中国の筋違いコメント・核・弾道ミサイル防衛を核保有国が批判する奇妙な構図
- 2020/06/30
- 21:31
中国の筋違いコメント・核・弾道ミサイル防衛を核保有国が批判する奇妙な構図
副題:古今東西、地域の軍事力バランスが崩れた時に武力事態が発生する。パワーバランスの空白地帯が生じた時に中国は侵略行動を起こしている。パワーバランスの維持が平和維持には必要なのである。
先日の論考「会期末首相会見2・防衛・抑止編(危機を危機のまま放置するのが「護憲」)」にて紹介した様に、我国が3度目の核被爆をしない為の手段として大きな期待を持って導入を計画・推進していたイージス・アショアの導入プロセスが停止することとなった。(*1)
安倍首相は、記者会見の冒頭発言で「「イージス・アショアの導入が停止されたのだから、別の方策で日本人の命、平和・安寧を確保する」との主旨の発言をしている。
その際には「別の方策」の具体例は述べていない。
記者会見で「敵基地攻撃能力」とのキーワードが登場したのは、その後の記者との質疑応答の時である。読売記者から「敵基地攻撃能力」の質問があったからである。
読売記者の質問に対して安倍首相は「大目的は日本人の命、平和・安寧の確保」「議論して決める」という事を述べ、選択肢として否定はしなかったものである。
この様な首相記者会見に対して、中国外務省は早速に筋違いのコメントを発した様である。
テレ朝の「報道」(*2)によれば、中国外務省の発言は以下の様なものである。
↓
<中国外務省発言部分の抜粋引用>
・「一部の日本人が外部の脅威を誇張し、安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる」と批判しました。
・「日本の軍事動向は常に国際社会やアジアの近隣国の関心事だ」と牽制
・「歴史の教訓を真面目に汲み取り、専守防衛の約束を真剣に履行するように即す」などと注文を付けました。
<引用終わり>
テレ朝newsで「報道」されているのは3点だけだが、これの何処がどの様に筋違いなのかは分かる方には瞬時に分かると思う。
その一方、「分かりたがらない人達」が我国にはそれなりに存在しているので、そういう方々の一員にならない様にあらためて詳しく指摘していくものである。
先ず、中国は核武装をしており、我国日本列島を射程距離におさめた大陸間弾道弾を保有している国である。
そして、国際海洋法条約を無視して、我国尖閣諸島への領海侵犯を繰り返したり南シナ海では九段戦なる詭弁を以て南沙諸島に軍事基地を建設して「領土」宣言をするなどの傍若無人をはたらいている国である。
要するに、国際秩序を守らないヤクザや不良少年の様な存在が、ルールを守っている日本に対して「ルールを守れぇ!」と自分の事を棚に上げて脅しているものである。
テレ朝newsで「報道」されているの3点の発言に共通する底意は「日本は自衛策なんかする立場じゃないんだぞ」との見下しがある事も分かると思う。
これは我国の現行憲法・第9条を利用した揚げ足取り・ディベートテクニックなのである。
そういう認識で中国側コメントを個別にみていくのだが、最初のコメントの冒頭からしてウソっぱちである。
↓
<再度引用>
「一部の日本人が外部の脅威を誇張し、安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる」と批判しました。
<引用終わり>
「一部の日本人」だと言い切っているのだが、それが「一部」との少数であるとの証明はない。要するに言い切り・強弁でしかない。
それを喜々としてニュースにするのが朝日なのである。
ウソッぱちが明らかなのは「外部の脅威を誇張し」の部分である。
事実とは真逆の事を言い張っていることが分かると思う。
中国は、毎年2桁パーセントの軍拡を既に数十年間も続けており、現在に於いては、アメリカ・ロシアと並ぶ軍事大国となっているのが事実である。(*3)
また、中国は東シナ海・南シナ海では傍若無人なことをしている。(*4)
この様な事実として、中国は強大な軍事力という侵略をするAbility(能力)を持っており、南沙諸島への侵略、尖閣諸島への侵入との他国侵略のIntention(意図・意志)を隠さず実行している。
侵略のAbility(能力)とIntention(意志)の両方が備わった近隣国を脅威と捉えるのは古今東西の常識である。
そうであるにも関わらず、中国は「日本人は中国を脅威だと考えちゃダメ、けしからん」と言っているのである。この様に「外部の脅威を誇張し」などは事実とは真逆のウソっぱちであり、その様なウソの設定で我国の平和確保努力を批判しているものである。
どの様な国家でも、自分達を外部武力から自衛する権利を持つ。国連憲章第51条を持ちださなくても、それは国際常識である。
その国際常識に反して中国がこんな事を言ってくるのは、現行憲法の前文+9条との国際常識を大きく逸脱するものを我国が未だに憲法典の座に置いたままだからである。
現実世界の話をすれば、古今東西、地域の軍事力バランスが崩れた時に武力事態が発生する。
特に、自国勢力を拡大したがっている中国の様な国が軍事的優位に立った時には、パワーバランスの空白地帯に中国は侵出しているのだから、パワーバランスの維持が平和維持には必要なのである。
我国は「GDP比1%以内」なる安全保障上の必要性とはまったく無関係な基準による「岩盤規制」(*5)の中で出来る限りのバランス維持をしているのであるが、その一方で大軍拡を継続中の中国からはこんな事を言われているのである。
最初のコメントの後半部分は「安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる」とある。
しかし、基本的には安全保障政策に限界などない。自分達が生きるか死ぬかの状況に追い込まれない様に、外交・軍事・経済・文化の全方面で安全保障政策を実行するのは国家として当然の務めであるからだ。
勿論、国家予算を圧迫する様な不必要な増強は無駄だとの限度はあるが、それは予算が先にあるのではなく、安全保障の必要性が先にある話である。
東西冷戦下の欧州正面に位置していた西ドイツの国防予算は、現在は大きく縮小されている。現在は、ソ連が崩壊し、旧ワルシャワ機構軍の一員であった東欧諸国がNATOの一員となり、地政学的脅威であるロシアとの間にはポーランドやチェコやハンガリーが存在し緩衝地帯を形成している。
そういう脅威の低下により、ドイツの国防費・防衛装備は極端に縮小されている。
所謂「平和の配当」なのだが、それはドイツにとっての脅威が低下したからこその縮小なのである。一方、欧州から遠く離れた我国の地政的な脅威は欧州とは違うものである。
従い、「東西冷戦終結!平和の配当!軍備縮小!」とのスローガンだけで「防衛予算を削れ!」との話は、現実を見ないアジテーションの類である。現実情勢を見て、それに応じてバランスの維持及びパワーバランスの空白を生じさせない対策をとる事が武力事態発生防止になるのだが、そういう事を隠して、雰囲気だけで煽動しているものである。
我々日本人が住む日本列島の場合は、東西冷戦構造が終息した数年後の1993年に北朝鮮の弾道ミサイル発射があり、また同時期には北朝鮮は核開発を進めることを表明している様に我国の周辺国はむしろ核・弾道ミサイル開発をして軍事的脅威は増していたのである。
当時のアメリカ大統領は民主党のビル・クリントンであり、彼は1994年に元大統領のカーターを特使に送り金日成と会談させ、KEDOでの「原発建設」「重油供給」なる利益の先払いをして北の核開発中止の「約束」を取り付けた。(*6)
この様な北朝鮮との「約束」などまったく信用できないことは、現在の状況を見れば明らかであるのだが、アメリカ民主党の大統領がずっと昔から続けている失政を1994年時点でもやっていたものである。
我国がイージス艦に弾道ミサイル防御機能を付与することを決めたのは、そういう背景があったからである。パトリオットPAC-3との2段階のBMD(弾道ミサイル防御)体制を導入することになったのは1993年の北朝鮮の弾道ミサイル発射があったからである。
尚、北朝鮮は弾道ミサイルを何発も我国近海や我国上空を通過させ、脅威が本当に存在することを示したのだが、その一方、中国は既に実験レベルを過ぎ実戦配備されているので、ミサイルを撃つことはしていない。しかし、していないだけで脅威としては同等である。
北朝鮮や中国が保有する核弾頭を装備した弾道ミサイルが、もしも日本列島に飛んできた場合、イージスBMDシステムがなければ、10数分後に我国に着弾するかもしれない弾道ミサイルに対して何も防御する手段がなく指を咥えたまま多くの命が失われる時を待つしかない。
イージスBMDシステム搭載の護衛艦を装備している事で発射された弾道ミサイルの軌道を監視し、日本人が暮らす我国領土に着弾しそうな場合は、それを迎撃する事ができ以て我々日本人の命を守っているものである。(*7)
ところが、イージスBMDシステムの拡充策として構想されていた陸上配備型イージス・アショアの配備予定地である秋田・山口での反対を受け、導入計画は停止されてしまった。
国家が自国民を守る努力が実らない状態となったのだから、別の方策で国民を守る策を検討するのは、当たり前の方向性であるのだが、脅威を与えている側の中国が「安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる。」などと言っているのである。
中国が言う「安全保障政策の限界」とは、戦後、延々と繰り返されてきた「9条問題」との神額論争での空論の事である。
中国が我国を詰る際の理屈である「安全保障政策の限界」について、戦後、延々と繰り返されてきた空論の数々を紹介したい。
そういう状態となっている理由は概ね以下の様な経緯からである。
↓
1)GHQが「非武装」なる非現実的憲法9条を記載した「憲法」を起案。(*8)
2)朝鮮戦争勃発したのでGHQが自衛隊の前身の武装組織編成を命令。。
3)サンフランシスコ講和条約で日本独立するも朝鮮戦争継続中。
4)同日日米安保条約締結「非武装憲法の改正」は独立日本の責務。米国は防衛実務担う
5)非武装憲法の存在と隣国戦争中で自衛組織必須の現実が存在。
6)憲法規定と現実との乖離・相反状態を「解釈」で凌ぐ状態となり、現在まで続く。
7)東西冷戦下世界での「憲法改正」の「否決」とは、即ち非武装化の実施であり、日本滅亡に直結する。そんなギャンブルは出来ない政府は「解釈」と称して憲法をそのままに自衛隊保持・日米安保継続による防衛体制維持を現在まで持続してきた。
戦後に憲法典の座にある現行憲法の条文では、我が国は非武装でなければならない。
一方、実際には国防組織自衛隊を有して国民を守っている。
そういう相反状態を解消するのが「解釈」である。
そうなると社会党や共産党の様な、現在の特定野党=反日勢力は、その解釈に対しての揚げ足取りをする。
そもそも憲法9条の文言は、敗戦国日本を二度と立ち上がらせない為に敵将マッカーサーが起草したもので、その文言を素直に読めば我が国は非武装でなければならない。
それを盾に自衛隊違憲論なる神学論争が繰り広げられ、それは今も形を変えて続いており、実に無駄な時間を費やしているのである。
具体的には、「専守防衛」なる言葉の定義ねじ曲げなどである。
「専守防衛」との言葉の定義が、いつの間にか「日本に被害が発生して初めて反撃できる」なる詭弁へと変貌していった。(*9)
「最初に日本人のうちの誰かが死ななければ自衛隊は「憲法の制約」で日本人を守ることが出来ない」なる非常識な話が真面目に喧伝された時代があったのである。
実にふざけた話なのである。
また、「憲法の制約」で「保有出来ない兵器」なる空理空論での国会審議が延々と続いた。
詳しくは、以前の論考(*10)をご覧いただきたい。
一言で言えば「戦闘機は保有できるが爆撃機はダメ」との机上の空論である。
後年、アメリカ海軍・空軍の主力戦闘機F-4ファントムⅡを導入する際に、わざわざ加工費を払って空中給油機能、爆撃コンピュータなどを取り外し、その後には機能を復帰さるなどの無意味な迷走をした。
また、「航続距離が長い輸送機は周辺国の脅威となる」などのまったくの詭弁で、自衛隊は長距離飛行能力を持てずにいた。
イラン・イラク戦争時にテヘラン空港で待機する日本人を我国は自身で救助出来ない事態が発生した。トルコ航空の善意に助けられ、大事には至らなかったが、国家が国民を守れないという失態が露わになった痛恨事であった。(*11)
これらの原因は総て「憲法条文に反している」という視点で論じられてきた事によるものだ。
本当に重要な事は、我々日本人の命、平和・安寧の確保である。
ところが「憲法議論」なる御題目で設定されるスタートラインは毎回「憲法の条文」になっている。その時点で既に「偽りの土俵」が設定されてしまっているのである。(*12)
その様な「偽りの土俵」の上で語られる詐欺話が「中国が言う「安全保障政策の限界」」なのである。
<長くなったので項を分けます>
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【文末脚注】
(*1)先日の論考にて紹介した様に、我国が3度目の核被爆をしない為の手段として大きな期待を持って導入を計画・推進していたイージス・アショアの導入プロセスが停止することとなった。
↓
2020/06/24投稿:
会期末首相会見2・防衛・抑止編(危機を危機のまま放置するのが「護憲」)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1385.html
【ご参考】
2016/02/27投稿:
【コラム】3度目の核被爆を防ぐために
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-345.html
(*2):テレ朝の「報道」
テレ朝news 2020/06/25/ 13:10
見出し:◆日本の「敵基地攻撃能力」議論に中国政府が牽制」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000186994.html
記事:○日本で「敵基地攻撃能力」が注目されていることに対し、中国政府は「専守防衛の約束を真剣に履行するよう促す」と牽制(けんせい)しました。
○「イージスアショア」の計画停止を受けて、日本政府内では敵基地攻撃能力を保有すべきとの考えが浮上しています。これについて中国外務省は「一部の日本人が外部の脅威を誇張し、安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる」と批判しました。さらに、「日本の軍事動向は常に国際社会やアジアの近隣国の関心事だ」と牽制し、日本独自の防衛構想である専守防衛について「歴史の教訓を真面目にくみ取り、専守防衛の約束を真剣に履行するよう促す」なとど注文を付けました。
<引用終わり>
(*3):中国は、現在に於いては、アメリカ・ロシアと並ぶ軍事大国となっているのが事実である。
2020/01/24投稿:
GFP「各国軍事力比較」2019
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1313.html
(*4):東シナ海・南シナ海で傍若無人なことをしている中国
2016/08/19投稿:
東シナ海・南シナ海
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-487.html
(*5):我国は「GDP比1%以内」なる安全保障上の必要性とはまったく無関係な基準による「岩盤規制」
2017/07/17投稿:
国民の平和と安寧を阻害している岩盤規制
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-714.html
(*6):民主党のビル・クリントンは1994年に元大統領のカーターを特使に送り金日成と会談させ、KEDOでの「原発建設」「重油供給」なる利益の先払いをして北の核開発中止の「約束」を取り付けた。
2017/04/17投稿:
北朝鮮との「対話」がもたらした結果が今1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-649.html
2017/04/18投稿:
続・北朝鮮との「対話」がもたらした結果が今2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-650.html
(*7):イージスBMDシステム搭載の護衛艦を装備している事で発射された弾道ミサイルの軌道を監視し、日本人が暮らす我国領土に着弾しそうな場合は、それを迎撃する事ができ以て我々日本人の命を守っているものである。
2017/04/04投稿:
BMD・弾道ミサイル防衛
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-639.html
(*8):GHQが「非武装」なる非現実的憲法9条を記載した「憲法」を起案。
<現行憲法に至る過程>
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
<マッカーサー三原則>
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
↓
◆第1原則:天皇条項
2016/07/30投稿:
(解説編1)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-468.html
◆第2原則:非武装規定・前文+9条
2016/07/31投稿:
(解説編2)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
◆第3原則:マッカーサーの誤解・日本は中世封建社会?
2016/08/01投稿:
(解説編3)資料・マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-470.html
【ご参考】
2015/11/20投稿:
「平和憲法」との偽看板
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
2017/05/19投稿:
憲法議論1・前文の「平和主義」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
(*9):「専守防衛」との言葉の定義が、いつの間にか「日本に被害が発生して初めて反撃できる」なる詭弁へと変貌していった。
2015/04/05投稿:
【コラム】「専守防衛」は生贄欲する悪魔教の呪文
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-71.html
(*10):「憲法の制約」で「保有出来ない兵器」なる空理空論での国会審議が延々と続いた。
2015/04/05投稿:
【コラム】憲法9条「解釈」の弊害について(資料として)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-72.html
2015/04/10投稿:
【コラム】国会答弁で多用される「必要最小限」から見る世紀の捻じれ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-77.html
(*11):イラン・イラク戦争時にテヘラン空港で待機する日本人を我国は自身で救助出来ない事態が発生した。トルコ航空の善意に助けられ、大事には至らなかったが、国家が国民を守れないという失態が露わになった痛恨事であった。
2015/02/21投稿:
【コラム】在外邦人保護に反対してる人は鬼畜
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
2015/11/12投稿:
【コラム】在外国民の保護
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-261.html
2017/04/14投稿:
「いかなる事態でも国民守り抜く」安倍首相
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-648.html
2017/01/30投稿:
自民党改憲草案・第25条の3の紹介
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-593.html
(*12):本当に重要な事は、我々日本人の命、平和・安寧の確保である。ところが「憲法議論」なる御題目で設定されるスタートラインは毎回「憲法の条文」になっている。その時点で既に「偽りの土俵」が設定されてしまっているのである。
2017/05/25投稿:
憲法議論2・憲法9条・議論の出発点
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-677.html
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副題:古今東西、地域の軍事力バランスが崩れた時に武力事態が発生する。パワーバランスの空白地帯が生じた時に中国は侵略行動を起こしている。パワーバランスの維持が平和維持には必要なのである。
初めに・発言の経緯
先日の論考「会期末首相会見2・防衛・抑止編(危機を危機のまま放置するのが「護憲」)」にて紹介した様に、我国が3度目の核被爆をしない為の手段として大きな期待を持って導入を計画・推進していたイージス・アショアの導入プロセスが停止することとなった。(*1)
安倍首相は、記者会見の冒頭発言で「「イージス・アショアの導入が停止されたのだから、別の方策で日本人の命、平和・安寧を確保する」との主旨の発言をしている。
その際には「別の方策」の具体例は述べていない。
記者会見で「敵基地攻撃能力」とのキーワードが登場したのは、その後の記者との質疑応答の時である。読売記者から「敵基地攻撃能力」の質問があったからである。
読売記者の質問に対して安倍首相は「大目的は日本人の命、平和・安寧の確保」「議論して決める」という事を述べ、選択肢として否定はしなかったものである。
早速の中国からの筋違いコメント
この様な首相記者会見に対して、中国外務省は早速に筋違いのコメントを発した様である。
テレ朝の「報道」(*2)によれば、中国外務省の発言は以下の様なものである。
↓
<中国外務省発言部分の抜粋引用>
・「一部の日本人が外部の脅威を誇張し、安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる」と批判しました。
・「日本の軍事動向は常に国際社会やアジアの近隣国の関心事だ」と牽制
・「歴史の教訓を真面目に汲み取り、専守防衛の約束を真剣に履行するように即す」などと注文を付けました。
<引用終わり>
テレ朝newsで「報道」されているのは3点だけだが、これの何処がどの様に筋違いなのかは分かる方には瞬時に分かると思う。
その一方、「分かりたがらない人達」が我国にはそれなりに存在しているので、そういう方々の一員にならない様にあらためて詳しく指摘していくものである。
先ず、中国は核武装をしており、我国日本列島を射程距離におさめた大陸間弾道弾を保有している国である。
そして、国際海洋法条約を無視して、我国尖閣諸島への領海侵犯を繰り返したり南シナ海では九段戦なる詭弁を以て南沙諸島に軍事基地を建設して「領土」宣言をするなどの傍若無人をはたらいている国である。
要するに、国際秩序を守らないヤクザや不良少年の様な存在が、ルールを守っている日本に対して「ルールを守れぇ!」と自分の事を棚に上げて脅しているものである。
事実と異なる設定を前提にした中国の詭弁・ウソっぱち
テレ朝newsで「報道」されているの3点の発言に共通する底意は「日本は自衛策なんかする立場じゃないんだぞ」との見下しがある事も分かると思う。
これは我国の現行憲法・第9条を利用した揚げ足取り・ディベートテクニックなのである。
そういう認識で中国側コメントを個別にみていくのだが、最初のコメントの冒頭からしてウソっぱちである。
↓
<再度引用>
「一部の日本人が外部の脅威を誇張し、安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる」と批判しました。
<引用終わり>
「一部の日本人」だと言い切っているのだが、それが「一部」との少数であるとの証明はない。要するに言い切り・強弁でしかない。
それを喜々としてニュースにするのが朝日なのである。
ウソッぱちが明らかなのは「外部の脅威を誇張し」の部分である。
事実とは真逆の事を言い張っていることが分かると思う。
中国は、毎年2桁パーセントの軍拡を既に数十年間も続けており、現在に於いては、アメリカ・ロシアと並ぶ軍事大国となっているのが事実である。(*3)
また、中国は東シナ海・南シナ海では傍若無人なことをしている。(*4)
この様な事実として、中国は強大な軍事力という侵略をするAbility(能力)を持っており、南沙諸島への侵略、尖閣諸島への侵入との他国侵略のIntention(意図・意志)を隠さず実行している。
侵略のAbility(能力)とIntention(意志)の両方が備わった近隣国を脅威と捉えるのは古今東西の常識である。
そうであるにも関わらず、中国は「日本人は中国を脅威だと考えちゃダメ、けしからん」と言っているのである。この様に「外部の脅威を誇張し」などは事実とは真逆のウソっぱちであり、その様なウソの設定で我国の平和確保努力を批判しているものである。
憲法9条・非武装規定を利用している中国
どの様な国家でも、自分達を外部武力から自衛する権利を持つ。国連憲章第51条を持ちださなくても、それは国際常識である。
その国際常識に反して中国がこんな事を言ってくるのは、現行憲法の前文+9条との国際常識を大きく逸脱するものを我国が未だに憲法典の座に置いたままだからである。
現実世界の話をすれば、古今東西、地域の軍事力バランスが崩れた時に武力事態が発生する。
特に、自国勢力を拡大したがっている中国の様な国が軍事的優位に立った時には、パワーバランスの空白地帯に中国は侵出しているのだから、パワーバランスの維持が平和維持には必要なのである。
我国は「GDP比1%以内」なる安全保障上の必要性とはまったく無関係な基準による「岩盤規制」(*5)の中で出来る限りのバランス維持をしているのであるが、その一方で大軍拡を継続中の中国からはこんな事を言われているのである。
最初のコメントの後半部分は「安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる」とある。
しかし、基本的には安全保障政策に限界などない。自分達が生きるか死ぬかの状況に追い込まれない様に、外交・軍事・経済・文化の全方面で安全保障政策を実行するのは国家として当然の務めであるからだ。
勿論、国家予算を圧迫する様な不必要な増強は無駄だとの限度はあるが、それは予算が先にあるのではなく、安全保障の必要性が先にある話である。
東西冷戦下の欧州正面に位置していた西ドイツの国防予算は、現在は大きく縮小されている。現在は、ソ連が崩壊し、旧ワルシャワ機構軍の一員であった東欧諸国がNATOの一員となり、地政学的脅威であるロシアとの間にはポーランドやチェコやハンガリーが存在し緩衝地帯を形成している。
そういう脅威の低下により、ドイツの国防費・防衛装備は極端に縮小されている。
所謂「平和の配当」なのだが、それはドイツにとっての脅威が低下したからこその縮小なのである。一方、欧州から遠く離れた我国の地政的な脅威は欧州とは違うものである。
従い、「東西冷戦終結!平和の配当!軍備縮小!」とのスローガンだけで「防衛予算を削れ!」との話は、現実を見ないアジテーションの類である。現実情勢を見て、それに応じてバランスの維持及びパワーバランスの空白を生じさせない対策をとる事が武力事態発生防止になるのだが、そういう事を隠して、雰囲気だけで煽動しているものである。
我々日本人が住む日本列島の場合は、東西冷戦構造が終息した数年後の1993年に北朝鮮の弾道ミサイル発射があり、また同時期には北朝鮮は核開発を進めることを表明している様に我国の周辺国はむしろ核・弾道ミサイル開発をして軍事的脅威は増していたのである。
当時のアメリカ大統領は民主党のビル・クリントンであり、彼は1994年に元大統領のカーターを特使に送り金日成と会談させ、KEDOでの「原発建設」「重油供給」なる利益の先払いをして北の核開発中止の「約束」を取り付けた。(*6)
この様な北朝鮮との「約束」などまったく信用できないことは、現在の状況を見れば明らかであるのだが、アメリカ民主党の大統領がずっと昔から続けている失政を1994年時点でもやっていたものである。
我国がイージス艦に弾道ミサイル防御機能を付与することを決めたのは、そういう背景があったからである。パトリオットPAC-3との2段階のBMD(弾道ミサイル防御)体制を導入することになったのは1993年の北朝鮮の弾道ミサイル発射があったからである。
尚、北朝鮮は弾道ミサイルを何発も我国近海や我国上空を通過させ、脅威が本当に存在することを示したのだが、その一方、中国は既に実験レベルを過ぎ実戦配備されているので、ミサイルを撃つことはしていない。しかし、していないだけで脅威としては同等である。
北朝鮮や中国が保有する核弾頭を装備した弾道ミサイルが、もしも日本列島に飛んできた場合、イージスBMDシステムがなければ、10数分後に我国に着弾するかもしれない弾道ミサイルに対して何も防御する手段がなく指を咥えたまま多くの命が失われる時を待つしかない。
イージスBMDシステム搭載の護衛艦を装備している事で発射された弾道ミサイルの軌道を監視し、日本人が暮らす我国領土に着弾しそうな場合は、それを迎撃する事ができ以て我々日本人の命を守っているものである。(*7)
ところが、イージスBMDシステムの拡充策として構想されていた陸上配備型イージス・アショアの配備予定地である秋田・山口での反対を受け、導入計画は停止されてしまった。
国家が自国民を守る努力が実らない状態となったのだから、別の方策で国民を守る策を検討するのは、当たり前の方向性であるのだが、脅威を与えている側の中国が「安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる。」などと言っているのである。
中国が言う「安全保障政策の限界」とは、戦後、延々と繰り返されてきた「9条問題」との神額論争での空論の事である。
憲法9条・非武装規定がある為に繰り返されてきた空理空論
中国が我国を詰る際の理屈である「安全保障政策の限界」について、戦後、延々と繰り返されてきた空論の数々を紹介したい。
そういう状態となっている理由は概ね以下の様な経緯からである。
↓
1)GHQが「非武装」なる非現実的憲法9条を記載した「憲法」を起案。(*8)
2)朝鮮戦争勃発したのでGHQが自衛隊の前身の武装組織編成を命令。。
3)サンフランシスコ講和条約で日本独立するも朝鮮戦争継続中。
4)同日日米安保条約締結「非武装憲法の改正」は独立日本の責務。米国は防衛実務担う
5)非武装憲法の存在と隣国戦争中で自衛組織必須の現実が存在。
6)憲法規定と現実との乖離・相反状態を「解釈」で凌ぐ状態となり、現在まで続く。
7)東西冷戦下世界での「憲法改正」の「否決」とは、即ち非武装化の実施であり、日本滅亡に直結する。そんなギャンブルは出来ない政府は「解釈」と称して憲法をそのままに自衛隊保持・日米安保継続による防衛体制維持を現在まで持続してきた。
戦後に憲法典の座にある現行憲法の条文では、我が国は非武装でなければならない。
一方、実際には国防組織自衛隊を有して国民を守っている。
そういう相反状態を解消するのが「解釈」である。
そうなると社会党や共産党の様な、現在の特定野党=反日勢力は、その解釈に対しての揚げ足取りをする。
そもそも憲法9条の文言は、敗戦国日本を二度と立ち上がらせない為に敵将マッカーサーが起草したもので、その文言を素直に読めば我が国は非武装でなければならない。
それを盾に自衛隊違憲論なる神学論争が繰り広げられ、それは今も形を変えて続いており、実に無駄な時間を費やしているのである。
具体的には、「専守防衛」なる言葉の定義ねじ曲げなどである。
「専守防衛」との言葉の定義が、いつの間にか「日本に被害が発生して初めて反撃できる」なる詭弁へと変貌していった。(*9)
「最初に日本人のうちの誰かが死ななければ自衛隊は「憲法の制約」で日本人を守ることが出来ない」なる非常識な話が真面目に喧伝された時代があったのである。
実にふざけた話なのである。
また、「憲法の制約」で「保有出来ない兵器」なる空理空論での国会審議が延々と続いた。
詳しくは、以前の論考(*10)をご覧いただきたい。
一言で言えば「戦闘機は保有できるが爆撃機はダメ」との机上の空論である。
後年、アメリカ海軍・空軍の主力戦闘機F-4ファントムⅡを導入する際に、わざわざ加工費を払って空中給油機能、爆撃コンピュータなどを取り外し、その後には機能を復帰さるなどの無意味な迷走をした。
また、「航続距離が長い輸送機は周辺国の脅威となる」などのまったくの詭弁で、自衛隊は長距離飛行能力を持てずにいた。
イラン・イラク戦争時にテヘラン空港で待機する日本人を我国は自身で救助出来ない事態が発生した。トルコ航空の善意に助けられ、大事には至らなかったが、国家が国民を守れないという失態が露わになった痛恨事であった。(*11)
これらの原因は総て「憲法条文に反している」という視点で論じられてきた事によるものだ。
本当に重要な事は、我々日本人の命、平和・安寧の確保である。
ところが「憲法議論」なる御題目で設定されるスタートラインは毎回「憲法の条文」になっている。その時点で既に「偽りの土俵」が設定されてしまっているのである。(*12)
その様な「偽りの土俵」の上で語られる詐欺話が「中国が言う「安全保障政策の限界」」なのである。
<長くなったので項を分けます>
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【文末脚注】
(*1)先日の論考にて紹介した様に、我国が3度目の核被爆をしない為の手段として大きな期待を持って導入を計画・推進していたイージス・アショアの導入プロセスが停止することとなった。
↓
2020/06/24投稿:
会期末首相会見2・防衛・抑止編(危機を危機のまま放置するのが「護憲」)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1385.html
【ご参考】
2016/02/27投稿:
【コラム】3度目の核被爆を防ぐために
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-345.html
(*2):テレ朝の「報道」
テレ朝news 2020/06/25/ 13:10
見出し:◆日本の「敵基地攻撃能力」議論に中国政府が牽制」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000186994.html
記事:○日本で「敵基地攻撃能力」が注目されていることに対し、中国政府は「専守防衛の約束を真剣に履行するよう促す」と牽制(けんせい)しました。
○「イージスアショア」の計画停止を受けて、日本政府内では敵基地攻撃能力を保有すべきとの考えが浮上しています。これについて中国外務省は「一部の日本人が外部の脅威を誇張し、安全保障政策の限界を破ろうとたくらんでいる」と批判しました。さらに、「日本の軍事動向は常に国際社会やアジアの近隣国の関心事だ」と牽制し、日本独自の防衛構想である専守防衛について「歴史の教訓を真面目にくみ取り、専守防衛の約束を真剣に履行するよう促す」なとど注文を付けました。
<引用終わり>
(*3):中国は、現在に於いては、アメリカ・ロシアと並ぶ軍事大国となっているのが事実である。
2020/01/24投稿:
GFP「各国軍事力比較」2019
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1313.html
(*4):東シナ海・南シナ海で傍若無人なことをしている中国
2016/08/19投稿:
東シナ海・南シナ海
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-487.html
(*5):我国は「GDP比1%以内」なる安全保障上の必要性とはまったく無関係な基準による「岩盤規制」
2017/07/17投稿:
国民の平和と安寧を阻害している岩盤規制
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-714.html
(*6):民主党のビル・クリントンは1994年に元大統領のカーターを特使に送り金日成と会談させ、KEDOでの「原発建設」「重油供給」なる利益の先払いをして北の核開発中止の「約束」を取り付けた。
2017/04/17投稿:
北朝鮮との「対話」がもたらした結果が今1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-649.html
2017/04/18投稿:
続・北朝鮮との「対話」がもたらした結果が今2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-650.html
(*7):イージスBMDシステム搭載の護衛艦を装備している事で発射された弾道ミサイルの軌道を監視し、日本人が暮らす我国領土に着弾しそうな場合は、それを迎撃する事ができ以て我々日本人の命を守っているものである。
2017/04/04投稿:
BMD・弾道ミサイル防衛
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-639.html
(*8):GHQが「非武装」なる非現実的憲法9条を記載した「憲法」を起案。
<現行憲法に至る過程>
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
<マッカーサー三原則>
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
↓
◆第1原則:天皇条項
2016/07/30投稿:
(解説編1)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-468.html
◆第2原則:非武装規定・前文+9条
2016/07/31投稿:
(解説編2)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
◆第3原則:マッカーサーの誤解・日本は中世封建社会?
2016/08/01投稿:
(解説編3)資料・マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-470.html
【ご参考】
2015/11/20投稿:
「平和憲法」との偽看板
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
2017/05/19投稿:
憲法議論1・前文の「平和主義」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
(*9):「専守防衛」との言葉の定義が、いつの間にか「日本に被害が発生して初めて反撃できる」なる詭弁へと変貌していった。
2015/04/05投稿:
【コラム】「専守防衛」は生贄欲する悪魔教の呪文
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-71.html
(*10):「憲法の制約」で「保有出来ない兵器」なる空理空論での国会審議が延々と続いた。
2015/04/05投稿:
【コラム】憲法9条「解釈」の弊害について(資料として)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-72.html
2015/04/10投稿:
【コラム】国会答弁で多用される「必要最小限」から見る世紀の捻じれ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-77.html
(*11):イラン・イラク戦争時にテヘラン空港で待機する日本人を我国は自身で救助出来ない事態が発生した。トルコ航空の善意に助けられ、大事には至らなかったが、国家が国民を守れないという失態が露わになった痛恨事であった。
2015/02/21投稿:
【コラム】在外邦人保護に反対してる人は鬼畜
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-29.html
2015/11/12投稿:
【コラム】在外国民の保護
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-261.html
2017/04/14投稿:
「いかなる事態でも国民守り抜く」安倍首相
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-648.html
2017/01/30投稿:
自民党改憲草案・第25条の3の紹介
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-593.html
(*12):本当に重要な事は、我々日本人の命、平和・安寧の確保である。ところが「憲法議論」なる御題目で設定されるスタートラインは毎回「憲法の条文」になっている。その時点で既に「偽りの土俵」が設定されてしまっているのである。
2017/05/25投稿:
憲法議論2・憲法9条・議論の出発点
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-677.html
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