合流新党の「綱領(案)」・言葉の定義をねじ曲げて誤解させる手法(前編)
- 2020/09/01
- 22:23
合流新党の「綱領(案)」・言葉の定義をねじ曲げて誤解させる手法(前編)
本性を隠し「票が取れそうな「綱領案」」を提示する合流新党・定義ねじ曲げが甚だしいPart2
副題:言葉の定義をねじ曲げて誤解させる手法は、民主党→民進党→立憲民主党→合流新党で同じ。
前回論考「合流新党の「綱領(案)」・この数年で3回目の綱領」で述べた事は、合流新党の「綱領(案)」が、国民を不幸にするものである事をザックリと論じたのだが、より具体的に述べないと得心いただけない可能性もあるので、前回では詳しく言及できなかった部分について少々述べる。
合流新党の「綱領(案)」の全文は前回論考の【文末脚注の(*6)】にあるが、適宜、抜粋引用しながら論考をすすめる。
先ずは、「1. 基本理念」部分である。
同部分は3つの文章で構成されているが、その出だしから「言葉の定義をねじ曲げて誤解させる手法」となっている。
<抜粋引用開始>(付番は引用者)
①「@@@党」は、立憲主義と熟議を重んずる民主政治を守り育て、人間の命とくらしを守る、国民が主役の政党です。
<引用終わり>
現状では合流新党の党名が決まっていないので、「「@@@党」は、」との記載になっているものである。
立憲代表の枝野は「立憲民主党」という党名にかなりの拘りがあり、これ以外の党名になる事を強く拒否している様である。実際、民主党が民進党に党名ロンダリングした時も枝野は民進党ではなく、立憲民主党を新党名にしたがっていた。(*1)。
これは、前文+9条との日本国及び日本人劣後規定がある現行憲法を改憲させないとの大方針を実行する際に便利だからであろうと推定している。
枝野は、「立憲主義」という言葉を多用するのだが、その意味するところは所謂「護憲」と同じであり、本来的意味での立憲主義とは異なるものである。(*2)
その事は、以前の論考「「立憲主義」は現行憲法では成り立たない」及びその続編(*3)で指摘済である。
ご存知の通り現行憲法は、終戦後間もない時期にGHQからの改憲指示に基づき我が国が検討を重ねていた素案があったのだが、GHQはそれを認めず、我が国の「国の形」とは違う、異文化・異民族アメリカ人が書いた「憲法」が、現行憲法として「憲法の座」に鎮座しているもので(*4)あり、第2章・第9条には、国家存立基盤を蔑ろにする規定があるものだ。
そんな「憲法」に基づく「立憲主義」で、どうやって国民を守ることが出来るというのか?
自衛の為の戦いさえも禁止したマッカーサー原則(*5)に基づく現行憲法では、本来的意味での立憲主義が成り立たないのである。
そうであるにも関わらず、枝野達は「綱領(案)」で「立憲主義・・を重んずる」と書いてあるのである。
要するに、日本国及び日本人劣後規定がある現行憲法を残置させるという「護憲」をやっていくというものだ。
また、基本理念の冒頭には「・・熟議を重んずる民主政治を守り育て」とあるが、知っての通り、立憲民主党は今年早春のコロナ禍初期の頃、国会でやっていたのは「桜がぁ~!」である。
議題が桜からコロナ対策になると立憲議員が一斉に途中退席をしてた事を見れば、この「熟議」との語句が如何に空虚なものかと分かると思う。
これに続く「人間の命」との語句も奇妙である。
「人々の命」とか「日本国民の命」とかではなく、何故「人間」なのであろう?
安倍首相の事を「人間じゃねぇ~」と罵倒した不定冠詞付法政大教授がいたが、彼等の様なドサヨクは、自分達と違う考え方をする事を許さない。
まさか、彼等が言う「ネトウヨ」や「アベンジャーズ」は人間じゃないから、守る対象じゃないとでも言いたいのであろうか?
同様、「日本は日本人だけのものじゃないんです」との非常識な事を言った民主党の末裔の立憲民主党だけに「国民が主役の政党です」の「国民」が日本国民を特定しているとの確信が持てないのである。
「1. 基本理念」の残りの部分
本性を隠し「票が取れそうな「綱領案」」を提示する合流新党・定義ねじ曲げが甚だしいPart2


副題:言葉の定義をねじ曲げて誤解させる手法は、民主党→民進党→立憲民主党→合流新党で同じ。
前回論考「合流新党の「綱領(案)」・この数年で3回目の綱領」で述べた事は、合流新党の「綱領(案)」が、国民を不幸にするものである事をザックリと論じたのだが、より具体的に述べないと得心いただけない可能性もあるので、前回では詳しく言及できなかった部分について少々述べる。
合流新党「綱領(案)」の「1. 基本理念」部分
合流新党の「綱領(案)」の全文は前回論考の【文末脚注の(*6)】にあるが、適宜、抜粋引用しながら論考をすすめる。
先ずは、「1. 基本理念」部分である。
同部分は3つの文章で構成されているが、その出だしから「言葉の定義をねじ曲げて誤解させる手法」となっている。
<抜粋引用開始>(付番は引用者)
①「@@@党」は、立憲主義と熟議を重んずる民主政治を守り育て、人間の命とくらしを守る、国民が主役の政党です。
<引用終わり>
現状では合流新党の党名が決まっていないので、「「@@@党」は、」との記載になっているものである。
立憲代表の枝野は「立憲民主党」という党名にかなりの拘りがあり、これ以外の党名になる事を強く拒否している様である。実際、民主党が民進党に党名ロンダリングした時も枝野は民進党ではなく、立憲民主党を新党名にしたがっていた。(*1)。
これは、前文+9条との日本国及び日本人劣後規定がある現行憲法を改憲させないとの大方針を実行する際に便利だからであろうと推定している。
「立憲主義」は現行憲法では成り立たない
枝野は、「立憲主義」という言葉を多用するのだが、その意味するところは所謂「護憲」と同じであり、本来的意味での立憲主義とは異なるものである。(*2)
その事は、以前の論考「「立憲主義」は現行憲法では成り立たない」及びその続編(*3)で指摘済である。
ご存知の通り現行憲法は、終戦後間もない時期にGHQからの改憲指示に基づき我が国が検討を重ねていた素案があったのだが、GHQはそれを認めず、我が国の「国の形」とは違う、異文化・異民族アメリカ人が書いた「憲法」が、現行憲法として「憲法の座」に鎮座しているもので(*4)あり、第2章・第9条には、国家存立基盤を蔑ろにする規定があるものだ。
そんな「憲法」に基づく「立憲主義」で、どうやって国民を守ることが出来るというのか?
自衛の為の戦いさえも禁止したマッカーサー原則(*5)に基づく現行憲法では、本来的意味での立憲主義が成り立たないのである。
そうであるにも関わらず、枝野達は「綱領(案)」で「立憲主義・・を重んずる」と書いてあるのである。
要するに、日本国及び日本人劣後規定がある現行憲法を残置させるという「護憲」をやっていくというものだ。
審議拒否・途中退席を常套手段とする立憲民主党
また、基本理念の冒頭には「・・熟議を重んずる民主政治を守り育て」とあるが、知っての通り、立憲民主党は今年早春のコロナ禍初期の頃、国会でやっていたのは「桜がぁ~!」である。
議題が桜からコロナ対策になると立憲議員が一斉に途中退席をしてた事を見れば、この「熟議」との語句が如何に空虚なものかと分かると思う。
「人間の命・・・」って何を言いたいのですか?
これに続く「人間の命」との語句も奇妙である。
「人々の命」とか「日本国民の命」とかではなく、何故「人間」なのであろう?
安倍首相の事を「人間じゃねぇ~」と罵倒した不定冠詞付法政大教授がいたが、彼等の様なドサヨクは、自分達と違う考え方をする事を許さない。
まさか、彼等が言う「ネトウヨ」や「アベンジャーズ」は人間じゃないから、守る対象じゃないとでも言いたいのであろうか?
同様、「日本は日本人だけのものじゃないんです」との非常識な事を言った民主党の末裔の立憲民主党だけに「国民が主役の政党です」の「国民」が日本国民を特定しているとの確信が持てないのである。
「1. 基本理念」の残りの部分
「1. 基本理念」は3つの文章で構成されているので、残りの2つを以下に紹介する。
<引用開始>(付番は引用者)
②私たちは、「自由」と「多様性」を尊重し、支え合い、人間が基軸となる「共生社会」を創り、「国際協調」をめざし、「未来への責任」を果たすこと、を基本理念とします。
③私たちは、この基本理念のもと、一人ひとりの日常のくらしと働く現場、地域の声とつながり、明日への備えを重視し、国民の期待に応えうる政権党となり、この基本理念を具現化する強い決意を持って「@@@党」を結党します。
<引用終わり>
ここでも「人間」が出てくる。
「人間が基軸となる「共生社会」」とあるのだが、いったい何を言っているのであろうか?意味不明である。
「②」の文章を読み、その意味するところが分かる人がどれくらいいるのであろう?
以前から言っている「多文化共生」とかの、普通に「共生社会」だけで充分なはずなのに、何故か「人間が基軸となる」とわざわざ書いてあるのである。
わざわざここで「人間」を登場させるのは、逆に、普通の「共生社会」だけでは意味が通じないからだと思われる。
「彼等が言う「ネトウヨ」や「アベンジャーズ」は人間じゃない」という定義を補助線として付け加えると、そういう普通の日本人を省いた上での「自由」「多様性」「支え合い」「共存」「国際協調」という事になる。
これならば、日本人を劣後する事が信条の立憲民主党らしい事が書いてあると腑に落ちるのである。
合流新党「綱領(案)」の読み方のまとめ(仮説)
我々日本人が普通に使っている言葉の概念で「綱領(案)」を読むと、意味が通じない。
無用な修飾語が多く、雰囲気だけの文章なのではないかと感じるのだが、上記した様に、「日本人劣後」との彼等の大方針のもとに書かれているとの「理解の為の補助線」を以て読むと、意味が通じてくるのである。
なんと恐ろしいことであろう。
今回は以上である。今回は、合流新党の「綱領(案)」の「1. 基本理念」の部分を読んだ上での仮説として、この様な「理解の為の補助線」が浮かび上がったことを述べた。
次回は「2. 私たちのめざすもの」(政策に該当)について論考していきたいが、こちらは政策なので、政策の中身が主軸になる予定である。
1日1回ポチっとな ↓
FC2 Blog Ranking 
【文末脚注】
(*1):民主党が民進党に党名ロンダリングした時も枝野は民進党ではなく、立憲民主党を新党名にしたがっていた。
↓
2016/03/12投稿:
【コラム】党名公募2「立憲民主党?」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-358.html
(*2):枝野は、「立憲主義」という言葉を多用するのだが、その意味するところは所謂「護憲」と同じであり、本来的意味での立憲主義とは異なるものである。
↓
2015/08/04投稿:
【コラム】国会前での新表現「立憲主義」の虚構
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-174.html
【ご参考】
2016/10/12投稿:
定義ネジ曲げ「立憲主義」(民進党の憲法観2)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-518.html
2016/11/27投稿:
定義捻じ曲げ「立憲主義」の笑止千万
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-551.html
(*3):以前の論考「「立憲主義」は現行憲法では成り立たない」及びその続編で指摘済である。
↓
2016/11/29投稿:
「立憲主義」は現行憲法では成り立たない
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-553.html
2017/07/19投稿:
続・「立憲主義」は現行憲法では成り立たない
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-715.html
【ご参考】
2018/03/08投稿:
立憲民主党のいう「立憲主義」など単なる「護憲」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-876.html
(*4):現行憲法は、終戦後間もない時期にGHQからの改憲指示に基づき我が国が検討を重ねていた素案があったのだが、GHQはそれを認めず、我が国の「国の形」とは違う、異文化・異民族アメリカ人が書いた「憲法」が、現行憲法として「憲法の座」に鎮座しているもの
↓
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
(*5):自衛の為の戦いさえも禁止したマッカーサー原則
↓
2016/07/31投稿:
(解説編2)資料・マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
【ご参考】
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
1日1回ポチっとな ↓
FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト
スポンサーサイト