膏薬とヘリクツはどこにでもひっつく2・朝日の給付金難癖記事
- 2020/06/17
- 20:27
膏薬とヘリクツはどこにでもひっつく2・朝日の給付金難癖記事

副題:個人レベルで関心の高いマスクと給付金。散々マスクに泥を塗った次は給付金へのケチ付けをしている朝日新聞。
朝日新聞の記事には、日本人にとって害悪でしかないものが多々含まれていることは既に幾度も指摘・論考してきたが、いまだに、それは続いている。
とんでもない虚報や陰湿な印象操作など「ほぼ毎日提供される題材」に一々反応している余裕はないので、目についた記事だけを題材にしている。
今回の題材は、「一律10万円の給付金に対するケチ付け記事」である。
副題に書いた様に、コロナ禍対策のうちマスクと給付金は、各個人世帯に渡るものであることから国民各個人に直接的に働き掛けるもので、その関心が高い。
感染症の感染拡大防止・医療体制の崩壊防止を目的にしたマスクの各戸発送(*1)と自粛要請で落ち込んだ経済の回復を目的に市中のお金を還流させる一律10万円の給付(*2)は、対策として妥当なものであるのだが、朝日新聞の様な「安倍下ろしありき」の反日偏向メディアは、国民のことなど脇に置き、それら妥当な対策に対して本質とは異なるマイナスイメージの泥を塗りたくっているものである。
今回題材の朝日のケチ付け記事(*3)の見出しは「◆10万円給付、「世帯主の口座に」で見えたもの」である。
見出しの通り、同記事の主旨は「なんで各個人宛じゃなくて世帯主に一括なんだよぉ~」というものだ。
「世帯主ではなく各個人にしろ」との「朝日記事の論拠」は「世帯主の夫が全額を一人占めにしている」とか「DV(家庭内暴力)などの理由で別居中なので受け取れない」とかであった。
何の事はない。それらは今回の給付金に特有の問題ではない。
稼ぎを家計に入れないダメな夫が存在している事は知っているが、それが大多数だとは思っていない。同様、別居中の夫婦が存在していることも、そして、稼ぎ頭が生活費を負担しないケースもあることを知っている。
御本人達には大きな問題であろうと推察されるが、それらは各家庭での問題であり、今回の緊急経済対策給付金の制度を大きく変更したりする理由には成り得ないものである。
朝日記事の指摘は、給付金10万円の目的から大きく反しているものである。
給付金は政府の緊急経済対策の一環であり、その目的は上記した様に2つある。
1つはコロナ禍で困窮している方々への支援であり、もう1つは自粛要請で落ち込んだ経済の回復である。
困窮していない方々も給付対象にしているのは、市中のお金を還流させるのが目的で、それが経済を回復する手段だからである。
資金還流による経済回復は、金額的量が多く、資金がグルグルと回転し、その時期が早い程良い。従い、出来るだけ早く給付がなされることが望ましい。
とは言え、自粛期間中に10万円を手にしても、自粛要請で疲弊している商店・メーカー等に金が回る訳ではないので、タイミングとしては緊急事態宣言が解除された時期である5月25日以降の出来るだけ早い時期が良いと考えられる。
朝日記事が言っている「世帯主ではなく各個人にしろ」とは、まるで給付を妨害しているかの様なものである。
世帯主以外の家族には、銀行口座を持たない子供・幼児が含まれる。
銀行口座を持たない人宛にどうやって現金を給付するのであろうか?
「給付には銀行口座が必要です」などと政府が言えば、大声で非難するのは朝日新聞であろう。昨今、銀行口座を作ること自体がなかなかに面倒な手続きが必要になっている。
また、4人世帯の場合、世帯主に40万円振り込む際の手数料を数百円だとすれば、各個人への振り込み手数料の総額は4倍になる。
これら手数料は税金から支払われる。
同様、4人世帯の場合、各人宛に支払うにならば4人分の口座確認が必要になる。
確認作業が4倍になり、当然の様に振り込み時期は遅くなるし、確認作業の為の人件費も増大する。
行政が制度として運用するのだから、それに投じられる費用・労力は合理的範囲を超えて増大することは国民へ無用な負担増大を強いるものであり、許されるものではない。
そうであるにも関わらず、朝日新聞の当該記事は、多くの方々にとって該当しないケースを以て全体を変えろと主張するものであり、非合理的である。
「世帯主の夫が全額を一人占めにしている」とか「DV(家庭内暴力)などの理由で別居中なので受け取れない」等の問題に関しては、それ専用の別制度を提案すべきであり、今回の緊急経済対策・給付金制度を「変えろ」という主張は暴論である。
また当該朝日記事は多くの事実誤認や論理矛盾が目立つ。
以下に、そういう部分を抜粋して引用する。
<引用開始>
「父親が『世帯主宛てなんだから世帯主が全て受け取るべきだ』と言い始めた」「もう給付されてるはずなのに1円ももらってない。世帯主はパソコン買おうかなとか言ってる」
<引用終わり>
↓
ここで引用したのは「世帯主が独り占めしている」との話である。
この様な「世帯主の独り占め」は制度の問題ではない。
そうであるにも関わらず「世帯主口座への一括振り込み」が悪い制度であるかの様な話に仕立て上げているのである。
給付申請書類を思い出していただきたい。
世帯の各人の名前があり、その各々に受け取りを拒否するかしないかのチェック欄がある。
チェック欄にチェックしない事で「受け取り拒否をしない」との意思表示をしたことになるのだが、それは世帯の各人が各々表明するものである。
要するに、世帯の各人が「受け取る」との意思表明をした事が、その時点で成立する書式になっているのである。
世帯の各人の意思の総計を世帯主が代表して世帯主口座で受け取っているという形式だ。
こういう形式なのだから、各人が受け取るべき給付金を世帯主が独り占めをしているとしたら、それは世帯主の専横である。
「制度主旨も理解できない専横なる世帯主の間違った行動」の原因はその世帯主の勘違いにあることは明白だ。
そうであるにも関わらず、あたかも安倍政権が制定した給付金制度がダメな様な話になっているのである。
確かに、制度主旨も理解できない専横なる世帯主はいるであろうが、でも、その解決を制度改訂に求める朝日記事の論理展開は、「制度主旨を理解できていない」ことに於いて同列の愚考である。
その様な筋違いな論理展開を当該朝日記事がしているのは、その後段にある我国の戸籍制度破壊へと話を持っていきたいからである。朝日がよくやる「結論ありきの後付け理屈での論理破綻」記事なのである。
<引用開始>
●貧困状態の人たちを第一に
個人としては今回の給付はありがたい。しかし貧困状態にある方々を第一に考えた政策を期待する。ブルーインパルスの飛行も医療従事者を勇気付けたとは思うが、その分の予算を貧困状態にある方々にまわす方が良かったのではないか。(宮城県・30代男性)
<引用終わり>
↓
当方は普通のオッサンなので、この「宮城県・30代男性」が実在するのか否かを確認する手段を持ち合わせていない。
仮に実在したとして、この人物が言っている事は事実誤認である。
政府の当初の緊急経済対策としては、困窮世帯に対して給付金を給付する案を提示していたが、その後、それの金額の拡大と支給対象条件を困窮世帯から国民一律に拡大したのが「一律10万円給付」制度である。
この事は、上記した様に以前の論考で指摘・論考済である。そして、困窮する世帯・個人・事業主・企業に対しては別途の給付・貸付・減免等の経済支援策を政府は提示している。(*4)
この様な多様な困窮対策が6月現在、既に存在しているにも関わらず、あたかも存在しないが如き物言いの「「宮城県・30代男性」のコメント」を朝日は記事で紹介しているのである。
これは朝日がお得意とする手法で、事実と異なることであっても「「○○さんの発言」を「事実報道」したものだ」との屁理屈で虚偽情報を拡散する手法である。
この「宮城県・30代男性」が仮に実在したとして、この人物はもう1つ無責任な事を言っている。
「ブルーインパルスの飛行も医療従事者を勇気付けたとは思うが、その分の予算を貧困状態にある方々にまわす方が良かったのではないか。」との発言を、費用実額を踏まえて読めば、実に馬鹿々々しいコメントだと分かると思う。
ブルーインパルスの飛行予算は「約360万円」だと河野防衛大臣が明言している。(*5)
「360万円」を「貧困状態にある方々」に分配したら、1人当たり幾らになるのかを計算すれば、実に馬鹿々々しいコメントであることが分かる。
仮に困窮者が人口の10%1千2百50万人いたとして、1人当たり金額は約0.288円=28銭8厘である。
一律10万円の給付額で割れば360万円は36人分でしかない。
朝日の当該記事はツイッターやLineアンケート等のネット発言を多々取り上げているのだが、ブルーインパルスの飛行当日にツイッター上には感謝・感動のツイートが溢れていたことは無視している。
そういうダブスタ、即ち、ネット発言を偏って取捨選択をするのも朝日のお得意の手法である。
ここまで論じてきた様に、朝日の当該記事は、一言で言えば「ロバを売りに行く親子」の様な難癖記事である。
昔から、「膏薬とヘリクツはどこにでもひっつく」と言うが、まさに、その通りの記事である。今回は以上である。、
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【文末脚注】
(*1):感染症の感染拡大防止・医療体制の崩壊防止を目的にしたマスクの各戸発送
2020/04/04投稿:
新型コロナウイルス感染症・国民の安全を脇に置く人々(「マスク2枚」編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1346.html
2020/04/22投稿:
アサヒマスクがストローマン論法での「反論」・相変わらずの印象操作
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1357.html
2020/04/26投稿:
日米ツイッター雑感・いまだにマスクに泥を塗り付け続けてる人達
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1359.html
(*2)自粛要請で落ち込んだ経済の回復を目的に市中のお金を還流させる一律10万円の給付制度
2020/04/18投稿:
安倍首相記者会見4/17・現金給付の拡大
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1354.html
◆改訂前のポイント(目的・対象・金額)
○対象:収入が減少し、生活に困っている世帯
○金額:各世帯10万+扶養家族数1人につき+5万円
(内訳)
•扶養親族等なし(単身世帯) 10万円
•扶養親族等1人 15万円
•扶養親族等2人 20万円
•扶養親族等3人 25万円
(注)扶養親族等の4人目以降は、基準額を1人当たり5万円加算。.
↓
◆改訂後のポイント
○対象:全国全ての国民の皆様を対象に、一律に
○金額:1人当たり10万円
(注)扶養親族等3人世帯の場合は合計40万円で25万円から15万円増加
2020/05/01投稿:
「一律10万円」・パッと使う事をお勧めする
<緊急経済対策に関してPart1・困窮対策と景気対策>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1362.html
2020/06/02投稿:
給付金10万円は景気回復目的・それを使わせない様に誘導する池上彰
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1376.html
(*3):今回題材の朝日のケチ付け記事
朝日新聞デジタル 2020年6月14日 9時30分
見出し:◆10万円給付、「世帯主の口座に」で見えたもの
https://www.asahi.com/articles/ASN6F7FJRN68UTFL004.html
記事:○新型コロナウイルス対策で始まった国民1人一律10万円の特別定額給付金。もらえるはずなのに「受け取れない」という人が出てきています。世帯主の口座に家族全員分が振り込まれる仕組みがひとつの壁になっているようです。早く給付するためでしたが、自治体では混乱も起きています。今回の給付方法、みなさんはどう考えますか?
小見出し:◆世帯主宛て?疑問噴出
○特別定額給付金の10万円は、原則として世帯主の口座に家族全員分が振り込まれます。
○この給付方法が決まると、直後からツイッターでは「世帯主ではなく個人に給付して」と声が上がりました。実際に申請や給付が始まると、「父親が『世帯主宛てなんだから世帯主が全て受け取るべきだ』と言い始めた」「もう給付されてるはずなのに1円ももらってない。世帯主はパソコン買おうかなとか言ってる」といった実態が書き込まれています。
○DV(家庭内暴力)や性暴力の被害者を支援するNPO「ハーティ仙台」の代表理事、八幡悦子さんのもとには「夫が独り占めした。子どもの分も合わせると、離婚のための別居資金にできたのに悔しい」といった訴えがあるそうです。
○夫からDVを受け、10年ほど前に家を出たものの住民票を移していなかった女性からは「公的窓口から『10年も経っているから証明はできない』と言われた」と相談がありました。女性は転居先を知られることを恐れて届け出ができなかったそうです。女性からその後も相談を受けて事情を理解している八幡さんがDVについて証明する書類を書いたところ、女性は個別に申請できることになりました。八幡さんは「それほど怖い思いをして、長年住民票を移せていない人がいる現実は、まだ十分に知られていない」と話します。「世帯主ではなく、個人宛てにすれば混乱せずに済んだのにと思います」
○内閣府が開設し、電話やSNSでも相談を受ける「DV相談+(プラス)」にも、世帯主である配偶者や親から暴力を受けていて給付金を受け取れるか不安だ、といった相談が寄せられているそうです。(山本奈朱香)
小見出し:◆家族の多様化 直視して
○今回の給付金は、DV被害で別居している配偶者などを例外として、受け取る権利のある「受給権者」を住民票の「世帯主」に限定しました。個人に権利はあるけれど便宜上、世帯主が家族の分をまとめて受け取る形とは、根本的に違います。
○たとえば世帯主が家族の分まで遊興費に使い込んでしまったとして、返してほしいと配偶者が世帯主を裁判に訴えたらどうなるでしょうか。受給権が個人にあれば返してもらえそうですが、今回は受給権が世帯主にあるため難しいでしょう。別居や破綻(はたん)している夫婦間の生活費である婚姻費用(民法760条)として請求する方法などが考えられますが、破綻していない同居の夫婦ではとれない方法です。世帯主への支給は便利な半面、家族間のトラブルを増やす要因となっています。
○この制度設計のおおもとには、高度成長期まで中心であった、男性が家計を支える片働き世帯を標準的な家族の形と政治家がまだ錯覚しているという問題があります。統計をみれば現在、最も多いのは単独世帯です。夫婦世帯もすでに1990年代後半から共働きが片働きを上回り、現在は2倍以上です。そして夫婦間暴力や、親から子、子から老親に対する虐待など家族の問題も深刻です。家族の悩みをかかえる人々の気持ちに寄り添い、多様化している家族のありようを政治が直視するなら、個人単位での支給になるはずです。
○世帯単位か個人単位か。それは社会のありようと結びついて、長らく議論されてきた問題です。85年に国際会議で採択された女性の地位向上のためのガイドラインでは、法律や調査において「世帯主」というような用語を廃止する必要があると指摘されています。法律や各種の調査などにおいて扶養者や世帯主は男性であるという前提になっており、女性の経済的独立を妨げているという考えからです。米国では70年代から「世帯主」の用語を廃止する動きが起きました。
○そもそも日本のように戸籍制度をもち、住民を「世帯単位」で把握するやり方は、世界でみれば例外的です。児童手当の支給など世帯単位で把握する意味はあると思いますが、今回のような一律給付は、個人が受け取れるやり方にするべきです。(聞き手・岡林佐和)
小見出し:◆居心地の悪さ 妻も夫も
○立命館大専門研究員の横田祐美子さん(33)は研究者の夫(31)と事実婚をしています。婚姻届は出していませんが、同居する際、住民票の世帯主を決めなければならず、夫にしました。「どちらかを『主』にすることで、序列や上下関係を生んでいる気がします」と違和感を口にする横田さん。今回、横田さんの10万円は夫の口座に振り込まれます。
○夫は横田さんに「『ありがとう』とか言わずに『当然だろ』という感じで受け取ってほしい」と言いました。思わず「気遣いありがとう」と返すと、夫は「そういうことも言わないで」。結局、何も言わずに机に置いておいてくれることになりました。
○横田さんは「国は、個人ではなく世帯や家族をベースに考えているのだと思う。お金を受け取る以上、お礼を言わなければいけないと感じてしまう。そこにフラットな関係を阻む問題があり、お互いに居心地が悪い」と話します。
○お金を受け取れるか不安に感じている人もいます。
○東日本に住む女性は、夫から経済的なDVを受けてきました。夫は高収入で自分だけ国内外の旅行に行く一方、生活費を月に数万円しか渡してくれません。家計は常に苦しく、女性はパートなどをして生活費や子どもの学費に充ててきました。
○2009年にリーマン・ショック対応として支給された定額給付金は、世帯主の夫の口座に家族全員分が振り込まれましたが、夫は旅行などで1人で使ってしまいました。
○今回は1人10万円と聞いてホッとしたのもつかの間、給付はやはり世帯単位。今回も不安に思っているそうです。「これからは個人宛ての給付金は、世帯主一括振り込みはやめて頂きたい。親も子どもも個人の尊重が大事だと思います」(山本奈朱香)
小見出し:◆尊厳守れぬ■困窮者が先では
○朝日新聞「#ニュース4U」のLINE友だちへのアンケートに寄せられた声を紹介します。
●入金されたかも分からない
うちは、高齢の父親が世帯主。渡してもらえるかどうか、入金されたかどうかすら分からない。(大阪府・40代女性)
●オンライン申請できなかった
事前説明では、マイナンバーカードがあればオンライン申請ができるとのことだった。しかし実際は、パソコンはカードリーダーが必要、スマホは機種に制限が課されており、オンライン申請ができなかった。政府も説明が不足していたと思う。学生は資金面でさほど余裕がなく、容易に機種変更ができない。しかし、機種により選別が行われるのは、強い不公平感を感じさせ、不満がある。(石川県・20代男性)
●母の給付金めぐり夫と口論
高齢のお母さんと暮らす友人が、世帯主である夫とお母さんの給付金をめぐり、けんかしたそうです。友人の夫は「面倒をみているのだから一家の家計の足しにしていい」と考え、友人は「最近、うつ傾向がある母親に楽しい思いが出来るように使わせてあげたい」と考えていた様子。世帯主単位で支給する考え方では、個人の尊厳を守れない。マイナンバーに頼らなくても、個人に対処するやり方はあったはず。(山梨県・60代女性)
●マイナンバーカードあるのに
私はマイナンバーカードを持っているが、夫が持っていないため郵送申請になった。今の時代、世帯主のみ申請というのはおかしい、昭和初期の発想としか思えない。せっかくマイナンバー制度を作ったのだから、個人で申請出来るようにするべきだ。(新潟県・40代女性)
●まだ男尊女卑の考えある
ニュースで世帯主に一括して渡すと知り、家族で話し合い、それぞれに10万円ずつ渡すと決めた。だがあまりニュースにならなければ世帯主が自由に使うのではないか。男女雇用機会均等法ができても、男尊女卑の考えがあるように思う。(香川県・50代女性)
●貧困状態の人たちを第一に
個人としては今回の給付はありがたい。しかし貧困状態にある方々を第一に考えた政策を期待する。ブルーインパルスの飛行も医療従事者を勇気付けたとは思うが、その分の予算を貧困状態にある方々にまわす方が良かったのではないか。(宮城県・30代男性)
●行政手続きの簡素化が課題
給付のスピード重視で、さらに今回のコロナ禍に対し、複数の給付金や支援制度があることなどを考えると、世帯主への給付はある程度は評価できる。手続きの簡素化は、他の行政手続きも同じ課題があると思います。(群馬県・40代男性)
●あまりにも遅い
10万円給付は良いと思います。何もないよりマシです。我が家はシングルマザー家庭なので助かります。しかし、給付があまりにも遅いです。我が家にはまだ申請書も届いていません。給付するのであれば、もっと早くないと意味がないと思います。マスクもまだ届いていません。このまま届かなかったら政府にだまされたも同然だと思います。(京都府・10代女性)
●夫を信じたいが……
大人3人で生活しています。主人の口座に振り込まれ、その後それぞれに渡してくれるものと信じていますが…夫とこの件について話してはいません。(大阪府・50代女性)
●話し合い、絵空事
家族単位にすべきでない。DVで逃れている人たちが身近にもいる。夫側に渡ったら戻らない。話し合いでというのは絵空事。各個人が、窓口で受け取れるようにすべきだ。(東京都・60代女性)
●負債、返すのは私たちの世代
この10万円はいま必要であることに間違いはないが、これを返していかなければならない世代であるということを自覚しなければならない。私より上の世代の人たちもまた新たに多額の負債を未来に積み重ねたことを考えなければならないと思う。(山梨県・10代女性)
小見出し:◆自治体 作業追いつかず
○給付手続きを担う全国の市区町村の窓口はいま、様々な家族の形態に複雑な対応を迫られています。
○東京都内のある自治体では、世帯員を手入力するオンライン申請で間違いが多発しました。同居していても別世帯の両親の分まで申請してしまったり、逆に同一世帯なのに入力漏れがあったり、という事例が散見されたそうです。担当者は「今まで多くの人が『世帯』を意識せずに暮らしていたのだろう」と言います。
○明らかな暴力や虐待はなくても、家族の問題は多様で複雑です。「公的機関などにDV被害の相談をした例は別として、単なる不仲とみられるケースで個別支給を求める相談もある。自治体の判断だけでは細かに対応しかねます」と担当者。世帯主への一括支給は「現行制度下では賛成とも反対ともいえません」。個別給付になった場合、口座を持たない幼い子などへの振込先をどうするのかといった新たな課題も出てくるからです。
○給付金は4月27日時点で生存している人が支給対象。単身世帯の人が申請手続きをしないで同日以降に亡くなった場合、給付対象から外れます。高齢者施設に入る際に住所を移して単身世帯となり、基準日以降に亡くなった人の家族から「これまで扶養してきたのだから代わりに受け取れないのか」といった相談もあるそうです。一方で、同一世帯なら亡くなった人の分を残された世帯員や世帯主が申請できる仕組みです。
○また、住所が定まらない人を現在居住する自治体で住民登録して支給につなげる動きがありますが、他の自治体で二重登録をしていないかなどのチェックが難しいといい、担当者は「住民基本台帳の役割を考えると登録ばかりを急ぐわけにもいかない」と指摘します。(伊藤恵里奈)
◇
○給付金が世帯主に一括で振り込まれると決まった時、驚きました。これまで何度も批判されてきたやり方だからです。さらに、難民申請中の人が受け取れない場合もあり、ホームレスの人も支援がなければ申請は難しそうです。安倍晋三首相は会見で「国民との一体感が大切。その思いで、すべての国民に一律に1人あたり10万円の給付を行う」と話しました。でも、本当に困っている人が受け取れず、逆に分断されるのではないかと心配です。様々な環境に置かれた一人ひとりにお金をきちんと届けられるかが、安心して生きられる社会を作れるかの試金石になるのではないでしょうか。(山本奈朱香)
<引用終わり>
(*4):困窮する世帯・個人・事業主・企業に対しては別途の給付・減免等の経済支援策を政府は提示している。
2020/05/05投稿:
偏向メディアが報道しない緊急経済対策(困窮対策・事業持続支援)
<緊急経済対策に関してPart2・困窮対策と事業持続支援>
副題:本当に困っている人を支援する様々なセーフティーネット・緊急経済対策が設定されている。メディアの「報道」だけではわからない主要な支援策のご紹介。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1364.html
↓
政府与党・自民党HPの「新型コロナウイルスにともなう あなたが使える緊急支援」のページ。「新型コロナウイルスにともなうあなたが使える緊急支援」
https://www.jimin.jp/covid19/
(*5):ブルーインパルスの飛行予算は「約360万円」だと河野防衛大臣が明言している。
衆議院議員 河野太郎公式サイト
ごまめの歯ぎしり 2020.06.01
見出し:◆ブルーインパルス
https://www.taro.org/2020/06/%e3%83%96%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%91%e3%83%ab%e3%82%b9.php
記事:○5月29日に都心上空をブルーインパルスが飛びました。
○多くの方からメールその他をいただきました。ありがとうございます。
○ブルーインパルスが都心上空を飛んだのは、東京五輪、さよなら国立競技場に次いで三回目です。
○ブルーインパルスは、通常、T-4練習機6機からなる編隊で飛びますが、6機編隊で飛ぶのはしばらく見納めになります。
○来年のオリンピックに備えた練習が始まるころに6機編隊に戻したいと思います。
○なかにはこんなことにいくら予算をかけたんだというご批判めいたメールもありましたが、ブルーインパルスの予算は、T-4練習機の訓練飛行に要する経費と併せて計上していますが、今回、このなかで実施しています。
○ブルーインパルスの燃料費、スモークに使う発煙油、随伴機と整備員を輸送するコスト、合計して約360万円です。
○ブルーインパルスを飛ばすより、医療関係者に手当を配るのが先だろうというご意見もありました。
○それは別物だと思います。
○今回、都心上空を飛ぶと決めたプロセスを明らかにしないのはけしからんというメールもありました。
○今回の決定は、私から、航空幕僚監部に対し、医療従事者への敬意と感謝を示すためにブルーインパルスを飛行させることができないか検討するように指示を出し、ブルーインパルスが6機で飛行できるのは五月末までに限られることから、一度の飛行で、全国の医療従事者に敬意と感謝を表すためには、首都東京の上空を飛行させることにしたいという案が報告され、その通り実施するように指示しました。
○ブルーインパルスが入間基地に戻る時に、スモークでモールス信号の「TU」、つまりThank Youを表したというのは本当ですか、という問い合わせもいただきました。
○私は西部劇の名作「リバティバランスを射った男」の大ファンですとだけ申し上げておきましょう。
○多摩地区は東京ではないのか、新型コロナウイルス感染症で一番苦労したのはダイヤモンドプリンセス号に対応した横浜なのじゃなかったか、なぜホテル三日月の決断に感謝と敬意を示さなかったのか等々のご意見をいただきました。
○申し訳ありません、その責任は全て私にあります。
○次はどこですか、次はぜひ、ここに来てくださいというメール、ツイッター、その他、山のようにいただいております。
○先に述べたように、ブルーインパルスの6機編隊の飛行は、しばらくできません。
○4機編成ならば、飛べるかもしれませんが、もし、それが可能だとしても、全国全てを回ることはできません。
○そこはお許しください。
<引用終わり>
【ご参考】
2020/04/21投稿:
膏薬とヘリクツはどこにでもひっつく
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1356.html
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副題:個人レベルで関心の高いマスクと給付金。散々マスクに泥を塗った次は給付金へのケチ付けをしている朝日新聞。
朝日新聞の記事には、日本人にとって害悪でしかないものが多々含まれていることは既に幾度も指摘・論考してきたが、いまだに、それは続いている。
とんでもない虚報や陰湿な印象操作など「ほぼ毎日提供される題材」に一々反応している余裕はないので、目についた記事だけを題材にしている。
今回の題材は、「一律10万円の給付金に対するケチ付け記事」である。
副題に書いた様に、コロナ禍対策のうちマスクと給付金は、各個人世帯に渡るものであることから国民各個人に直接的に働き掛けるもので、その関心が高い。
感染症の感染拡大防止・医療体制の崩壊防止を目的にしたマスクの各戸発送(*1)と自粛要請で落ち込んだ経済の回復を目的に市中のお金を還流させる一律10万円の給付(*2)は、対策として妥当なものであるのだが、朝日新聞の様な「安倍下ろしありき」の反日偏向メディアは、国民のことなど脇に置き、それら妥当な対策に対して本質とは異なるマイナスイメージの泥を塗りたくっているものである。
今回題材の朝日のケチ付け記事(*3)の見出しは「◆10万円給付、「世帯主の口座に」で見えたもの」である。
見出しの通り、同記事の主旨は「なんで各個人宛じゃなくて世帯主に一括なんだよぉ~」というものだ。
「世帯主ではなく各個人にしろ」との「朝日記事の論拠」は「世帯主の夫が全額を一人占めにしている」とか「DV(家庭内暴力)などの理由で別居中なので受け取れない」とかであった。
何の事はない。それらは今回の給付金に特有の問題ではない。
稼ぎを家計に入れないダメな夫が存在している事は知っているが、それが大多数だとは思っていない。同様、別居中の夫婦が存在していることも、そして、稼ぎ頭が生活費を負担しないケースもあることを知っている。
御本人達には大きな問題であろうと推察されるが、それらは各家庭での問題であり、今回の緊急経済対策給付金の制度を大きく変更したりする理由には成り得ないものである。
朝日記事の指摘は、給付金10万円の目的から大きく反しているものである。
給付金は政府の緊急経済対策の一環であり、その目的は上記した様に2つある。
1つはコロナ禍で困窮している方々への支援であり、もう1つは自粛要請で落ち込んだ経済の回復である。
困窮していない方々も給付対象にしているのは、市中のお金を還流させるのが目的で、それが経済を回復する手段だからである。
資金還流による経済回復は、金額的量が多く、資金がグルグルと回転し、その時期が早い程良い。従い、出来るだけ早く給付がなされることが望ましい。
とは言え、自粛期間中に10万円を手にしても、自粛要請で疲弊している商店・メーカー等に金が回る訳ではないので、タイミングとしては緊急事態宣言が解除された時期である5月25日以降の出来るだけ早い時期が良いと考えられる。
朝日記事が言っている「世帯主ではなく各個人にしろ」とは、まるで給付を妨害しているかの様なものである。
世帯主以外の家族には、銀行口座を持たない子供・幼児が含まれる。
銀行口座を持たない人宛にどうやって現金を給付するのであろうか?
「給付には銀行口座が必要です」などと政府が言えば、大声で非難するのは朝日新聞であろう。昨今、銀行口座を作ること自体がなかなかに面倒な手続きが必要になっている。
また、4人世帯の場合、世帯主に40万円振り込む際の手数料を数百円だとすれば、各個人への振り込み手数料の総額は4倍になる。
これら手数料は税金から支払われる。
同様、4人世帯の場合、各人宛に支払うにならば4人分の口座確認が必要になる。
確認作業が4倍になり、当然の様に振り込み時期は遅くなるし、確認作業の為の人件費も増大する。
行政が制度として運用するのだから、それに投じられる費用・労力は合理的範囲を超えて増大することは国民へ無用な負担増大を強いるものであり、許されるものではない。
そうであるにも関わらず、朝日新聞の当該記事は、多くの方々にとって該当しないケースを以て全体を変えろと主張するものであり、非合理的である。
「世帯主の夫が全額を一人占めにしている」とか「DV(家庭内暴力)などの理由で別居中なので受け取れない」等の問題に関しては、それ専用の別制度を提案すべきであり、今回の緊急経済対策・給付金制度を「変えろ」という主張は暴論である。
また当該朝日記事は多くの事実誤認や論理矛盾が目立つ。
以下に、そういう部分を抜粋して引用する。
<引用開始>
「父親が『世帯主宛てなんだから世帯主が全て受け取るべきだ』と言い始めた」「もう給付されてるはずなのに1円ももらってない。世帯主はパソコン買おうかなとか言ってる」
<引用終わり>
↓
ここで引用したのは「世帯主が独り占めしている」との話である。
この様な「世帯主の独り占め」は制度の問題ではない。
そうであるにも関わらず「世帯主口座への一括振り込み」が悪い制度であるかの様な話に仕立て上げているのである。
給付申請書類を思い出していただきたい。
世帯の各人の名前があり、その各々に受け取りを拒否するかしないかのチェック欄がある。
チェック欄にチェックしない事で「受け取り拒否をしない」との意思表示をしたことになるのだが、それは世帯の各人が各々表明するものである。
要するに、世帯の各人が「受け取る」との意思表明をした事が、その時点で成立する書式になっているのである。
世帯の各人の意思の総計を世帯主が代表して世帯主口座で受け取っているという形式だ。
こういう形式なのだから、各人が受け取るべき給付金を世帯主が独り占めをしているとしたら、それは世帯主の専横である。
「制度主旨も理解できない専横なる世帯主の間違った行動」の原因はその世帯主の勘違いにあることは明白だ。
そうであるにも関わらず、あたかも安倍政権が制定した給付金制度がダメな様な話になっているのである。
確かに、制度主旨も理解できない専横なる世帯主はいるであろうが、でも、その解決を制度改訂に求める朝日記事の論理展開は、「制度主旨を理解できていない」ことに於いて同列の愚考である。
その様な筋違いな論理展開を当該朝日記事がしているのは、その後段にある我国の戸籍制度破壊へと話を持っていきたいからである。朝日がよくやる「結論ありきの後付け理屈での論理破綻」記事なのである。
<引用開始>
●貧困状態の人たちを第一に
個人としては今回の給付はありがたい。しかし貧困状態にある方々を第一に考えた政策を期待する。ブルーインパルスの飛行も医療従事者を勇気付けたとは思うが、その分の予算を貧困状態にある方々にまわす方が良かったのではないか。(宮城県・30代男性)
<引用終わり>
↓
当方は普通のオッサンなので、この「宮城県・30代男性」が実在するのか否かを確認する手段を持ち合わせていない。
仮に実在したとして、この人物が言っている事は事実誤認である。
政府の当初の緊急経済対策としては、困窮世帯に対して給付金を給付する案を提示していたが、その後、それの金額の拡大と支給対象条件を困窮世帯から国民一律に拡大したのが「一律10万円給付」制度である。
この事は、上記した様に以前の論考で指摘・論考済である。そして、困窮する世帯・個人・事業主・企業に対しては別途の給付・貸付・減免等の経済支援策を政府は提示している。(*4)
この様な多様な困窮対策が6月現在、既に存在しているにも関わらず、あたかも存在しないが如き物言いの「「宮城県・30代男性」のコメント」を朝日は記事で紹介しているのである。
これは朝日がお得意とする手法で、事実と異なることであっても「「○○さんの発言」を「事実報道」したものだ」との屁理屈で虚偽情報を拡散する手法である。
この「宮城県・30代男性」が仮に実在したとして、この人物はもう1つ無責任な事を言っている。
「ブルーインパルスの飛行も医療従事者を勇気付けたとは思うが、その分の予算を貧困状態にある方々にまわす方が良かったのではないか。」との発言を、費用実額を踏まえて読めば、実に馬鹿々々しいコメントだと分かると思う。
ブルーインパルスの飛行予算は「約360万円」だと河野防衛大臣が明言している。(*5)
「360万円」を「貧困状態にある方々」に分配したら、1人当たり幾らになるのかを計算すれば、実に馬鹿々々しいコメントであることが分かる。
仮に困窮者が人口の10%1千2百50万人いたとして、1人当たり金額は約0.288円=28銭8厘である。
一律10万円の給付額で割れば360万円は36人分でしかない。
朝日の当該記事はツイッターやLineアンケート等のネット発言を多々取り上げているのだが、ブルーインパルスの飛行当日にツイッター上には感謝・感動のツイートが溢れていたことは無視している。
そういうダブスタ、即ち、ネット発言を偏って取捨選択をするのも朝日のお得意の手法である。
ここまで論じてきた様に、朝日の当該記事は、一言で言えば「ロバを売りに行く親子」の様な難癖記事である。
昔から、「膏薬とヘリクツはどこにでもひっつく」と言うが、まさに、その通りの記事である。今回は以上である。、
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【文末脚注】
(*1):感染症の感染拡大防止・医療体制の崩壊防止を目的にしたマスクの各戸発送
2020/04/04投稿:
新型コロナウイルス感染症・国民の安全を脇に置く人々(「マスク2枚」編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1346.html
2020/04/22投稿:
アサヒマスクがストローマン論法での「反論」・相変わらずの印象操作
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1357.html
2020/04/26投稿:
日米ツイッター雑感・いまだにマスクに泥を塗り付け続けてる人達
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1359.html
(*2)自粛要請で落ち込んだ経済の回復を目的に市中のお金を還流させる一律10万円の給付制度
2020/04/18投稿:
安倍首相記者会見4/17・現金給付の拡大
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1354.html
◆改訂前のポイント(目的・対象・金額)
○対象:収入が減少し、生活に困っている世帯
○金額:各世帯10万+扶養家族数1人につき+5万円
(内訳)
•扶養親族等なし(単身世帯) 10万円
•扶養親族等1人 15万円
•扶養親族等2人 20万円
•扶養親族等3人 25万円
(注)扶養親族等の4人目以降は、基準額を1人当たり5万円加算。.
↓
◆改訂後のポイント
○対象:全国全ての国民の皆様を対象に、一律に
○金額:1人当たり10万円
(注)扶養親族等3人世帯の場合は合計40万円で25万円から15万円増加
2020/05/01投稿:
「一律10万円」・パッと使う事をお勧めする
<緊急経済対策に関してPart1・困窮対策と景気対策>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1362.html
2020/06/02投稿:
給付金10万円は景気回復目的・それを使わせない様に誘導する池上彰
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1376.html
(*3):今回題材の朝日のケチ付け記事
朝日新聞デジタル 2020年6月14日 9時30分
見出し:◆10万円給付、「世帯主の口座に」で見えたもの
https://www.asahi.com/articles/ASN6F7FJRN68UTFL004.html
記事:○新型コロナウイルス対策で始まった国民1人一律10万円の特別定額給付金。もらえるはずなのに「受け取れない」という人が出てきています。世帯主の口座に家族全員分が振り込まれる仕組みがひとつの壁になっているようです。早く給付するためでしたが、自治体では混乱も起きています。今回の給付方法、みなさんはどう考えますか?
小見出し:◆世帯主宛て?疑問噴出
○特別定額給付金の10万円は、原則として世帯主の口座に家族全員分が振り込まれます。
○この給付方法が決まると、直後からツイッターでは「世帯主ではなく個人に給付して」と声が上がりました。実際に申請や給付が始まると、「父親が『世帯主宛てなんだから世帯主が全て受け取るべきだ』と言い始めた」「もう給付されてるはずなのに1円ももらってない。世帯主はパソコン買おうかなとか言ってる」といった実態が書き込まれています。
○DV(家庭内暴力)や性暴力の被害者を支援するNPO「ハーティ仙台」の代表理事、八幡悦子さんのもとには「夫が独り占めした。子どもの分も合わせると、離婚のための別居資金にできたのに悔しい」といった訴えがあるそうです。
○夫からDVを受け、10年ほど前に家を出たものの住民票を移していなかった女性からは「公的窓口から『10年も経っているから証明はできない』と言われた」と相談がありました。女性は転居先を知られることを恐れて届け出ができなかったそうです。女性からその後も相談を受けて事情を理解している八幡さんがDVについて証明する書類を書いたところ、女性は個別に申請できることになりました。八幡さんは「それほど怖い思いをして、長年住民票を移せていない人がいる現実は、まだ十分に知られていない」と話します。「世帯主ではなく、個人宛てにすれば混乱せずに済んだのにと思います」
○内閣府が開設し、電話やSNSでも相談を受ける「DV相談+(プラス)」にも、世帯主である配偶者や親から暴力を受けていて給付金を受け取れるか不安だ、といった相談が寄せられているそうです。(山本奈朱香)
小見出し:◆家族の多様化 直視して
○今回の給付金は、DV被害で別居している配偶者などを例外として、受け取る権利のある「受給権者」を住民票の「世帯主」に限定しました。個人に権利はあるけれど便宜上、世帯主が家族の分をまとめて受け取る形とは、根本的に違います。
○たとえば世帯主が家族の分まで遊興費に使い込んでしまったとして、返してほしいと配偶者が世帯主を裁判に訴えたらどうなるでしょうか。受給権が個人にあれば返してもらえそうですが、今回は受給権が世帯主にあるため難しいでしょう。別居や破綻(はたん)している夫婦間の生活費である婚姻費用(民法760条)として請求する方法などが考えられますが、破綻していない同居の夫婦ではとれない方法です。世帯主への支給は便利な半面、家族間のトラブルを増やす要因となっています。
○この制度設計のおおもとには、高度成長期まで中心であった、男性が家計を支える片働き世帯を標準的な家族の形と政治家がまだ錯覚しているという問題があります。統計をみれば現在、最も多いのは単独世帯です。夫婦世帯もすでに1990年代後半から共働きが片働きを上回り、現在は2倍以上です。そして夫婦間暴力や、親から子、子から老親に対する虐待など家族の問題も深刻です。家族の悩みをかかえる人々の気持ちに寄り添い、多様化している家族のありようを政治が直視するなら、個人単位での支給になるはずです。
○世帯単位か個人単位か。それは社会のありようと結びついて、長らく議論されてきた問題です。85年に国際会議で採択された女性の地位向上のためのガイドラインでは、法律や調査において「世帯主」というような用語を廃止する必要があると指摘されています。法律や各種の調査などにおいて扶養者や世帯主は男性であるという前提になっており、女性の経済的独立を妨げているという考えからです。米国では70年代から「世帯主」の用語を廃止する動きが起きました。
○そもそも日本のように戸籍制度をもち、住民を「世帯単位」で把握するやり方は、世界でみれば例外的です。児童手当の支給など世帯単位で把握する意味はあると思いますが、今回のような一律給付は、個人が受け取れるやり方にするべきです。(聞き手・岡林佐和)
小見出し:◆居心地の悪さ 妻も夫も
○立命館大専門研究員の横田祐美子さん(33)は研究者の夫(31)と事実婚をしています。婚姻届は出していませんが、同居する際、住民票の世帯主を決めなければならず、夫にしました。「どちらかを『主』にすることで、序列や上下関係を生んでいる気がします」と違和感を口にする横田さん。今回、横田さんの10万円は夫の口座に振り込まれます。
○夫は横田さんに「『ありがとう』とか言わずに『当然だろ』という感じで受け取ってほしい」と言いました。思わず「気遣いありがとう」と返すと、夫は「そういうことも言わないで」。結局、何も言わずに机に置いておいてくれることになりました。
○横田さんは「国は、個人ではなく世帯や家族をベースに考えているのだと思う。お金を受け取る以上、お礼を言わなければいけないと感じてしまう。そこにフラットな関係を阻む問題があり、お互いに居心地が悪い」と話します。
○お金を受け取れるか不安に感じている人もいます。
○東日本に住む女性は、夫から経済的なDVを受けてきました。夫は高収入で自分だけ国内外の旅行に行く一方、生活費を月に数万円しか渡してくれません。家計は常に苦しく、女性はパートなどをして生活費や子どもの学費に充ててきました。
○2009年にリーマン・ショック対応として支給された定額給付金は、世帯主の夫の口座に家族全員分が振り込まれましたが、夫は旅行などで1人で使ってしまいました。
○今回は1人10万円と聞いてホッとしたのもつかの間、給付はやはり世帯単位。今回も不安に思っているそうです。「これからは個人宛ての給付金は、世帯主一括振り込みはやめて頂きたい。親も子どもも個人の尊重が大事だと思います」(山本奈朱香)
小見出し:◆尊厳守れぬ■困窮者が先では
○朝日新聞「#ニュース4U」のLINE友だちへのアンケートに寄せられた声を紹介します。
●入金されたかも分からない
うちは、高齢の父親が世帯主。渡してもらえるかどうか、入金されたかどうかすら分からない。(大阪府・40代女性)
●オンライン申請できなかった
事前説明では、マイナンバーカードがあればオンライン申請ができるとのことだった。しかし実際は、パソコンはカードリーダーが必要、スマホは機種に制限が課されており、オンライン申請ができなかった。政府も説明が不足していたと思う。学生は資金面でさほど余裕がなく、容易に機種変更ができない。しかし、機種により選別が行われるのは、強い不公平感を感じさせ、不満がある。(石川県・20代男性)
●母の給付金めぐり夫と口論
高齢のお母さんと暮らす友人が、世帯主である夫とお母さんの給付金をめぐり、けんかしたそうです。友人の夫は「面倒をみているのだから一家の家計の足しにしていい」と考え、友人は「最近、うつ傾向がある母親に楽しい思いが出来るように使わせてあげたい」と考えていた様子。世帯主単位で支給する考え方では、個人の尊厳を守れない。マイナンバーに頼らなくても、個人に対処するやり方はあったはず。(山梨県・60代女性)
●マイナンバーカードあるのに
私はマイナンバーカードを持っているが、夫が持っていないため郵送申請になった。今の時代、世帯主のみ申請というのはおかしい、昭和初期の発想としか思えない。せっかくマイナンバー制度を作ったのだから、個人で申請出来るようにするべきだ。(新潟県・40代女性)
●まだ男尊女卑の考えある
ニュースで世帯主に一括して渡すと知り、家族で話し合い、それぞれに10万円ずつ渡すと決めた。だがあまりニュースにならなければ世帯主が自由に使うのではないか。男女雇用機会均等法ができても、男尊女卑の考えがあるように思う。(香川県・50代女性)
●貧困状態の人たちを第一に
個人としては今回の給付はありがたい。しかし貧困状態にある方々を第一に考えた政策を期待する。ブルーインパルスの飛行も医療従事者を勇気付けたとは思うが、その分の予算を貧困状態にある方々にまわす方が良かったのではないか。(宮城県・30代男性)
●行政手続きの簡素化が課題
給付のスピード重視で、さらに今回のコロナ禍に対し、複数の給付金や支援制度があることなどを考えると、世帯主への給付はある程度は評価できる。手続きの簡素化は、他の行政手続きも同じ課題があると思います。(群馬県・40代男性)
●あまりにも遅い
10万円給付は良いと思います。何もないよりマシです。我が家はシングルマザー家庭なので助かります。しかし、給付があまりにも遅いです。我が家にはまだ申請書も届いていません。給付するのであれば、もっと早くないと意味がないと思います。マスクもまだ届いていません。このまま届かなかったら政府にだまされたも同然だと思います。(京都府・10代女性)
●夫を信じたいが……
大人3人で生活しています。主人の口座に振り込まれ、その後それぞれに渡してくれるものと信じていますが…夫とこの件について話してはいません。(大阪府・50代女性)
●話し合い、絵空事
家族単位にすべきでない。DVで逃れている人たちが身近にもいる。夫側に渡ったら戻らない。話し合いでというのは絵空事。各個人が、窓口で受け取れるようにすべきだ。(東京都・60代女性)
●負債、返すのは私たちの世代
この10万円はいま必要であることに間違いはないが、これを返していかなければならない世代であるということを自覚しなければならない。私より上の世代の人たちもまた新たに多額の負債を未来に積み重ねたことを考えなければならないと思う。(山梨県・10代女性)
小見出し:◆自治体 作業追いつかず
○給付手続きを担う全国の市区町村の窓口はいま、様々な家族の形態に複雑な対応を迫られています。
○東京都内のある自治体では、世帯員を手入力するオンライン申請で間違いが多発しました。同居していても別世帯の両親の分まで申請してしまったり、逆に同一世帯なのに入力漏れがあったり、という事例が散見されたそうです。担当者は「今まで多くの人が『世帯』を意識せずに暮らしていたのだろう」と言います。
○明らかな暴力や虐待はなくても、家族の問題は多様で複雑です。「公的機関などにDV被害の相談をした例は別として、単なる不仲とみられるケースで個別支給を求める相談もある。自治体の判断だけでは細かに対応しかねます」と担当者。世帯主への一括支給は「現行制度下では賛成とも反対ともいえません」。個別給付になった場合、口座を持たない幼い子などへの振込先をどうするのかといった新たな課題も出てくるからです。
○給付金は4月27日時点で生存している人が支給対象。単身世帯の人が申請手続きをしないで同日以降に亡くなった場合、給付対象から外れます。高齢者施設に入る際に住所を移して単身世帯となり、基準日以降に亡くなった人の家族から「これまで扶養してきたのだから代わりに受け取れないのか」といった相談もあるそうです。一方で、同一世帯なら亡くなった人の分を残された世帯員や世帯主が申請できる仕組みです。
○また、住所が定まらない人を現在居住する自治体で住民登録して支給につなげる動きがありますが、他の自治体で二重登録をしていないかなどのチェックが難しいといい、担当者は「住民基本台帳の役割を考えると登録ばかりを急ぐわけにもいかない」と指摘します。(伊藤恵里奈)
◇
○給付金が世帯主に一括で振り込まれると決まった時、驚きました。これまで何度も批判されてきたやり方だからです。さらに、難民申請中の人が受け取れない場合もあり、ホームレスの人も支援がなければ申請は難しそうです。安倍晋三首相は会見で「国民との一体感が大切。その思いで、すべての国民に一律に1人あたり10万円の給付を行う」と話しました。でも、本当に困っている人が受け取れず、逆に分断されるのではないかと心配です。様々な環境に置かれた一人ひとりにお金をきちんと届けられるかが、安心して生きられる社会を作れるかの試金石になるのではないでしょうか。(山本奈朱香)
<引用終わり>
(*4):困窮する世帯・個人・事業主・企業に対しては別途の給付・減免等の経済支援策を政府は提示している。
2020/05/05投稿:
偏向メディアが報道しない緊急経済対策(困窮対策・事業持続支援)
<緊急経済対策に関してPart2・困窮対策と事業持続支援>
副題:本当に困っている人を支援する様々なセーフティーネット・緊急経済対策が設定されている。メディアの「報道」だけではわからない主要な支援策のご紹介。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1364.html
↓
政府与党・自民党HPの「新型コロナウイルスにともなう あなたが使える緊急支援」のページ。「新型コロナウイルスにともなうあなたが使える緊急支援」
https://www.jimin.jp/covid19/
(*5):ブルーインパルスの飛行予算は「約360万円」だと河野防衛大臣が明言している。
衆議院議員 河野太郎公式サイト
ごまめの歯ぎしり 2020.06.01
見出し:◆ブルーインパルス
https://www.taro.org/2020/06/%e3%83%96%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%91%e3%83%ab%e3%82%b9.php
記事:○5月29日に都心上空をブルーインパルスが飛びました。
○多くの方からメールその他をいただきました。ありがとうございます。
○ブルーインパルスが都心上空を飛んだのは、東京五輪、さよなら国立競技場に次いで三回目です。
○ブルーインパルスは、通常、T-4練習機6機からなる編隊で飛びますが、6機編隊で飛ぶのはしばらく見納めになります。
○来年のオリンピックに備えた練習が始まるころに6機編隊に戻したいと思います。
○なかにはこんなことにいくら予算をかけたんだというご批判めいたメールもありましたが、ブルーインパルスの予算は、T-4練習機の訓練飛行に要する経費と併せて計上していますが、今回、このなかで実施しています。
○ブルーインパルスの燃料費、スモークに使う発煙油、随伴機と整備員を輸送するコスト、合計して約360万円です。
○ブルーインパルスを飛ばすより、医療関係者に手当を配るのが先だろうというご意見もありました。
○それは別物だと思います。
○今回、都心上空を飛ぶと決めたプロセスを明らかにしないのはけしからんというメールもありました。
○今回の決定は、私から、航空幕僚監部に対し、医療従事者への敬意と感謝を示すためにブルーインパルスを飛行させることができないか検討するように指示を出し、ブルーインパルスが6機で飛行できるのは五月末までに限られることから、一度の飛行で、全国の医療従事者に敬意と感謝を表すためには、首都東京の上空を飛行させることにしたいという案が報告され、その通り実施するように指示しました。
○ブルーインパルスが入間基地に戻る時に、スモークでモールス信号の「TU」、つまりThank Youを表したというのは本当ですか、という問い合わせもいただきました。
○私は西部劇の名作「リバティバランスを射った男」の大ファンですとだけ申し上げておきましょう。
○多摩地区は東京ではないのか、新型コロナウイルス感染症で一番苦労したのはダイヤモンドプリンセス号に対応した横浜なのじゃなかったか、なぜホテル三日月の決断に感謝と敬意を示さなかったのか等々のご意見をいただきました。
○申し訳ありません、その責任は全て私にあります。
○次はどこですか、次はぜひ、ここに来てくださいというメール、ツイッター、その他、山のようにいただいております。
○先に述べたように、ブルーインパルスの6機編隊の飛行は、しばらくできません。
○4機編成ならば、飛べるかもしれませんが、もし、それが可能だとしても、全国全てを回ることはできません。
○そこはお許しください。
<引用終わり>
【ご参考】
2020/04/21投稿:
膏薬とヘリクツはどこにでもひっつく
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1356.html
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