消費税増税法を法制化した時の財務大臣・安住が立憲民主党に入党
- 2019/09/25
- 22:32
消費税増税法を法制化した時の財務大臣・安住が立憲民主党に入党

副題:消費税増税法の10%化が施行されるので、法制化当時の財務大臣だった安住が「晴れて立憲民主党に入党」する。民主党=民進党を偽装分裂しておく必要性がなくなったから。
来月10月1日から消費税の税率が10%となる。
これは、民主党・野田内閣が法制化した消費税増税法の二段階目の増税である。
消費税増税法に関しては、以前に論考しているので、詳しくはそちらをお読みいただきたい。
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2017/10/10投稿:
消費税10%化は民主党・野田政権の置き土産
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-775.html
2019/07/08投稿:
消費税増税法は民主党・野田政権が法制化したもの
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1214.html
今回の論考は、消費税増税法を法制化した野田内閣の財務大臣だった安住が立憲民主党に入党するとの産経のニュースを記載することにある。(*1)
表題と副題で書いたことが総てである。
「消費税増税法を法制化した野田内閣の財務大臣だった安住が立憲民主党に入党した」という自己都合優先の話を御記憶いただければ、目的達成である。
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とは言え、お時間のある方はお付き合いいただきたい。
上記した様に、産経の記事は、安住の立憲民主党入党を単独でニュースにしているのだが、朝日新聞の記事(*2)は別のニュースの中に安住入党を紛れ込ませている。
立憲民主党と国民民主党が国会で統一会派となり、それに「無所属」を自称している野田一派「「社会保障を立て直す国民会議」(社保)」も合流するとのニュースを朝日は伝えているのだが、その事を伝えるニュースの最後に朝日はちゃっかりと安住の立憲民主党入党を書いているのであった。
安住は、野田政権(2011年(平成23年)9月2日~2012年(平成24年)1月13日)の全期間を通じて財務大臣だった。要するに消費税増税法を法制化した野田内閣にあっては、消費税増税法の主たる所管大臣だった訳だ。
野田政権は菅直人政権の後継である。(*3)
東日本大震災に対してあまりにも無策だった菅直人政権は、政権末期には内部からも辞めろコールが発生した程の無能ぶりで、当時、なかなか辞めない菅直人に対して「居座り」と称されたものだった。
菅直人政権の財務大臣であった野田が首相になると、財務大臣の席には安住が座った。
ガソプー安住は、野田政権の最初から最後まで財務大臣であったのだ。要するに、安住は「消費税増税法を法制化した財務大臣」であり、消費税増税の筋道をつけた主犯・正犯なのである。
2017年10月の総選挙では野田も安住も無所属で立候補している点が興味深い。
2017年10月総選挙から現在に至る民主党=民進党側の動きは、所詮「能力なき野党の動き」であり注目度は高くなく、ちょっと分かり難いので、ここまでの大きな流れを紹介しておく。
先ずは、2017年10月総選挙の至る前史を簡単に紹介しておく。
2012年の民主党下野ののち、民主党は、その3年3ヶ月の及ぶ暴政・失政により国民から見限られていた。
野党となった民主党の代表は海江田であった。
海江田は、東日本大震災当時の菅直人内閣の経産大臣であり、東京都の消防・ハイパーレスキュー隊に対して「速やかにやらなければ処分する」とのパワハラ発言をした人物である。そういう発言をしたことをご本人は否定して有耶無耶にしているが、国民は海江田の言い訳を信じてはいない。
海江田は次の総選挙で落選する。
2014年12月総選挙で野党第一党の代表が落選したのである。
これは、有権者の正常な判断の結果だと思う。
民主党の内規では、党の代表は国会議員であることが要件となっており、海江田は辞任に追い込まれ、民主党の代表はフランケン・イオン岡田となった。
その民主党が民進党へと党名ロンダリングしたのは2016年のことである。
今の大阪の維新とは違う当時の「維新」の「保守的テイストのパヨク議員」が合流して「民進党」になったのは2016年3月27日のことである。
当時、「民進党という新党を結党した」であるかの様な「報道」がなされていたが、総務省への届け出は「民主党の継続」であり、実際は党名変更である。
民主党が持っていた政党助成金約100億円は引き続き民進党が保持し続けたものであった。
「民進党」との「新党の結党」に際して当方が注目したのは、政党の基本方針を示す綱領であった。
実態は民主党の党名ロンダリングだったのだが、「民進党「結党」」に際しては3年3ヶ月の民主党政権での暴政・失政により信用失墜した集団が「新党を結党」するのだから、普通は、何等かの反省をし、失敗の原因を払拭し、日本国民の為の政党としての基本方針が示されるのではないかとの薄い期待と、パヨク集団なんだから相変わらずの反日・売国方針のままであろうとのシニカルな予想を並立してながら、「民進党の綱領」の発表を待ったものであった。
そもそも政党とは、政治上の理想・目的が共通する者たちによって組織される団体であり、その理想・目的を実現するために国会・地方議会・首長等の政治権力への参画を目指す団体だ。
つまり「政治上の理想・目的の共通性」が政党の存在意義・基本要件であり、それが政党の綱領に記されるものだ。民主党と維新という異なる政党が合併するのだから、本来的には政策協議が行われ、どの様な理念・目的の元に合併するのか、とのプロセスが必須なのだが、民進党結党に際して、この重大事が蔑ろにされたのであった。
民進党は全然綱領を発表せず「党名公募」なるおバカなことをしていたのである。(*4)
民進党の綱領が発表されたのは「結党大会」の当日であった。
早速に読んでみたのだが、民主党綱領の焼き直しでしかなく、矛盾をはらむ美辞麗句がならぶだけのものだった。民主党政権の失敗の教訓は生かされず、何等の反省もなく、相変わらずの反日・売国方針のままであった。(*5)
要するに、民進党とは、民主党のまんまであり、単なる党名ロンダリングであり、有権者に対するゴマカシであった。
それ故に「民主党=民進党」とか「民主党・民進党」とかの表記をしているのは「名前を変えただけで同じ政党」であることを表現しているものである。
民進党を名乗ってからの代表は、引き続きフランケン・イオン岡田、その後、二重国籍・蓮舫、オモニ前原と続いた。代表の名前を並べるだけで詳しい説明は不要であろう。
民進党=民主党とは「そんなもの」なのである。
2014年12月の次の総選挙が2017年10月総選挙である。
この時の代表は前原だった。
前原は、この総選挙に際して、民進党として総選挙には出ないとの不戦敗宣言をした。
民進党の議員総会で承認された方針は、「希望の党」に合流する、民進党としては選挙に出ないであった。(*6)
これは、民進党の衆議院議員にとっては、議員失職の危機であった。
総選挙の選挙制度は「小選挙区比例併用制」であり、小選挙区で落選した議員であっても全国11ブロックに分かれた比例区への重複立候補をすれば「比例復活」して衆議院議員として「当選」出来る制度である。
比例区への立候補は各政党が提出する名簿に載ることが条件であることから、小選挙区で勝てない候補は、あらたな所属政党を探す動きをとった。
民進党不戦敗宣言以前に民進党議員のうち既に何人かは、当時は小池百合子新党であった「希望の党」へと移籍しており、それが「受け皿候補」だったのだが、希望の党側にしてみれば無条件に民進党議員全員を受け入れることにはなっていなかった様である。
当時は「緑のタヌキ・小池百合子新党」であった希望の党は、党の基本的考え方と大きく異なる考え方を持つ民進党内のドサヨク連中の入党を断ったことから、枝野や辻元と言ったドサヨク連中は急遽比例対策の「立憲民主党」を立ち上げ総選挙に臨んだのである。
比例復活の為には何等かの政党に所属している必要があったのである。(*7)
選挙後、希望の党に入党して選挙戦に臨んだ民進党議員達は、その数にものを言わせ希望の党を乗っ取った。民進党の衆議院議員の中には、希望の党(国民民主党)にも立憲民主党にも入党せず、比例復活のない「無所属」で総選挙に立候補して当選した議員もいた。
それが野田、岡田、安住達である。また、民進党の参議院議員は、総選挙は関係ないので「民進党のまま」であった。
彼等は「小選挙区で勝てる議員」であり、実際に当選した。
これら自称「無所属」の民進党議員達は、当選後、院内会派「無所属の会」を立ち上げた。
これらの動きは、表面的には、参議院議員は民進党のまま、民進党の衆議院議員は立憲民主党・国民民主党・「無所属」へと分裂したものであるのだが、選挙後の現在に至る動きは、民主党再結成の如き集合状態となっている。
2017年10月の総選挙後の2018年4月、民進党と希望の党は合併後の新しい党名を「国民民主党」とすることを決定し、新党結成をすることとなった。
同年5月7日、 国民民主党結党大会が行われ、民進党は「国民民主党」への名称変更を総務大臣に届け出た。
軒を貸して母屋を乗っ取られた希望の党は、新政党「希望の党」として別途、あらたに結党された。
2019年9月現在、これら表面上「分裂」していた議員達は「統一会派」と称して集合し直しているのである。この動きに対して、「民主党・民進党の再来」との指摘が既にネット上に流れており、その通りだと思う。
この様な動きは、結局は「偽装離婚」の様なもので、その本質は自己都合である。
一方、国民側からすれば、目晦ましをされた様なものである。
今回論考で、下野した民主党・民進党、そして「偽装離婚」に至る過程を長々と書いたのは、「統一会派」などと称して再結成される一派の顔ぶれが「民主党・民進党」と同じであり、この間、彼等に何等かの成長があったとの証拠はなく、相変わらずの無能であり、反日・売国政策を維持しつづけているという事を思い出していただきたいからだ。
「統一会派」とは、民主党・民進党そのものであるという事をしっかりと認知すべきと考えていることからの記述である。
今回、安住は立憲民主党に入党した。この動きは「偽装離婚」をし続ける必要がなくなった事の表れだと考えている。
自己都合による離合集散の自己都合のうちの1つが消費税増税法の10%化が施行されるので、法制化当時の財務大臣だった安住が「晴れて立憲民主党に入党」する。民主党=民進党を偽装分裂しておく必要性がなくなったからだと考えているものである。
もう「消費税がぁ~」との消費税増税を題材にした与党批判をする必要がなくなったことからの安住の入党だと想定されるからである。
今回は以上である。再集合をする民主党・民進党の議員達の動きを見て、また小沢が何かを言っているが、その件については、別項とする。
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【文末脚注】
(*1):安住の立憲民主党入党とのニュース
産経新聞 2019.9.19 18:16
見出し:◆安住元財務相が立民入党 中川元文科相、黒岩氏も
https://www.sankei.com/politics/news/190919/plt1909190023-n1.html
○立憲民主党は19日の常任幹事会で、無所属衆院議員の安住淳元財務相と中川正春元文部科学相、黒岩宇洋氏の入党を了承した。
○3氏はこれに先立ち、同党に入党届を提出。安住氏は提出後、国会内で記者団に「立民を中心に野党再編をしなければならない。私も協力する」と述べた。中川氏は「最終目標はみんなで一つになることだ。流れをつくりたい」と強調。黒岩氏は「結束して与党に対峙する」と語った。
○3氏はいずれも旧民進党出身で、今年1月から衆院の立民会派に所属。枝野幸男代表が入党を水面下で打診していた。
<引用終わり>
(*2):朝日のニュース
朝日新聞デジタル 2019年9月19日17時44分
見出し:◆野党統一会派結成で合意 立憲・国民・社保、衆参で合流
https://www.asahi.com/articles/ASM9L6T56M9LUTFK01W.html
記事:○立憲民主、国民民主両党と衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」(社保)の代表が19日、国会内で会談し、10月召集される予定の臨時国会前に統一会派を結成することで合意した。衆院117人、参院61人の規模で、衆院では第2次安倍政権発足以降、最大の野党会派となる。
○会談には立憲の枝野幸男、国民の玉木雄一郎両代表、社保代表の野田佳彦前首相が出席。会談後、枝野氏は記者団に「(与党の)国会運営が悪質度を増している。経験・知見のあるメンバーが連携連帯を強くして、今までよりも何倍も力強く国会論戦に臨める」と意義を語った。
○会派は、国会での活動を共にするグループ。会派の議員数は、委員会の議員数の枠や質問時間の配分の根拠となる。同じ会派に属する議員は基本的に、法案の賛否をそろえる。3党派は一つの会派になることで、質問の重複を避けて戦略的な追及ができるようになったり、対与党の交渉力も上積みできたりすると見込んでいる。
○3党派幹部による会派運営協議会も開かれ、衆院の会派名を「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」に決めた。社民党が参加する参院は「立憲・国民.新緑風会・社民」。
○ 統一会派は次の衆院選での共闘に向け、結束を図る狙いもある。合意を受けて、安住淳・元財務相ら立憲会派に入っている無所属衆院議員3人が、同日付で立憲に入党した。
<引用終わり>
(*3):野田政権は菅直人政権の後継である。
2016/02/07投稿:
【コラム】民主党政権の暴政を振り返る2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-335.html
(*4):民進党は全然綱領を発表せず、「党名公募」なるおバカなことをしていたのである。
2016/03/06投稿:
【コラム】党名公募
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-352.html
2016/03/12投稿:
【コラム】党名公募2「立憲民主党?」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-358.html
2016/03/13投稿:
【コラム】党名公募3 新党綱領は如何に?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-359.html
2016/03/15投稿:
【コラム】党名で騒ぎ、綱領・政策不在を隠す
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-362.html
(*5):民進党の綱領は、民主党綱領の焼き直しでしかなく、矛盾をはらむ美辞麗句がならぶだけのものであり、民主党政権の失敗の教訓は生かされず、何等の反省もなく、相変わらずの反日・売国方針のままであった。
2016/04/08投稿:
【コラム】民進党綱領を読む1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-379.html
2016/04/09投稿:
【コラム】民進党綱領を読む2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-380.html
2016/04/10投稿:
【コラム】民進党綱領を読む3
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-381.html
(*6):民進党としては選挙に出ない。
2017/09/30投稿:
民進党・政党としては自殺宣言
<選挙前のバタバタは「議員の地位」確保が主眼2>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-769.html
【ご参考】
2017/09/29投稿:
選挙前のバタバタは「議員の地位」確保が主眼1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-768.html
(*7):比例復活の為には何等かの政党に所属している必要があったのである。
2017/10/12投稿:
選挙の度に繰り返される愚行
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-777.html
2017/10/13投稿:
続・選挙の度に繰り返される愚行
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-778.html
2017/10/16投稿:
続々・選挙の度に繰り返される愚行Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-780.html
【ご参考】
2017/10/18投稿:
2017衆議院総選挙の選挙公約を読む・序
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-782.html
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副題:消費税増税法の10%化が施行されるので、法制化当時の財務大臣だった安住が「晴れて立憲民主党に入党」する。民主党=民進党を偽装分裂しておく必要性がなくなったから。
来月10月1日から消費税の税率が10%となる。
これは、民主党・野田内閣が法制化した消費税増税法の二段階目の増税である。
消費税増税法に関しては、以前に論考しているので、詳しくはそちらをお読みいただきたい。
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2017/10/10投稿:
消費税10%化は民主党・野田政権の置き土産
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-775.html
2019/07/08投稿:
消費税増税法は民主党・野田政権が法制化したもの
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1214.html
今回の論考は、消費税増税法を法制化した野田内閣の財務大臣だった安住が立憲民主党に入党するとの産経のニュースを記載することにある。(*1)
表題と副題で書いたことが総てである。
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上記した様に、産経の記事は、安住の立憲民主党入党を単独でニュースにしているのだが、朝日新聞の記事(*2)は別のニュースの中に安住入党を紛れ込ませている。
立憲民主党と国民民主党が国会で統一会派となり、それに「無所属」を自称している野田一派「「社会保障を立て直す国民会議」(社保)」も合流するとのニュースを朝日は伝えているのだが、その事を伝えるニュースの最後に朝日はちゃっかりと安住の立憲民主党入党を書いているのであった。
安住は、野田政権(2011年(平成23年)9月2日~2012年(平成24年)1月13日)の全期間を通じて財務大臣だった。要するに消費税増税法を法制化した野田内閣にあっては、消費税増税法の主たる所管大臣だった訳だ。
野田政権は菅直人政権の後継である。(*3)
東日本大震災に対してあまりにも無策だった菅直人政権は、政権末期には内部からも辞めろコールが発生した程の無能ぶりで、当時、なかなか辞めない菅直人に対して「居座り」と称されたものだった。
菅直人政権の財務大臣であった野田が首相になると、財務大臣の席には安住が座った。
ガソプー安住は、野田政権の最初から最後まで財務大臣であったのだ。要するに、安住は「消費税増税法を法制化した財務大臣」であり、消費税増税の筋道をつけた主犯・正犯なのである。
2017年10月の総選挙では野田も安住も無所属で立候補している点が興味深い。
2017年10月総選挙から現在に至る民主党=民進党側の動きは、所詮「能力なき野党の動き」であり注目度は高くなく、ちょっと分かり難いので、ここまでの大きな流れを紹介しておく。
先ずは、2017年10月総選挙の至る前史を簡単に紹介しておく。
2012年の民主党下野ののち、民主党は、その3年3ヶ月の及ぶ暴政・失政により国民から見限られていた。
野党となった民主党の代表は海江田であった。
海江田は、東日本大震災当時の菅直人内閣の経産大臣であり、東京都の消防・ハイパーレスキュー隊に対して「速やかにやらなければ処分する」とのパワハラ発言をした人物である。そういう発言をしたことをご本人は否定して有耶無耶にしているが、国民は海江田の言い訳を信じてはいない。
海江田は次の総選挙で落選する。
2014年12月総選挙で野党第一党の代表が落選したのである。
これは、有権者の正常な判断の結果だと思う。
民主党の内規では、党の代表は国会議員であることが要件となっており、海江田は辞任に追い込まれ、民主党の代表はフランケン・イオン岡田となった。
その民主党が民進党へと党名ロンダリングしたのは2016年のことである。
今の大阪の維新とは違う当時の「維新」の「保守的テイストのパヨク議員」が合流して「民進党」になったのは2016年3月27日のことである。
当時、「民進党という新党を結党した」であるかの様な「報道」がなされていたが、総務省への届け出は「民主党の継続」であり、実際は党名変更である。
民主党が持っていた政党助成金約100億円は引き続き民進党が保持し続けたものであった。
「民進党」との「新党の結党」に際して当方が注目したのは、政党の基本方針を示す綱領であった。
実態は民主党の党名ロンダリングだったのだが、「民進党「結党」」に際しては3年3ヶ月の民主党政権での暴政・失政により信用失墜した集団が「新党を結党」するのだから、普通は、何等かの反省をし、失敗の原因を払拭し、日本国民の為の政党としての基本方針が示されるのではないかとの薄い期待と、パヨク集団なんだから相変わらずの反日・売国方針のままであろうとのシニカルな予想を並立してながら、「民進党の綱領」の発表を待ったものであった。
そもそも政党とは、政治上の理想・目的が共通する者たちによって組織される団体であり、その理想・目的を実現するために国会・地方議会・首長等の政治権力への参画を目指す団体だ。
つまり「政治上の理想・目的の共通性」が政党の存在意義・基本要件であり、それが政党の綱領に記されるものだ。民主党と維新という異なる政党が合併するのだから、本来的には政策協議が行われ、どの様な理念・目的の元に合併するのか、とのプロセスが必須なのだが、民進党結党に際して、この重大事が蔑ろにされたのであった。
民進党は全然綱領を発表せず「党名公募」なるおバカなことをしていたのである。(*4)
民進党の綱領が発表されたのは「結党大会」の当日であった。
早速に読んでみたのだが、民主党綱領の焼き直しでしかなく、矛盾をはらむ美辞麗句がならぶだけのものだった。民主党政権の失敗の教訓は生かされず、何等の反省もなく、相変わらずの反日・売国方針のままであった。(*5)
要するに、民進党とは、民主党のまんまであり、単なる党名ロンダリングであり、有権者に対するゴマカシであった。
それ故に「民主党=民進党」とか「民主党・民進党」とかの表記をしているのは「名前を変えただけで同じ政党」であることを表現しているものである。
民進党を名乗ってからの代表は、引き続きフランケン・イオン岡田、その後、二重国籍・蓮舫、オモニ前原と続いた。代表の名前を並べるだけで詳しい説明は不要であろう。
民進党=民主党とは「そんなもの」なのである。
2014年12月の次の総選挙が2017年10月総選挙である。
この時の代表は前原だった。
前原は、この総選挙に際して、民進党として総選挙には出ないとの不戦敗宣言をした。
民進党の議員総会で承認された方針は、「希望の党」に合流する、民進党としては選挙に出ないであった。(*6)
これは、民進党の衆議院議員にとっては、議員失職の危機であった。
総選挙の選挙制度は「小選挙区比例併用制」であり、小選挙区で落選した議員であっても全国11ブロックに分かれた比例区への重複立候補をすれば「比例復活」して衆議院議員として「当選」出来る制度である。
比例区への立候補は各政党が提出する名簿に載ることが条件であることから、小選挙区で勝てない候補は、あらたな所属政党を探す動きをとった。
民進党不戦敗宣言以前に民進党議員のうち既に何人かは、当時は小池百合子新党であった「希望の党」へと移籍しており、それが「受け皿候補」だったのだが、希望の党側にしてみれば無条件に民進党議員全員を受け入れることにはなっていなかった様である。
当時は「緑のタヌキ・小池百合子新党」であった希望の党は、党の基本的考え方と大きく異なる考え方を持つ民進党内のドサヨク連中の入党を断ったことから、枝野や辻元と言ったドサヨク連中は急遽比例対策の「立憲民主党」を立ち上げ総選挙に臨んだのである。
比例復活の為には何等かの政党に所属している必要があったのである。(*7)
選挙後、希望の党に入党して選挙戦に臨んだ民進党議員達は、その数にものを言わせ希望の党を乗っ取った。民進党の衆議院議員の中には、希望の党(国民民主党)にも立憲民主党にも入党せず、比例復活のない「無所属」で総選挙に立候補して当選した議員もいた。
それが野田、岡田、安住達である。また、民進党の参議院議員は、総選挙は関係ないので「民進党のまま」であった。
彼等は「小選挙区で勝てる議員」であり、実際に当選した。
これら自称「無所属」の民進党議員達は、当選後、院内会派「無所属の会」を立ち上げた。
これらの動きは、表面的には、参議院議員は民進党のまま、民進党の衆議院議員は立憲民主党・国民民主党・「無所属」へと分裂したものであるのだが、選挙後の現在に至る動きは、民主党再結成の如き集合状態となっている。
2017年10月の総選挙後の2018年4月、民進党と希望の党は合併後の新しい党名を「国民民主党」とすることを決定し、新党結成をすることとなった。
同年5月7日、 国民民主党結党大会が行われ、民進党は「国民民主党」への名称変更を総務大臣に届け出た。
軒を貸して母屋を乗っ取られた希望の党は、新政党「希望の党」として別途、あらたに結党された。
2019年9月現在、これら表面上「分裂」していた議員達は「統一会派」と称して集合し直しているのである。この動きに対して、「民主党・民進党の再来」との指摘が既にネット上に流れており、その通りだと思う。
この様な動きは、結局は「偽装離婚」の様なもので、その本質は自己都合である。
一方、国民側からすれば、目晦ましをされた様なものである。
今回論考で、下野した民主党・民進党、そして「偽装離婚」に至る過程を長々と書いたのは、「統一会派」などと称して再結成される一派の顔ぶれが「民主党・民進党」と同じであり、この間、彼等に何等かの成長があったとの証拠はなく、相変わらずの無能であり、反日・売国政策を維持しつづけているという事を思い出していただきたいからだ。
「統一会派」とは、民主党・民進党そのものであるという事をしっかりと認知すべきと考えていることからの記述である。
今回、安住は立憲民主党に入党した。この動きは「偽装離婚」をし続ける必要がなくなった事の表れだと考えている。
自己都合による離合集散の自己都合のうちの1つが消費税増税法の10%化が施行されるので、法制化当時の財務大臣だった安住が「晴れて立憲民主党に入党」する。民主党=民進党を偽装分裂しておく必要性がなくなったからだと考えているものである。
もう「消費税がぁ~」との消費税増税を題材にした与党批判をする必要がなくなったことからの安住の入党だと想定されるからである。
今回は以上である。再集合をする民主党・民進党の議員達の動きを見て、また小沢が何かを言っているが、その件については、別項とする。
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【文末脚注】
(*1):安住の立憲民主党入党とのニュース
産経新聞 2019.9.19 18:16
見出し:◆安住元財務相が立民入党 中川元文科相、黒岩氏も
https://www.sankei.com/politics/news/190919/plt1909190023-n1.html
○立憲民主党は19日の常任幹事会で、無所属衆院議員の安住淳元財務相と中川正春元文部科学相、黒岩宇洋氏の入党を了承した。
○3氏はこれに先立ち、同党に入党届を提出。安住氏は提出後、国会内で記者団に「立民を中心に野党再編をしなければならない。私も協力する」と述べた。中川氏は「最終目標はみんなで一つになることだ。流れをつくりたい」と強調。黒岩氏は「結束して与党に対峙する」と語った。
○3氏はいずれも旧民進党出身で、今年1月から衆院の立民会派に所属。枝野幸男代表が入党を水面下で打診していた。
<引用終わり>
(*2):朝日のニュース
朝日新聞デジタル 2019年9月19日17時44分
見出し:◆野党統一会派結成で合意 立憲・国民・社保、衆参で合流
https://www.asahi.com/articles/ASM9L6T56M9LUTFK01W.html
記事:○立憲民主、国民民主両党と衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」(社保)の代表が19日、国会内で会談し、10月召集される予定の臨時国会前に統一会派を結成することで合意した。衆院117人、参院61人の規模で、衆院では第2次安倍政権発足以降、最大の野党会派となる。
○会談には立憲の枝野幸男、国民の玉木雄一郎両代表、社保代表の野田佳彦前首相が出席。会談後、枝野氏は記者団に「(与党の)国会運営が悪質度を増している。経験・知見のあるメンバーが連携連帯を強くして、今までよりも何倍も力強く国会論戦に臨める」と意義を語った。
○会派は、国会での活動を共にするグループ。会派の議員数は、委員会の議員数の枠や質問時間の配分の根拠となる。同じ会派に属する議員は基本的に、法案の賛否をそろえる。3党派は一つの会派になることで、質問の重複を避けて戦略的な追及ができるようになったり、対与党の交渉力も上積みできたりすると見込んでいる。
○3党派幹部による会派運営協議会も開かれ、衆院の会派名を「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」に決めた。社民党が参加する参院は「立憲・国民.新緑風会・社民」。
○ 統一会派は次の衆院選での共闘に向け、結束を図る狙いもある。合意を受けて、安住淳・元財務相ら立憲会派に入っている無所属衆院議員3人が、同日付で立憲に入党した。
<引用終わり>
(*3):野田政権は菅直人政権の後継である。
2016/02/07投稿:
【コラム】民主党政権の暴政を振り返る2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-335.html
(*4):民進党は全然綱領を発表せず、「党名公募」なるおバカなことをしていたのである。
2016/03/06投稿:
【コラム】党名公募
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-352.html
2016/03/12投稿:
【コラム】党名公募2「立憲民主党?」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-358.html
2016/03/13投稿:
【コラム】党名公募3 新党綱領は如何に?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-359.html
2016/03/15投稿:
【コラム】党名で騒ぎ、綱領・政策不在を隠す
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-362.html
(*5):民進党の綱領は、民主党綱領の焼き直しでしかなく、矛盾をはらむ美辞麗句がならぶだけのものであり、民主党政権の失敗の教訓は生かされず、何等の反省もなく、相変わらずの反日・売国方針のままであった。
2016/04/08投稿:
【コラム】民進党綱領を読む1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-379.html
2016/04/09投稿:
【コラム】民進党綱領を読む2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-380.html
2016/04/10投稿:
【コラム】民進党綱領を読む3
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-381.html
(*6):民進党としては選挙に出ない。
2017/09/30投稿:
民進党・政党としては自殺宣言
<選挙前のバタバタは「議員の地位」確保が主眼2>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-769.html
【ご参考】
2017/09/29投稿:
選挙前のバタバタは「議員の地位」確保が主眼1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-768.html
(*7):比例復活の為には何等かの政党に所属している必要があったのである。
2017/10/12投稿:
選挙の度に繰り返される愚行
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-777.html
2017/10/13投稿:
続・選挙の度に繰り返される愚行
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-778.html
2017/10/16投稿:
続々・選挙の度に繰り返される愚行Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-780.html
【ご参考】
2017/10/18投稿:
2017衆議院総選挙の選挙公約を読む・序
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-782.html
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