、「9条には「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と書いてあるにに自衛隊があるじゃないかぁ~。自衛隊は憲法違反だぁ~」とかの反応が返ってくるが、この矛盾(*5)に対しては、だからこそ憲法改正をする必要があると言っているのである。
「同性間婚姻」を認めろと言うのならば、同時に憲法第24条の改正を言うのが筋である。
そうであるにも関わらず、憲法議論を避けているのである。
民主主義の基本は議論の末の多数決。国民が選んだ議員達による議論とその内容に応じた決議で国の行く末を決めていく。その根本プロセスである「国会での議論」をしない立憲民主党は誰からも「政権の受け皿」とは認知されないのである。
今回は以上である。
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【文末脚注】
(*1):今回の題材は、立憲民主党が国会での議論から相変わらず逃げているとの2つの記事である。
↓
<その1:産経新聞記事>
産経新聞 2023年2月7日 22時41分
見出し:◆立民、予算審議中の憲法審に応じない方針
https://www.sankei.com/article/20230207-43WWREYDKBJBZHUTA4TQCY3STY/
記事:○立憲民主党は7日、国会内で憲法調査会の会合を開き、予算委員会の審議を優先すべきとの過去の慣例を踏まえ、今国会では衆参両院の予算委の目途がつくまでは憲法審査会の開催に応じない方針を確認した。
○中川正春調査会長は「憲法だけ突出して予算委中に議論をする理由はない」と述べた。
○中川氏は、自民党などが立民に対し、憲法審の開催に応じないことへの説明を求めている8日の幹事懇談会に参加しない考えも示した。最近の憲法審は予算審議と同時並行で行われていたが、中川氏は「党内の『予算委に集中していくべきだ』という考えを尊重した」と説明した。
○調査会ではこのほか、憲法改正手続きにからむ国民投票法改正や性的少数者と憲法の関わり、政府が閣議決定した「安保3文書」に基づく「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の合憲性などの議論も深めるとした。<その1:引用終わり>
<その2:時事通信記事>
Yahooニュース(時事通信)2/6(月) 9:54配信
見出し:◆岸田首相「不快な思い、おわびする」 野党反発、予算委を一時退席
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5eafa8f03bba4e73ab0439217f191b2ecb63c48
記事:○岸田文雄首相は6日の政府・与党連絡会議で、荒井勝喜前首相秘書官の性的少数者(LGBTなど)や同性婚を巡る差別発言について、「国民に誤解を生じさせたことは遺憾だ。不快な思いをさせてしまった方々におわびを申し上げる」と謝罪した。
○松野博一官房長官も衆院予算委員会で、「岸田政権は多様性のある包摂的社会を一貫して目指しており、国民に誤解を生じさせたことは遺憾であり、おわび申し上げる」と述べた。立憲民主党の奥野総一郎氏への答弁。
○立民などは衆院予算委の質疑に先立ち、松野氏が予算委冒頭に秘書官更迭の経緯を説明し、謝罪するよう要求したが、与党側は拒否。このため、野党各党は委員会室から一時退席した。
○この後、自民、立民両党の国対委員長が会談し善後策を協議。野党議員が委員会室に戻り、松野氏が差別発言について謝罪した。
<引用終わり>
(*2):8年以上も前からずっと民主党→民進党→立憲民主党は【憲法議論をしないことでの改憲阻止】との議会制民主主義の原則に反する寝転がり戦法を続けてきているということだ。
↓
2015/03/28投稿:
【コラム】憲法審査会 神学論争・入口論争を野党は繰り返すのか?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-67.html
2018/07/02投稿:
「憲法議論をしないことでの改憲阻止」との愚劣
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-969.html
2018/02/27投稿:
相変わらずの寝転がり戦法・野党5党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-871.html
2018/08/06投稿:
2018年通常国会・憲法議論から逃げ回った立憲民主党他野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-993.html
2018/09/23投稿:
「国会で憲法議論などするものか」と相変わらずの野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1020.html
2021/12/05投稿:
立憲民主党新代表も憲法議論から逃げている
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1597.html
etc.
(*3):前代表の枝野は憲法の中身を論じられる知見も見識もないので「寝転がり戦法」だけでしか対応出来なかったし、憲法議論をすべしとの党内勢力を潰してきた。
↓
2019/11/23投稿:
いつものパヨク内抗争・「立憲的改憲」vs寝転がり戦法
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1285.html
2018/03/09投稿:
憲法の中身を語れぬ立憲枝野
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-877.html
【ご参考】
2018/03/02投稿:
小林よしのり氏・混乱中なのか画策中なのか
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-873.html
(*4):枝野辞任後、立憲民主党の新代表・泉は、当初「論憲」などと言っていたが、泉には党内を統制できるだけの能力はなく「論憲」は早々に口だけ・看板だけで終わっているのが現状だ。
↓
2022/02/05投稿:
立憲民主党・泉が言う「論憲」とはいったい何だったのか?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1618.html
2022/04/05投稿:
立憲民主党・泉の底が浅い演説・「論憲」の正体
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1636.html
(*5):「9条には「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と書いてあるにに自衛隊があるじゃないかぁ~。自衛隊は憲法違反だぁ~」とかの反応が返ってくるが、この矛盾に対しては、だからこそ憲法改正をする必要があると言っているのである。
↓
2017/06/30
憲法議論7・現行憲法9条Q&A
<憲法議論をはじめよう8>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-705.html
【ご参考】
2021/07/05投稿:
現行憲法第24条・婚姻等に関する基本原則について(LGBT法案・基礎編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1528.html
2021/07/08投稿:
現行憲法第24条・婚姻等に関する基本原則について(LGBT法案・憲法編)
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2023/03/22 誤字訂正 誤:原稿憲法 → 正:現行憲法


副題:民主主義の基本は議論の末の多数決。国民が選んだ議員達による議論とその内容に応じた決議で国の行く末を決めていく。その根本プロセスである「国会での議論」をしない立憲民主党。そんな政党が「政権の受け皿」と認知されることはない。
今回の題材は、立憲民主党が国会での議論から逃げているとの2つの記事である。(*1)
両記事のうち、産経新聞記事は立憲民主党が憲法審査会の開催に応じないとの内容である。
もう1つの時事通信の記事は、予算委員会の冒頭で立憲民主党が秘書官発言に関して「謝罪」を要求し、それを拒否されると予算委員会から退席したという内容の記事である。
両記事に共通しているのは「議論しないぞ」「会議をしないぞ」という点だ。
立憲民主党は、未だに得意技「審議拒否」を常用しているにである。
「寝転がり戦法」での憲法議論からの逃亡
本ブログの初稿の日付は2015年1月15日となっている。今から8年も前のことであるのだが、その年の3月には憲法審査会での議論に入らない野党(当時は民主党)に苦言を呈している。要するに8年以上も前からずっと民主党→民進党→立憲民主党は【憲法議論をしないことでの改憲阻止】(*2)との議会制民主主義の原則に反する寝転がり戦法を続けてきているということだ。
産経新聞の記事によれば、立憲民主党の中川調査会長は「憲法だけ突出して予算委中に議論をする理由はない」とか「党内の『予算委に集中していくべきだ』という考えを尊重した」などと言っているそうだが、立憲民主党はあれだけの人数がいながら予算委員会にしか対応できないシングルタスク脳しか持ち合わせていない無能集団だと言っているに等しい。
勿論その本音は、憲法の中身の議論をしてしまうと改憲必要性がより明確になってしまうので、そういう議論をさせない為の「開催阻止ありき」である。
憲法審査会に出席しない「理由」は後付けに過ぎない。
この様な議会制民主主義を否定する様な対応を立憲民主党がとっていることは、今や広く国民に認知されており顰蹙をかっているものである。立憲民主党の政党支持率をみれば、それは明らかである。
前代表の枝野は憲法の中身を論じられる知見も見識もないので「寝転がり戦法」だけでしか対応出来なかったし、憲法議論をすべしとの党内勢力を潰してきた。(*3)
枝野辞任後、立憲民主党の新代表・泉は、当初「論憲」などと言っていたが、泉には党内を統制できるだけの能力はなく「論憲」は早々に口だけ・看板だけで終わっているのが現状だ。(*4)
なんとも情けない政党である。
秘書官の「お気持ち表明」への謝罪がないとして委員会を退席する立憲民主党
題材の両記事のうちの時事通信の記事は、首相秘書官の「お気持ち発言」に対する政府の対応に野党が反発した際の顛末が書かれており、野党が委員会を退席する事態となったことを含め報じるものである。
更迭された秘書官の瑕疵は、いくら「「オフレコ」だから」とはいえ、政権に不利になる話題を虎視眈々と探している反日偏向メディアを相手に、格好の餌を与えてしまったという点にある。
「好き・嫌い」との個人の感情の話なのだが、そんな事はお構いなしで個人のお気持ちの表明であっても、それが「差別」だとして「報道」するのが彼等の毎度の手口であることぐらい、秘書官ならば承知しておくべきだ。
あっち界隈の人達が言っていることは論理を積み上げて構築されたものではなく「最初に結論ありき」で、その「理屈」や「理論」は後付けなので、正論を述べてもあっち界隈を相手にしていても無意味である。そんな「後付けの理由」なのでダブスタになってしまっていることがよくある。
何れにしろ、論の正邪判断は「誰が言っているのか」ではなく、その中身に対して我々国民一人々々がすればよいのである。
現行憲法第24条は男女間の婚姻を規定している
最近、LGBTに関してのニュースがよく流れてくるが、それは、そういうキャンパーンをしているからであろう。「同姓婚を認めろ!」とかの「主張」が聞こえてくるが、素直な疑問として、「そういう主張をするなら、何故、憲法改正を口にしないのか?」がある。
多分、「同姓婚を認めろ!」と主張する勢力と所謂「護憲派」は、かなりの部分で重なっており、憲法第24条の改憲を言い出せないのであろうと見ている。
原稿憲法第24条には「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し・・」と書かれており、婚姻は異性間によるものだと規定されている。
有名な話なのでご存知の方も多々いると思うが、この24条の原案の起草者は当時まで22歳だったベアテ・シロタ・ゴードン嬢である。
彼女は法学や憲法を学んではいないのだが、現行憲法の元になっているGHQ草案の起草者である。現行憲法第24条は以下の条文となっている。URLを見ていただければ分かる通り「go.jp.」であり、正式英文である。
↓
<現行憲法英語文>
日本国憲法The Constitution of Japan
昭和二十一年十一月三日憲法Constitution November 3, 1946
<抜粋引用開始>
第24条:婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
Article 24. Marriage shall be based only on the mutual consent of both sexes and it shall be maintained through mutual cooperation with the equal rights of husband and wife as a basis.
同第2項 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
With regard to choice of spouse, property rights, inheritance, choice of domicile, divorce and other matters pertaining to marriage and the family, laws shall be enacted from the standpoint of individual dignity and the essential equality of the sexes.
<引用終わり>
現行憲法の条文では、婚姻は異性間婚姻であることが前提になっているのである。
・「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し(Marriage shall be based only on the mutual consent of both sexes)」
・「夫婦が同等の権利を有することを基本として(equal rights of husband and wife as a basis.)」
・「両性の本質的平等に立脚して(essential equality of the sexes)」
英語での「both sexes」「the sexes」は日本語では「両性」と訳され、「husband and wife」は「夫婦」と訳されていることが分かると思う。
この様に、憲法にて同性婚は想定されておらず、法令制度は憲法規定に反することは出来ないので、同性婚を制度的に認める為には憲法の改正が必要になるのである。
この様な指摘をすると、「9条には「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と書いてあるにに自衛隊があるじゃないかぁ~。自衛隊は憲法違反だぁ~」とかの反応が返ってくるが、この矛盾(*5)に対しては、だからこそ憲法改正をする必要があると言っているのである。
「同性間婚姻」を認めろと言うのならば、同時に憲法第24条の改正を言うのが筋である。
そうであるにも関わらず、憲法議論を避けているのである。
国会での議論をしない政党に存在価値はない。
民主主義の基本は議論の末の多数決。国民が選んだ議員達による議論とその内容に応じた決議で国の行く末を決めていく。その根本プロセスである「国会での議論」をしない立憲民主党は誰からも「政権の受け皿」とは認知されないのである。
今回は以上である。
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【文末脚注】
(*1):今回の題材は、立憲民主党が国会での議論から相変わらず逃げているとの2つの記事である。
↓
<その1:産経新聞記事>
産経新聞 2023年2月7日 22時41分
見出し:◆立民、予算審議中の憲法審に応じない方針
https://www.sankei.com/article/20230207-43WWREYDKBJBZHUTA4TQCY3STY/
記事:○立憲民主党は7日、国会内で憲法調査会の会合を開き、予算委員会の審議を優先すべきとの過去の慣例を踏まえ、今国会では衆参両院の予算委の目途がつくまでは憲法審査会の開催に応じない方針を確認した。
○中川正春調査会長は「憲法だけ突出して予算委中に議論をする理由はない」と述べた。
○中川氏は、自民党などが立民に対し、憲法審の開催に応じないことへの説明を求めている8日の幹事懇談会に参加しない考えも示した。最近の憲法審は予算審議と同時並行で行われていたが、中川氏は「党内の『予算委に集中していくべきだ』という考えを尊重した」と説明した。
○調査会ではこのほか、憲法改正手続きにからむ国民投票法改正や性的少数者と憲法の関わり、政府が閣議決定した「安保3文書」に基づく「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の合憲性などの議論も深めるとした。<その1:引用終わり>
<その2:時事通信記事>
Yahooニュース(時事通信)2/6(月) 9:54配信
見出し:◆岸田首相「不快な思い、おわびする」 野党反発、予算委を一時退席
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5eafa8f03bba4e73ab0439217f191b2ecb63c48
記事:○岸田文雄首相は6日の政府・与党連絡会議で、荒井勝喜前首相秘書官の性的少数者(LGBTなど)や同性婚を巡る差別発言について、「国民に誤解を生じさせたことは遺憾だ。不快な思いをさせてしまった方々におわびを申し上げる」と謝罪した。
○松野博一官房長官も衆院予算委員会で、「岸田政権は多様性のある包摂的社会を一貫して目指しており、国民に誤解を生じさせたことは遺憾であり、おわび申し上げる」と述べた。立憲民主党の奥野総一郎氏への答弁。
○立民などは衆院予算委の質疑に先立ち、松野氏が予算委冒頭に秘書官更迭の経緯を説明し、謝罪するよう要求したが、与党側は拒否。このため、野党各党は委員会室から一時退席した。
○この後、自民、立民両党の国対委員長が会談し善後策を協議。野党議員が委員会室に戻り、松野氏が差別発言について謝罪した。
<引用終わり>
(*2):8年以上も前からずっと民主党→民進党→立憲民主党は【憲法議論をしないことでの改憲阻止】との議会制民主主義の原則に反する寝転がり戦法を続けてきているということだ。
↓
2015/03/28投稿:
【コラム】憲法審査会 神学論争・入口論争を野党は繰り返すのか?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-67.html
2018/07/02投稿:
「憲法議論をしないことでの改憲阻止」との愚劣
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-969.html
2018/02/27投稿:
相変わらずの寝転がり戦法・野党5党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-871.html
2018/08/06投稿:
2018年通常国会・憲法議論から逃げ回った立憲民主党他野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-993.html
2018/09/23投稿:
「国会で憲法議論などするものか」と相変わらずの野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1020.html
2021/12/05投稿:
立憲民主党新代表も憲法議論から逃げている
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1597.html
etc.
(*3):前代表の枝野は憲法の中身を論じられる知見も見識もないので「寝転がり戦法」だけでしか対応出来なかったし、憲法議論をすべしとの党内勢力を潰してきた。
↓
2019/11/23投稿:
いつものパヨク内抗争・「立憲的改憲」vs寝転がり戦法
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1285.html
2018/03/09投稿:
憲法の中身を語れぬ立憲枝野
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-877.html
【ご参考】
2018/03/02投稿:
小林よしのり氏・混乱中なのか画策中なのか
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-873.html
(*4):枝野辞任後、立憲民主党の新代表・泉は、当初「論憲」などと言っていたが、泉には党内を統制できるだけの能力はなく「論憲」は早々に口だけ・看板だけで終わっているのが現状だ。
↓
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立憲民主党・泉が言う「論憲」とはいったい何だったのか?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1618.html
2022/04/05投稿:
立憲民主党・泉の底が浅い演説・「論憲」の正体
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1636.html
(*5):「9条には「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と書いてあるにに自衛隊があるじゃないかぁ~。自衛隊は憲法違反だぁ~」とかの反応が返ってくるが、この矛盾に対しては、だからこそ憲法改正をする必要があると言っているのである。
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2017/06/30
憲法議論7・現行憲法9条Q&A
<憲法議論をはじめよう8>
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2021/07/05投稿:
現行憲法第24条・婚姻等に関する基本原則について(LGBT法案・基礎編)
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2021/07/08投稿:
現行憲法第24条・婚姻等に関する基本原則について(LGBT法案・憲法編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1529.html
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2023/03/22 誤字訂正 誤:原稿憲法 → 正:現行憲法
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