新年のご挨拶2019
- 2019/01/02
- 15:59
新年のご挨拶2019
謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
今年も、憲法研究ブログ【止揚末節画竜天晴】を応援してください。
↓ ↓

今年、平成31年(西暦2019年)の干支は亥。
イノシシと言えば、狩猟では「望ましい獲物」にあたり、シカよりも10倍の価値があると看做されている。実際、イノシシ1頭のお肉の量はシカ数頭分もあるし、シシ肉の美味しさは格別である。
一方、昨年の干支は戌だった。犬は人類最良の友と言われるのだが、猟場に於ける猟犬のほど頼りになる存在はいない。
狩猟の世界では「一犬、二足、三鉄砲」との言葉がある。
獲物を得るのに一番重要なのは、獲物の探査・追い出し・追跡をするワンちゃんだと言う言葉である。
因みに「二足」とは、峻嶮なる猟場で獲物がいる場所への移動をする為の脚力のことで、獲物をGetする際の「三鉄砲」よりも上位に置かれている。
要するに「歩けない猟師」とは、猟師としてはダメな存在という意味である(笑)
昨年の年頭のご挨拶のテーマは「エネルギー問題」であった。
そこでは、我国のエネルギー事情の実情を無視した観念的は「再生可能エネルギー至上主義」的なムード優先の危険性を指摘した。
「環境最優先発想」での発電方式は、天候の影響で連続運転が出来ない、或いは、装置的特性等により、コスト的に引き合わないのが現状だ。
24時間・365日の安定供給を実現・継続する基盤発電には火力発電及び原子力発電等の天候やその他の特性に影響されない発電方式のベストミックス体制が必須であることを述べた。
その上で、環境問題対応として、水素エネルギー体制の確立の話題を紹介した。
水素エネルギーの普及は1年程度では無理なのは承知の上なので、将来への方向性として提示された事は現実的対応として高く評価した事からの紹介であった。
昨年2018年の年頭に紹介したエネルギー問題は、11月になって、我国が現実的対応をしている事がOPENになった。
その事を、我が国偏向マスコミは報道しない。
昨年11月13日のペンス来日・日米共同声明(*1)から始まるASEAN/豪州ダーウィン訪問(*2)/APECとの外交は、「LNGバリューチェーン」というエネルギー問題での協同組合を背骨とした戦略に基づいたものであった。
まだ実現化に時間を必要とする水素エネルギーに対して、既に、我が国がその技術で世界をリードしているLNGを以て、我が国エネルギー政策の現在の基盤とし、それを国際政治・外交に用いているのである。
火力発電は、何等かのエネルギー源を燃焼させて蒸気タービンを駆動して発電機を回す発電方式である。
そのエネルギー源は化石エネルギーの石炭、石油、天然ガスの3つと廃棄物発電などがある。廃棄物発電については、その現実に於いて採算性がないとの大問題があり、自治体の中には、廃棄物発電を中止している三重県の事例もある。(*3)
これらエネルギー源別で言えば、石炭火力のCO2排出量を100とすれば、石油火力は約80、LNG火力は約65であると言われている。資料により、この比率値の上下はあるが、何れであっても、LNG火力のCO2排出量は他の火力発電に比して随分と低いのである。
火力発電が安定供給に必須の発電方式である現実からは、火力発電のエネルギー源の中で、もっともCO2排出量が低いLNGを選択するのは、合理的判断である。
この様な、地道に現実に則したエネルギー政策を実行している事は実に望ましいことだと考えている。
この様な、国民にとって重要な我国のエネルギー政策が良い方向性を以て遂行されている一方で、「反原発」を旗印にして、国民にとって望ましくない事をやろうとしている勢力がいる。
何が「望ましくない」のかと言うと、それは「反原発」自体ではない。
原発問題に関しては、様々な論点があり、それら総てを議論の土俵にあげた上でコンセンサスを作り上げることが必要な事項である。
そうであるにも関わらず、それら様々な論点など無視して「反原発」を旗印にして、それを政局にして「政権交代」の道具にしようとしている枝野や小沢一郎の様な人物がいることが望ましくないと言っているのである。
彼等は、本気で原発を廃棄することなど考えていない。
彼等は「反原発」を、自分の利益の為に利用しているだけである。
彼等は我が国のエネルギー問題など真剣に考えていない。
その事は、以前の論考で論証済である。(*4)
原発問題には様々な論点がある。
それら総てを議論の土俵にあげた上でコンセンサスを作り上げることが必要な問題なのに、彼等は、そういう事をせずに、党利党略の為に「原発ゼロ」を利用しているだけなのである。文末脚注の(*5)に、あらためて原発問題を考える上での視点を再度提示するので、参考にしていただきたい。
今年の干支のイノシシであるが、イノシシと言えば「猪突猛進」が想起される。
猪突猛進とは、イノシシが対象に向けて直線的に突進する習性を持つことから、目標に対してがむしゃらに進むこと様を言い表した語句であるのだが、概して、「向こう見ず」、「短慮」等の否定的側面を内包する語句でもある。
「猪突猛進して敵の策にはまる」という諺がある様に、周囲の事、状況等を考えずに、ある事に向かって突き進むことは、「敵の策にはまる」という望ましくない結果を誘発するものである。
原発問題に関しては、反原発のスローガン自体だけで判断していると、その結果は、まったく望ましいものではなくなるという問題点があるのである。
今から数十年前、米ソ冷戦時には、その旗印が「戦争反対」であったのだが、その中身が、まっとうな戦争反対ではなく、アメリカ批判目的のスローガンであったことを思い出せば、我々は「中身を見て各自が判断する」ことが、もっとも大事な事だということが分かると思う。雰囲気だけでの猪突猛進は、自分自身を不幸にする愚行である。
そんな事を考えた平成31年の正月である。
今年も、当ブログでは「中身を見て各自が判断する」を原則に論考していく事を続けていきたいと思っているので、よろしければ応援していただきたく希望している。
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【文末脚注】
(*1):昨年11月13日のペンス来日・日米共同声明
2018/11/24:真珠湾攻撃が石油禁輸の結果である事の教訓から
真珠湾攻撃が石油禁輸の結果である事の教訓から
<2018年11月・安倍外交怒涛の一週間Part1>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1060.html
【ご参考】
「エネルギー・インフラ・デジタル連結性協力を通じた自由で開かれたインド太平洋の促進に関する日米共同声明」
平成30年11月13日(火) 安倍・ペンス会談での日米共同声明
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000418501.pdf
※PDFファイル・A4で3枚スマホの方は要注意
(*2):豪州ダーウィン訪問
2018/11/29投稿:
日豪首脳会談・ダーウィン(前編)
<2018年11月・安倍外交怒涛の一週間Part3(前編)>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1063.html
【ご参考】
イクシス記念式典:
外務省HP:安倍内閣総理大臣による豪州ダーウィンにおけるイクシス記念式典出席
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/au/page4_004503.html
官邸HP:イクシス記念式典 安倍総理挨拶
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2018/1116lng.html
※イクシスとは、我国資本・権益による大規模な天然ガス採掘・LNG化プラント建設の大プロジェクトである。
(*3):廃棄物発電の現実は採算性がなく、三重県では廃棄物発電を中止している。
2018/08/02投稿:
再生可能エネルギー(持続可能性・経済性)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-991.html
<副題:エコ至上主義では物事は成り立たない。再生可能エネルギーの拡大実現には陳腐なイデオロギーなど不要、現実性ある計画とその実施が再生可能エネルギー政策の必須条件。>
(*4):枝野や小沢一郎は、彼等は、本気で原発を廃棄することなど考えていない。彼等は「反原発」を、自分の利益の為に利用しているだけである。彼等は我が国のエネルギー問題など真剣に考えていない。その事は、以前の論考で論証済である。
○立憲民主党の公約
2017/10/20投稿:
立憲民主党の選挙公約を読む2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-784.html
○小沢一郎の講演会発言
2018/07/19投稿:
手段が目的化した不見識・小沢一郎
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-981.html
(*5):原発問題に関する様々な論点。
①:エネルギー輸入問題
現在、原発が発電していた分の代替発電は主として火力発電で担っているが、我が国は、火力発電のエネルギー源となる石油・天然ガスのほぼ全量を輸入に頼っている。原発での発電をストップしている場合のエネルギー輸入代金は1日100億円、年間約4兆円の支出増だとの話もあり、それら費用は、我々国民、製造業工場、オフィス、商業施設が使用する電気代で賄われている。
それらの経費増は国民の可処分所得を圧迫し、製造製品のコスト高を招き、国際競争力を喪失させるか得べかりし利益を減額させている。
②:電力の安定供給問題
電力の安定供給とは、24時間365日、電力需要に対応するだけの電力を供給し続けることであり、その為の基盤発電設備が必要である。再生可能エネルギーである太陽光発電は夜間には発電しないし、日照時間が少ない冬季及び雨天・曇天時には発電量が大きく減衰する。同様、風力発電の場合は無風状態や極端な強風時には発電できないとの問題があり、それらの特性から、基盤発電設備にはなり得ないとの宿命を持つ。
それ故に、これら再生可能エネルギーのスペック上の発電量を机上で合算しても、実際には、24時間365日ずっとの電力需要に対応するだけの電力を供給し続けることは出来ない。
(注:太陽光・風力等の再生可能エネルギーに関しては、地産地消の補助発電設備としての価値はあると認定しているので、誤解のない様に。)
③:再生可能エネルギーの経済合理性問題
再生可能エネルギー発電は、発電施設が生産する「商品」である年間の総発電電力量が少なく、基盤発電施設で発電される電気の料金と同額では、再生可能エネルギー発電施設の施設建設費及び運転経費等を賄えず、事業性がないのである。
そこで、再生可能エネルギーで発電した電力には「タリフ」を上乗せして、基盤発電施設から供給される電力よりも高い電気代を消費者から徴収する仕組みを設けたり、例えば個人で屋根上太陽光発電施設を導入する場合には、市町村等の公的団体が税金から施設新設補助金を支出していたりする。電気代を高くしないと事業性のない発電方法のみに特化して推進するだけでは、国民の経済的負担が増大するだけである。
④:CO2排出量問題
「二酸化炭素増大による地球温暖化問題」とのテーマでは、火力発電によるCO2排出量を問題視する視点があり、むしろ、原発は発電運転中に排出する二酸化炭素量は火力発電に比して圧倒的に少なく望ましい。
その為に、民主党・鳩山政権時に、何等の事前の構想案の開示もない状態で、いきなり国際会議で発表された「二酸化炭素25%削減」=所謂「鳩山25%」との関係で福島第一発電所の運転期限の延長がなされたのだが、原発は、福島第一原発事故に見られる「放射性物質の生活者環境近辺への飛散リスク」との別の環境問題・安全性問題があり、同様、水力発電に関しては「なんとなく田中康夫」(当時長野県知事)の「脱ダム宣言」との別の環境問題が提起されており、大規模な水力発電施設の新設もままならない。
そういう状況で「原発だけを最初にゼロ設定する」ことは二酸化炭素排出量削減の視点からは必ずしも良いアプローチとは言えない。
むしろ解決策を遠ざける悪い選択に近い。上記した様に、再生可能エネルギーは、その構造上、基盤発電施設にはなり得ないので、火力・原子力・水力との基盤発電方法の中から、いきなり原発をゼロにしていては、二酸化炭素削減の実現性は遠のく。
<以上が様々な論点のうちの代表的な4点である。>
【ご参考】
2016/01/01投稿:
新年のご挨拶
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-304.html
※中身を知り、各自が判断することが原則である
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イノシシと言えば、狩猟では「望ましい獲物」にあたり、シカよりも10倍の価値があると看做されている。実際、イノシシ1頭のお肉の量はシカ数頭分もあるし、シシ肉の美味しさは格別である。
一方、昨年の干支は戌だった。犬は人類最良の友と言われるのだが、猟場に於ける猟犬のほど頼りになる存在はいない。
狩猟の世界では「一犬、二足、三鉄砲」との言葉がある。
獲物を得るのに一番重要なのは、獲物の探査・追い出し・追跡をするワンちゃんだと言う言葉である。
因みに「二足」とは、峻嶮なる猟場で獲物がいる場所への移動をする為の脚力のことで、獲物をGetする際の「三鉄砲」よりも上位に置かれている。
要するに「歩けない猟師」とは、猟師としてはダメな存在という意味である(笑)
昨年の年頭のご挨拶のテーマは「エネルギー問題」であった。
そこでは、我国のエネルギー事情の実情を無視した観念的は「再生可能エネルギー至上主義」的なムード優先の危険性を指摘した。
「環境最優先発想」での発電方式は、天候の影響で連続運転が出来ない、或いは、装置的特性等により、コスト的に引き合わないのが現状だ。
24時間・365日の安定供給を実現・継続する基盤発電には火力発電及び原子力発電等の天候やその他の特性に影響されない発電方式のベストミックス体制が必須であることを述べた。
その上で、環境問題対応として、水素エネルギー体制の確立の話題を紹介した。
水素エネルギーの普及は1年程度では無理なのは承知の上なので、将来への方向性として提示された事は現実的対応として高く評価した事からの紹介であった。
昨年2018年の年頭に紹介したエネルギー問題は、11月になって、我国が現実的対応をしている事がOPENになった。
その事を、我が国偏向マスコミは報道しない。
昨年11月13日のペンス来日・日米共同声明(*1)から始まるASEAN/豪州ダーウィン訪問(*2)/APECとの外交は、「LNGバリューチェーン」というエネルギー問題での協同組合を背骨とした戦略に基づいたものであった。
まだ実現化に時間を必要とする水素エネルギーに対して、既に、我が国がその技術で世界をリードしているLNGを以て、我が国エネルギー政策の現在の基盤とし、それを国際政治・外交に用いているのである。
火力発電は、何等かのエネルギー源を燃焼させて蒸気タービンを駆動して発電機を回す発電方式である。
そのエネルギー源は化石エネルギーの石炭、石油、天然ガスの3つと廃棄物発電などがある。廃棄物発電については、その現実に於いて採算性がないとの大問題があり、自治体の中には、廃棄物発電を中止している三重県の事例もある。(*3)
これらエネルギー源別で言えば、石炭火力のCO2排出量を100とすれば、石油火力は約80、LNG火力は約65であると言われている。資料により、この比率値の上下はあるが、何れであっても、LNG火力のCO2排出量は他の火力発電に比して随分と低いのである。
火力発電が安定供給に必須の発電方式である現実からは、火力発電のエネルギー源の中で、もっともCO2排出量が低いLNGを選択するのは、合理的判断である。
この様な、地道に現実に則したエネルギー政策を実行している事は実に望ましいことだと考えている。
この様な、国民にとって重要な我国のエネルギー政策が良い方向性を以て遂行されている一方で、「反原発」を旗印にして、国民にとって望ましくない事をやろうとしている勢力がいる。
何が「望ましくない」のかと言うと、それは「反原発」自体ではない。
原発問題に関しては、様々な論点があり、それら総てを議論の土俵にあげた上でコンセンサスを作り上げることが必要な事項である。
そうであるにも関わらず、それら様々な論点など無視して「反原発」を旗印にして、それを政局にして「政権交代」の道具にしようとしている枝野や小沢一郎の様な人物がいることが望ましくないと言っているのである。
彼等は、本気で原発を廃棄することなど考えていない。
彼等は「反原発」を、自分の利益の為に利用しているだけである。
彼等は我が国のエネルギー問題など真剣に考えていない。
その事は、以前の論考で論証済である。(*4)
原発問題には様々な論点がある。
それら総てを議論の土俵にあげた上でコンセンサスを作り上げることが必要な問題なのに、彼等は、そういう事をせずに、党利党略の為に「原発ゼロ」を利用しているだけなのである。文末脚注の(*5)に、あらためて原発問題を考える上での視点を再度提示するので、参考にしていただきたい。
今年の干支のイノシシであるが、イノシシと言えば「猪突猛進」が想起される。
猪突猛進とは、イノシシが対象に向けて直線的に突進する習性を持つことから、目標に対してがむしゃらに進むこと様を言い表した語句であるのだが、概して、「向こう見ず」、「短慮」等の否定的側面を内包する語句でもある。
「猪突猛進して敵の策にはまる」という諺がある様に、周囲の事、状況等を考えずに、ある事に向かって突き進むことは、「敵の策にはまる」という望ましくない結果を誘発するものである。
原発問題に関しては、反原発のスローガン自体だけで判断していると、その結果は、まったく望ましいものではなくなるという問題点があるのである。
今から数十年前、米ソ冷戦時には、その旗印が「戦争反対」であったのだが、その中身が、まっとうな戦争反対ではなく、アメリカ批判目的のスローガンであったことを思い出せば、我々は「中身を見て各自が判断する」ことが、もっとも大事な事だということが分かると思う。雰囲気だけでの猪突猛進は、自分自身を不幸にする愚行である。
そんな事を考えた平成31年の正月である。
今年も、当ブログでは「中身を見て各自が判断する」を原則に論考していく事を続けていきたいと思っているので、よろしければ応援していただきたく希望している。
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(*1):昨年11月13日のペンス来日・日米共同声明
2018/11/24:真珠湾攻撃が石油禁輸の結果である事の教訓から
真珠湾攻撃が石油禁輸の結果である事の教訓から
<2018年11月・安倍外交怒涛の一週間Part1>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1060.html
【ご参考】
「エネルギー・インフラ・デジタル連結性協力を通じた自由で開かれたインド太平洋の促進に関する日米共同声明」
平成30年11月13日(火) 安倍・ペンス会談での日米共同声明
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000418501.pdf
※PDFファイル・A4で3枚スマホの方は要注意
(*2):豪州ダーウィン訪問
2018/11/29投稿:
日豪首脳会談・ダーウィン(前編)
<2018年11月・安倍外交怒涛の一週間Part3(前編)>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1063.html
【ご参考】
イクシス記念式典:
外務省HP:安倍内閣総理大臣による豪州ダーウィンにおけるイクシス記念式典出席
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/au/page4_004503.html
官邸HP:イクシス記念式典 安倍総理挨拶
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2018/1116lng.html
※イクシスとは、我国資本・権益による大規模な天然ガス採掘・LNG化プラント建設の大プロジェクトである。
(*3):廃棄物発電の現実は採算性がなく、三重県では廃棄物発電を中止している。
2018/08/02投稿:
再生可能エネルギー(持続可能性・経済性)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-991.html
<副題:エコ至上主義では物事は成り立たない。再生可能エネルギーの拡大実現には陳腐なイデオロギーなど不要、現実性ある計画とその実施が再生可能エネルギー政策の必須条件。>
(*4):枝野や小沢一郎は、彼等は、本気で原発を廃棄することなど考えていない。彼等は「反原発」を、自分の利益の為に利用しているだけである。彼等は我が国のエネルギー問題など真剣に考えていない。その事は、以前の論考で論証済である。
○立憲民主党の公約
2017/10/20投稿:
立憲民主党の選挙公約を読む2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-784.html
○小沢一郎の講演会発言
2018/07/19投稿:
手段が目的化した不見識・小沢一郎
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(*5):原発問題に関する様々な論点。
①:エネルギー輸入問題
現在、原発が発電していた分の代替発電は主として火力発電で担っているが、我が国は、火力発電のエネルギー源となる石油・天然ガスのほぼ全量を輸入に頼っている。原発での発電をストップしている場合のエネルギー輸入代金は1日100億円、年間約4兆円の支出増だとの話もあり、それら費用は、我々国民、製造業工場、オフィス、商業施設が使用する電気代で賄われている。
それらの経費増は国民の可処分所得を圧迫し、製造製品のコスト高を招き、国際競争力を喪失させるか得べかりし利益を減額させている。
②:電力の安定供給問題
電力の安定供給とは、24時間365日、電力需要に対応するだけの電力を供給し続けることであり、その為の基盤発電設備が必要である。再生可能エネルギーである太陽光発電は夜間には発電しないし、日照時間が少ない冬季及び雨天・曇天時には発電量が大きく減衰する。同様、風力発電の場合は無風状態や極端な強風時には発電できないとの問題があり、それらの特性から、基盤発電設備にはなり得ないとの宿命を持つ。
それ故に、これら再生可能エネルギーのスペック上の発電量を机上で合算しても、実際には、24時間365日ずっとの電力需要に対応するだけの電力を供給し続けることは出来ない。
(注:太陽光・風力等の再生可能エネルギーに関しては、地産地消の補助発電設備としての価値はあると認定しているので、誤解のない様に。)
③:再生可能エネルギーの経済合理性問題
再生可能エネルギー発電は、発電施設が生産する「商品」である年間の総発電電力量が少なく、基盤発電施設で発電される電気の料金と同額では、再生可能エネルギー発電施設の施設建設費及び運転経費等を賄えず、事業性がないのである。
そこで、再生可能エネルギーで発電した電力には「タリフ」を上乗せして、基盤発電施設から供給される電力よりも高い電気代を消費者から徴収する仕組みを設けたり、例えば個人で屋根上太陽光発電施設を導入する場合には、市町村等の公的団体が税金から施設新設補助金を支出していたりする。電気代を高くしないと事業性のない発電方法のみに特化して推進するだけでは、国民の経済的負担が増大するだけである。
④:CO2排出量問題
「二酸化炭素増大による地球温暖化問題」とのテーマでは、火力発電によるCO2排出量を問題視する視点があり、むしろ、原発は発電運転中に排出する二酸化炭素量は火力発電に比して圧倒的に少なく望ましい。
その為に、民主党・鳩山政権時に、何等の事前の構想案の開示もない状態で、いきなり国際会議で発表された「二酸化炭素25%削減」=所謂「鳩山25%」との関係で福島第一発電所の運転期限の延長がなされたのだが、原発は、福島第一原発事故に見られる「放射性物質の生活者環境近辺への飛散リスク」との別の環境問題・安全性問題があり、同様、水力発電に関しては「なんとなく田中康夫」(当時長野県知事)の「脱ダム宣言」との別の環境問題が提起されており、大規模な水力発電施設の新設もままならない。
そういう状況で「原発だけを最初にゼロ設定する」ことは二酸化炭素排出量削減の視点からは必ずしも良いアプローチとは言えない。
むしろ解決策を遠ざける悪い選択に近い。上記した様に、再生可能エネルギーは、その構造上、基盤発電施設にはなり得ないので、火力・原子力・水力との基盤発電方法の中から、いきなり原発をゼロにしていては、二酸化炭素削減の実現性は遠のく。
<以上が様々な論点のうちの代表的な4点である。>
【ご参考】
2016/01/01投稿:
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http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-304.html
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