「安倍総理に緊急事態宣言を出させてはならない」と福島瑞穂
- 2020/03/14
- 22:40
「安倍総理に緊急事態宣言を出させてはならない」と福島瑞穂
<新型コロナウイルス感染症・国民の安全を脇に置く人々(ミズポ編)>

副題:新型コロナウイルス感染症の拡大防止に注力すべき事態なのに、日本人の安全確保策を妨害し特異な持論をTweetしている福島瑞穂。
今回の題材は福島瑞穂のツィートである。
位置づけとしては、最初の記録論考「新型コロナウイルス感染症・国民の安全を脇に置く人々(政治家・政党編)」のうちのミズポ編といったところである。
それでは、先ずは福島瑞穂の当該ツィートを以下に紹介・引用する。(改行は引用者)
↓
福島みずほ認証済みアカウント @mizuhofukushima
https://twitter.com/mizuhofukushima/status/1236252010808139777
安倍総理に緊急事態宣言を出させてはならない。
緊急事態宣言は外出の自粛や催事等の自粛を求めることができ、正当な理由なく管理者が閉鎖をしなければ知事が閉鎖を指示できる。
NHKなどは指定公共機関になる。表現の自由や集会結社の自由が侵害されかねない。
国会の事前承認も事後承認もない。
20:27 - 2020年3月7日(日本時間)
03:27 - 2020年3月7日(アメリカ西時間)
<引用終わり>
↓
お読みいただければ分かる通り、ここには「国民の安全確保」との視点はない。
140文字制限があるツイッターでは難しいのであろうが、相変わらずの「代案なき反対」だけを述べているものである。
未知の新型コロナウイルス感染症の拡大防止の為の政策を実施する為に必要な根拠となる法令が未整備である為に、特別措置法を立法している最中であるのが現状だ。
※投稿時点では可決成立している。原稿を書いている時点では、こういう状態だった。
今更ながらの立法措置なのだが、これは我国現行憲法が制定される際に緊急事態条項が削られてしまったから(*1)であり、対処すべき課題が出てくる度に、特措法などの立法手続きをとることになるとの構造からだ。
新型コロナウイルス感染症の我国での感染危険性が認識されたのは、1月の下旬のフェリーの横浜への寄港の際が最初期だと認識している。
その際、平時基準で制定された既存法令他で最大限の対処を政府はしてきたが、発祥地の武漢から脱出するチャーター機に乗った武漢在住日本人のうち2人が感染有無検査を拒否するなど、感染症蔓延防止に有効な措置をとれる根拠法が整備されておらないことで、我々日本に住む日本人が少なからず感染リスクに侵されてしまった事例がある。
法治主義の我国での法的未整備状態で生んだ笑えない状態なのである。
最初に感染危険性が認識されてから既に約40日が経過しているが、対処の根拠となる法令を国会で立法化する手続きがいまだ進行中であり、根拠法がない状態で既存法の条文を「解釈」し、運用で対処しているのが実情だ。
この様な歪んだ憲法の存在により連鎖されている我国の緊急時対応法体系の欠陥については、感染危機発生直後から指摘済だ。(*2)
そういう状態なので、我国政府はより一層の感染症対策の為に特措法を立法化しようとしているのだが、福島は「安倍総理に緊急事態宣言を出させてはならない」とツィートしているのである。
要するに、審議中の特別措置の為の法制案に反対だと福島瑞穂は主張しているのである。
これは「感染症対策には新法は不要だ」というもので国民の安全確保策をこれ以上させないぞ!、日本人が感染拡大状態にさらされても構わない!との意思表明に他ならない。
福島瑞穂にとって、日本人の命など二の次、三の次なのあり、それは以前からであり、今回も我々日本人の命には無関心であることが再度確認できた訳だ。
福島瑞穂は「以前から」こんな反日本人主張ばかりをしているのだが、それでも参議院の比例全国区では社民党は約1百万票を得票する。
困った話なのだが、我国有権者総数の約1%分の人々が社民党に投票しているのが実際だ。
そんな方々に言わせれば、「福島瑞穂は「代案なき反対」をしているのではない、ちゃんと代案をだしているので反日本ではないぃ~」と言うのであろう。
しかし、その「代案」なる代物の中身を、これら「困った人達」が真剣に考えているとは思えない。
上記で紹介した福島瑞穂のツィートと、ほぼ同時刻に、福島は以下のツィートをしている。
↓
福島みずほ認証済みアカウント @mizuhofukushima
https://twitter.com/mizuhofukushima/status/1236250501760466944
党首会談の時に安倍総理は緊急事態宣言をするためにはコロナにも使えるように新インフルエンザ特措法の改正が必要と述べた。安倍総理は緊急事態宣言をすることを念頭において改正を言う。しかし、必要なことは野党の出したPCR拡充法案の成立であり、検査と治療、生活や経済支援である。
20:21 - 2020年3月7日(日本時間)
03:21 - 2020年3月7日(アメリカ西時間)
<引用終わり>
↓
福島は「必要なことは野党の出したPCR拡充法案の成立」と言っているので「代案を出している」という事にしたいのであろう。
それでは、その「PCR拡充法案」なるものが感染症拡大防止策として実効性がある内容の法案なのかと言うと、全然違う。
野党が提出した「PCR拡充法案」の全文をネットで探したのだが入手できないので、同法案を報じている複数のニュース(*3)から、その中身をみると、ただ単に「検査を希望者全員にやれ!法案」である。
以下に、記事から、そういう内容の法案であることが一番分かり易い部分を抜粋引用する。
↓
<引用開始>(改行は引用者)
この法案は、感染の有無を調べるPCR検査(遺伝子検査)が「円滑に受けられない」との不満などが出ていることを踏まえ、
(1)早期・軽症の場合も医師が必要と認めた検査をできるようにする
(2)民間検査機関に対する支援を行い検査態勢を拡充
(3)検査の実施態勢及び実施状況を把握して公表
――など、国に検査体制整備に向けた予算の確保、検査件数や結果の速やかな公表を要求している。
<引用終わり>
この「検査を希望者全員にやれ!法案」が立法化したとしても感染症対策には効果がない。何故ならば、この法案では検査以降の対応に関して何等かの対策を定めているとは「報道」されていないからである。
特定野党及び反日偏向メディア等は、検査!検査!と騒がしいのだが、医療・感染の専門家のうちメディアコメンテーターではない方々からは、安易な大量検査は医療崩壊を誘発する愚策である旨を述べており、大量検査が感染拡大を誘発するリスクを指摘している。
未知の新型コロナウイルスによる感染症なので、この感染症のデータは揃っておらず、専門家も断定出来る状態ではないと想定される。
その一方、早い段階で大量検査を実施した韓国での感染拡大のパーセンテージはかなり高くなっており、どうやら医療崩壊で指摘していた医療・感染の専門家達の指摘が正しかった様である。
そういう事なので、特定野党達が提出した「PCR拡充法案」は、大量検査をやれ!という内容なのだから、むしろ「感染症拡大誘導法案」というものであると言える。
この様な法案が「代案・対案」に該当する訳はない。
福島は「必要なことは野党の出したPCR拡充法案の成立」などと言っているのだが、トンデモない事なのである。
そして福島は「安倍総理に緊急事態宣言を出させてはならない」とも言っているのである。
安倍総理は「国民の安全確保」の為の政策を実施する際に必要な根拠となる法令が未整備である為に、特別措置法を立法して対応しているのであるが、それをさせないと言っているのが社民党・福島瑞穂なのである。
社民党などの特定野党は、新型コロナウイルス感染症対策に関しては何等の役には立っておらず、むしろ対策を実施している政府の足を引っ張っている状態だ。
対策を実行している政府の足を引っ張る彼等特定野党の動機は、知っての通り、政府が対策に成功しなければ、それへの批判票の受け皿に自分達がなると考えているからである。
そんな国民の命そっちのけでの利己的対応なのである。
先の論考「新型コロナウイルス感染症・国民の安全を脇に置く人々(政治家・政党編)」で述べた、チェックポイントに照らせば、社民党・福島瑞穂のツィートが典型的であることが分かると思う。
以下にチェックポイントを再記載する。
<チェックポイント>
・特定野党が言っていることが「国民の安全」に資するものか?
↓
●国民の安全そっちのけで政権批判が目的の難癖を言うのが特定野党
・感染症対策に対して批判だけをしてないか?
・感染症対策に対して、より良き対案・代案を提示しているか?
・仮に対案・代案を提示していても、それが実効性ある実現可能なものか?
↓
●特定野党の難癖の特徴が上記3点。批判だけ、対案・代案なし、空想的な話しかしない。
・「○○はやる必要がない。△△でやっている(△△があれば充分)」との「やらない事」を主張していないか?
・「○○は過剰だ、やり過ぎだ。」との政府が実行した施策に対する「やらない方が良い」との主張をしていないか?
↓
●国民の安全確保策を「必要最低限」(*2)に限定するとの発想は、国民の事を本気で考えていない証拠である。
<再記載終わり>
お分かりの通り、福島瑞穂は「国民の安全そっちのけで」、「実効性なき実現不可能な「対案・代案」(むしろ有害なもの)を提示」しているもので、「政府が実行した施策(特措法の制定)に対して「やらない方が良い」との主張」をしているのである。
この様に、福島瑞穂の有害ぶりが良く分かるツィートなのである。
今回は福島瑞穂のツィートを題材に取り上げたのだが、特定野党の議員には、同様のツィートをしている議員が多々いる。
上記したチェックポイントで、それらのツィートが有害なものであることを各自がご確認いただければ幸である。
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【文末脚注】
(*1):現行憲法が制定される際に緊急事態条項が削られてしまった
2016/03/11投稿:
自己検証36 主権・人権概念での検証
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-357.html
【ご参考】
※タグ「緊急事態条項」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-category-9.html
(*2):この様な歪んだ憲法の存在により連鎖されている我国の緊急時対応法体系の欠陥については、感染危機発生直後から指摘済だ。
2020/01/27投稿:
新型コロナウイルス・検疫法他関連法規に関して
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1315.html
2020/01/30投稿:
(落穂拾い)新型コロナウイルス・「人権」をキーワードに
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1317.html
2020/02/01投稿:
緊急事態条項がない我が国での精一杯の対応
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1318.html
2020/02/03投稿:
枝野の根拠提示なき緊急事態条項批判
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1319.html
2020/02/17投稿:
続・リストマネジメント・感染症法・法務省の反対意見
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1325.html
(*3):野党が提出した「PCR拡充法案」を報じている複数のニュース
<その1>朝日新聞 2020年3月3日 18時54分
見出し:◆「PCR検査の拡充を」野党が法案提出 新型肺炎で
https://www.asahi.com/articles/ASN3364Z3N33UTFK01S.html
記事:○立憲民主党や国民民主党など野党統一会派と共産党は3日、新型コロナウイルスの感染を判定するPCR検査の拡充を求める法案を衆院に提出した。医師が必要と判断すれば、軽症者でもPCR検査を受診できるようにすることで感染拡大を防止する――などが柱。
○法案提出後、国民の岡本充功氏は記者団に「PCR検査をなかなかできない状況が国民の不安をかきたてている」と指摘。野党統一会派の山井和則氏(無所属)は「政府・与党は重症の人を重点化している。軽度でも受けられるようにしないと、それまでの間に(他人に)うつしてしまう」と述べた。(引用終わり)
<その2>Yahooニュース(スポニチ)3/4(水) 11:14配信
見出し:◆玉川徹氏 野党提出の「PCR検査拡充法案」に「与党も野党も協力していいものであれば…」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200304-00000123-spnannex-ent
記事:○テレビ朝日の玉川徹氏が4日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党が3日に衆院に共同提出した新型コロナウイルスの検査体制を整備する「新型コロナウイルスPCR検査拡充法案」を共同提出した。
○この法案は、感染の有無を調べるPCR検査(遺伝子検査)が「円滑に受けられない」との不満などが出ていることを踏まえ、(1)早期・軽症の場合も医師が必要と認めた検査をできるようにする(2)民間検査機関に対する支援を行い検査態勢を拡充(3)検査の実施態勢及び実施状況を把握して公表――など、国に検査体制整備に向けた予算の確保、検査件数や結果の速やかな公表を要求している。
○玉川氏は「この局面で大事なのはスピードなんですよ」と指摘。そして「与党とか野党とか関係なく一体どうしたら一番早く望むべき体制が取れるのかっていうことを、まさにここでスピードアップしなければならないので、スピードアップのためには与党も野党も協力していいものであれば全部取り入れるというふうな形でやっていただきたいっていうのが私の希望」と話した。(引用終わり)
<その3>Yahooニュース(FNN.jpプライムオンライン)3/3(火) 16:54配信
見出し:◆珍しく野党法案の成立なるか?新型コロナPCR検査拡充法案を提出 4日の与野党党首会談でも提案へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200303-00010007-fnnprimev-pol
小見出し:◆野党側が提出した「新型コロナウイルスPCR検査拡充法案」とは
記事:○立憲民主党などの野党は3日夕方、新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査の体制を最大限拡充することなどを盛り込んだ新たな法案を、国会に提出した。
○ 法案は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、民間を含むPCR検査の体制を最大限拡充することが柱だ。
○具体的には、主に保健所を通じて行う「行政検査」の円滑化に加え、医師が民間機関などに要請して行う「非行政検査」の体制整備が盛り込まれていて、現時点の政府の体制をより強化するとしている。また、検査の実施状況については、速やかに公表しなければならないと定めることを盛り込んだ。
○野党側は、政府の検査態勢が十分ではないと批判を強めていて、先に野党独自の法案を出すことで、存在感をアピールする狙いがある。
小見出し:◆安倍首相との党首会談でも法案を議題に…成立の可能性は?
○こうした中、安倍首相は、緊急事態宣言を発出できる既存の「新型インフルエンザ等特措法」を、新型コロナウイルスにも適用する法改正への協力を野党に求めるため、4日夕方に、枝野立憲民主党党首らとの与野党党首会談を開催することになった。野党側はこの場で、今回提出したPCR検査拡充法案についても議題にする構えだ。
○野党にとっては、与党議員が法案や政策を実現させた成果を国民にアピールできるのと比べ、具体的成果を国民にアピールする機会が少ないという苦しい事情がある。そうした状況において野党として法案を国会に提出するのは具体的成果に向けた1つの行動なのだが、野党提出の法案は、多数を握る与党の反対であまり審議されず、仮に審議されても採決に至らなかったり、採決されても否決ということがほとんどだ。
○しかし今回は野党側にとって、政府の特措法改正案に賛成する代わりに野党の法案を成立させるまたとないチャンスと言えそうだ。ただ一方で、与党と共に法案を成立させることで共同責任を負うため、その後の政府の対応を厳しく批判しづらくなることを危惧する声もある。逆に政府与党側が野党に協力を求める背景には、野党の批判を抑える狙いもありそうだ。
○こうしたそれぞれの事情も踏まえ、安倍首相と野党党首が会談でどんなやりとりを繰り広げるか、注目される。 (フジテレビ政治部 大築紅葉)
<引用終わり>
【ご参考】
※本論考はリスクマネジメント視点での「Lesson and Learn」目的の為の記録である。
↓
今後の動向不明ながらリアルタイムでの問題点の記録をしておき教訓とすべき
2020/02/05投稿:
リストマネジメント・感染症法の本末転倒文言「最小限度」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1320.html
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<新型コロナウイルス感染症・国民の安全を脇に置く人々(ミズポ編)>


副題:新型コロナウイルス感染症の拡大防止に注力すべき事態なのに、日本人の安全確保策を妨害し特異な持論をTweetしている福島瑞穂。
今回の題材は福島瑞穂のツィートである。
位置づけとしては、最初の記録論考「新型コロナウイルス感染症・国民の安全を脇に置く人々(政治家・政党編)」のうちのミズポ編といったところである。
それでは、先ずは福島瑞穂の当該ツィートを以下に紹介・引用する。(改行は引用者)
↓
福島みずほ認証済みアカウント @mizuhofukushima
https://twitter.com/mizuhofukushima/status/1236252010808139777
安倍総理に緊急事態宣言を出させてはならない。
緊急事態宣言は外出の自粛や催事等の自粛を求めることができ、正当な理由なく管理者が閉鎖をしなければ知事が閉鎖を指示できる。
NHKなどは指定公共機関になる。表現の自由や集会結社の自由が侵害されかねない。
国会の事前承認も事後承認もない。
20:27 - 2020年3月7日(日本時間)
03:27 - 2020年3月7日(アメリカ西時間)
<引用終わり>
↓
お読みいただければ分かる通り、ここには「国民の安全確保」との視点はない。
140文字制限があるツイッターでは難しいのであろうが、相変わらずの「代案なき反対」だけを述べているものである。
未知の新型コロナウイルス感染症の拡大防止の為の政策を実施する為に必要な根拠となる法令が未整備である為に、特別措置法を立法している最中であるのが現状だ。
※投稿時点では可決成立している。原稿を書いている時点では、こういう状態だった。
今更ながらの立法措置なのだが、これは我国現行憲法が制定される際に緊急事態条項が削られてしまったから(*1)であり、対処すべき課題が出てくる度に、特措法などの立法手続きをとることになるとの構造からだ。
新型コロナウイルス感染症の我国での感染危険性が認識されたのは、1月の下旬のフェリーの横浜への寄港の際が最初期だと認識している。
その際、平時基準で制定された既存法令他で最大限の対処を政府はしてきたが、発祥地の武漢から脱出するチャーター機に乗った武漢在住日本人のうち2人が感染有無検査を拒否するなど、感染症蔓延防止に有効な措置をとれる根拠法が整備されておらないことで、我々日本に住む日本人が少なからず感染リスクに侵されてしまった事例がある。
法治主義の我国での法的未整備状態で生んだ笑えない状態なのである。
最初に感染危険性が認識されてから既に約40日が経過しているが、対処の根拠となる法令を国会で立法化する手続きがいまだ進行中であり、根拠法がない状態で既存法の条文を「解釈」し、運用で対処しているのが実情だ。
この様な歪んだ憲法の存在により連鎖されている我国の緊急時対応法体系の欠陥については、感染危機発生直後から指摘済だ。(*2)
そういう状態なので、我国政府はより一層の感染症対策の為に特措法を立法化しようとしているのだが、福島は「安倍総理に緊急事態宣言を出させてはならない」とツィートしているのである。
要するに、審議中の特別措置の為の法制案に反対だと福島瑞穂は主張しているのである。
これは「感染症対策には新法は不要だ」というもので国民の安全確保策をこれ以上させないぞ!、日本人が感染拡大状態にさらされても構わない!との意思表明に他ならない。
福島瑞穂にとって、日本人の命など二の次、三の次なのあり、それは以前からであり、今回も我々日本人の命には無関心であることが再度確認できた訳だ。
福島瑞穂は「以前から」こんな反日本人主張ばかりをしているのだが、それでも参議院の比例全国区では社民党は約1百万票を得票する。
困った話なのだが、我国有権者総数の約1%分の人々が社民党に投票しているのが実際だ。
そんな方々に言わせれば、「福島瑞穂は「代案なき反対」をしているのではない、ちゃんと代案をだしているので反日本ではないぃ~」と言うのであろう。
しかし、その「代案」なる代物の中身を、これら「困った人達」が真剣に考えているとは思えない。
上記で紹介した福島瑞穂のツィートと、ほぼ同時刻に、福島は以下のツィートをしている。
↓
福島みずほ認証済みアカウント @mizuhofukushima
https://twitter.com/mizuhofukushima/status/1236250501760466944
党首会談の時に安倍総理は緊急事態宣言をするためにはコロナにも使えるように新インフルエンザ特措法の改正が必要と述べた。安倍総理は緊急事態宣言をすることを念頭において改正を言う。しかし、必要なことは野党の出したPCR拡充法案の成立であり、検査と治療、生活や経済支援である。
20:21 - 2020年3月7日(日本時間)
03:21 - 2020年3月7日(アメリカ西時間)
<引用終わり>
↓
福島は「必要なことは野党の出したPCR拡充法案の成立」と言っているので「代案を出している」という事にしたいのであろう。
それでは、その「PCR拡充法案」なるものが感染症拡大防止策として実効性がある内容の法案なのかと言うと、全然違う。
野党が提出した「PCR拡充法案」の全文をネットで探したのだが入手できないので、同法案を報じている複数のニュース(*3)から、その中身をみると、ただ単に「検査を希望者全員にやれ!法案」である。
以下に、記事から、そういう内容の法案であることが一番分かり易い部分を抜粋引用する。
↓
<引用開始>(改行は引用者)
この法案は、感染の有無を調べるPCR検査(遺伝子検査)が「円滑に受けられない」との不満などが出ていることを踏まえ、
(1)早期・軽症の場合も医師が必要と認めた検査をできるようにする
(2)民間検査機関に対する支援を行い検査態勢を拡充
(3)検査の実施態勢及び実施状況を把握して公表
――など、国に検査体制整備に向けた予算の確保、検査件数や結果の速やかな公表を要求している。
<引用終わり>
この「検査を希望者全員にやれ!法案」が立法化したとしても感染症対策には効果がない。何故ならば、この法案では検査以降の対応に関して何等かの対策を定めているとは「報道」されていないからである。
特定野党及び反日偏向メディア等は、検査!検査!と騒がしいのだが、医療・感染の専門家のうちメディアコメンテーターではない方々からは、安易な大量検査は医療崩壊を誘発する愚策である旨を述べており、大量検査が感染拡大を誘発するリスクを指摘している。
未知の新型コロナウイルスによる感染症なので、この感染症のデータは揃っておらず、専門家も断定出来る状態ではないと想定される。
その一方、早い段階で大量検査を実施した韓国での感染拡大のパーセンテージはかなり高くなっており、どうやら医療崩壊で指摘していた医療・感染の専門家達の指摘が正しかった様である。
そういう事なので、特定野党達が提出した「PCR拡充法案」は、大量検査をやれ!という内容なのだから、むしろ「感染症拡大誘導法案」というものであると言える。
この様な法案が「代案・対案」に該当する訳はない。
福島は「必要なことは野党の出したPCR拡充法案の成立」などと言っているのだが、トンデモない事なのである。
そして福島は「安倍総理に緊急事態宣言を出させてはならない」とも言っているのである。
安倍総理は「国民の安全確保」の為の政策を実施する際に必要な根拠となる法令が未整備である為に、特別措置法を立法して対応しているのであるが、それをさせないと言っているのが社民党・福島瑞穂なのである。
社民党などの特定野党は、新型コロナウイルス感染症対策に関しては何等の役には立っておらず、むしろ対策を実施している政府の足を引っ張っている状態だ。
対策を実行している政府の足を引っ張る彼等特定野党の動機は、知っての通り、政府が対策に成功しなければ、それへの批判票の受け皿に自分達がなると考えているからである。
そんな国民の命そっちのけでの利己的対応なのである。
先の論考「新型コロナウイルス感染症・国民の安全を脇に置く人々(政治家・政党編)」で述べた、チェックポイントに照らせば、社民党・福島瑞穂のツィートが典型的であることが分かると思う。
以下にチェックポイントを再記載する。
<チェックポイント>
・特定野党が言っていることが「国民の安全」に資するものか?
↓
●国民の安全そっちのけで政権批判が目的の難癖を言うのが特定野党
・感染症対策に対して批判だけをしてないか?
・感染症対策に対して、より良き対案・代案を提示しているか?
・仮に対案・代案を提示していても、それが実効性ある実現可能なものか?
↓
●特定野党の難癖の特徴が上記3点。批判だけ、対案・代案なし、空想的な話しかしない。
・「○○はやる必要がない。△△でやっている(△△があれば充分)」との「やらない事」を主張していないか?
・「○○は過剰だ、やり過ぎだ。」との政府が実行した施策に対する「やらない方が良い」との主張をしていないか?
↓
●国民の安全確保策を「必要最低限」(*2)に限定するとの発想は、国民の事を本気で考えていない証拠である。
<再記載終わり>
お分かりの通り、福島瑞穂は「国民の安全そっちのけで」、「実効性なき実現不可能な「対案・代案」(むしろ有害なもの)を提示」しているもので、「政府が実行した施策(特措法の制定)に対して「やらない方が良い」との主張」をしているのである。
この様に、福島瑞穂の有害ぶりが良く分かるツィートなのである。
今回は福島瑞穂のツィートを題材に取り上げたのだが、特定野党の議員には、同様のツィートをしている議員が多々いる。
上記したチェックポイントで、それらのツィートが有害なものであることを各自がご確認いただければ幸である。
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【文末脚注】
(*1):現行憲法が制定される際に緊急事態条項が削られてしまった
2016/03/11投稿:
自己検証36 主権・人権概念での検証
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-357.html
【ご参考】
※タグ「緊急事態条項」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-category-9.html
(*2):この様な歪んだ憲法の存在により連鎖されている我国の緊急時対応法体系の欠陥については、感染危機発生直後から指摘済だ。
2020/01/27投稿:
新型コロナウイルス・検疫法他関連法規に関して
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1315.html
2020/01/30投稿:
(落穂拾い)新型コロナウイルス・「人権」をキーワードに
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1317.html
2020/02/01投稿:
緊急事態条項がない我が国での精一杯の対応
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1318.html
2020/02/03投稿:
枝野の根拠提示なき緊急事態条項批判
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1319.html
2020/02/17投稿:
続・リストマネジメント・感染症法・法務省の反対意見
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1325.html
(*3):野党が提出した「PCR拡充法案」を報じている複数のニュース
<その1>朝日新聞 2020年3月3日 18時54分
見出し:◆「PCR検査の拡充を」野党が法案提出 新型肺炎で
https://www.asahi.com/articles/ASN3364Z3N33UTFK01S.html
記事:○立憲民主党や国民民主党など野党統一会派と共産党は3日、新型コロナウイルスの感染を判定するPCR検査の拡充を求める法案を衆院に提出した。医師が必要と判断すれば、軽症者でもPCR検査を受診できるようにすることで感染拡大を防止する――などが柱。
○法案提出後、国民の岡本充功氏は記者団に「PCR検査をなかなかできない状況が国民の不安をかきたてている」と指摘。野党統一会派の山井和則氏(無所属)は「政府・与党は重症の人を重点化している。軽度でも受けられるようにしないと、それまでの間に(他人に)うつしてしまう」と述べた。(引用終わり)
<その2>Yahooニュース(スポニチ)3/4(水) 11:14配信
見出し:◆玉川徹氏 野党提出の「PCR検査拡充法案」に「与党も野党も協力していいものであれば…」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200304-00000123-spnannex-ent
記事:○テレビ朝日の玉川徹氏が4日、同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党が3日に衆院に共同提出した新型コロナウイルスの検査体制を整備する「新型コロナウイルスPCR検査拡充法案」を共同提出した。
○この法案は、感染の有無を調べるPCR検査(遺伝子検査)が「円滑に受けられない」との不満などが出ていることを踏まえ、(1)早期・軽症の場合も医師が必要と認めた検査をできるようにする(2)民間検査機関に対する支援を行い検査態勢を拡充(3)検査の実施態勢及び実施状況を把握して公表――など、国に検査体制整備に向けた予算の確保、検査件数や結果の速やかな公表を要求している。
○玉川氏は「この局面で大事なのはスピードなんですよ」と指摘。そして「与党とか野党とか関係なく一体どうしたら一番早く望むべき体制が取れるのかっていうことを、まさにここでスピードアップしなければならないので、スピードアップのためには与党も野党も協力していいものであれば全部取り入れるというふうな形でやっていただきたいっていうのが私の希望」と話した。(引用終わり)
<その3>Yahooニュース(FNN.jpプライムオンライン)3/3(火) 16:54配信
見出し:◆珍しく野党法案の成立なるか?新型コロナPCR検査拡充法案を提出 4日の与野党党首会談でも提案へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200303-00010007-fnnprimev-pol
小見出し:◆野党側が提出した「新型コロナウイルスPCR検査拡充法案」とは
記事:○立憲民主党などの野党は3日夕方、新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査の体制を最大限拡充することなどを盛り込んだ新たな法案を、国会に提出した。
○ 法案は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、民間を含むPCR検査の体制を最大限拡充することが柱だ。
○具体的には、主に保健所を通じて行う「行政検査」の円滑化に加え、医師が民間機関などに要請して行う「非行政検査」の体制整備が盛り込まれていて、現時点の政府の体制をより強化するとしている。また、検査の実施状況については、速やかに公表しなければならないと定めることを盛り込んだ。
○野党側は、政府の検査態勢が十分ではないと批判を強めていて、先に野党独自の法案を出すことで、存在感をアピールする狙いがある。
小見出し:◆安倍首相との党首会談でも法案を議題に…成立の可能性は?
○こうした中、安倍首相は、緊急事態宣言を発出できる既存の「新型インフルエンザ等特措法」を、新型コロナウイルスにも適用する法改正への協力を野党に求めるため、4日夕方に、枝野立憲民主党党首らとの与野党党首会談を開催することになった。野党側はこの場で、今回提出したPCR検査拡充法案についても議題にする構えだ。
○野党にとっては、与党議員が法案や政策を実現させた成果を国民にアピールできるのと比べ、具体的成果を国民にアピールする機会が少ないという苦しい事情がある。そうした状況において野党として法案を国会に提出するのは具体的成果に向けた1つの行動なのだが、野党提出の法案は、多数を握る与党の反対であまり審議されず、仮に審議されても採決に至らなかったり、採決されても否決ということがほとんどだ。
○しかし今回は野党側にとって、政府の特措法改正案に賛成する代わりに野党の法案を成立させるまたとないチャンスと言えそうだ。ただ一方で、与党と共に法案を成立させることで共同責任を負うため、その後の政府の対応を厳しく批判しづらくなることを危惧する声もある。逆に政府与党側が野党に協力を求める背景には、野党の批判を抑える狙いもありそうだ。
○こうしたそれぞれの事情も踏まえ、安倍首相と野党党首が会談でどんなやりとりを繰り広げるか、注目される。 (フジテレビ政治部 大築紅葉)
<引用終わり>
【ご参考】
※本論考はリスクマネジメント視点での「Lesson and Learn」目的の為の記録である。
↓
今後の動向不明ながらリアルタイムでの問題点の記録をしておき教訓とすべき
2020/02/05投稿:
リストマネジメント・感染症法の本末転倒文言「最小限度」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1320.html
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