国家安全保障政策に関する安倍首相談話・果敢な戦略家安倍普三(中編)
- 2020/09/22
- 22:33
国家安全保障政策に関する安倍首相談話・果敢な戦略家安倍普三(中編)
副題:発言の軸足が日本人の命、平和・安寧の確保にある安倍首相の安全保障政策に関する談話。安倍政権7年8ヶ月で我が国の安全保障基盤は大きく充実した。
前回「前編」からの続きである。
国家安全保障という重要施策はシームレスで継続する必要があるのだが、ご自身の持病の悪化で辞任せざるを得なかったことから、第2次安倍政権7年8ヶ月の国家安全保障政策を総括しているのが、談話の最初の段落1.である。
たった数行なのだが、それらを実現してきた業績は素晴らしく、それが凝縮されたものなので、それに注目して論を進めている。
尚、安全保障に関する9月11日の談話の全文は前回「前編」の「文末脚注の(*1)」に引用してあるので、適宜、参照願いたい。
前回「前編」では、それまでの内閣が手をつけてこなかった安全保障関係の法的未整備状態の解消に果敢に挑んだ事を述べた。
また、民主党政権で失墜した我が国の信頼性を回復させたのも安倍首相である事を述べた。
今回は、信頼回復に至った過程での安倍首相の戦略的外交の足跡を説明していく。
安倍首相の外交・内政で常用されているのが「相手の言い分丸呑み戦術」である。
丸呑みと言っても、相手側の理不尽な主張を認めるものではない。
例えば、韓国が長年デッチ上げてきた「「従軍」慰安婦」なる虚偽に対しても、「それウソだから」と、韓国人相手に正論を言って自ら扉を閉ざす事をせずに、「あっそう、じゃあどーするの」との交渉をするアプローチである。
「「従軍」慰安婦」なる虚偽は、結局は2015年12月の日韓慰安婦合意で決着した。
その合意内容は圧倒的に我が国の正論に立脚したものである。
だからこそ、文在寅は同合意を一方的に反故にして、合意内容である「韓国政府による慰安婦を慰安する財団」を解散しているのである。(*1)
ところが日韓慰安婦合意の内容を理解できない、読解力や見識が足りない、自称「保守」の発信力がある人物が、真逆の勘違いにまま「エイレイガー」とかなんとか言ったことから、あたかも日韓慰安婦合意がダメなものであるかの様なイメージを持ってしまったままの方々がいることは、実に不幸で滑稽なことである。(*2)
しかし、あの合意が我が国にとって一線を越えた国益棄損であるとするならば、何故、韓国側が反故にしたのか説明が出来ない。
「最初のイメージ」だけを根拠に、内容を見ずに勘違いしたままでは正しい判断など出来ないのである。そもそも2015年12月の「最初」の時点でも、ちゃんと読めば、安倍外交の大きな成果であることは分かるものである。そうであるからこそ、当時、勘違いを是正すべく「今北産業シリーズ」を連続投稿している。未だに勘違いをし続けている方は、是非ともご一読いただきたい。(*3)
ルーピー鳩山のTrust meとの虚言を切っ掛けに、オバマは我が国を信頼しなくなり、アジアでの戦略的パートナーを中国だと考える様に傾いていった。
我が国は、占領されていた主権喪失期に、我が国の意向と大きく異なるマッカーサー三原則に基づくGHQ草案ベースの現行憲法へと改憲せざるを得ない状況となり、自国及び自国民を守れない現行憲法を憲法典の座に置き続けている(*4)ことから、自国の安全保障には日米安保に基づくアメリカとの密接なるリレーションシップが不可欠な構造下にある。
そのアメリカが、こともあろうに、我が国への信頼感を失い、逆に中国共産党支配下中国に接近しているという危機的事態にあった。
その様な危機的事態を解消する為に安倍首相がとった手段は、オバマ大統領個人へのアプローチの前に、アメリカ国民に対して日米の基礎的関係性、重要性、そして何よりも中国と違い、日米が自由民主主義の価値観を共有することを述べるとのアプローチをとったのである。民主主義国に於いて国家首脳は国民の意向を無視できる存在ではないのだから、国民の代表たるアメリカ議会での演説とのアプローチを安倍首相は選択した。
これは、1930年代に蒋介石が、妻の宋美齢を使って行ったアメリカ国民に向けての情報宣伝戦と同じ戦法だ。
日本時間2015年4月29日深夜、安倍首相はアメリカの上下両院合同会議で演説をした。
安倍演説の最初の印象は「なんか違う」であったのだが、よく噛み締めると、事実に基づき、アメリカ人の腑に落ちる様にアメリカ人の感覚に則り、それでいてアメリカ人に考えさせるものである事に気付いたので、その事をこのブログに投稿した。(*5)
注目していただきたいのは、この5年前のアメリカ議会演説で安倍首相は既にアジア太平洋戦略の基本的枠組みを提示していることだ。
以下に、その部分を抜粋引用する。
↓
<引用開始>地域における同盟のミッションより抜粋
(1)私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。日本は豪州、インドと、戦略的な関係を深めました。ASEANの国々や韓国と、多面にわたる協力を深めていきます。日米同盟を基軸とし、これらの仲間が加わると、私たちの地域は格段に安定します。日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待されるグアム基地整備事業に、28億ドルまで資金協力を実施します。
(2)アジアの海について、私がいう3つの原則をここで強調させてください。第一に、国家が何か主張をするときは、国際法にもとづいてなすこと。第二に、武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。そして第三に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。
(3)太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。そのためにこそ、日米同盟を強くしなくてはなりません。私達には、その責任があります。
(4)日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。(中略)日米がそのもてる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。(中略)日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。昨日、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に、合意をしたのです。
<引用終わり>
2020年現在、多くの方々が、中国が華夷秩序ベースの新世界秩序を確立すべくヘゲモニーチャレンジをしている事を認識している。(*6)
アメリカでは、ペンス副大統領が2018年10月に米中は新冷戦状態にあるとの宣言をしたのだが、その宣言よりも3年半も前の2015年4月時点で安倍首相は、アメリカ議会でインド・太平洋戦略の基本理念を述べているのである。
知っての通り、米国共和党トランプ政権は自国アメリカの世界戦略としてインド太平洋戦略を採用している。
実に見事なる先見性であり、そのベーシックプランを現実世界で実現化しているのである。
一方、実現化していない点もある。
上記引用の最初の(1)のうち、「日米同盟を基軸とし豪州、インドとの戦略的関係を深める」ことと「ASEANの国々と多面にわたる協力を深める」ことは実現化しているのだが、「韓国との協力を深める」ことは実現できていない(笑)
2015年4月時点で示した「韓国との協力を深める」との発想は、「日本列島からみた朝鮮半島の地理的条件」との観点からは当然の事であったのだが、明治期の我が国先人達が苦労した様に、朝鮮半島の文化・文明との特性からは協力関係を構築する事は至難であることは歴史が証明しており、「韓国との協力を深める」ことは実現できていなくても仕方がないものである。
「日本列島からみた朝鮮半島の地理的条件」「明治期の我が国先人達が苦労した」に関して当方が説明するよりも、文豪・菊池寛の昭和17年当時の文章を紹介する方が手っ取り早いので、以下に、それを紹介する。
↓
<昭和17年時点の近代朝鮮半島の地政学的意味の概括・引用開始>(*7)
朝鮮半島はその地形上、日本列島に対して短刀を擬したような恰好をしている。もし、この地が支那やロシアに占領されたとしたら、その時の日本はどうであろう。脇腹に匕首を当てられたようなもので、たえずその生存を脅威されるであろう。
朝鮮問題が明治史のほとんど全部を通じて、終始重大問題を孕んだのは、実にこの日本国家の生存という根本に触れたためであって、日清戦争も日露戦争も、全く朝鮮問題を中心として惹起されたのである。
<引用終わり>
戦後の我が国にとっての朝鮮半島問題の本質は、東西冷戦の軍事的前線を38度線から南下させない事での安全保障問題であった。
GHQ草案ベースの現行憲法では自国及び自国民を守れない、そんな状態で、東西冷戦構造下での軍事的前線が対馬海峡になってしまう事は、致命的であり、なんとしても朝鮮半島南半部に踏ん張ってもらい前線を38度線から後退させないことが必要だったのである。それはアメリカにとっても必要な措置であった。
その様な事情から、朝鮮半島南半部韓国をアメリカは軍事的に支援し、我が国は経済的に支援したのである。これが、戦後の「韓国特別扱い」の主たる理由である。
時代は移り我が国は、冷戦の終焉が見え、韓国が経済的に独り立ち出来たと考えられるソウル五輪を開催した1988年以降、それまでの対韓ODAを御仕舞にしているのだが、韓国は別の方法で金をたかる方策を考え付いた様であり、反日姿勢をより顕著にした時代でもある。しかし、肝心な韓国が防波堤の役割を果たさず、あまつさえ、日本を主敵だとするドクトリンへと傾倒している状態では「特別扱い」を継続する理由などなく、安倍政権では、従前の「特別扱い」を止めているのである。
2016年のG7サミットは我が国伊勢志摩で開催された。
G7サミットは、その前々年以前はロシアをいれたG8だったのだが、ロシアのクリミア半島侵攻併合で出禁となりサミットは混乱していた事から、安倍外交の成果の話としては、ここでは触れない。
伊勢志摩サミットで来日していたオバマが広島に訪問したこと自体が大きな成果であるが、オバマの広島での演説にこそ、安倍外交の成果の真髄がある。
知っての通り、アメリカは先の大戦で我が国が1945年の早い時期から和平交渉を試みていたのに、ルーズベルト・スターリンのヤルタ密約に基づく行動を優先させ、8月6日に非戦闘員である女・子供・老人が暮らす都市の上に原爆を投下した。
その事は戦勝国アメリカであっても、俺様正義のアメリカであっても疑問を持つ人々が少なからず存在している。そうであるからこそ、アメリカ政府は「日本上陸作成で多くのアメリカ兵が死ぬことを原爆で防いだ」とか「真珠湾の報復だ」とかの理屈に合わない話を流布した。
アメリカにも、そんな単純な話で納得する層もいるが、違うだろと気が付く層もいる。
アメリカ民主党の大統領であるオバマは、アメリカ史上初の有色人種の大統領であり、その就任時に述べた核兵器廃止方向の演説だけでノーベル平和賞を受賞した。
そんな背景を持つオバマなので、原爆投下後の広島に最初に訪問するアメリカ大統領となる可能性が高いことが想定されたのである。
原爆を女・子供の上に投下したアメリカの大統領が広島に訪問する事は、先の大戦の恩讐を乗り越える事のシンボリックな行動である。
その一方、オバマにしてみれば、アメリカ国内に根強く残る原爆投下正当化論を信じる層の感情も無視できない。そこで、オバマが選択したのは「原爆投下の是非」とか「原爆投下への謝罪」とのレベルとは異なる、より高い視点の提示である。
この事は以前の論考「【コラム】オバマ広島演説の分析」シリーズで詳しく論述している(*8)ので、ここでは繰り返さない。一言だけ言うなら、オバマ演説で提示された概念は安倍首相がアメリカ議会演説で提示したものであったという事だ。
オバマの広島訪問を誰が発案したのか、の答えは安倍首相側であると当方は考えている。
その様に考えるのは、オバマが自分で発案するには「HIROSHIMA」はリスクは大きく、そのリスクをOver Rideする高い視点の概念の提示の中身が安倍首相の考え方そのものだからである。
そして、この年(2016年)の年末に安倍首相は、オバマ広島訪問とワンセットとなる真珠湾に訪問し、日米両首脳は演説を行い、新たなパラダイムがスタートしたことをアピールしたのであった。(*9)
<長くなったので項を分けます>
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【文末脚注】
(*1):「「従軍」慰安婦」なる虚偽は、結局は2015年12月の日韓慰安婦合意で決着した。その合意内容は圧倒的に我が国の正論に立脚したものである。だからこそ、文在寅は同合意を一方的に反故にして、合意内容である「韓国政府による慰安婦を慰安する財団」を解散しているのである。
↓
2019/01/30投稿:
「慰安婦財団」を解散し責任から逃げ出す韓国政府
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1101.html
2019/07/05投稿:
慰安婦問題解決手段の財団を解散し問題から逃げ出したい韓国・文在寅
副題:2015年の合意で慰安婦問題の解決当事者となった韓国政府は、その責任から逃げだし、合意を反故にし、とうとう慰安婦財団を「解散」した。解散しても合意自体は存在しており、韓国側責務がなくなった訳ではない。それが国際常識
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1212.html
【ご参考】
2018/11/22投稿:
自分では解決する能力・意思がない韓国
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1059.html
(*2):日韓慰安婦合意の内容を理解できない、読解力や見識が足りない、自称「保守」の発信力がある人物が、真逆の勘違いにまま「エイレイガー」とかなんとか言ったことから、あたかも日韓慰安婦合意がダメなものであるかの様なイメージを持ってしまったままの方々がいることは、実に不幸で滑稽なことである。
↓
2017/01/16投稿:
日韓慰安婦合意に関するネット言論
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-583.html
(*3):そもそも2015年12月の「最初」の時点でも、ちゃんと読めば、安倍外交の大きな成果であることは分かるものである。そうであるからこそ、当時、勘違いを是正すべく「今北産業シリーズ」を連続投稿している。未だに勘違いをし続けている方は、是非ともご一読いただきたい。
↓
2016/01/17投稿:
【コラム】「慰安婦」問題6 今北産業な方への説明
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-317.html
2016/01/19投稿:
【コラム】「慰安婦」問題7 今北産業な方への説明2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-320.html
2016/01/21投稿:
【コラム】「慰安婦」問題8 今北産業な方への説明3
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-322.html
2016/01/22投稿:
【コラム】「慰安婦」問題9 今北産業な方への説明4
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-323.html
2016/01/23投稿:
【コラム】「慰安婦」問題10 今北産業な方への説明5
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-324.html
2016/01/24投稿:
【コラム】「慰安婦」問題11 今北産業な方への説明6
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-325.html
2016/01/26投稿:
【コラム】「慰安婦」問題12 今北産業な方への説明7
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-326.html
2016/01/28投稿:
【コラム】「慰安婦」問題13 今北産業な方への説明8
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-328.html
2016/01/29投稿:
【コラム】「慰安婦」問題14 今北産業な方への説明9
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
2016/01/30投稿:
【コラム】「慰安婦」問題15 今北産業な方への説明10
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-330.html
2016/02/01投稿:
【コラム】「慰安婦」問題16 今北産業な方への説明11
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-331.html
(*4):我が国は、占領されていた主権喪失期に、我が国の意向と大きく異なるマッカーサー三原則に基づくGHQ草案ベースの現行憲法へと改憲せざるを得ない状況となり、自国及び自国民を守れない現行憲法を憲法典の座に置き続けている。
↓
<★現行憲法に至る過程>
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
<★マッカーサー三原則>
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
◆第1原則:天皇条項
2016/07/30投稿:
(解説編1)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-468.html
◆第2原則:非武装規定・前文+9条
2016/07/31投稿:
(解説編2)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
◆第3原則:マッカーサーの誤解・日本は中世封建社会?
2016/08/01投稿:
(解説編3)資料・マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-470.html
【ご参考】
2015/11/20投稿:
「平和憲法」との偽看板
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
2017/05/19投稿:
憲法議論1・前文の「平和主義」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
(*5):日本時間2015年4月29日深夜、安倍首相はアメリカの上下両院合同会議で演説をした。安倍演説の最初の印象は「なんか違う」であったのだが、よく噛み締めると、事実に基づき、アメリカ人の腑に落ちる様にアメリカ人の感覚に則り、それでいてアメリカ人に考えさせるものである事に気付いたので、その事をこのブログに投稿した。
↓
2015/05/01投稿:
【コラム】アメリカ人に考えさせる演説を読む1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-96.html
2015/05/01投稿:
【コラム2】アメリカ人に考えさせる演説を読む2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-97.html
(*6):2020年現在、多くの方々が、中国が華夷秩序ベースの新世界秩序を確立すべくヘゲモニーチャレンジをしている事を認識している。アメリカでは、ペンス副大統領が2018年10月に米中は新冷戦状態にあるとの宣言をした。
↓
2018/10/11投稿:
ヘゲモニーチャレンジャー中国・事大主義小中華韓国
副題:新たなる冷戦が始まっている。米ソ・東西冷戦はドンパチこそ発生しなかったが軍事力競走であったが、新冷戦は中国が標榜する超限戦。その分野は法律戦・情報戦が主であり、軍事力は前面には出てこないので分かり難い。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1032.html
2018/10/13投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(前編)
<ヘゲモニーチャレンジャー中国2>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1033.html
2018/10/16投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(中編)
<ヘゲモニーチャレンジャー中国3>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1034.html
2018/10/17投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(後編)Final
<ヘゲモニーチャレンジャー中国4>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1035.html
【ご参考】その1
2019/05/17投稿:
ヘゲモニーチャレンジ宣言をした中国Part1
副題:自由・平等理念の世界基準がお気に召さない中国の自国文明基準のヘゲモニーチャレンジャー宣言。「経済政策の中でのソフトパワー」レベルの話ではない。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1180.html
2019/05/19投稿:
ヘゲモニーチャレンジ宣言をした中国Part2
副題:「アジア文明対話」なるイベントでの習近平・基調演説を読み解く。案の定、華夷秩序価値観の拡散が目的だった。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1181.html
2019/05/20投稿:
ヘゲモニーチャレンジ宣言をした中国Part3 Final
副題:「アジア文明対話」なるイベントでの習近平・基調演説を読み解く。案の定、華夷秩序価値観の拡散が目的。西欧文明ベースの世界標準を中国Siniv文明ベースへと変換したいとの目論見も、上から目線が酷過ぎて逆効果ではないか?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1182.html
【ご参考】その2
2019/05/29投稿:
先の大戦後の現在の世界情勢は第三段階にある
副題:戦後既に70余年が経っているのだが、その戦後史を学校で教えない、否、歴史学者が偏向しており正しく教えられない状態が続いている。大きな流れをつかめないと、我々が生きている世界の姿を的確には認知できないとの危険な状態に陥る。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1190.html
(*7):菊池寛による昭和17年時点の近代朝鮮半島の地政学的意味の概括
↓
2017/02/01投稿:
風吹き桶屋の地政学2
副題:憲法9条が韓国をOECD加盟国にした2・地政学的要素を踏まえた時代別の朝鮮半島の地政学的位置づけ/「風が吹けば桶屋が儲かる」「因果律」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-595.html
(*8):オバマが選択したのは「原爆投下の是非」とか「原爆投下への謝罪」とのレベルとは異なる、より高い視点の提示である。この事は以前の論考「【コラム】オバマ広島演説の分析」シリーズで詳しく論述している(*8)ので、ここでは繰り返さない。一言だけ言うなら、オバマ演説で提示された概念は安倍首相がアメリカ議会演説で提示したものであったという事だ。
↓
2016/06/13投稿:
【コラム】オバマ広島演説の分析1
副題:21世紀の新たなパラダイム、それは2015年4月29日の米議会演説が加速点。でも、新しいパラダイムに気付いていないのは、むしろ日本人。何故なら、当たり前過ぎるから。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-434.html
2016/06/17投稿:
【コラム】オバマ広島演説の分析2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-437.html
2016/06/18投稿:
【コラム】オバマ広島演説の分析3
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-438.html
2016/06/19投稿:
【コラム】オバマ広島演説の分析4
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-439.html
2016/06/11投稿:
(資料編)オバマ広島演説・和訳
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-433.html
2016/06/21投稿:
【コラム】安倍首相広島スピーチ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-441.html
【ご参考】
2016/05/28投稿:
【コラム】2016年5月27日広島演説
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-424.html
(*9):この年(2016年)の年末に安倍首相は、オバマ広島訪問とワンセットとなる真珠湾に訪問し、日米両首脳は新たなパラダイムがスタートしたことをアピールしたのであった。
↓
<安倍首相真珠湾演説>
2016/12/30投稿:
真珠湾・安倍演説1「和解の力」2016/12/28
副題:21世紀のパールハーバーは和解の象徴となった。共通の価値の下、寛容の大切さと和解の力を世界訴え続けていく日米同盟は「希望の同盟」。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-574.html
2016/12/31投稿:
真珠湾・安倍演説2「和解の力」2016/12/28
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-575.html
<オバマ大統領真珠湾演説>
2017/01/03投稿:
真珠湾オバマ演説1・2016/12/28
副題:オバマ真珠湾演説は広島演説と1セット。歴史から教訓を選び取り、自身の未来像を描く為に生かすことができる。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-576.html
2017/01/04投稿:
真珠湾オバマ演説2・2016/12/28 Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-577.html
【ご参考】
2016/12/29投稿:
(資料編)真珠湾両首脳ステートメント
副題:国や国民として、われわれは受け継ぐ歴史を選ぶことはできない。だが、歴史から教訓を選び取ることはできる。われわれ自身の未来像を描くのに、その教訓を生かすことができる。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-573.html
2017/01/17投稿:
戦後レジュームの維持に躍起な朝日新聞(真珠湾記事)
副題:戦後70年以上にわたる我が国の歩みよりも、70年以上も昔の戦争が総てであるかの様な誘導を朝日新聞は今も続けている。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-584.html
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副題:発言の軸足が日本人の命、平和・安寧の確保にある安倍首相の安全保障政策に関する談話。安倍政権7年8ヶ月で我が国の安全保障基盤は大きく充実した。
前回「前編」からの続きである。
国家安全保障という重要施策はシームレスで継続する必要があるのだが、ご自身の持病の悪化で辞任せざるを得なかったことから、第2次安倍政権7年8ヶ月の国家安全保障政策を総括しているのが、談話の最初の段落1.である。
たった数行なのだが、それらを実現してきた業績は素晴らしく、それが凝縮されたものなので、それに注目して論を進めている。
尚、安全保障に関する9月11日の談話の全文は前回「前編」の「文末脚注の(*1)」に引用してあるので、適宜、参照願いたい。
国家安全保障会議・安倍首相談話・自身の安全保障政策の総括・第1段落
前回「前編」では、それまでの内閣が手をつけてこなかった安全保障関係の法的未整備状態の解消に果敢に挑んだ事を述べた。
また、民主党政権で失墜した我が国の信頼性を回復させたのも安倍首相である事を述べた。
今回は、信頼回復に至った過程での安倍首相の戦略的外交の足跡を説明していく。
相手の言い分丸呑み戦術
安倍首相の外交・内政で常用されているのが「相手の言い分丸呑み戦術」である。
丸呑みと言っても、相手側の理不尽な主張を認めるものではない。
例えば、韓国が長年デッチ上げてきた「「従軍」慰安婦」なる虚偽に対しても、「それウソだから」と、韓国人相手に正論を言って自ら扉を閉ざす事をせずに、「あっそう、じゃあどーするの」との交渉をするアプローチである。
「「従軍」慰安婦」なる虚偽は、結局は2015年12月の日韓慰安婦合意で決着した。
その合意内容は圧倒的に我が国の正論に立脚したものである。
だからこそ、文在寅は同合意を一方的に反故にして、合意内容である「韓国政府による慰安婦を慰安する財団」を解散しているのである。(*1)
ところが日韓慰安婦合意の内容を理解できない、読解力や見識が足りない、自称「保守」の発信力がある人物が、真逆の勘違いにまま「エイレイガー」とかなんとか言ったことから、あたかも日韓慰安婦合意がダメなものであるかの様なイメージを持ってしまったままの方々がいることは、実に不幸で滑稽なことである。(*2)
しかし、あの合意が我が国にとって一線を越えた国益棄損であるとするならば、何故、韓国側が反故にしたのか説明が出来ない。
「最初のイメージ」だけを根拠に、内容を見ずに勘違いしたままでは正しい判断など出来ないのである。そもそも2015年12月の「最初」の時点でも、ちゃんと読めば、安倍外交の大きな成果であることは分かるものである。そうであるからこそ、当時、勘違いを是正すべく「今北産業シリーズ」を連続投稿している。未だに勘違いをし続けている方は、是非ともご一読いただきたい。(*3)
アメリカからの信頼を回復する動き
アメリカ議会演説・2015年4月
ルーピー鳩山のTrust meとの虚言を切っ掛けに、オバマは我が国を信頼しなくなり、アジアでの戦略的パートナーを中国だと考える様に傾いていった。
我が国は、占領されていた主権喪失期に、我が国の意向と大きく異なるマッカーサー三原則に基づくGHQ草案ベースの現行憲法へと改憲せざるを得ない状況となり、自国及び自国民を守れない現行憲法を憲法典の座に置き続けている(*4)ことから、自国の安全保障には日米安保に基づくアメリカとの密接なるリレーションシップが不可欠な構造下にある。
そのアメリカが、こともあろうに、我が国への信頼感を失い、逆に中国共産党支配下中国に接近しているという危機的事態にあった。
その様な危機的事態を解消する為に安倍首相がとった手段は、オバマ大統領個人へのアプローチの前に、アメリカ国民に対して日米の基礎的関係性、重要性、そして何よりも中国と違い、日米が自由民主主義の価値観を共有することを述べるとのアプローチをとったのである。民主主義国に於いて国家首脳は国民の意向を無視できる存在ではないのだから、国民の代表たるアメリカ議会での演説とのアプローチを安倍首相は選択した。
これは、1930年代に蒋介石が、妻の宋美齢を使って行ったアメリカ国民に向けての情報宣伝戦と同じ戦法だ。
日本時間2015年4月29日深夜、安倍首相はアメリカの上下両院合同会議で演説をした。
安倍演説の最初の印象は「なんか違う」であったのだが、よく噛み締めると、事実に基づき、アメリカ人の腑に落ちる様にアメリカ人の感覚に則り、それでいてアメリカ人に考えさせるものである事に気付いたので、その事をこのブログに投稿した。(*5)
注目していただきたいのは、この5年前のアメリカ議会演説で安倍首相は既にアジア太平洋戦略の基本的枠組みを提示していることだ。
以下に、その部分を抜粋引用する。
↓
<引用開始>地域における同盟のミッションより抜粋
(1)私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、米国の「リバランス」を支持します。徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。日本は豪州、インドと、戦略的な関係を深めました。ASEANの国々や韓国と、多面にわたる協力を深めていきます。日米同盟を基軸とし、これらの仲間が加わると、私たちの地域は格段に安定します。日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待されるグアム基地整備事業に、28億ドルまで資金協力を実施します。
(2)アジアの海について、私がいう3つの原則をここで強調させてください。第一に、国家が何か主張をするときは、国際法にもとづいてなすこと。第二に、武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。そして第三に、紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。
(3)太平洋から、インド洋にかけての広い海を、自由で、法の支配が貫徹する平和の海にしなければなりません。そのためにこそ、日米同盟を強くしなくてはなりません。私達には、その責任があります。
(4)日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。実現のあかつき、日本は、危機の程度に応じ、切れ目のない対応が、はるかによくできるようになります。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう。戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます。(中略)日米がそのもてる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです。(中略)日米防衛協力の新しいガイドラインにほかなりません。昨日、オバマ大統領と私は、その意義について、互いに認め合いました。皆様、私たちは、真に歴史的な文書に、合意をしたのです。
<引用終わり>
2020年現在、多くの方々が、中国が華夷秩序ベースの新世界秩序を確立すべくヘゲモニーチャレンジをしている事を認識している。(*6)
アメリカでは、ペンス副大統領が2018年10月に米中は新冷戦状態にあるとの宣言をしたのだが、その宣言よりも3年半も前の2015年4月時点で安倍首相は、アメリカ議会でインド・太平洋戦略の基本理念を述べているのである。
知っての通り、米国共和党トランプ政権は自国アメリカの世界戦略としてインド太平洋戦略を採用している。
実に見事なる先見性であり、そのベーシックプランを現実世界で実現化しているのである。
一方、実現化していない点もある。
上記引用の最初の(1)のうち、「日米同盟を基軸とし豪州、インドとの戦略的関係を深める」ことと「ASEANの国々と多面にわたる協力を深める」ことは実現化しているのだが、「韓国との協力を深める」ことは実現できていない(笑)
2015年4月時点で示した「韓国との協力を深める」との発想は、「日本列島からみた朝鮮半島の地理的条件」との観点からは当然の事であったのだが、明治期の我が国先人達が苦労した様に、朝鮮半島の文化・文明との特性からは協力関係を構築する事は至難であることは歴史が証明しており、「韓国との協力を深める」ことは実現できていなくても仕方がないものである。
「日本列島からみた朝鮮半島の地理的条件」「明治期の我が国先人達が苦労した」に関して当方が説明するよりも、文豪・菊池寛の昭和17年当時の文章を紹介する方が手っ取り早いので、以下に、それを紹介する。
↓
<昭和17年時点の近代朝鮮半島の地政学的意味の概括・引用開始>(*7)
朝鮮半島はその地形上、日本列島に対して短刀を擬したような恰好をしている。もし、この地が支那やロシアに占領されたとしたら、その時の日本はどうであろう。脇腹に匕首を当てられたようなもので、たえずその生存を脅威されるであろう。
朝鮮問題が明治史のほとんど全部を通じて、終始重大問題を孕んだのは、実にこの日本国家の生存という根本に触れたためであって、日清戦争も日露戦争も、全く朝鮮問題を中心として惹起されたのである。
<引用終わり>
戦後の我が国にとっての朝鮮半島問題の本質は、東西冷戦の軍事的前線を38度線から南下させない事での安全保障問題であった。
GHQ草案ベースの現行憲法では自国及び自国民を守れない、そんな状態で、東西冷戦構造下での軍事的前線が対馬海峡になってしまう事は、致命的であり、なんとしても朝鮮半島南半部に踏ん張ってもらい前線を38度線から後退させないことが必要だったのである。それはアメリカにとっても必要な措置であった。
その様な事情から、朝鮮半島南半部韓国をアメリカは軍事的に支援し、我が国は経済的に支援したのである。これが、戦後の「韓国特別扱い」の主たる理由である。
時代は移り我が国は、冷戦の終焉が見え、韓国が経済的に独り立ち出来たと考えられるソウル五輪を開催した1988年以降、それまでの対韓ODAを御仕舞にしているのだが、韓国は別の方法で金をたかる方策を考え付いた様であり、反日姿勢をより顕著にした時代でもある。しかし、肝心な韓国が防波堤の役割を果たさず、あまつさえ、日本を主敵だとするドクトリンへと傾倒している状態では「特別扱い」を継続する理由などなく、安倍政権では、従前の「特別扱い」を止めているのである。
オバマを広島に訪問させた安倍首相・2016年5月
2016年のG7サミットは我が国伊勢志摩で開催された。
G7サミットは、その前々年以前はロシアをいれたG8だったのだが、ロシアのクリミア半島侵攻併合で出禁となりサミットは混乱していた事から、安倍外交の成果の話としては、ここでは触れない。
伊勢志摩サミットで来日していたオバマが広島に訪問したこと自体が大きな成果であるが、オバマの広島での演説にこそ、安倍外交の成果の真髄がある。
知っての通り、アメリカは先の大戦で我が国が1945年の早い時期から和平交渉を試みていたのに、ルーズベルト・スターリンのヤルタ密約に基づく行動を優先させ、8月6日に非戦闘員である女・子供・老人が暮らす都市の上に原爆を投下した。
その事は戦勝国アメリカであっても、俺様正義のアメリカであっても疑問を持つ人々が少なからず存在している。そうであるからこそ、アメリカ政府は「日本上陸作成で多くのアメリカ兵が死ぬことを原爆で防いだ」とか「真珠湾の報復だ」とかの理屈に合わない話を流布した。
アメリカにも、そんな単純な話で納得する層もいるが、違うだろと気が付く層もいる。
アメリカ民主党の大統領であるオバマは、アメリカ史上初の有色人種の大統領であり、その就任時に述べた核兵器廃止方向の演説だけでノーベル平和賞を受賞した。
そんな背景を持つオバマなので、原爆投下後の広島に最初に訪問するアメリカ大統領となる可能性が高いことが想定されたのである。
原爆を女・子供の上に投下したアメリカの大統領が広島に訪問する事は、先の大戦の恩讐を乗り越える事のシンボリックな行動である。
その一方、オバマにしてみれば、アメリカ国内に根強く残る原爆投下正当化論を信じる層の感情も無視できない。そこで、オバマが選択したのは「原爆投下の是非」とか「原爆投下への謝罪」とのレベルとは異なる、より高い視点の提示である。
この事は以前の論考「【コラム】オバマ広島演説の分析」シリーズで詳しく論述している(*8)ので、ここでは繰り返さない。一言だけ言うなら、オバマ演説で提示された概念は安倍首相がアメリカ議会演説で提示したものであったという事だ。
オバマの広島訪問を誰が発案したのか、の答えは安倍首相側であると当方は考えている。
その様に考えるのは、オバマが自分で発案するには「HIROSHIMA」はリスクは大きく、そのリスクをOver Rideする高い視点の概念の提示の中身が安倍首相の考え方そのものだからである。
そして、この年(2016年)の年末に安倍首相は、オバマ広島訪問とワンセットとなる真珠湾に訪問し、日米両首脳は演説を行い、新たなパラダイムがスタートしたことをアピールしたのであった。(*9)
<長くなったので項を分けます>
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【文末脚注】
(*1):「「従軍」慰安婦」なる虚偽は、結局は2015年12月の日韓慰安婦合意で決着した。その合意内容は圧倒的に我が国の正論に立脚したものである。だからこそ、文在寅は同合意を一方的に反故にして、合意内容である「韓国政府による慰安婦を慰安する財団」を解散しているのである。
↓
2019/01/30投稿:
「慰安婦財団」を解散し責任から逃げ出す韓国政府
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1101.html
2019/07/05投稿:
慰安婦問題解決手段の財団を解散し問題から逃げ出したい韓国・文在寅
副題:2015年の合意で慰安婦問題の解決当事者となった韓国政府は、その責任から逃げだし、合意を反故にし、とうとう慰安婦財団を「解散」した。解散しても合意自体は存在しており、韓国側責務がなくなった訳ではない。それが国際常識
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1212.html
【ご参考】
2018/11/22投稿:
自分では解決する能力・意思がない韓国
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1059.html
(*2):日韓慰安婦合意の内容を理解できない、読解力や見識が足りない、自称「保守」の発信力がある人物が、真逆の勘違いにまま「エイレイガー」とかなんとか言ったことから、あたかも日韓慰安婦合意がダメなものであるかの様なイメージを持ってしまったままの方々がいることは、実に不幸で滑稽なことである。
↓
2017/01/16投稿:
日韓慰安婦合意に関するネット言論
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-583.html
(*3):そもそも2015年12月の「最初」の時点でも、ちゃんと読めば、安倍外交の大きな成果であることは分かるものである。そうであるからこそ、当時、勘違いを是正すべく「今北産業シリーズ」を連続投稿している。未だに勘違いをし続けている方は、是非ともご一読いただきたい。
↓
2016/01/17投稿:
【コラム】「慰安婦」問題6 今北産業な方への説明
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-317.html
2016/01/19投稿:
【コラム】「慰安婦」問題7 今北産業な方への説明2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-320.html
2016/01/21投稿:
【コラム】「慰安婦」問題8 今北産業な方への説明3
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-322.html
2016/01/22投稿:
【コラム】「慰安婦」問題9 今北産業な方への説明4
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-323.html
2016/01/23投稿:
【コラム】「慰安婦」問題10 今北産業な方への説明5
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-324.html
2016/01/24投稿:
【コラム】「慰安婦」問題11 今北産業な方への説明6
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-325.html
2016/01/26投稿:
【コラム】「慰安婦」問題12 今北産業な方への説明7
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-326.html
2016/01/28投稿:
【コラム】「慰安婦」問題13 今北産業な方への説明8
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-328.html
2016/01/29投稿:
【コラム】「慰安婦」問題14 今北産業な方への説明9
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-329.html
2016/01/30投稿:
【コラム】「慰安婦」問題15 今北産業な方への説明10
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-330.html
2016/02/01投稿:
【コラム】「慰安婦」問題16 今北産業な方への説明11
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-331.html
(*4):我が国は、占領されていた主権喪失期に、我が国の意向と大きく異なるマッカーサー三原則に基づくGHQ草案ベースの現行憲法へと改憲せざるを得ない状況となり、自国及び自国民を守れない現行憲法を憲法典の座に置き続けている。
↓
<★現行憲法に至る過程>
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
<★マッカーサー三原則>
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
◆第1原則:天皇条項
2016/07/30投稿:
(解説編1)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-468.html
◆第2原則:非武装規定・前文+9条
2016/07/31投稿:
(解説編2)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
◆第3原則:マッカーサーの誤解・日本は中世封建社会?
2016/08/01投稿:
(解説編3)資料・マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-470.html
【ご参考】
2015/11/20投稿:
「平和憲法」との偽看板
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
2017/05/19投稿:
憲法議論1・前文の「平和主義」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
(*5):日本時間2015年4月29日深夜、安倍首相はアメリカの上下両院合同会議で演説をした。安倍演説の最初の印象は「なんか違う」であったのだが、よく噛み締めると、事実に基づき、アメリカ人の腑に落ちる様にアメリカ人の感覚に則り、それでいてアメリカ人に考えさせるものである事に気付いたので、その事をこのブログに投稿した。
↓
2015/05/01投稿:
【コラム】アメリカ人に考えさせる演説を読む1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-96.html
2015/05/01投稿:
【コラム2】アメリカ人に考えさせる演説を読む2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-97.html
(*6):2020年現在、多くの方々が、中国が華夷秩序ベースの新世界秩序を確立すべくヘゲモニーチャレンジをしている事を認識している。アメリカでは、ペンス副大統領が2018年10月に米中は新冷戦状態にあるとの宣言をした。
↓
2018/10/11投稿:
ヘゲモニーチャレンジャー中国・事大主義小中華韓国
副題:新たなる冷戦が始まっている。米ソ・東西冷戦はドンパチこそ発生しなかったが軍事力競走であったが、新冷戦は中国が標榜する超限戦。その分野は法律戦・情報戦が主であり、軍事力は前面には出てこないので分かり難い。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1032.html
2018/10/13投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(前編)
<ヘゲモニーチャレンジャー中国2>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1033.html
2018/10/16投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(中編)
<ヘゲモニーチャレンジャー中国3>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1034.html
2018/10/17投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(後編)Final
<ヘゲモニーチャレンジャー中国4>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1035.html
【ご参考】その1
2019/05/17投稿:
ヘゲモニーチャレンジ宣言をした中国Part1
副題:自由・平等理念の世界基準がお気に召さない中国の自国文明基準のヘゲモニーチャレンジャー宣言。「経済政策の中でのソフトパワー」レベルの話ではない。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1180.html
2019/05/19投稿:
ヘゲモニーチャレンジ宣言をした中国Part2
副題:「アジア文明対話」なるイベントでの習近平・基調演説を読み解く。案の定、華夷秩序価値観の拡散が目的だった。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1181.html
2019/05/20投稿:
ヘゲモニーチャレンジ宣言をした中国Part3 Final
副題:「アジア文明対話」なるイベントでの習近平・基調演説を読み解く。案の定、華夷秩序価値観の拡散が目的。西欧文明ベースの世界標準を中国Siniv文明ベースへと変換したいとの目論見も、上から目線が酷過ぎて逆効果ではないか?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1182.html
【ご参考】その2
2019/05/29投稿:
先の大戦後の現在の世界情勢は第三段階にある
副題:戦後既に70余年が経っているのだが、その戦後史を学校で教えない、否、歴史学者が偏向しており正しく教えられない状態が続いている。大きな流れをつかめないと、我々が生きている世界の姿を的確には認知できないとの危険な状態に陥る。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1190.html
(*7):菊池寛による昭和17年時点の近代朝鮮半島の地政学的意味の概括
↓
2017/02/01投稿:
風吹き桶屋の地政学2
副題:憲法9条が韓国をOECD加盟国にした2・地政学的要素を踏まえた時代別の朝鮮半島の地政学的位置づけ/「風が吹けば桶屋が儲かる」「因果律」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-595.html
(*8):オバマが選択したのは「原爆投下の是非」とか「原爆投下への謝罪」とのレベルとは異なる、より高い視点の提示である。この事は以前の論考「【コラム】オバマ広島演説の分析」シリーズで詳しく論述している(*8)ので、ここでは繰り返さない。一言だけ言うなら、オバマ演説で提示された概念は安倍首相がアメリカ議会演説で提示したものであったという事だ。
↓
2016/06/13投稿:
【コラム】オバマ広島演説の分析1
副題:21世紀の新たなパラダイム、それは2015年4月29日の米議会演説が加速点。でも、新しいパラダイムに気付いていないのは、むしろ日本人。何故なら、当たり前過ぎるから。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-434.html
2016/06/17投稿:
【コラム】オバマ広島演説の分析2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-437.html
2016/06/18投稿:
【コラム】オバマ広島演説の分析3
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-438.html
2016/06/19投稿:
【コラム】オバマ広島演説の分析4
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-439.html
2016/06/11投稿:
(資料編)オバマ広島演説・和訳
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-433.html
2016/06/21投稿:
【コラム】安倍首相広島スピーチ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-441.html
【ご参考】
2016/05/28投稿:
【コラム】2016年5月27日広島演説
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-424.html
(*9):この年(2016年)の年末に安倍首相は、オバマ広島訪問とワンセットとなる真珠湾に訪問し、日米両首脳は新たなパラダイムがスタートしたことをアピールしたのであった。
↓
<安倍首相真珠湾演説>
2016/12/30投稿:
真珠湾・安倍演説1「和解の力」2016/12/28
副題:21世紀のパールハーバーは和解の象徴となった。共通の価値の下、寛容の大切さと和解の力を世界訴え続けていく日米同盟は「希望の同盟」。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-574.html
2016/12/31投稿:
真珠湾・安倍演説2「和解の力」2016/12/28
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-575.html
<オバマ大統領真珠湾演説>
2017/01/03投稿:
真珠湾オバマ演説1・2016/12/28
副題:オバマ真珠湾演説は広島演説と1セット。歴史から教訓を選び取り、自身の未来像を描く為に生かすことができる。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-576.html
2017/01/04投稿:
真珠湾オバマ演説2・2016/12/28 Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-577.html
【ご参考】
2016/12/29投稿:
(資料編)真珠湾両首脳ステートメント
副題:国や国民として、われわれは受け継ぐ歴史を選ぶことはできない。だが、歴史から教訓を選び取ることはできる。われわれ自身の未来像を描くのに、その教訓を生かすことができる。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-573.html
2017/01/17投稿:
戦後レジュームの維持に躍起な朝日新聞(真珠湾記事)
副題:戦後70年以上にわたる我が国の歩みよりも、70年以上も昔の戦争が総てであるかの様な誘導を朝日新聞は今も続けている。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-584.html
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