2020年6月のNHK政党支持率世論調査
副題:「「アベ政治を許さない」のなら、だれ政治がいいのか言え」である。特定野党勢力に我国のかじ取りが出来る人材はいない。トランプ・プーチン・習近平を相手に我国国益を守れるのは誰なのかを考えていただきたい。
NHK政党支持率世論調査結果の数値
NHKの政党支持率世論調査を題材にして以前から幾つかの論考を投稿している(*1)ので、今回のデータもNHKの調査結果を用いている。
ただし、NHK NEWS WEBの記事で発表されるデータは、その内訳が略されているので、今回からの数値データのソース(*2)はNHK 選挙WEB 内閣支持率のページの「政党支持率」のデータを用いている。
今回は、新型コロナウイルス感染症対策で緊急事態宣言が出された4月以降の3ヶ月を対象に論じるものである。
先ずは、その3ヶ月分の政党支持率と、3ヶ月間の平均値(単純計算)を以下に示す。
↓
<政党><04月><05月><06月><平 均>
自民党 :33.3%→35.9%→32.5%==33.9%
立憲民主: 4.0%→ 7.9%→ 5.6%== 5.8%
国民民主: 0.5%→ 1.1%→ 0.6%== 0.7%
公明党 : 3.3%→ 3.5%→ 4.3%== 3.7%
維 新 : 1.6%→ 0.7%→ 3.8%== 2.0%
共産党 : 2.9%→ 2.3%→ 1.7%== 2.3%
社民党 : 0.6%→ 0.3%→ 0.7%== 0.5%
れいわ新: 0.5%→ nil%→ 0.6%== 0.4%
N国党 : 0.2%→ nil%→ 0.1%== 0.1%
その他 : 0.7%→ 0.7%→ 0.5%== 0.6%
支持なし:45.3%→40.4%→44.2%==43.3%
無回答他: 7.3%→ 7.3%→ 5.4%== 6.7%
- - - - - - - - - - -
合 計 :100.2% 100.1%100.0%=100.0%
(四捨五入により合計値は必ずしも100.0%にはならない)
支持率数値のマジック
上記の数値だけを見ると、「自民党って支持率33%なのに、国会議席数では2/3を占めている」という疑念が湧くのだが、それが支持率数値に有り勝ちなマジックなのである。
このマジックを逆手にとって、「自民党を支持しない人は67%にもなる!」なる詭弁を振りかざす煽り屋さんがいるので注意が必要だ。(*3)
以前の論考でも指摘済だが、国政選挙の投票率は、ここ最近はだいたい50~55%程度で推移しており、政治に無関心だったりする人が調査対象となった場合には、「支持政党なし」や「無回答」だったりする。従い、選挙結果に近いと目される数値は、これらを除外したパーセンテージで見る方法が良い。
以下に、その様な調整をした数値を参考の為に示す。
↓
<政党><04月><05月><06月><平 均>
自民党 :70.0%→68.5%→64.5%==67.7%
立憲民主: 8.4%→15.1%→11.1%==11.5%
国民民主: 1.1%→ 2.1%→ 1.2%== 1.4%
公明党 : 6.9%→ 6.7%→ 8.5%== 7.4%
維 新 : 3.4%→ 1.3%→ 7.5%== 4.1%
共産党 : 6.1%→ 4.4%→ 3.4%== 4.6%
社民党 : 1.3%→ 0.6%→ 1.4%== 1.1%
れいわ新: 1.1%→ 0.0%→ 1.2%== 0.7%
N国党 : 0.4%→ 0.0%→ 0.2%== 0.2%
その他 : 1.5%→ 1.3%→ 1.0%== 1.3%
- - - - - - - - - - -
合 計 :100.0% 100.0% 100.0% = 100.0%
衆議院の会派別人数と当時のNHK世論調査
上記の調整値の算出根拠は「投票率から見た棄権者分の除外」である。
この「除外」に妥当性があるのかどうかは、実際の選挙結果=衆議院の議席数と世論調査の結果を比較すれば、妥当性の有無が分かるはずである。
現在の衆議院の議員を選んだ2017年(平成29年)10月22日の総選挙の結果と当時のNHKの世論調査結果を併記して見てみる事で妥当性の検証をして見たのが以下である。
尚、衆議院の会派別人数のデータソースは衆議院HPの2020年6月17日現在の「会派名及び会派別所属議員数」(*4)である。会派で分かり難いのが「立憲・国民・社民及び旧民主党・民進党系無所属」で1つの会派を作っている点である。詳しくは以前の論考「
社民党福島瑞穂の活動を「報道」するメディア」(*5)を参照願いたい。
また、NHKの世論調査結果は2017年10月のものを調整したものである。(*6)
「支持政党なし」や「無回答」を除外するのと同時に、当時の事情を勘案して調整をしている。
2017年10月当時のNHKの政党支持率世論調査には、民進党・立憲民主党・希望の党などの政党名が並んでいるのである。
当時の民進党代表の前原は「民進党として衆議院・総選挙には出ない」と宣言した事から、民進党=民主党の議員は当時勢いのあった小池百合子新党である「希望の党」へと大挙して流れたのだが、民進党内ドサヨクである枝野・管直人・辻本などの入党を希望の党は拒否した。
ドサヨク議員達入党拒否組が急遽選挙用に立ち上げたのが立憲民主党である。
その一方、希望の党は民進党から流れてきた議員が多数を占めたことから結局は希望の党の名前で当選した民進党議員に乗っ取られ、その後、民進党議員達でつくったのが国民民主党である。(*7)
そういう当時の事情を勘案して調整した値で以下の比較表を作成した。
↓
<会派><議席><率>:当時支持率
自 民 :284名61.1%:61.5%
立国社 :119名25.6%:22.4%
公 明 : 29名 6.2%: 7.5%
共 産 : 12名 2.6%: 5.3%
維 新 : 11名 2.4%: 2.6%
その他 : 10名2.2%: 0.8%
- - - - - - - - -
合 計 :465名100%:100%
※衆議院議員総数は465人で欠員は 0である。
こうやって見ると、自民党と維新は世論調査結果とほぼ同じ議席を獲得していることが分かる。その一方、3年前の総選挙直前の民主党=民進党の分裂騒ぎのドサクサで、立憲民主党と国民民主党(選挙時は小池百合子新党の希望の党)が実力以上の議席を確保したと言える。社民党は相変わらずの弱小ぶりで、超低空飛行状態で変化はなかった。
その一方で割りを食ったのは、組織表で盤石だと言われる公明・共産の両党であった様だ。
まとめ・NHK世論調査結果の比較・選挙時と今
それでは最後に、総選挙時(2017年10月)の調整後支持率と現在(2020年6月)の調整後支持率を比較する。
↓
<政党><17年10月><20年06月>(差異)(会派議席数)
自民党 :61.5% → 64.5% (+3.0%)(284名)
- - - - - - - - -
立憲民主: 8.7% → 11.1%
民進党 : 3.2% → **.**
希望の党: 9.5% → **.**
国民民主:**.** → 1.4%
社民党 : 1.0% → 1.4%
- - - - - - - - - -
小 計 :22.4% → 13.9%(▲8.5%)(119名)
- - - - - - - - -
公明党 : 8.5% → 8.5%(±0.0%)(29名)
共産党 : 5.3% → 3.4%(▲1.9%)(12名)
維 新 : 2.6% → 7.5%(+4.9%)(11名)
その他 : 0.8% → 1.0%(+0.2%)(10名)
- - - - - - - - - -
合 計 : (465名)
この様に見ると、総選挙後の、この2.5年で支持率を下げているのは旧民主党、社民党と共産党である。反日特定野党勢が落としているという結果になっているのである。
しかし、傾向として落ちているという点が上記の表からは目立つのだが、何よりも注目すべきは支持率自体が低いという点だ。
反日偏向メディアは「安倍政権の支持率がぁ~」との員層操作を盛んにしているが、仮に、今の状態で解散・総選挙をしたら、特定野党はかえって議席を減らすことになろう。
それが分かっているから、立憲民主党他の特定野党は通常国会閉会に際して「恒例のパフォーマンス」である内閣不信任案も提出できなかったと考えているものである。
今回は以上である。
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【文末脚注】
(*1):NHKの政党支持率世論調査を題材にして以前から幾つかの論考を投稿している
<2019年11月分>
2019/11/16投稿:
「支持政党」を選んだ人の約6割が自民党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1282.html<2019年12月分>
2019/12/12投稿:
12月のNHK政党支持率世論調査
続・「支持政党」を選んだ人の約6割が自民党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1293.html<2020年1月分>
2020/01/18投稿:
2020年1月のNHK政党支持率世論調査
続々・「支持政党」を選んだ人の約6割が自民党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1310.html<2020年3月及び4月分>
2020/04/25投稿:
2020年4月のNHK政党支持率世論調査
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1358.html(*2):数値データのソース
NHK 選挙WEB 内閣支持率のページから政党支持率
<4月>
https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/archive/2020_04.html自民党 33.3
立憲民主党 4.0
国民民主党 0.5
公明党 3.3
日本維新の会 1.6
共産党 2.9
社民党 0.6
れいわ新選組 0.5
NHKから国民を守る党 0.2
その他の政治団体 0.7
支持なし 45.3
わからない、無回答 7.3
<5月>
https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/archive/2018_05.html自民党 35.9
立憲民主党 7.9
国民民主党 1.1
公明党 3.5
共産党 2.3
日本維新の会 0.7
自由党 0.3 (その他で集計)
希望の党 0.1(その他で集計)
社民党 0.3
その他の政治団体 0.3
支持なし 40.4
わからない、無回答 7.3
<6月>
https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/自民党 32.5
立憲民主党 5.6
国民民主党 0.6
公明党 4.3
日本維新の会 3.8
共産党 1.7
社民党 0.7
れいわ新選組 0.6
NHKから国民を守る党 0.1
その他の政治団体 0.5
支持なし 44.2
わからない、無回答 5.4
<引用終わり>
↓
<4月~6月の集計>
<政党><04月><05月><06月><平均>
自民党 :33.3%→35.9%→32.5%==33.9%
立憲民主: 4.0%→ 7.9%→ 5.6%== 5.8%
国民民主: 0.5%→ 1.1%→ 0.6%== 0.7%
公明党 : 3.3%→ 3.5%→ 4.3%== 3.7%
維 新 : 1.6%→ 0.7%→ 3.8%== 2.0%
共産党 : 2.9%→ 2.3%→ 1.7%== 2.3%
社民党 : 0.6%→ 0.3%→ 0.7%== 0.5%
れいわ新: 0.5%→ nil%→ 0.6%== 0.4%
N国党 : 0.2%→ nil%→ 0.1%== 0.1%
その他 : 0.7%→ 0.7%→ 0.5%== 0.6%
支持なし:45.3%→40.4%→44.2%==43.3%
無回答他: 7.3%→ 7.3%→ 5.4%== 6.7%
- - - - - - - - - - -
合 計 :100.2% 100.1%100.0%=100.0%
注1:5月の「れいわ新撰組」と「N国党」のデータがないのは0.1%未満であるからと想定される。従い、平均値は5月の支持率0.0%で計算してある。
注2:5月のデータには「自由党0.3%」と「希望の党0.1%」が含まれているが、この両党は他の月では登場していないので「その他」で集計した。
(*3):このマジックを逆手にとって、「自民党を支持しない人は67%にもなる!」などとの詭弁を振りかざす煽り屋さんがいるので注意が必要だ。
2017/11/01投稿:
「国民の選択」を貶める朝日新聞
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-793.html2017/11/02投稿:
小選挙区制を悪者にしたい人達
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-794.html(*4):衆議院の会派別人数のデータソースは衆議院HPの「会派名及び会派別所属議員数」のページ
↓
衆議院HP 会派名及び会派別所属議員数
令和2年6月17日現在
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/kaiha_m.htm会派名及び会派別所属議員数
各会派の所属議員数の()内は女性議員で、内数です。
○上段<会派名>
・下段<会派略称>:<所属議員数>
○自由民主党・無所属の会
・自 民 :284(21)
○立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム
・立国社 :119(17)
○公明党
・公 明 :29(4)
○日本共産党
・共 産 :12(3)
○日本維新の会・無所属の会
・維 新 :11(1)
○希望の党
・希望 2(0)
○無所属
・無 8(0)
欠員 0:計 465(46)
<引用終わり>
(*5):「立憲・国民・社民及び旧民主党・民進党系無所属」で1つの会派を作っている点である。詳しくは以前の論考を参照願いたい。
↓
2020/02/10投稿:
社民党福島瑞穂の活動を「報道」するメディア
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1322.html(*6):NHKの世論調査結果は2017年10月のもの
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/political/2017.html自民党 :31.2%
民進党 : 1.6%
立憲民主: 4.4%
公明党 : 3.8%
希望の党: 4.8%
(当時の希望の党は小池百合子新党。選挙後に国民民主党・玉木に則られる)
共産党 : 2.7%
日本維新: 1.3%
自由党 : 0.0%
(現状では国民民主党に合流)、
社民党 : 0.5%
その他 : 0.4%
支持なし:39.1%
無回答 :10.0%
(合計(計算値)99.8%)
↓
<換算値>(50.7%を100%換算)
自民党 :31.2% →61.5%
民進党 : 1.6%☆→ 3.2%☆
立憲民主: 4.4%☆→ 8.7%☆
公明党 : 3.8% → 7.5%
希望の党: 4.8%☆→ 9.5%☆
共産党 : 2.7% → 5.3%
日本維新: 1.3% → 2.6%
自由党 : 0.0%☆→ 0.0%☆
社民党 : 0.5%☆→ 1.0%☆
その他 : 0.4% → 0.8%
(合計(計算値100.1%)
☆印の合計は22.4%
(*7):当時の民進党代表の前原は「民進党として衆議院・総選挙には出ない」と宣言した事から、民進党=民主党の議員は当時勢いのあった小池百合子新党である「希望の党」へと大挙して流れたのだが、民進党内ドサヨクである枝野・管直人・辻本などの入党を希望の党は拒否した。ドサヨク議員達入党拒否組が急遽選挙用に立ち上げたのが立憲民主党である。その一方、希望の党は民進党から流れてきた議員が多数を占めたことから結局は希望の党の名前で当選した民進党議員に乗っ取られ、その後、民進党議員達でつくったのが国民民主党である。
↓
2017/09/29投稿:
選挙前のバタバタは「議員の地位」確保が主眼1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-768.html2017/09/30投稿:
民進党・政党としては自殺宣言
<選挙前のバタバタは「議員の地位」確保が主眼2>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-769.html【ご参考】
2017/10/12投稿:
選挙の度に繰り返される愚行
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-777.html2017/10/13投稿:
続・選挙の度に繰り返される愚行
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-778.html2017/10/16投稿:
続々・選挙の度に繰り返される愚行Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-780.html【ご参考】
現在の支持率と衆議院での議席占有率の比較
↓
<政党><06月><平均>:<占有率>(会派人数)会派略称(差異)
自民党 :64.5%・67.7% :61.1%(284)自民(▲6.69%)
- - - -
立憲民主:11.1%・11.5% :
国民民主: 1.2%・ 1.4% :
社民党 : 1.4%・ 1.1% :
小 計 :13.7%・14.0% : 25.6%(119)立国社(+11.6%)
- - - -
公明党 : 8.5%・ 7.4% : 6.2%(29)公明(▲1.2%)
維 新 : 7.5%・ 4.1% : 2.4%(11)維新(▲1.7%)
共産党 : 3.4%・ 4.6% : 2.6%(12)共産(▲2.0%)
れいわ新: 1.2%・ 0.7% : 0.0%(0)-
N国党 : 0.2%・ 0.2% : 0.0%(0)-
その他 : 1.0%・ 1.3% : 2.2%(10)注:希望の党2、無所属8
※衆議院議員総数は465人で欠員は 0である。
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