国民の命に関心なし:立憲・共産の憲法議論をするのしないの
- 2022/10/27
- 22:40
国民の命に関心なし:立憲・共産の憲法議論をするのしないの
副題:立憲も共産も自己利益追求中。枝野が推進した「立憲共産党」。それから逃げたい泉。「逃げられると思うなよ」と共産党。醜悪な内ゲバでしかない。
国民の命、平和・安寧の確保が政治に求められるもっとも重要な命題である。
そうであるにも関わらず、戦後ずっと我が国は国防と自国民保護を軽んじてきた。
それは社会党や共産党の所為ばかりではない。「国防・憲法は票にならない」と与党自民党が国防・憲法問題を避けてきたことも大きく関係がある。
この事は以前から論じてきたことだが、戦後日本がそうなった理由は現行憲法の前文+第9条が存在したからだ。(*1)
終戦後わずか半年しか経過していない段階で敵将マッカーサーが苦杯をなめさせられた日本に対して懲罰的な「憲法」を押し付けた。マッカーサー三原則に基づく占領統治基本法である現行憲法(*2)は、日本を禁治産者として軍隊を持つ事を禁じ(三原則の第2原則・非武装規定)、アメリカ軍が日本列島を統治するものであったが、そんな思い上がったカッマーサーは、日本の一部であった朝鮮半島で戦争が勃発すると日本に非武装を強いたはずなのに、「警察予備隊」なる名称で日本の再武装化を命じた。これが「現行憲法第9条と自衛隊」との相反問題の原初で(*3)あり、今もそれを利用して立憲民主党や共産党が国民の命を蔑ろにして自分達の勢力拡大のみを追求している醜悪さにあらためて憤慨しているものである。
あたかも改憲をすると「平和憲法がなくなる」「戦争になるぅ~(©ミズポ)」とかのデマを延々と言っているのが自称「護憲派」であるが、当方は以前から【国民の国民の命、平和・安寧の確保が出来る日本人の手による平和憲法への改憲が必要】である旨を述べている。
少なくとも、当方がこの世に産まれ物心がついて以降の日本人の大多数は武力事態の発生を望んでいない。
米ソ東西冷戦時はアメリカ側の都合と合致し、日米安保条約に基づき米軍が日本を守っており、我が国は防衛関係の法的未整備状態を放置しても、軽武装のままであっても武力事態を未然に防止できていたので、「望まぬ事態の発生を真面目に防止する策・方針」について蔑ろにしていても、日本人の大多数の望みである平和・安寧は確保されてきた。
そういう状況、即ち「望まぬ事態の発生を真面目に防止する策・方針」に関して論じてこなかったことから、「憲法9条が日本を守る」なる夢想(*4)を唱えてしまう政党が出てきてしまった。
原因から結果を導き出すのではなく、結果から嘘の「原因」をデッチ上げる論法である。
共産党や社会党の末裔である立憲民主党などの特定野党が現行憲法第9条の残置に拘るのは、現行憲法が日本の弱体状態を維持する為の装置だからである。日本弱体状態維持を目的に特定野党は現行憲法第9条を改憲させない為に【憲法議論をしない、させない事での改憲阻止】との「寝転がり戦法」を採用してしている。民主主義の原則を踏みにじるこの卑怯なやり方については以前から何度も批判的に指摘している。(*5)
「国会で議論をしない」という特定野党の議会を無視する奇妙な対応を反日偏向メディアは批判も指摘もしない。特定野党とメディアは感覚が麻痺しているらしく、「憲法議論をするな!」と公言してはばからない。そして、メディアは平然とそれを「報道」してしまう。(*6)
共産党・小池は京都新聞の「報道」によれば「9条を守り、9条改憲の議論をしないことを、この間、野党と市民連合が繰り返し確認してきた」と発言している。
共産党の主張は共産党機関紙の「しんぶん赤旗」を読めばより鮮明となる。(*7)
ただし、共産党の文章を読む際には「言葉の意味」に注意する必要がある。
例えば、共産党が言う「民主主義」とは、我々日本人が知る自由民主主義とは異なる。
彼等が言う「民主主義」とは「人民が主体となった政治体制」のことであり、「プロレタリアートが政治を独占する体制」「唯一指導党共産党に民主独裁」こそが「真の民主主義」だとしている様に、共産党が使用する「言葉」の意味に注意する必要がある。
共産党の長い目の文章は意味がよくわからないのは、こういう「定義が違う言葉」で書かれているからだ。逆に、ビラやパンフ等のアイキャッチ目的の文書は「誤解誘導」を主眼に書かれているので「意味がわかった様な気がする」ものとなっている。
それでは、共産党機関紙「しんぶん赤旗」の記事を以下に抜粋引用しながら、それを読み解いていくことにする。
<その1:抜粋引用開始>
(立憲民主党・泉が)憲法9条について「必要であれば憲法審査会の中で議論すればよい」と語ったことについて(共産党・小池が)問われ、「市民と野党の共闘の発展を願い、国民の期待に野党として応えていく立場から」として2点を述べました。(後略)
↓
ここで注目したのは「市民と野党の共闘の発展を願い、国民の期待に野党として応えていく立場」の部分である。
「市民と野党の共闘」とのフレーズは共産党が常用する定型句の様なものである。「市民団体」を自称する共産党の別働隊と共産党のコラボ活動の際に使用されることが多いのだが、ここで使用されているのは「市民」である。
その一方、後段では「国民の期待に野党として・・」と「国民」が使用されている。
一文の中で異なる語句を用いているのだから、当然の様に意味も違う。
「市民」とはご存知の様に国籍不明のある集団のことで、共産党とともに活動をする集団という意味だ。
一方の「国民」が使用されている「国民の期待に野党として・・」の意味は「共産党または野党連合統一候補に投票してくれて期待してくれている有権者集団」というものだ。
<その2:抜粋引用開始>
小池氏は1点目として「(中略)日本維新の会について「『野党』を名乗りながら、自民党以上の右翼的立場に立って大軍拡と改憲の先兵となり、野党共闘攻撃の先兵となっている」とし(中略)「『維新』の政治的な基本的立場は明らかな与党の補完勢力であり、正面から対決し打ち破っていく相手だ」と強調しました。(中略)その上で泉代表の「実はそんなに差がない」「決定的な対立はない」という発言について、「これでは、憲法の問題で維新の会と協力の余地があると表明したことになる。本気でそんなことを考えているとすれば、とんでもない考え違いになる」と指摘しました。
↓
ここで注目したのは、「維新と協力する立憲民主党はけしからん」という趣旨のことを1点目に掲げ、次の2点目に比べてかなり多くの文字数を用いていることである。
これは、この1点目に軸足があるということだ。
文字数が多かったので、「(中略)」を入れてかなりの文字数を削ったが、それでも上記の通りである。
これの意味するところは「「立憲共産党」=枝野との連携約束の維持」を新代表の泉に対して「釘指し」をしているということだ。
泉の前の代表の枝野が独走して共産党との共闘を約束してしまったのは、2021年10月の衆議院選に際して「統一候補」「野党共闘」「連立内閣」なる共産党の甘言に乗せられてしまったからだ。選挙の約1年前から枝野は国民民主党との合流、共産党との連携などで野党大合同での衆議院選で勝利し自身が総理に首班指名されることを夢想した。少しでも他国の共産党との政治連携の歴史を知っていれば、「共産党との連携」とは「悪魔との契約」に等しい自滅行為だと分かるのだが、枝野は目が曇っており共産党との連携をしてしまう。
衆議院選の結果はご存知の通りの野党惨敗であった。
衆院選後の国会での首班指名で共産党は自党の志位ではなく枝野に投票した。これは「今回の選挙が終わったからと言って約束はなくならないよ」という共産党からのメッセージであった。ぶっちゃけた言い方をすると「逃げられると思うなよ」である。(*8)
枝野の辞任後、新代表は泉となったが、泉は共産党との約束を反故にしたかったのだが、共産党・志位からは「野党共闘ですね、ぜひ力をあわせて前進させていきたいと願っている。個人と個人の合意ではなく、公党間の合意」と釘を刺されている。
その後、泉が代表になった後の参議院選(2022年7月)では、表立った「立憲共産党連携」はなかったが、今般、泉が維新と議論する様なことを言ったので、共産党は再度の警告「逃げられると思うなよ」をしたものである。
<その3:抜粋引用開始>
小池氏は2点目として、泉代表が「国会の憲法審で9条を議論すればよい」と述べたことについて、「立憲主義を否定してきた安倍・菅政権を引き継ぐ現政権のもとでは、憲法改定についてまともな議論を行う条件はない」と強調。「改憲発議を目的とする憲法審で9条の議論を行うことは、9条改憲に道を開くという危険なことになる」と強く警鐘を鳴らしました。
↓
2点目の「憲法議論をするな」に関しては、1点目とは異なりかなり短い。
上記した通り、1点目が主眼だからである。
ここでの注目点は「立憲主義」との語句である。以前の論考で指摘済みだが、枝野が言う「立憲主義」とは「護憲」の言い換えでしかない。(*9)
共産党・小池の今回の発言の「立憲主義」を「護憲」に置き換えて読んでいただければ、そのことが分かるであろう。
↓
【「日本弱体状態維持を目的にした護憲」を否定してきた安倍・ガースー政権・・・】
この様に置き換えれば、実にしっくりとくる。
共産党が相変わらず寝転がり戦法=憲法議論をしないことでの改憲阻止を継続する。
その一方、立憲民主党は、あたかも憲法議論をするかの様な印象を受けたと思う。
確かに、新代表の泉は「論憲」なるスローガンを掲げているで、その様な印象があると思うが、実際のところは、泉には憲法を論じるだけの知見も知識もない(*10)ので、国会の憲法審査会での議論が始まれば、泉も枝野や共産党と同じく寝転がることになろう。
今回は以上である。
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【文末脚注】
(*1):国民の命、平和・安寧の確保が政治に求められるもっとも重要な命題である。
そうであるにも関わらず、戦後ずっと我が国は国防と自国民保護を軽んじてきた。
それは社会党や共産党の所為ばかりではない。「国防・憲法は票にならない」と与党自民党が国防・憲法問題を避けてきたことも大きく関係がある。
この事は以前から論じてきたことだが、戦後日本がそうなった理由は現行憲法の前文+第9条が存在したからだ。
↓
<自国民保護を軽んじてきた戦後日本>
2017/01/30投稿:
自民党改憲草案・第25条の3の紹介
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-593.html
2015/02/21投稿:
【コラム】在外邦人保護に反対してる人は鬼畜
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
2015/10/03投稿:
ニコ動PVから来てくれた方、歓迎4
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-222.html
2015/11/12投稿:
【コラム】在外国民の保護
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-261.html
2017/04/14投稿:
「いかなる事態でも国民守り抜く」安倍首相
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-648.html
<憲法問題を避けた中曽根>
2016/08/23投稿:
靖国神社参拝に関するドーナッツ議論
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-489.html
2017/05/16投稿:
続々「国民憲法制定」白寿中曽根、相変わらずです。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-670.html
(*2):終戦後わずか半年しか経過していない段階で敵将マッカーサーが苦杯をなめさせられた日本に対して懲罰的な「憲法」を押し付けた。マッカーサー三原則に基づく占領統治基本法である現行憲法は、日本を禁治産者として軍隊を持つ事を禁じ(三原則の第2原則・非武装規定)たものだ。
↓
「現行憲法」の問題点は戦後の主権喪失期に「新憲法制定」との命題に対して、当時の我が国随一の憲法学者である美濃部達吉博士などの見識深い検討をしており、我が国政府は原案を作成していたのだが、その原案をGHQに提出する前にGHQは、自分達で勝手に1週間程度の短期日で作成したGHQ草案を我が国に対して押し付けてきて、それが現行憲法の基となったものである(*A)。要するに、憲法典という国の形の基本を成文化した最高法規を、異文化のアメリカ人が作成してしまっているという問題点があり、アメリカ人の主観によって書かれているものだ。それ故に、つい半年前まで太平洋で人類史上空前の海空戦を戦っていたアメリカ側は敗戦国日本に自衛戦争さえも許さない=日本人は勝手に死ねとの非武装争規定を押し付けて平然としているものである。マッカーサー3原則の第2原則)に、その旨が書かれている。
<押し付け憲法>
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
<軍隊を持つ事を禁じたマッカーサー三原則>
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
◆第2原則:非武装規定・前文+9条
2016/07/31投稿:
(解説編2)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
(*3):朝鮮半島で戦争が勃発すると日本に非武装を強いたマッカーサーは、一転、「警察予備隊」なる名称で日本の再武装化を命じた。これが「現行憲法第9条と自衛隊」との相反問題の原初である。
↓
「自衛隊は昭和29年(1954年)発足」とある。確かに「自衛隊」との名称の国防組織が発足したのは主権回復後の、その時であるが、それ以前の戦後日本に国防組織がなかったのかというと、そうではない。マッカーサーGHQが我が国を占領統治し続けていた1950年6月25日未明に朝鮮戦争が勃発した。
知っての通り、マッカーサーは太平洋戦域の米軍の最高責任者であり、戦後は日本列島のみならず朝鮮半島南半部がマッカーサーの責任地域であった。
当初、朝鮮に進駐していたアメリカ軍は「韓国軍」に対して軽微な兵器しか供与しておらず、T-34戦車で南侵してくる金日成・北朝鮮軍に対して無力であった。
マッカーサーは日本に進駐しているアメリカ軍を朝鮮半島に増派し、日本列島の防衛が手薄になると、憲法9条を我が国に押し付けたにも関わらず、「警察予備隊」と称する日本列島防衛の為に国防組織を立ち上げさせたのである。
2015/06/22投稿:
【憲法9条】占領時主権喪失期の憲法制定と再武装
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-135.html
2017/06/30投稿:
憲法議論7・現行憲法9条Q&A
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-705.html
(*4):「望まぬ事態の発生を真面目に防止する策・方針」に関して論じてこなかったことから、「憲法9条が日本を守る」なる夢想(*4)を唱えてしまう政党が出てきてしまった。
↓
<PDF File ※スマホの方は要注意>
https://www.jcp.or.jp/web_download/images/202201-02_gogai_tate.pdf
2022年1・2月号外 発行●日本共産党中央委員会
<日本を守る憲法9条>
改憲とめる力は「市民+野党」にあり
共同の発展へ力つくします
若者を戦場に送らない
改憲ストップ、政権交代への足が 政権交代への足がかりを
(*5):共産党や社会党の末裔である立憲民主党などの特定野党が現行憲法第9条の残置に拘るのは、現行憲法が日本の弱体状態を維持する為の装置だからである。日本弱体状態維持を目的に特定野党は現行憲法第9条を改憲させない為に【憲法議論をしない、させない事での改憲阻止】との「寝転がり戦法」を採用してしている。民主主義の原則を踏みにじるこの卑怯なやり方については以前から何度も批判的に指摘している。
↓
2018/07/02投稿:
「憲法議論をしないことでの改憲阻止」との愚劣
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-969.html
2018/02/27投稿:
相変わらずの寝転がり戦法・野党5党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-871.html
2018/08/06投稿:
2018年通常国会・憲法議論から逃げ回った立憲民主党他野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-993.html
2018/09/23投稿:
「国会で憲法議論などするものか」と相変わらずの野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1020.html
2021/12/05投稿:
立憲民主党新代表も憲法議論から逃げている
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1597.html
etc.
(*6):「国会で議論をしない」という特定野党の議会を無視する奇妙な対応を反日偏向メディアは批判も指摘もしない。特定野党とメディアは感覚が麻痺しているらしく、「憲法議論をするな!」と公言してはばからない。そして、メディアは平然とそれを「報道」してしまう。
↓
<その1>Yahooニュース(京都新聞)10/22(土) 19:27配信
見出し:◆共産・小池晃氏が立民・泉代表の改憲議論容認発言を批判 「9条守ることは野党共闘原点。看過しがたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3ad97107472386819d2dd7174d8ccbe65ccecac
記事:○共産党の小池晃書記局長は22日、京都市内で記者団の取材に応じ、立憲民主党の泉健太代表が9条を含む改憲について憲法審査会の開催を容認する考えを示したことに対し、「9条を守ることは野党共闘の原点。看過しがたい発言だ」と批判した。
○小池書記局長は、野党共闘の枠組みは「9条を守り、9条改憲の議論をしないことを、この間、野党と市民連合が繰り返し確認してきた」と指摘。「立憲主義は立民党の原点でもあるはずで、果たしてどうなのか、疑問を持たざるを得ない」とし、「(泉代表に)発言の意図を確認したい」と語った。
○泉代表は21日、東京都内の講演で「憲法9条も集団的自衛権をフルで認めるのは問題があると思っているので、必要があれば憲法審で議論すればいい」と発言。改憲に前向きな日本維新の会とも「実はそれほど差がない」との認識を示していた。
<その2>NHK NEWS WEB 2022年10月24日 22時27分
見出し:◆共産 小池書記局長 立民 泉代表の維新と憲法めぐる発言を批判
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221024/k10013869201000.html
記事:○立憲民主党の泉代表が、日本維新の会との関係をめぐり「『改憲』と言う政党だが、そんなに差がないとも言える」などと発言したことについて、共産党の小池書記局長は、憲法改正で協力の余地があると表明したことになりかねないと批判しました。
○立憲民主党の泉代表は、先週の講演で、日本維新の会との関係をめぐり「『改憲』と言う政党だが、実はそんなに差がないとも言える。集団的自衛権をフルで認めることに問題があるので、憲法9条も、必要であれば国会の憲法審査会で議論すればよい」などと述べました。
○これについて、共産党の小池書記局長は、24日の記者会見で「憲法の問題では協力の余地があると表明したことになりかねない。日本維新の会は、改憲の旗振り役で、協力する余地など全く存在しない」と批判しました。
○そのうえで「憲法は、市民と野党の共闘の柱であり、危険な議論になりつつあることを大変危惧している」と述べました。
○泉代表の発言をめぐっては、共産党の志位委員長も、みずからのツイッターに「憲法をめぐって維新と協力の余地ありと考えているとしたら、とんでもない考え違いというほかない」と投稿しました。
○これに対し泉代表は「協力の余地ありなどとはひと言も言っていない。ずいぶん見当違いな認識と批判で、敵味方をすぐに色分けし、異論は許さないという考え方こそ改められては」と反論しています。
<引用終わり>
(*7):共産党の主張はを読めばより鮮明となる。
↓
共産党機関紙「しんぶん赤旗」 2022年10月25日(火)
見出し:◆憲法改定に関する立民・泉代表発言を受けて 共闘の発展願う立場から表明 小池書記局長が会見
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-10-25/2022102501_02_0.html
記事:○日本共産党の小池晃書記局長は24日、国会内で記者会見し、立憲民主党の泉健太代表が講演(21日)で「日本維新の会は改憲政党ではあるが、実はそんなに差がない」「決定的な対立ではない」と述べ、憲法9条について「必要であれば憲法審査会の中で議論すればよい」と語ったことについて問われ、「市民と野党の共闘の発展を願い、国民の期待に野党として応えていく立場から」として2点を述べました。
○小池氏は1点目として、日本共産党が6中総決定で日本維新の会について「『野党』を名乗りながら、自民党以上の右翼的立場に立って大軍拡と改憲の先兵となり、野党共闘攻撃の先兵となっている」とし、野党がこうした「自公政権の『補完勢力』とは、正面からたたかう立場に立つべき」だと提起したことを指摘。維新との関係では、「国会の民主的な運営などで個別に一致する点があれば共同の行動を取ることはあり得る」としつつ、「『維新』の政治的な基本的立場は明らかな与党の補完勢力であり、正面から対決し打ち破っていく相手だ」と強調しました。「ましてや、改憲の突撃隊の役割を果たしている維新と、憲法をめぐって協力する余地などまったく存在しない」と主張しました。
○その上で泉代表の「実はそんなに差がない」「決定的な対立はない」という発言について、「これでは、憲法の問題で維新の会と協力の余地があると表明したことになる。本気でそんなことを考えているとすれば、とんでもない考え違いになる」と指摘しました。
○小池氏は2点目として、泉代表が「国会の憲法審で9条を議論すればよい」と述べたことについて、「立憲主義を否定してきた安倍・菅政権を引き継ぐ現政権のもとでは、憲法改定についてまともな議論を行う条件はない」と強調。「改憲発議を目的とする憲法審で9条の議論を行うことは、9条改憲に道を開くという危険なことになる」と強く警鐘を鳴らしました。
<引用終わり>
(*8):泉の前の代表の枝野が独走して共産党との共闘を約束してしまったのは、2021年10月の衆議院選に際して「統一候補」「野党共闘」「連立内閣」なる共産党の甘言に乗せられてしまったからだ。選挙の約1年前から枝野は国民民主党との合流、共産党との連携などで野党大合同での衆議院選で勝利し自身が総理に首班指名されることを夢想した。少しでも他国の共産党との政治連携の歴史を知っていれば、「共産党との連携」とは「悪魔との契約」に等しい自滅行為だと分かるのだが、枝野は目が曇っており共産党との連携をしてしまう。衆議院選の結果はご存知の通りの野党惨敗であった。衆院選後の国会での首班指名で共産党は自党の志位ではなく枝野に投票した。これは「今回の選挙が終わったからと言って約束はなくならないよ」という共産党からのメッセージであった。ぶっちゃけた言い方をすると「逃げられると思うなよ」である。
↓
2021/02/08投稿:
「共産党との連携」とは「悪魔との契約」に等しい自滅行為・立憲民主党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1466.html
2021/11/13投稿:
枝野首班指名は選挙協力の見返りの請求書・来夏の参議院選が本当の山場
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1587.html
【ご参考】
2021/12/01投稿:
都合が悪くなると約束を反故にする言動はまるで文在寅・立憲民主党新代表
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1595.html
(*9):以前の論考で指摘済みだが、枝野が言う「立憲主義」とは「護憲」の言い換えでしかない。
↓
2018/03/08投稿:
立憲民主党のいう「立憲主義」など単なる「護憲」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-876.html
2021/08/15投稿:
共産党の「民主主義」・立憲民主党の「立憲主義」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1545.html
【ご参考】
2016/11/29投稿:
「立憲主義」は現行憲法では成り立たない
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-553.html
2017/07/19投稿:
続・「立憲主義」は現行憲法では成り立たない
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-715.html
(*10):新代表の泉は「論憲」なるスローガンを掲げているで、その様な印象があると思うが、実際のところは、泉には憲法を論じるだけの知見も知識もない。
↓
2022/02/05投稿:
立憲民主党・泉が言う「論憲」とはいったい何だったのか?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1618.html
2022/04/05投稿:
立憲民主党・泉の底が浅い演説・「論憲」の正体
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1636.html
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副題:立憲も共産も自己利益追求中。枝野が推進した「立憲共産党」。それから逃げたい泉。「逃げられると思うなよ」と共産党。醜悪な内ゲバでしかない。
嘘話を堂々と言ってしまえる環境に至ったこと自体がおかしい
国民の命、平和・安寧の確保が政治に求められるもっとも重要な命題である。
そうであるにも関わらず、戦後ずっと我が国は国防と自国民保護を軽んじてきた。
それは社会党や共産党の所為ばかりではない。「国防・憲法は票にならない」と与党自民党が国防・憲法問題を避けてきたことも大きく関係がある。
この事は以前から論じてきたことだが、戦後日本がそうなった理由は現行憲法の前文+第9条が存在したからだ。(*1)
終戦後わずか半年しか経過していない段階で敵将マッカーサーが苦杯をなめさせられた日本に対して懲罰的な「憲法」を押し付けた。マッカーサー三原則に基づく占領統治基本法である現行憲法(*2)は、日本を禁治産者として軍隊を持つ事を禁じ(三原則の第2原則・非武装規定)、アメリカ軍が日本列島を統治するものであったが、そんな思い上がったカッマーサーは、日本の一部であった朝鮮半島で戦争が勃発すると日本に非武装を強いたはずなのに、「警察予備隊」なる名称で日本の再武装化を命じた。これが「現行憲法第9条と自衛隊」との相反問題の原初で(*3)あり、今もそれを利用して立憲民主党や共産党が国民の命を蔑ろにして自分達の勢力拡大のみを追求している醜悪さにあらためて憤慨しているものである。
あたかも改憲をすると「平和憲法がなくなる」「戦争になるぅ~(©ミズポ)」とかのデマを延々と言っているのが自称「護憲派」であるが、当方は以前から【国民の国民の命、平和・安寧の確保が出来る日本人の手による平和憲法への改憲が必要】である旨を述べている。
少なくとも、当方がこの世に産まれ物心がついて以降の日本人の大多数は武力事態の発生を望んでいない。
米ソ東西冷戦時はアメリカ側の都合と合致し、日米安保条約に基づき米軍が日本を守っており、我が国は防衛関係の法的未整備状態を放置しても、軽武装のままであっても武力事態を未然に防止できていたので、「望まぬ事態の発生を真面目に防止する策・方針」について蔑ろにしていても、日本人の大多数の望みである平和・安寧は確保されてきた。
そういう状況、即ち「望まぬ事態の発生を真面目に防止する策・方針」に関して論じてこなかったことから、「憲法9条が日本を守る」なる夢想(*4)を唱えてしまう政党が出てきてしまった。
原因から結果を導き出すのではなく、結果から嘘の「原因」をデッチ上げる論法である。
「憲法議論をするな!それが約束だ」と共産党・小池
共産党や社会党の末裔である立憲民主党などの特定野党が現行憲法第9条の残置に拘るのは、現行憲法が日本の弱体状態を維持する為の装置だからである。日本弱体状態維持を目的に特定野党は現行憲法第9条を改憲させない為に【憲法議論をしない、させない事での改憲阻止】との「寝転がり戦法」を採用してしている。民主主義の原則を踏みにじるこの卑怯なやり方については以前から何度も批判的に指摘している。(*5)
「国会で議論をしない」という特定野党の議会を無視する奇妙な対応を反日偏向メディアは批判も指摘もしない。特定野党とメディアは感覚が麻痺しているらしく、「憲法議論をするな!」と公言してはばからない。そして、メディアは平然とそれを「報道」してしまう。(*6)
共産党・小池は京都新聞の「報道」によれば「9条を守り、9条改憲の議論をしないことを、この間、野党と市民連合が繰り返し確認してきた」と発言している。
共産党の主張は共産党機関紙の「しんぶん赤旗」を読めばより鮮明となる。(*7)
ただし、共産党の文章を読む際には「言葉の意味」に注意する必要がある。
例えば、共産党が言う「民主主義」とは、我々日本人が知る自由民主主義とは異なる。
彼等が言う「民主主義」とは「人民が主体となった政治体制」のことであり、「プロレタリアートが政治を独占する体制」「唯一指導党共産党に民主独裁」こそが「真の民主主義」だとしている様に、共産党が使用する「言葉」の意味に注意する必要がある。
共産党機関紙「しんぶん赤旗」の記事を読み解く
共産党の長い目の文章は意味がよくわからないのは、こういう「定義が違う言葉」で書かれているからだ。逆に、ビラやパンフ等のアイキャッチ目的の文書は「誤解誘導」を主眼に書かれているので「意味がわかった様な気がする」ものとなっている。
それでは、共産党機関紙「しんぶん赤旗」の記事を以下に抜粋引用しながら、それを読み解いていくことにする。
<その1:抜粋引用開始>
(立憲民主党・泉が)憲法9条について「必要であれば憲法審査会の中で議論すればよい」と語ったことについて(共産党・小池が)問われ、「市民と野党の共闘の発展を願い、国民の期待に野党として応えていく立場から」として2点を述べました。(後略)
↓
ここで注目したのは「市民と野党の共闘の発展を願い、国民の期待に野党として応えていく立場」の部分である。
「市民と野党の共闘」とのフレーズは共産党が常用する定型句の様なものである。「市民団体」を自称する共産党の別働隊と共産党のコラボ活動の際に使用されることが多いのだが、ここで使用されているのは「市民」である。
その一方、後段では「国民の期待に野党として・・」と「国民」が使用されている。
一文の中で異なる語句を用いているのだから、当然の様に意味も違う。
「市民」とはご存知の様に国籍不明のある集団のことで、共産党とともに活動をする集団という意味だ。
一方の「国民」が使用されている「国民の期待に野党として・・」の意味は「共産党または野党連合統一候補に投票してくれて期待してくれている有権者集団」というものだ。
<その2:抜粋引用開始>
小池氏は1点目として「(中略)日本維新の会について「『野党』を名乗りながら、自民党以上の右翼的立場に立って大軍拡と改憲の先兵となり、野党共闘攻撃の先兵となっている」とし(中略)「『維新』の政治的な基本的立場は明らかな与党の補完勢力であり、正面から対決し打ち破っていく相手だ」と強調しました。(中略)その上で泉代表の「実はそんなに差がない」「決定的な対立はない」という発言について、「これでは、憲法の問題で維新の会と協力の余地があると表明したことになる。本気でそんなことを考えているとすれば、とんでもない考え違いになる」と指摘しました。
↓
ここで注目したのは、「維新と協力する立憲民主党はけしからん」という趣旨のことを1点目に掲げ、次の2点目に比べてかなり多くの文字数を用いていることである。
これは、この1点目に軸足があるということだ。
文字数が多かったので、「(中略)」を入れてかなりの文字数を削ったが、それでも上記の通りである。
これの意味するところは「「立憲共産党」=枝野との連携約束の維持」を新代表の泉に対して「釘指し」をしているということだ。
泉の前の代表の枝野が独走して共産党との共闘を約束してしまったのは、2021年10月の衆議院選に際して「統一候補」「野党共闘」「連立内閣」なる共産党の甘言に乗せられてしまったからだ。選挙の約1年前から枝野は国民民主党との合流、共産党との連携などで野党大合同での衆議院選で勝利し自身が総理に首班指名されることを夢想した。少しでも他国の共産党との政治連携の歴史を知っていれば、「共産党との連携」とは「悪魔との契約」に等しい自滅行為だと分かるのだが、枝野は目が曇っており共産党との連携をしてしまう。
衆議院選の結果はご存知の通りの野党惨敗であった。
衆院選後の国会での首班指名で共産党は自党の志位ではなく枝野に投票した。これは「今回の選挙が終わったからと言って約束はなくならないよ」という共産党からのメッセージであった。ぶっちゃけた言い方をすると「逃げられると思うなよ」である。(*8)
枝野の辞任後、新代表は泉となったが、泉は共産党との約束を反故にしたかったのだが、共産党・志位からは「野党共闘ですね、ぜひ力をあわせて前進させていきたいと願っている。個人と個人の合意ではなく、公党間の合意」と釘を刺されている。
その後、泉が代表になった後の参議院選(2022年7月)では、表立った「立憲共産党連携」はなかったが、今般、泉が維新と議論する様なことを言ったので、共産党は再度の警告「逃げられると思うなよ」をしたものである。
<その3:抜粋引用開始>
小池氏は2点目として、泉代表が「国会の憲法審で9条を議論すればよい」と述べたことについて、「立憲主義を否定してきた安倍・菅政権を引き継ぐ現政権のもとでは、憲法改定についてまともな議論を行う条件はない」と強調。「改憲発議を目的とする憲法審で9条の議論を行うことは、9条改憲に道を開くという危険なことになる」と強く警鐘を鳴らしました。
↓
2点目の「憲法議論をするな」に関しては、1点目とは異なりかなり短い。
上記した通り、1点目が主眼だからである。
ここでの注目点は「立憲主義」との語句である。以前の論考で指摘済みだが、枝野が言う「立憲主義」とは「護憲」の言い換えでしかない。(*9)
共産党・小池の今回の発言の「立憲主義」を「護憲」に置き換えて読んでいただければ、そのことが分かるであろう。
↓
【「日本弱体状態維持を目的にした護憲」を否定してきた安倍・ガースー政権・・・】
この様に置き換えれば、実にしっくりとくる。
最後に
共産党が相変わらず寝転がり戦法=憲法議論をしないことでの改憲阻止を継続する。
その一方、立憲民主党は、あたかも憲法議論をするかの様な印象を受けたと思う。
確かに、新代表の泉は「論憲」なるスローガンを掲げているで、その様な印象があると思うが、実際のところは、泉には憲法を論じるだけの知見も知識もない(*10)ので、国会の憲法審査会での議論が始まれば、泉も枝野や共産党と同じく寝転がることになろう。
今回は以上である。
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【文末脚注】
(*1):国民の命、平和・安寧の確保が政治に求められるもっとも重要な命題である。
そうであるにも関わらず、戦後ずっと我が国は国防と自国民保護を軽んじてきた。
それは社会党や共産党の所為ばかりではない。「国防・憲法は票にならない」と与党自民党が国防・憲法問題を避けてきたことも大きく関係がある。
この事は以前から論じてきたことだが、戦後日本がそうなった理由は現行憲法の前文+第9条が存在したからだ。
↓
<自国民保護を軽んじてきた戦後日本>
2017/01/30投稿:
自民党改憲草案・第25条の3の紹介
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-593.html
2015/02/21投稿:
【コラム】在外邦人保護に反対してる人は鬼畜
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
2015/10/03投稿:
ニコ動PVから来てくれた方、歓迎4
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-222.html
2015/11/12投稿:
【コラム】在外国民の保護
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-261.html
2017/04/14投稿:
「いかなる事態でも国民守り抜く」安倍首相
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-648.html
<憲法問題を避けた中曽根>
2016/08/23投稿:
靖国神社参拝に関するドーナッツ議論
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-489.html
2017/05/16投稿:
続々「国民憲法制定」白寿中曽根、相変わらずです。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-670.html
(*2):終戦後わずか半年しか経過していない段階で敵将マッカーサーが苦杯をなめさせられた日本に対して懲罰的な「憲法」を押し付けた。マッカーサー三原則に基づく占領統治基本法である現行憲法は、日本を禁治産者として軍隊を持つ事を禁じ(三原則の第2原則・非武装規定)たものだ。
↓
「現行憲法」の問題点は戦後の主権喪失期に「新憲法制定」との命題に対して、当時の我が国随一の憲法学者である美濃部達吉博士などの見識深い検討をしており、我が国政府は原案を作成していたのだが、その原案をGHQに提出する前にGHQは、自分達で勝手に1週間程度の短期日で作成したGHQ草案を我が国に対して押し付けてきて、それが現行憲法の基となったものである(*A)。要するに、憲法典という国の形の基本を成文化した最高法規を、異文化のアメリカ人が作成してしまっているという問題点があり、アメリカ人の主観によって書かれているものだ。それ故に、つい半年前まで太平洋で人類史上空前の海空戦を戦っていたアメリカ側は敗戦国日本に自衛戦争さえも許さない=日本人は勝手に死ねとの非武装争規定を押し付けて平然としているものである。マッカーサー3原則の第2原則)に、その旨が書かれている。
<押し付け憲法>
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
<軍隊を持つ事を禁じたマッカーサー三原則>
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
◆第2原則:非武装規定・前文+9条
2016/07/31投稿:
(解説編2)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
(*3):朝鮮半島で戦争が勃発すると日本に非武装を強いたマッカーサーは、一転、「警察予備隊」なる名称で日本の再武装化を命じた。これが「現行憲法第9条と自衛隊」との相反問題の原初である。
↓
「自衛隊は昭和29年(1954年)発足」とある。確かに「自衛隊」との名称の国防組織が発足したのは主権回復後の、その時であるが、それ以前の戦後日本に国防組織がなかったのかというと、そうではない。マッカーサーGHQが我が国を占領統治し続けていた1950年6月25日未明に朝鮮戦争が勃発した。
知っての通り、マッカーサーは太平洋戦域の米軍の最高責任者であり、戦後は日本列島のみならず朝鮮半島南半部がマッカーサーの責任地域であった。
当初、朝鮮に進駐していたアメリカ軍は「韓国軍」に対して軽微な兵器しか供与しておらず、T-34戦車で南侵してくる金日成・北朝鮮軍に対して無力であった。
マッカーサーは日本に進駐しているアメリカ軍を朝鮮半島に増派し、日本列島の防衛が手薄になると、憲法9条を我が国に押し付けたにも関わらず、「警察予備隊」と称する日本列島防衛の為に国防組織を立ち上げさせたのである。
2015/06/22投稿:
【憲法9条】占領時主権喪失期の憲法制定と再武装
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-135.html
2017/06/30投稿:
憲法議論7・現行憲法9条Q&A
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-705.html
(*4):「望まぬ事態の発生を真面目に防止する策・方針」に関して論じてこなかったことから、「憲法9条が日本を守る」なる夢想(*4)を唱えてしまう政党が出てきてしまった。
↓
<PDF File ※スマホの方は要注意>
https://www.jcp.or.jp/web_download/images/202201-02_gogai_tate.pdf
2022年1・2月号外 発行●日本共産党中央委員会
<日本を守る憲法9条>
改憲とめる力は「市民+野党」にあり
共同の発展へ力つくします
若者を戦場に送らない
改憲ストップ、政権交代への足が 政権交代への足がかりを
(*5):共産党や社会党の末裔である立憲民主党などの特定野党が現行憲法第9条の残置に拘るのは、現行憲法が日本の弱体状態を維持する為の装置だからである。日本弱体状態維持を目的に特定野党は現行憲法第9条を改憲させない為に【憲法議論をしない、させない事での改憲阻止】との「寝転がり戦法」を採用してしている。民主主義の原則を踏みにじるこの卑怯なやり方については以前から何度も批判的に指摘している。
↓
2018/07/02投稿:
「憲法議論をしないことでの改憲阻止」との愚劣
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-969.html
2018/02/27投稿:
相変わらずの寝転がり戦法・野党5党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-871.html
2018/08/06投稿:
2018年通常国会・憲法議論から逃げ回った立憲民主党他野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-993.html
2018/09/23投稿:
「国会で憲法議論などするものか」と相変わらずの野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1020.html
2021/12/05投稿:
立憲民主党新代表も憲法議論から逃げている
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1597.html
etc.
(*6):「国会で議論をしない」という特定野党の議会を無視する奇妙な対応を反日偏向メディアは批判も指摘もしない。特定野党とメディアは感覚が麻痺しているらしく、「憲法議論をするな!」と公言してはばからない。そして、メディアは平然とそれを「報道」してしまう。
↓
<その1>Yahooニュース(京都新聞)10/22(土) 19:27配信
見出し:◆共産・小池晃氏が立民・泉代表の改憲議論容認発言を批判 「9条守ることは野党共闘原点。看過しがたい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3ad97107472386819d2dd7174d8ccbe65ccecac
記事:○共産党の小池晃書記局長は22日、京都市内で記者団の取材に応じ、立憲民主党の泉健太代表が9条を含む改憲について憲法審査会の開催を容認する考えを示したことに対し、「9条を守ることは野党共闘の原点。看過しがたい発言だ」と批判した。
○小池書記局長は、野党共闘の枠組みは「9条を守り、9条改憲の議論をしないことを、この間、野党と市民連合が繰り返し確認してきた」と指摘。「立憲主義は立民党の原点でもあるはずで、果たしてどうなのか、疑問を持たざるを得ない」とし、「(泉代表に)発言の意図を確認したい」と語った。
○泉代表は21日、東京都内の講演で「憲法9条も集団的自衛権をフルで認めるのは問題があると思っているので、必要があれば憲法審で議論すればいい」と発言。改憲に前向きな日本維新の会とも「実はそれほど差がない」との認識を示していた。
<その2>NHK NEWS WEB 2022年10月24日 22時27分
見出し:◆共産 小池書記局長 立民 泉代表の維新と憲法めぐる発言を批判
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221024/k10013869201000.html
記事:○立憲民主党の泉代表が、日本維新の会との関係をめぐり「『改憲』と言う政党だが、そんなに差がないとも言える」などと発言したことについて、共産党の小池書記局長は、憲法改正で協力の余地があると表明したことになりかねないと批判しました。
○立憲民主党の泉代表は、先週の講演で、日本維新の会との関係をめぐり「『改憲』と言う政党だが、実はそんなに差がないとも言える。集団的自衛権をフルで認めることに問題があるので、憲法9条も、必要であれば国会の憲法審査会で議論すればよい」などと述べました。
○これについて、共産党の小池書記局長は、24日の記者会見で「憲法の問題では協力の余地があると表明したことになりかねない。日本維新の会は、改憲の旗振り役で、協力する余地など全く存在しない」と批判しました。
○そのうえで「憲法は、市民と野党の共闘の柱であり、危険な議論になりつつあることを大変危惧している」と述べました。
○泉代表の発言をめぐっては、共産党の志位委員長も、みずからのツイッターに「憲法をめぐって維新と協力の余地ありと考えているとしたら、とんでもない考え違いというほかない」と投稿しました。
○これに対し泉代表は「協力の余地ありなどとはひと言も言っていない。ずいぶん見当違いな認識と批判で、敵味方をすぐに色分けし、異論は許さないという考え方こそ改められては」と反論しています。
<引用終わり>
(*7):共産党の主張はを読めばより鮮明となる。
↓
共産党機関紙「しんぶん赤旗」 2022年10月25日(火)
見出し:◆憲法改定に関する立民・泉代表発言を受けて 共闘の発展願う立場から表明 小池書記局長が会見
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-10-25/2022102501_02_0.html
記事:○日本共産党の小池晃書記局長は24日、国会内で記者会見し、立憲民主党の泉健太代表が講演(21日)で「日本維新の会は改憲政党ではあるが、実はそんなに差がない」「決定的な対立ではない」と述べ、憲法9条について「必要であれば憲法審査会の中で議論すればよい」と語ったことについて問われ、「市民と野党の共闘の発展を願い、国民の期待に野党として応えていく立場から」として2点を述べました。
○小池氏は1点目として、日本共産党が6中総決定で日本維新の会について「『野党』を名乗りながら、自民党以上の右翼的立場に立って大軍拡と改憲の先兵となり、野党共闘攻撃の先兵となっている」とし、野党がこうした「自公政権の『補完勢力』とは、正面からたたかう立場に立つべき」だと提起したことを指摘。維新との関係では、「国会の民主的な運営などで個別に一致する点があれば共同の行動を取ることはあり得る」としつつ、「『維新』の政治的な基本的立場は明らかな与党の補完勢力であり、正面から対決し打ち破っていく相手だ」と強調しました。「ましてや、改憲の突撃隊の役割を果たしている維新と、憲法をめぐって協力する余地などまったく存在しない」と主張しました。
○その上で泉代表の「実はそんなに差がない」「決定的な対立はない」という発言について、「これでは、憲法の問題で維新の会と協力の余地があると表明したことになる。本気でそんなことを考えているとすれば、とんでもない考え違いになる」と指摘しました。
○小池氏は2点目として、泉代表が「国会の憲法審で9条を議論すればよい」と述べたことについて、「立憲主義を否定してきた安倍・菅政権を引き継ぐ現政権のもとでは、憲法改定についてまともな議論を行う条件はない」と強調。「改憲発議を目的とする憲法審で9条の議論を行うことは、9条改憲に道を開くという危険なことになる」と強く警鐘を鳴らしました。
<引用終わり>
(*8):泉の前の代表の枝野が独走して共産党との共闘を約束してしまったのは、2021年10月の衆議院選に際して「統一候補」「野党共闘」「連立内閣」なる共産党の甘言に乗せられてしまったからだ。選挙の約1年前から枝野は国民民主党との合流、共産党との連携などで野党大合同での衆議院選で勝利し自身が総理に首班指名されることを夢想した。少しでも他国の共産党との政治連携の歴史を知っていれば、「共産党との連携」とは「悪魔との契約」に等しい自滅行為だと分かるのだが、枝野は目が曇っており共産党との連携をしてしまう。衆議院選の結果はご存知の通りの野党惨敗であった。衆院選後の国会での首班指名で共産党は自党の志位ではなく枝野に投票した。これは「今回の選挙が終わったからと言って約束はなくならないよ」という共産党からのメッセージであった。ぶっちゃけた言い方をすると「逃げられると思うなよ」である。
↓
2021/02/08投稿:
「共産党との連携」とは「悪魔との契約」に等しい自滅行為・立憲民主党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1466.html
2021/11/13投稿:
枝野首班指名は選挙協力の見返りの請求書・来夏の参議院選が本当の山場
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1587.html
【ご参考】
2021/12/01投稿:
都合が悪くなると約束を反故にする言動はまるで文在寅・立憲民主党新代表
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1595.html
(*9):以前の論考で指摘済みだが、枝野が言う「立憲主義」とは「護憲」の言い換えでしかない。
↓
2018/03/08投稿:
立憲民主党のいう「立憲主義」など単なる「護憲」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-876.html
2021/08/15投稿:
共産党の「民主主義」・立憲民主党の「立憲主義」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1545.html
【ご参考】
2016/11/29投稿:
「立憲主義」は現行憲法では成り立たない
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-553.html
2017/07/19投稿:
続・「立憲主義」は現行憲法では成り立たない
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-715.html
(*10):新代表の泉は「論憲」なるスローガンを掲げているで、その様な印象があると思うが、実際のところは、泉には憲法を論じるだけの知見も知識もない。
↓
2022/02/05投稿:
立憲民主党・泉が言う「論憲」とはいったい何だったのか?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1618.html
2022/04/05投稿:
立憲民主党・泉の底が浅い演説・「論憲」の正体
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1636.html
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