韓国国防部動画の分析2・やっぱし「あの論法」
- 2019/01/07
- 20:06
韓国国防部動画の分析2・やっぱし「あの論法」

副題:韓国国防部の「反論動画」とは、要するに「声闘のお作法」に基づき「ウソでもいいから何かを言い返す」ことが目的の中身なきものであった。自分が問われて苦しいので問い返すとの、「あの論法」そのままのものであった。
前回の分析は、注目ポイントを指摘するものであった。
今回は視点を変えて、韓国国防部の「反論動画」の建て付けが、朝鮮半島伝統の「あの論法」、即ち「朝鮮論法」で構成されているとの点について論考する。
尚、「朝鮮半島での論法」=「朝鮮論法」の定義は、以前の投稿「「韓国の反応」は相変わらずの「あの論法」その1」にて説明しているので、そちらで再確認願いたい。
韓国国防部の「反論動画」の構成自体が「朝鮮論法」である。
所謂「Korean First Strike」である。「冒頭に一撃をかます」との常套手段を用いている。
冒頭、韓国国防部の女性報道官が登場する前の画面に映し出される文字列の内容が喧嘩腰であるのだが、これは典型的な朝鮮論法である。
<英語字幕版動画(*1)の冒頭部分の字幕>
※(日本語訳はYahooニュース記事(*2)を利用させていただいた。)
日本は人道主義的な救助作戦の妨害行為を謝罪し、事実の歪曲を即刻中断せよ!
<引用終わり>
↓
謝罪すべきは日本! 日本の主張は事実を歪曲している!
この様に「冒頭に一撃をかます」ものとなっている。
普通の日本人からすれば、射撃統制レーダー照射という準戦闘行動をとった韓国側が謝罪してしかるべき事案であるのに、まったく逆に「日本は謝罪しろ!」と言っているのだから唖然としてしまうであろう。
しかし、これが朝鮮半島での論法では「いつもの手」なのである。
朝鮮論法の基本は「声闘」である。
事実と違っていても、取り敢えず何かの反論をして、あたかも指摘されたことが正しくなく、自分が正しいと見せ掛けるのが「声闘」のパターンなのである。
「声闘」の勝負審判は、それを聞いている聴衆である。その聴衆の主観が勝敗の基準なので、言っている内容がウソであっても、ウソである事の検証・証明に時間がかかる様では「言ったもの勝ち」になるので、事実と違っていても、取り敢えず何かの反論をするのが、「声闘」のお作法なのである。
実にバカバカしく、何等の発展性も止揚もない、単なる言い合いのレベルでしかないのだが、それが彼等の伝統なのである。
こういう構造なので、自分の方は何かを言い続ける、内容が虚偽でも言い続けるのだが、同時に、相手が唖然として何も返せなくなる様な一撃をくらわす、とのパターンを用いているのである。
「Korean First Strike」即ち、「冒頭に一撃をかます」との論法である。
今回の「冒頭の一撃」は、「日本は謝罪しろ!」である。
これ自体も、朝鮮論法の典型的パターンである「主語を入れ換えただけのオウム返し」である。
本件の実際は、上記した様に、射撃統制レーダー照射という準戦闘行動をとった韓国側が謝罪してしかるべき事案である。
韓国国防部にしてみれば、事実からは反論不可能だが、日本に謝罪するという事は、彼等の小中華思想(*3)からは、それは絶対的にあり得ない事態だとの、勝手な都合がある。
この様な論理的に反論が出来ない事態とは、「声闘のお作法」では「負け」である。
という事で、常用されるのが、自分が悪事を問われて苦しいのだから、主語を入れ換えて、同じ様なことを相手に問うという手法を用いるのである。
その際の「理由」な何でも良い。朝鮮論法の神髄は、「事実と違っていても、とにかく何かを言い返す」ことにあるからだ。
何かを言い返している状態とは、実際は「100%批判される立場」にあるのだが、「何かの反論をしているので、もしかしたら、反論している人には正当性があるのかもしれない」との誤解を醸成させ、明確なる加害者が、加害者ではないのかもしれない、という立場になるという事を狙ったものであるからだ。
冒頭では、「謝罪すべき韓国」という事実の主語を入れ換えて「日本が謝罪シル!」とカマしているし、実際は射撃統制レーダーの照射をしているのだが、「射撃統制レーダーの照射はしていない」と、ただ単に真逆にして、騒いでいるのである。
冒頭の字幕にい続き登場するのが、韓国国防部の女性報道官である。
「反論動画」自体は、朝鮮語バージョンが1月3日、英語字幕版が1月4日に公開されたのだが、この女性報道官の場面は12月28日の記者会見の場面である。
12月28日という日付は、我が国防衛省がP-1の行動記録動画(*4)をYouTubeで公開した日である。
要するに、韓国国防部は、その時点で即時に「何かを言い返す」ことを目的に、この記者会見を開いた、という事である。
この対応は、典型的な「声闘のお作法」である。
この様な対応なので、論理的な反論ではなく、主語を入れ換える・真逆の事を言うとの脊髄反射になっているのである。
韓国国防部の女性報道官の当時の記者会見には、もう1つの「朝鮮論法」が登場する。
<英語字幕版動画より>
※(日本語訳はYahooニュース記事を利用させていただいた。)
-日本の海上哨戒機の低空威脅飛行と虚偽主張に対する大韓民国国防部の立場-
チェ・ヒョンス国防部報道官/2018年12月28日
(韓日)当事者間で早急な協議を通じ、相互の誤解を払拭し、国防分野での協力関係の発展を模索する趣旨から、実務仮想会議を開催してからわずか一日の間に、日本側が映像資料を公開したことに対し、深い憂慮と遺憾を表明します。
何度も強調したように「広開土大王(クァンゲトデワン)艦」は正常的な救助活動中であり、わが軍が日本の哨戒機に対し追跡レーダー(STIR)を運用しなかったという事実に変わりはありません。
字幕
大韓民国の海軍が尋ねる
日本の海上自衛隊の目的は何か?
<引用終わり>
↓
「もう1つの「朝鮮論法」」とは、「互いに」とか「相互に」とかの語句を用いる論法である。
本事案は、100%韓国側に非があるのだが、あたかも「どっちもどっち」、「日本に非がある」が如きの話にしているのである。
この論法の効能は、韓国に100%非がある状態から雰囲気的に抜け出せるというものである。
この論法も多用されるので、「互いに」とか「相互に」とかの語句を用いる話を韓国側がしている場合は注意が必要である。
主語を入れ換える・真逆の事を言うとの脊髄反射が朝鮮論法の1つであることを把握できれば、上記引用した最後の部分が典型的な朝鮮論法であることが分かると思う。
最後の部分、「大韓民国の海軍が尋ねる 日本の海上自衛隊の目的は何か?」が、P-1による無線問い掛けの主語入れ換えであることが分かると思う。
<P-1が行った無線通信での問い掛け>
KOREAN NAVAL SHIP, HULL NUMBER 971, THIS IS JAPAN NAVY,
We observed that your FC antenna is directed to us. What is the purpose of your act ? over.
<勝手に和訳>
韓国海軍艦艇、艦番号971、こちらは日本国海上自衛隊である
貴艦のFCアンテナ(射撃統制レーダー波)が我々に向けて照射されたことを確認した。貴艦の行動の目的は何であるか?以上)
<無線問い掛けの紹介終わり>
↓
この様に、海自P-1が韓国海軍に問い掛けているのである。
射撃統制レーダー照射の目的は何か?と。
韓国国防部の「反論動画」の字幕は、韓国海軍・広開土王艦が「居留守」を使い無視した、P-1の問い掛けの主語を入れ換えているだけだということが分かると思う。
韓国国防部の「反論動画」は、これに続き、唯一当日の韓国側画像へと切り替わる。
我が国で言えば海上保安庁巡視船に相当する韓国の警備救難艦から発進したゴムボートから撮影された動画である。
この部分については、前回論考でも取り上げているので、「朝鮮論法」の事例部分だけを指摘する。
<英語字幕版動画より>
※(日本語訳はYahooニュース記事を利用させていただいた。)
•海洋警察撮影映像
広開土大王艦は漂流中の遭難船舶に対し、人道主義的な救助作戦を遂行していました。
人道的救助作戦が進行中の中、日本の哨戒機が低高度で進入しました。
(黄色い丸で「日P-1」)
<引用終わり>
↓
「日本の哨戒機が低高度で進入しました。」と主張しているのだが、その主張を裏付けるものは何もない。
映像は、むしろ、遠方に、それなりの高度で飛行する豆粒の様に小さいP-1が映っており、指摘されなければ分からないものであった。そうであるから、「反論動画」はわざわざ「黄色い丸」で強調することになったものである。
この映像を見て「低高度で進入した」と確信できるとすれば、その人は、「カブトムシ\5,000.-」との値札を見て虫かごに入ったゴキブリを買って帰るに違いない。
「主張するだけで、その主張の根拠を示さない」のも朝鮮論法である。
言い切り、レッテル貼りである。
我々人類の特徴であるlogical thinkingが出来ない、或いは、logical thinkingする相手が納得するLogicを提示出来ない、という事はなんとも空虚なものである。
これ以降は、「反論動画」は4つの項目の提示と、その説明となっている。
うち最初の2つは「疑問形」として「日本は答えよ!」との形式で、残り2つは「言い訳」である。
<英語字幕版動画より4項目を抜粋引用>
※(日本語訳はYahooニュース記事を利用させていただいた。)>
1. 日本の哨戒機はなぜ、人道主義的な救助作戦の現場で低空威脅飛行をしたのですか?
2. 日本が国際法を遵守したと主張するのは果たして事実でしょうか?
3. 広開土大王艦は日本の哨戒機に向けて、射撃統制追跡レーダー(STIR)を照射しませんでした。
4. 日本の哨戒機の通信内容は明確に聞こえませんでした。
<抜粋引用終わり>
最初の「1.」も典型的な「朝鮮論法」である。
あたかも「低空飛行」、「威嚇飛行」が事実であったかの様な「韓国側の設定」の上で、虚偽を積み重ね、たたみかけてくる論法である。
我が国は、P-1から撮影したノーカット動画を提示しており、韓国側がいう「低空飛行」も「威嚇飛行」もしていない事が分かる映像エビデンスを既に提示している。
logical thinkingが出来る普通の人間ならば、出てこない「疑問形」である。
しかし、それでは、「事実からは反論不可能だが、日本に謝罪するという絶対的にあり得ない事態」になってしまうので、「事実とは無関係に何かを言い返す」との「声闘のお作法」に基づき、事実を無視して、こんな事を言っているのである。
logical thinkingが出来る普通の人間ならば、「低空飛行・威嚇飛行をした」と主張する側が、その主張の根拠を提示する、との構造に則り挙証するのだが、「朝鮮論法」では、けして、挙証することはない。
同様、次の「2.」も「朝鮮論法」である。
「挙証責任は自分にはなく、もっぱら相手側にある」とする論法である。
「日本が国際法を遵守したと主張するのは果たして事実でしょうか?」との疑問形での提示は「日本は国際法を守ってない」との主張である。
我が国は、既に、ノーカット動画で、違反行為がなかったことを示しているのだが、韓国国防部は、そういう客観的な物証を無視して「日本は国際法を守ってない」との主張しているのである。
主張するのならば、主張内容の妥当性・正当性を示す根拠の提示が必要なのだが、韓国がからは、それがなされていない。
韓国の「反証動画」で言っている事は、国際ルールの条文を示しているだけである。
どこにも、P-1が「低空飛行・威嚇飛行をした」ことを証明するものは提示されていない。
韓国側が示す「脅威飛行」の「根拠」は、「艦艇の乗組員たちが、騒音と振動を強く感じる」などとの主観的な、科学的基準とは異なるものでしかなく、それらは何も証明していない。
韓国が言う「低空飛行・威嚇飛行をした」ことを証明する為には、飛行高度データ、自艦との距離のデータを示せば良い。その程度の方位・距離のデータは航行用レーダーでも入手可能であるのだが、韓国側は、そういう客観的データを示していない。
「挙証責任は自分にはなく、もっぱら相手側にある」とする論法である。
これらに続くのは「言い訳」である。
「3.」では、「広開土大王艦は日本の哨戒機に向けて、射撃統制追跡レーダー(STIR)を照射しませんでした」と述べている。
当初の言い訳「荒天だったので北朝鮮漁船を探索する為の総てのレーダーを作動させた」と矛盾する話を、臆面もなく言っているのである。
logical thinkingが出来る普通の人間ならば、この様な矛盾した事を言わない。
言うとしたら、前言が間違いであったこと及び間違えた理由を述べるものだが、「朝鮮論法」では、そういう矛盾は「なかった事」になってしまうのである。
普通は、その時点で、論として破綻しているとなり御仕舞であるのだが、その様な倫理性は「朝鮮半島の論法」にはないので、「ウソの積み重ね」が延々と続くのである。
尚、韓国国防部が言う「常識」とは「射撃統制レーダーを照射するとビビって逃げ出す」のが「常識」なのだそうだ。
<英語字幕版動画の第3項目より抜粋引用>
もし、広開土大王艦が日本の哨戒機に向けて追跡レーダーを作動させたならば、
(画面の中央に)日本の哨戒機は即刻、回避行動をとっていなければなりませんでした。
しかし、広開土大王艦の方に再び接近する常識外の行動を見せました。
<抜粋引用終わり>
↓
抜粋引用した箇所を分かり易く表現すると次の様になる。
「海自P-1は射撃統制レーダー波を感知しているのにビビって逃げていないニダ。これは常識外の行動ニダ。だから射撃統制レーダーを発信していない事にするニダ」
実に馬鹿々々しい「論理展開」である。
我が国防衛省が公開した動画のノーカット版を見れば分かる事だが、海自P-1の機長・クルーは射撃統制レーダーの照射を受け、その重大な危険性から一端回避行動をしている。
その上で、任務未了状態であることから、確認作業を継続しているのである。
この事を、当方は以前の論考「公開映像の分析・韓国海軍・国防部のウソが明白に(後編)」にて【そういう危険な任務を淡々と遂行している姿には頭が下がる】と評している。
海自P-1は「射撃統制レーダー波を感知してビックリしている」しかし、けして「逃げていない」それは、任務を完遂するとの強い意志・責任感によるものだ。
韓国での「常識」は、世界大戦をガチで戦ってきた諸国から見れば、実に恥ずかしいものなのである。
最後の「4.」は、P-1からの連絡に対して「居留守」を使った言い訳である。
「日本の哨戒機の通信内容は明確に聞こえませんでした」と言っているのだが、韓国国防部の「反論動画」自体に「聞こえている状態」が含まれており、なんとも凄い「反証」である。
詳しくは前回論考で述べているので、そちらを参照願いたい。
尚、送信側の我が国の動画と受信側の韓国側では、当然の様に受信側の方が聞き取り難いのだが、そういう事よりも、「反証動画」はBGM付であり、それが音質差の主な原因である。
今回論考は以上である。韓国国防部の「反論動画」の建て付けが、朝鮮半島伝統の「あの論法」、即ち「朝鮮論法」で構成されている事が分かっていただけたと思う。
何れにしろ、証拠が提示されているにも関わらず、自説を曲げない「這っても黒豆」を貫き通すのが「朝鮮半島での論法」なのである。
そうやって、肝心な「何故、そこにいたのか」との問題になることを韓国側が防いでいることを忘れてはならない。
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【文末脚注】
(*1):英語字幕版の韓国側の「反論映像」
見出し:◆ROK MND Official] Urging Japan to Apologize for Patrol Operations in the Rescue Operations Area
チャンネル:ROK Ministry of National Defense 2019/01/04 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=CGWO4Kdk5j0
(*2):朝鮮語を和訳して紹介するYahooニュース記事
Yahooニュース:1/4(金) 19:52
見出し:◆[全訳] 韓国国防部「反論映像」全テクスト
https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20190104-00110128/
<記事引用は前回の文末脚注でしているので、今回は省略する>
(*3):韓国の小中華思想
2018/11/08投稿:
徴用工・韓国「最高裁」判決雑感5Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1049.html
【ご参考】
2018/10/11投稿:
ヘゲモニーチャレンジャー中国・事大主義小中華韓国
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1032.html
(*4):12月28日という日付は、我が国防衛省がP-1の行動記録動画YouTubeで公開した日である。
YouTube modchannel 2018/12/28 に公開
見出し:◆韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について
https://www.youtube.com/watch?v=T9Sy0w3nWeY
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副題:韓国国防部の「反論動画」とは、要するに「声闘のお作法」に基づき「ウソでもいいから何かを言い返す」ことが目的の中身なきものであった。自分が問われて苦しいので問い返すとの、「あの論法」そのままのものであった。
前回の分析は、注目ポイントを指摘するものであった。
今回は視点を変えて、韓国国防部の「反論動画」の建て付けが、朝鮮半島伝統の「あの論法」、即ち「朝鮮論法」で構成されているとの点について論考する。
尚、「朝鮮半島での論法」=「朝鮮論法」の定義は、以前の投稿「「韓国の反応」は相変わらずの「あの論法」その1」にて説明しているので、そちらで再確認願いたい。
韓国国防部の「反論動画」の構成自体が「朝鮮論法」である。
所謂「Korean First Strike」である。「冒頭に一撃をかます」との常套手段を用いている。
冒頭、韓国国防部の女性報道官が登場する前の画面に映し出される文字列の内容が喧嘩腰であるのだが、これは典型的な朝鮮論法である。
<英語字幕版動画(*1)の冒頭部分の字幕>
※(日本語訳はYahooニュース記事(*2)を利用させていただいた。)
日本は人道主義的な救助作戦の妨害行為を謝罪し、事実の歪曲を即刻中断せよ!
<引用終わり>
↓
謝罪すべきは日本! 日本の主張は事実を歪曲している!
この様に「冒頭に一撃をかます」ものとなっている。
普通の日本人からすれば、射撃統制レーダー照射という準戦闘行動をとった韓国側が謝罪してしかるべき事案であるのに、まったく逆に「日本は謝罪しろ!」と言っているのだから唖然としてしまうであろう。
しかし、これが朝鮮半島での論法では「いつもの手」なのである。
朝鮮論法の基本は「声闘」である。
事実と違っていても、取り敢えず何かの反論をして、あたかも指摘されたことが正しくなく、自分が正しいと見せ掛けるのが「声闘」のパターンなのである。
「声闘」の勝負審判は、それを聞いている聴衆である。その聴衆の主観が勝敗の基準なので、言っている内容がウソであっても、ウソである事の検証・証明に時間がかかる様では「言ったもの勝ち」になるので、事実と違っていても、取り敢えず何かの反論をするのが、「声闘」のお作法なのである。
実にバカバカしく、何等の発展性も止揚もない、単なる言い合いのレベルでしかないのだが、それが彼等の伝統なのである。
こういう構造なので、自分の方は何かを言い続ける、内容が虚偽でも言い続けるのだが、同時に、相手が唖然として何も返せなくなる様な一撃をくらわす、とのパターンを用いているのである。
「Korean First Strike」即ち、「冒頭に一撃をかます」との論法である。
今回の「冒頭の一撃」は、「日本は謝罪しろ!」である。
これ自体も、朝鮮論法の典型的パターンである「主語を入れ換えただけのオウム返し」である。
本件の実際は、上記した様に、射撃統制レーダー照射という準戦闘行動をとった韓国側が謝罪してしかるべき事案である。
韓国国防部にしてみれば、事実からは反論不可能だが、日本に謝罪するという事は、彼等の小中華思想(*3)からは、それは絶対的にあり得ない事態だとの、勝手な都合がある。
この様な論理的に反論が出来ない事態とは、「声闘のお作法」では「負け」である。
という事で、常用されるのが、自分が悪事を問われて苦しいのだから、主語を入れ換えて、同じ様なことを相手に問うという手法を用いるのである。
その際の「理由」な何でも良い。朝鮮論法の神髄は、「事実と違っていても、とにかく何かを言い返す」ことにあるからだ。
何かを言い返している状態とは、実際は「100%批判される立場」にあるのだが、「何かの反論をしているので、もしかしたら、反論している人には正当性があるのかもしれない」との誤解を醸成させ、明確なる加害者が、加害者ではないのかもしれない、という立場になるという事を狙ったものであるからだ。
冒頭では、「謝罪すべき韓国」という事実の主語を入れ換えて「日本が謝罪シル!」とカマしているし、実際は射撃統制レーダーの照射をしているのだが、「射撃統制レーダーの照射はしていない」と、ただ単に真逆にして、騒いでいるのである。
冒頭の字幕にい続き登場するのが、韓国国防部の女性報道官である。
「反論動画」自体は、朝鮮語バージョンが1月3日、英語字幕版が1月4日に公開されたのだが、この女性報道官の場面は12月28日の記者会見の場面である。
12月28日という日付は、我が国防衛省がP-1の行動記録動画(*4)をYouTubeで公開した日である。
要するに、韓国国防部は、その時点で即時に「何かを言い返す」ことを目的に、この記者会見を開いた、という事である。
この対応は、典型的な「声闘のお作法」である。
この様な対応なので、論理的な反論ではなく、主語を入れ換える・真逆の事を言うとの脊髄反射になっているのである。
韓国国防部の女性報道官の当時の記者会見には、もう1つの「朝鮮論法」が登場する。
<英語字幕版動画より>
※(日本語訳はYahooニュース記事を利用させていただいた。)
-日本の海上哨戒機の低空威脅飛行と虚偽主張に対する大韓民国国防部の立場-
チェ・ヒョンス国防部報道官/2018年12月28日
(韓日)当事者間で早急な協議を通じ、相互の誤解を払拭し、国防分野での協力関係の発展を模索する趣旨から、実務仮想会議を開催してからわずか一日の間に、日本側が映像資料を公開したことに対し、深い憂慮と遺憾を表明します。
何度も強調したように「広開土大王(クァンゲトデワン)艦」は正常的な救助活動中であり、わが軍が日本の哨戒機に対し追跡レーダー(STIR)を運用しなかったという事実に変わりはありません。
字幕
大韓民国の海軍が尋ねる
日本の海上自衛隊の目的は何か?
<引用終わり>
↓
「もう1つの「朝鮮論法」」とは、「互いに」とか「相互に」とかの語句を用いる論法である。
本事案は、100%韓国側に非があるのだが、あたかも「どっちもどっち」、「日本に非がある」が如きの話にしているのである。
この論法の効能は、韓国に100%非がある状態から雰囲気的に抜け出せるというものである。
この論法も多用されるので、「互いに」とか「相互に」とかの語句を用いる話を韓国側がしている場合は注意が必要である。
主語を入れ換える・真逆の事を言うとの脊髄反射が朝鮮論法の1つであることを把握できれば、上記引用した最後の部分が典型的な朝鮮論法であることが分かると思う。
最後の部分、「大韓民国の海軍が尋ねる 日本の海上自衛隊の目的は何か?」が、P-1による無線問い掛けの主語入れ換えであることが分かると思う。
<P-1が行った無線通信での問い掛け>
KOREAN NAVAL SHIP, HULL NUMBER 971, THIS IS JAPAN NAVY,
We observed that your FC antenna is directed to us. What is the purpose of your act ? over.
<勝手に和訳>
韓国海軍艦艇、艦番号971、こちらは日本国海上自衛隊である
貴艦のFCアンテナ(射撃統制レーダー波)が我々に向けて照射されたことを確認した。貴艦の行動の目的は何であるか?以上)
<無線問い掛けの紹介終わり>
↓
この様に、海自P-1が韓国海軍に問い掛けているのである。
射撃統制レーダー照射の目的は何か?と。
韓国国防部の「反論動画」の字幕は、韓国海軍・広開土王艦が「居留守」を使い無視した、P-1の問い掛けの主語を入れ換えているだけだということが分かると思う。
韓国国防部の「反論動画」は、これに続き、唯一当日の韓国側画像へと切り替わる。
我が国で言えば海上保安庁巡視船に相当する韓国の警備救難艦から発進したゴムボートから撮影された動画である。
この部分については、前回論考でも取り上げているので、「朝鮮論法」の事例部分だけを指摘する。
<英語字幕版動画より>
※(日本語訳はYahooニュース記事を利用させていただいた。)
•海洋警察撮影映像
広開土大王艦は漂流中の遭難船舶に対し、人道主義的な救助作戦を遂行していました。
人道的救助作戦が進行中の中、日本の哨戒機が低高度で進入しました。
(黄色い丸で「日P-1」)
<引用終わり>
↓
「日本の哨戒機が低高度で進入しました。」と主張しているのだが、その主張を裏付けるものは何もない。
映像は、むしろ、遠方に、それなりの高度で飛行する豆粒の様に小さいP-1が映っており、指摘されなければ分からないものであった。そうであるから、「反論動画」はわざわざ「黄色い丸」で強調することになったものである。
この映像を見て「低高度で進入した」と確信できるとすれば、その人は、「カブトムシ\5,000.-」との値札を見て虫かごに入ったゴキブリを買って帰るに違いない。
「主張するだけで、その主張の根拠を示さない」のも朝鮮論法である。
言い切り、レッテル貼りである。
我々人類の特徴であるlogical thinkingが出来ない、或いは、logical thinkingする相手が納得するLogicを提示出来ない、という事はなんとも空虚なものである。
これ以降は、「反論動画」は4つの項目の提示と、その説明となっている。
うち最初の2つは「疑問形」として「日本は答えよ!」との形式で、残り2つは「言い訳」である。
<英語字幕版動画より4項目を抜粋引用>
※(日本語訳はYahooニュース記事を利用させていただいた。)>
1. 日本の哨戒機はなぜ、人道主義的な救助作戦の現場で低空威脅飛行をしたのですか?
2. 日本が国際法を遵守したと主張するのは果たして事実でしょうか?
3. 広開土大王艦は日本の哨戒機に向けて、射撃統制追跡レーダー(STIR)を照射しませんでした。
4. 日本の哨戒機の通信内容は明確に聞こえませんでした。
<抜粋引用終わり>
最初の「1.」も典型的な「朝鮮論法」である。
あたかも「低空飛行」、「威嚇飛行」が事実であったかの様な「韓国側の設定」の上で、虚偽を積み重ね、たたみかけてくる論法である。
我が国は、P-1から撮影したノーカット動画を提示しており、韓国側がいう「低空飛行」も「威嚇飛行」もしていない事が分かる映像エビデンスを既に提示している。
logical thinkingが出来る普通の人間ならば、出てこない「疑問形」である。
しかし、それでは、「事実からは反論不可能だが、日本に謝罪するという絶対的にあり得ない事態」になってしまうので、「事実とは無関係に何かを言い返す」との「声闘のお作法」に基づき、事実を無視して、こんな事を言っているのである。
logical thinkingが出来る普通の人間ならば、「低空飛行・威嚇飛行をした」と主張する側が、その主張の根拠を提示する、との構造に則り挙証するのだが、「朝鮮論法」では、けして、挙証することはない。
同様、次の「2.」も「朝鮮論法」である。
「挙証責任は自分にはなく、もっぱら相手側にある」とする論法である。
「日本が国際法を遵守したと主張するのは果たして事実でしょうか?」との疑問形での提示は「日本は国際法を守ってない」との主張である。
我が国は、既に、ノーカット動画で、違反行為がなかったことを示しているのだが、韓国国防部は、そういう客観的な物証を無視して「日本は国際法を守ってない」との主張しているのである。
主張するのならば、主張内容の妥当性・正当性を示す根拠の提示が必要なのだが、韓国がからは、それがなされていない。
韓国の「反証動画」で言っている事は、国際ルールの条文を示しているだけである。
どこにも、P-1が「低空飛行・威嚇飛行をした」ことを証明するものは提示されていない。
韓国側が示す「脅威飛行」の「根拠」は、「艦艇の乗組員たちが、騒音と振動を強く感じる」などとの主観的な、科学的基準とは異なるものでしかなく、それらは何も証明していない。
韓国が言う「低空飛行・威嚇飛行をした」ことを証明する為には、飛行高度データ、自艦との距離のデータを示せば良い。その程度の方位・距離のデータは航行用レーダーでも入手可能であるのだが、韓国側は、そういう客観的データを示していない。
「挙証責任は自分にはなく、もっぱら相手側にある」とする論法である。
これらに続くのは「言い訳」である。
「3.」では、「広開土大王艦は日本の哨戒機に向けて、射撃統制追跡レーダー(STIR)を照射しませんでした」と述べている。
当初の言い訳「荒天だったので北朝鮮漁船を探索する為の総てのレーダーを作動させた」と矛盾する話を、臆面もなく言っているのである。
logical thinkingが出来る普通の人間ならば、この様な矛盾した事を言わない。
言うとしたら、前言が間違いであったこと及び間違えた理由を述べるものだが、「朝鮮論法」では、そういう矛盾は「なかった事」になってしまうのである。
普通は、その時点で、論として破綻しているとなり御仕舞であるのだが、その様な倫理性は「朝鮮半島の論法」にはないので、「ウソの積み重ね」が延々と続くのである。
尚、韓国国防部が言う「常識」とは「射撃統制レーダーを照射するとビビって逃げ出す」のが「常識」なのだそうだ。
<英語字幕版動画の第3項目より抜粋引用>
もし、広開土大王艦が日本の哨戒機に向けて追跡レーダーを作動させたならば、
(画面の中央に)日本の哨戒機は即刻、回避行動をとっていなければなりませんでした。
しかし、広開土大王艦の方に再び接近する常識外の行動を見せました。
<抜粋引用終わり>
↓
抜粋引用した箇所を分かり易く表現すると次の様になる。
「海自P-1は射撃統制レーダー波を感知しているのにビビって逃げていないニダ。これは常識外の行動ニダ。だから射撃統制レーダーを発信していない事にするニダ」
実に馬鹿々々しい「論理展開」である。
我が国防衛省が公開した動画のノーカット版を見れば分かる事だが、海自P-1の機長・クルーは射撃統制レーダーの照射を受け、その重大な危険性から一端回避行動をしている。
その上で、任務未了状態であることから、確認作業を継続しているのである。
この事を、当方は以前の論考「公開映像の分析・韓国海軍・国防部のウソが明白に(後編)」にて【そういう危険な任務を淡々と遂行している姿には頭が下がる】と評している。
海自P-1は「射撃統制レーダー波を感知してビックリしている」しかし、けして「逃げていない」それは、任務を完遂するとの強い意志・責任感によるものだ。
韓国での「常識」は、世界大戦をガチで戦ってきた諸国から見れば、実に恥ずかしいものなのである。
最後の「4.」は、P-1からの連絡に対して「居留守」を使った言い訳である。
「日本の哨戒機の通信内容は明確に聞こえませんでした」と言っているのだが、韓国国防部の「反論動画」自体に「聞こえている状態」が含まれており、なんとも凄い「反証」である。
詳しくは前回論考で述べているので、そちらを参照願いたい。
尚、送信側の我が国の動画と受信側の韓国側では、当然の様に受信側の方が聞き取り難いのだが、そういう事よりも、「反証動画」はBGM付であり、それが音質差の主な原因である。
今回論考は以上である。韓国国防部の「反論動画」の建て付けが、朝鮮半島伝統の「あの論法」、即ち「朝鮮論法」で構成されている事が分かっていただけたと思う。
何れにしろ、証拠が提示されているにも関わらず、自説を曲げない「這っても黒豆」を貫き通すのが「朝鮮半島での論法」なのである。
そうやって、肝心な「何故、そこにいたのか」との問題になることを韓国側が防いでいることを忘れてはならない。
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【文末脚注】
(*1):英語字幕版の韓国側の「反論映像」
見出し:◆ROK MND Official] Urging Japan to Apologize for Patrol Operations in the Rescue Operations Area
チャンネル:ROK Ministry of National Defense 2019/01/04 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=CGWO4Kdk5j0
(*2):朝鮮語を和訳して紹介するYahooニュース記事
Yahooニュース:1/4(金) 19:52
見出し:◆[全訳] 韓国国防部「反論映像」全テクスト
https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20190104-00110128/
<記事引用は前回の文末脚注でしているので、今回は省略する>
(*3):韓国の小中華思想
2018/11/08投稿:
徴用工・韓国「最高裁」判決雑感5Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1049.html
【ご参考】
2018/10/11投稿:
ヘゲモニーチャレンジャー中国・事大主義小中華韓国
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1032.html
(*4):12月28日という日付は、我が国防衛省がP-1の行動記録動画YouTubeで公開した日である。
YouTube modchannel 2018/12/28 に公開
見出し:◆韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について
https://www.youtube.com/watch?v=T9Sy0w3nWeY
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