続々々・2018臨時国会・所信表明演説(各野党他の反応(後編))Final
- 2018/10/30
- 21:52
続々々・2018臨時国会・所信表明演説(各野党他の反応(後編))Final

副題:臨時国会冒頭の安倍首相所信表明演説に対する野党他の反応は、一言で言えば「相変わらず」であり、オリジナリティなき発言が見立つ。
前々回・前編及び前回・中編からの続きである。
前回は与党と野党のうち、維新・希望のコメントを紹介・解説した。今回は、その続きとして特定野党のコメントを取り上げる。
各野党他の反応は、開会同日夕刻のNHKニュース及び、東京新聞の翌日朝刊を、そのソースとしている。これら記事は、前々回・前編の文末脚注に、そのリンク先及び記事を引用してある。
尚、各党の登場順は維新・希望を除きNHKニュースの登場順に準じている。
後編のトップバッターは共産党である。
知っての通り、共産党は日本を壊して共産主義化することを目指している政党である。(*1)
そんな共産党は、第1条、第2条がある現行憲法を「護憲」すると言っているのだから苦笑を禁じ得ないし、それを糊塗する「二段階革命論」なる「理屈」も同様である。
現行憲法7条の規定に基づく天皇陛下の国会の開会宣言に際して、共産党は何十年間も出席をボイコットしていた。ところが、そういう「本音では「護憲」なんかではない」事が行動に表れていることが不都合だった様で、それを糊塗していることも苦笑を禁じ得ないご都合主義である。(*2)
そんな共産党が、安倍首相の所信表明演説(*3)に対して、どの様なコメントをしているのかをNHK記事での共産党発言部分を以下に抜粋引用する。
<NHK記事より共産党発言を抜粋引用>
・「空疎な中に、大変危険な毒が説明なく、ちりばめられている演説だった。森友学園や加計学園の問題など、都合の悪いことには一切触れず、説明もないのは大きな問題だ」
・「事実上、憲法改定の号令をかけるに等しい発言で、立法府に対する非常に重大な干渉であり、介入だ。私たちは『9条の改定は海外での武力行使を無制限にするものだ』と反対を貫いているが、無法なやり方で国会に憲法改定を押しつけるのは論外で言語道断だ」
<引用終わり>
↓
共産党コメントの冒頭は「空疎な中に、大変危険な毒が説明なく、ちりばめられている演説だった。」との漠としたものである。
「何が(What)、何故(Why)どの様に危険なのか」の提示はない。
別に提示していただく必要はない。共産党が言う「危険」とは、我国が不当にも戦後に背負わされたハンディキャップを解消することであり、何時までも劣後国家扱いのままの日本が「安全」との考え方を共産党は続けているので、今回も同様の歪んだ発想での「危険」である事が明らかであるからだ。
ただ、そういう共産党論法を踏まえていないと、あたかも「本当に危険な事」であるかの様に誤解する人も出てくるので注意が必要だ。
何をどの様に注意すれば良いのかを書きたいのだが、共産党・志位は「何が危険なのか」を曖昧にしており「大変危険な毒」の具体的指摘がないので、注意も、共産党の言説レベルの漠然としたものにならざるを得ない。
共産党志位は、具体的箇所を示さないまま、別の具体的な話をしている。
「森友学園や加計学園の問題など、都合の悪いことには一切触れず、説明もないのは大きな問題だ」と、相変わらずの「モリカケ」である。
前回にも指摘した事だが、安倍首相が所信表明演説で提示したのは理念である。「地球儀を敷衍するビジョン」との基本理念に基づきやっていくとの提示なのであり、その中での改憲議論進展方針なのであるが、それに対して共産党が提示しているのは「モリカケ」である。
「モリカケ」に関して言えば、共産党などの特定野党は、いったい何が問題なのかの5W1Hを示さず、要求していた承認喚問他でも「疑惑が深まった」としか言えなかったではないか。「疑惑が深まった」とは、単なる感想であり「具体的な違法・違反の証拠はありませんでした」と白状しているのを別の言葉で表現しているに過ぎない。(*4)
改憲に関して共産党は、枝野と同じ「行政府の長に権限なし論」を述べている。
「事実上、憲法改定の号令をかけるに等しい発言で、立法府に対する非常に重大な干渉であり、介入だ。」「無法なやり方で国会に憲法改定を押しつけるのは論外で言語道断だ」と威勢が良い。
安倍首相も衆議院議員であるのだから、「言ってはいけない」という話にはならないし、行政府と議会の共調を旨とする議員内閣制の建て付けからは、安倍首相が言っている「憲法議論推進方針」の表明は、共産党が言う「干渉」だとか「無法なやり方」には該当しない。
この事は既に枝野のコメントの際に述べており、繰り返さないが、むしろ共産党が国民を蔑ろにしている点を述べたい。
共産党及び立憲民主党が言っている事は、国民が改憲の是非を決める国民投票に至る前の段階である「国会での議論」を否定している事がお分かりだと思う。
しかし、これは国民から、国民が意思表明する機会を奪う事に他ならず、共産党や立憲民主党の「主張」は、極めて非民主主義的ことであることも分かるであろう。
その事は、以前から指摘済だ。(*5)
同様、共産党は相変わらずに「偽りの土俵」を提示している。
安倍首相が言っている9条の改訂は、現実世界とは無間系に法文しか見ない「憲法学者」が言う「自衛隊違憲論」なる浮世離れしたお話が、現実世界の政策に極めて悪い影響を延々と与え続けてきた事を踏まえ、国家の責務である国民の命、平和・安寧の確保を目的に「自衛隊を憲法に明記する」との方針のことである。
憲法研究の考えからは色々と指摘したい事はあるのだが、少なくとも「自衛隊違憲論」なる浮世離れした話が原因で浪費される神学論争をなくす、との方針は納得がいくものである。
そうであるにも関わらず、共産党は、相変わらずに「9条を改訂したら戦争になるぅ~」などとの手垢のついた無意味なスローガンを述べているのである。
「私たち(共産党)は『9条の改定は海外での武力行使を無制限にするものだ』と反対を貫いている」と共産党・志位が言っているが、その様な「懸念」を持つならば、国会で、その様な懸念を払拭する条文案を提示して憲法議論をすれば良いだけである。
それが議会制民主主義の原則である。
この様な当たり前の事を指摘しても、共産党の本質を分かっている方からは「共産党に議会制民主主義の原則を説いても無駄。奴等は一党独裁で共産党以外の言論を認めていない」(*6)とのコメントをいただく事になるのだが、そうであっても、共産党は「護憲」を自称しているのだから、憲法規定である議会制民主主義に反することは矛盾であることの指摘は必要だ。
何故ならば、安倍首相の所信表明演説で言っていることは、国会での憲法議論推進を示すものだからであるからだ。そういう所信表明に対して「議論なんかしないぞ」と言っている共産党が論理的に自家撞着していることを指摘することは、共産党がウソツキであることを示すことになるからだ。
共産党が示す「偽りの土俵」は、これだけではない。
共産党は、我々日本人の命、平和・安寧の確保を目的に行われる改憲議論に対して、あたかも「自衛隊が海外で無制限に武力行使をすることを目的に改憲する」が如きの話のすり替えをしている。
このすり替え論法も、実は数十年にわたり常用されてきた詐欺話である。
共産党の言説を取り上げると、その最初から最後まで欺瞞に満ちているので、その指摘が長くなってしまうのだが、時間の関係もあるので次に進む。
NHKニュースで次に登場するのは維新だが、維新は前々回・前編で先に取り上げているので、その次の自由党のコメントを紹介する。
自由党とは、小沢一郎党の現在の党名であるが、コメントしているのは同党の森裕子幹事長である。
<NHK記事より自由党発言を抜粋引用>
・「うそで塗り固められていると思った。先の沖縄県知事選挙で県民の民意が示されたが、安倍総理大臣は『民意に寄り添う』と言いながら、名護市辺野古の埋め立て承認の撤回の撤回という、問答無用の対応を行っており、言っていることとやっていることが全く違う」
・「国民は平和憲法を変えることを望んでいないし、きょうの演説でも、何を、どのように変えるのか、具体的な話はなかった。『歴史に名を残したい』という安倍総理大臣の私利私欲しか感じられない」
<引用終わり>
↓
上段の所信表明演説全体に関してのコメントで、自由党・森は「沖縄の民意」に反しているのに「民意に寄り添う」と言っているので「塗り固められている」とコメントしている。さすがは森裕子。小沢流の「物事を単純化して愚民を騙せ」を実践していると「思った。」
「沖縄の民意」を先の沖縄県知事選挙「だけ」に単純化している。
辺野古への移設は、知っての通り「世界一危険な普天間」の廃止を実現する為のものであるのだが、先の沖縄県知事選では「辺野古移設反対」だけが言われていた。
「沖縄の民意」は県知事選挙だけで表明されるものではない。普天間がある宜野湾市の市長選挙、辺野古がある名護市の市長選挙で示された民意も「沖縄の民意」である。(*7)宜野湾・名護両市長選では、ともにガチガチの反対派は落選している。
自由党・森裕子にしてみれば、同じ自由党の衆議院議員だった玉城デニーが知事になったのだから、沖縄知事選の話をしたかったのであろうが、「他の沖縄の民意」を無視していると「思った。」
改憲部分に関しても、相変わらずであり、上記の「民意」の話と矛盾することを自由党・森は言っている。
「国民は平和憲法を変えることを望んでいない」と「国民の意見」を都合よく利用している。実際の「国民の意見」が示されるのは、改憲是非の国民投票に於いてなされるものであり、自由党・森裕子の頭の中にある「国民の意見」と現実の「国民の意見」が合致しているものではない。
そうであるにも関わらず「国民は平和憲法を変えることを望んでいない」との決め付けを述べているのである。
同様、ここで使われている「平和憲法」なる「定型句」もインチキ・ゴマカシ・偽りの土俵の部類である。現行憲法の「平和主義」とは、昭和21年当時の占領軍マッカーサーが起草した際に提示された「世界平和を日本から守る」との意味での「平和憲法」である。
この事は、既に幾度も述べ論証済なので繰り返さないが、「平和憲法」とは、そういうものであり、一般的にイメージされている平和主義とはまったく異質のものなのである。(*8)
その上で森は下衆の勘繰りを述べている。
「『歴史に名を残したい』という安倍総理大臣の私利私欲しか感じられない」などと言うのは、下衆の勘繰り以外の何物でもない。
こんなお下劣な事を自由党・森裕子は言っているのだが、これは森裕子のオリジナルではなくパクリである。こんなお下劣な話をパクってしまう森裕子の感性に疑問を感じる。
当方が、この下衆の勘繰りを最初に見たのは、昨年12月17日の枝野の演説である。
当時、その下劣な悪魔化手法やストローマン論法を見て、実に枝野らしい卑劣さであるとして、その事を解説した(*9)ので記憶している。
NHKニュースからは、自由党の森裕子という人物は、多分、自分の頭で考え・自分の言葉で表現することが苦手なのだろうと「思った」次第である。
NHKニュースで次に登場するのは希望・松沢であるが、これも維新と同様、前々回・前編で先に取り上げているので、その次の社民党のコメントを紹介する。
社民党と言えば、あの福嶋瑞穂が毎回コメント者として登場していたのだが、今回は別人である。NHKニュースでは「社民党の吉川幹事長」となっているが、この人物のことを知らない。調べてみたら、沖縄・九州地区のブロック比例区でブービーの復活当選をした議員であった。
福嶋瑞穂とは違う人物なので、何か目新しい事を言っているのかというと、そうではなく、同じ詭弁者であった。
<NHK記事より社民党発言を抜粋引用>
・「うそと、でたらめで塗り固められ、ことばだけで取り繕おうとする、誠実さのかけらもない中身だ。原敬のことばを引用していたが、『180度、違うことをやっているのが安倍政権だ』と言わざるをえない」
・「総理大臣を含め、憲法尊重擁護の義務が課せられているが、全く無視した、行政の長として、あるまじき発言だ。『制定から70年以上たった』など、論理的につながりのないことばを並べ、憲法を変えることを正当化しようという姿勢は断じて容認できない」
<引用終わり>
↓
上段の所信表明演説全体に関してのコメントで、この社民党議員は、安倍首相が原敬の言葉を引用したことに難癖をつけている。それだけで、そこには「何故180度違うのか(Why)」の説明の欠片も、ヒントもなく、いったい何がどの様に「180度違っている」のかが全然分からないコメントになっているのである。
これでは単なる一般人個人の感想であり、政党・議員としてのコメントとしては失格である。
社民党は政党要件を満足させない程度の議員数しかいない泡沫集団に成り下がっているので、あまり細かく解説しても仕方がないのだが、下段の「憲法擁護義務」にあたかも反している様な虚偽に関しては、少々述べておく必要があると思う。
改憲に関して社民党は、立憲・枝野や共産党・志位と同様の「行政府の長に権限なし論」を述べている。どうやら社民党は、それをパクった様であるが、「権限なし論」については、そんな事はない旨の説明を既にしてあるので繰り返さない。
注目したいのは、社民党は、その中で「憲法擁護義務」に言及している点である。
社民党の、その部分の発言は、「総理大臣を含め、憲法尊重擁護の義務が課せられているが、全く無視した、行政の長として、あるまじき発言だ。」である。
ここで言う「「憲法擁護義務」とは、直接的には現行憲法第99条のことである。
<現行憲法第99条>
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
<引用終わり>
この社民党議員は、何に対して「憲法尊重擁護の義務を全く無視している」と言っているのであろうか?
「行政府の長に権限なし論」ならば、第99条ではなく、第96条の条文「国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。」を引用すべきである。
<現行憲法第96条>
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
同第2項 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
<引用終わり>
憲法改正条項の第96条ではなく、憲法擁護義務条項の第99条を持ち出している理由は、社民党他の所謂「護憲派」の過去のインチキスローガンから、だいたい想像がつく。
これを分かり易く「翻訳」すると以下の様になる。
<社民党の言っている事の翻訳>
「安倍首相は「憲法擁護義務」があるのに、その憲法を変えようとしているから「憲法擁護義務」違反だ。」
<翻訳終わり>
この様な意味なので、96条ではなく99条の「憲法擁護義務」を持ち出しているのである。
これは、その昔のインチキ護憲スローガンの1つであった「改憲は憲法違反」と同じバカ話である。
現行憲法には第99条との改憲条項があるのだから、「改憲」が「憲法違反」なる訳がないのである。
そういうバカ話が通用する相手とは、共産党に毒された信者か憲法の中身を語れない知的レベルの人達だけである。普通の人々は、こんな話には騙されないのである。
とは言え、共産党も、つい最近も、この様なバカ話をしているのである。
赤いタヌキこと共産党の小池が「憲法擁護義務違反」の話をしているのである。(*10)
この様な事からは、この社民党議員が言っている「権限なし論」も「憲法擁護義務違反」の話も、共産党からのパクりであると類推される。
どうやら、この社民党議員は、自由党・森裕子と同様に、自分の頭で考え・自分の言葉で表現することが苦手なのであろう。
さて、最後は岡田である。
岡田とは、民主党・フランケン岡田である。
NHKニュースによれば、岡田は衆議院の会派「無所属の会」で代表を務めているそうだ。
知っての通り、昨年10月の総選挙の際に、民主党(当時の党名は民進党)は、党として総選挙を戦わないとの「敵前逃亡」をした。その際に、比例復活当選狙いの「選挙用の政党」を求め、その多くが、当時の、緑のタヌキ・小池百合子新党であった希望の党へと流れた。
希望の党から、「ドサヨク過ぎる連中はダメ」と言われ、希望の党に入党できなかった枝野、菅直人、辻元、蓮舫、陳哲郎、長妻などのアレな人達が急遽作った政党が立憲民主党である。
このゴタゴタの中で、フランケン岡田は無所属で立候補して、選挙区選挙で当選し衆議院議員の地位を確保している。
NHKニュースは、わざわざ無所属・岡田を取り上げ、その発言を「報道」している。
<NHK記事より無SH族・岡田発言を抜粋引用>
・「これから3年間、総理大臣として、国をリードしていくという意気込みが感じられない、薄味の演説だった。目の前のことをいろいろと述べていたが、あまり中身がなかった」
・「議論そのものを否定するつもりはないが、今、9条の改正をやらなければいけない理由はない。単に自衛隊を加えるだけではなく、集団的自衛権の範囲の拡大に直結する話だということを、安倍総理大臣はごまかしており、とても乗れない」
<引用終わり>
↓
上段の所信表明演説全体に対するコメントは実に興味深い。
岡田は「目の前のことをいろいろと述べていたが」、「これから3年間、総理大臣として、国をリードしていくという意気込みが感じられない、」と述べている。
どうやら、岡田は、地球儀を敷衍するビジョンが見えていない様である。
岡田が認識できた話は、その中に登場した個別案件だけなので「目の前のことをいろいろ」などと言っているものと解される。
民主党時代から、岡田の理解力や認知力には疑問を持っていたが、その様な疑問が深まるコメントであると思う。
また、岡田は改憲に関して、案の定の事を言っている。
「議論そのものを否定するつもりはない」などとのエクスキューズを述べて、「今、9条の改正をやらなければいけない理由はない。」などと「改正議論する必要はない」旨を述べているのである。
そして、岡田は、その理解力レベルに応じて「単に自衛隊を加えるだけではなく、集団的自衛権の範囲の拡大に直結する話だということ」などと述べ、混同している事を隠していない。岡田のコメントは、あの民主党政権のなれの果てを象徴する様なコメントである。
以上である。かなり長くなってしまったが、安倍首相の所信表明演説に対する各党のコメントを紹介・解説した。
この様なことしか言えない政党だけしか、野党勢力が存在していない事は、まったくに情けないことである。
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【文末脚注】
(*1):知っての通り、共産党は日本を壊して共産主義化することを目指している政党である。
2018/03/26投稿:
国の形をぶっ壊したい共産党の逆ねじ論法
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-890.html
2018/05/06投稿:
共産党・志位は党綱領に従い。共産主義憲法への改憲を目指す(憲法記念日2018)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-922.html
(*2):共産党のご都合主義。国会開会宣言ボイコット
2016/01/09投稿:
【コラム】共産党は憲法7条を無視してる1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-310.html
2016/01/10投稿:
【コラム】共産党は憲法7条を無視してる2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-311.html
(*3):臨時国会冒頭の安倍首相・所信表明演説
首相官邸 平成30年(2018年)10月24日
見出し:◆第百九十七回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement2/20181024shoshinhyomei.html
(*4):要求していた承認喚問他でも「疑惑が深まった」としか言えなかったではないか。
「疑惑が深まった」とは、単なる感想であり「具体的な違法・違反の証拠はありませんでした」と白状しているのを別の言葉で表現しているに過ぎない。
2018/03/28投稿:
這っても黒豆
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-892.html
2018/03/29投稿:
野党議員の印象操作発言及びそれを拡散する偏向マスコミ
<這っても黒豆2>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-893.html
(*5):共産党及び立憲民主党が言っている事は、国民が改憲の是非を決める国民投票に至る前の段階である「国会での議論」の否定である。これは国民から国民が意思表明する機会を奪う事に他ならず、共産党や立憲民主党の「主張」は、極めて非民主主義的である。
2018/09/23投稿:
「国会で憲法議論などするものか」と相変わらずの野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1020.html
2018/08/06投稿:
2018年通常国会・憲法議論から逃げ回った立憲民主党他野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-993.html
<論考が多数になるので最近のものを2つ提示>
(*6):共産党の本質を分かっている方からは「共産党に議会制民主主義の原則を説いても無駄。奴等は一党独裁で共産党以外の言論を認めていない」とのコメントをいただく事になる。
2018/02/26投稿:
民主主義の敵・それは根拠なき選民意識
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-870.html
(*7):普天間がある宜野湾市の市長選挙、辺野古がある名護市の市長選挙で示された民意は「沖縄の民意」ではないのか?
2018/10/05投稿:
「望ましい選挙結果」の「報道」の仕方(後編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1028.html
2018/02/09投稿:
選挙結果が気に入らない沖タイが民主主義を愚弄している
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-863.html
(*8):ここで使われている「平和憲法」なる「定型句」もインチキ・ゴマカシ・偽りの土俵の部類である。現行憲法の「平和主義」とは、昭和21年当時の占領軍マッカーサーが起草した際に提示された「世界平和を日本から守る」との意味での「平和憲法」である。
一般的にイメージされている平和主義とはまったく異質のものなのである。
2017/05/19投稿:
憲法議論1・前文の「平和主義」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
2017/07/26投稿:
憲法議論9・「憲法9条の精神」とは何か?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-720.html
2015/11/20投稿:
「平和憲法」との偽看板
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
<現行憲法の「平和主義」が出来た経緯>
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
【ご参考】
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
2016/07/31投稿:
(解説編2)資料・マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
(*9):下衆の勘繰りを最初に見たのは、昨年12月17日の枝野の演説である。当時、その下劣な悪魔化手法やストローマン論法を見て、実に枝野らしい卑劣さであるとして、その事を解説した。
2017/12/19投稿:
案の定、改憲阻止に動く立憲・枝野
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-827.html
(*10):赤いタヌキこと共産党の小池が「憲法擁護義務違反」とのバカ話を最近もしているのである。
2018/09/10投稿:
相変わらずの駄弁・共産党小池
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1011.html
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前々回・前編及び前回・中編からの続きである。
前回は与党と野党のうち、維新・希望のコメントを紹介・解説した。今回は、その続きとして特定野党のコメントを取り上げる。
各野党他の反応は、開会同日夕刻のNHKニュース及び、東京新聞の翌日朝刊を、そのソースとしている。これら記事は、前々回・前編の文末脚注に、そのリンク先及び記事を引用してある。
尚、各党の登場順は維新・希望を除きNHKニュースの登場順に準じている。
後編のトップバッターは共産党である。
知っての通り、共産党は日本を壊して共産主義化することを目指している政党である。(*1)
そんな共産党は、第1条、第2条がある現行憲法を「護憲」すると言っているのだから苦笑を禁じ得ないし、それを糊塗する「二段階革命論」なる「理屈」も同様である。
現行憲法7条の規定に基づく天皇陛下の国会の開会宣言に際して、共産党は何十年間も出席をボイコットしていた。ところが、そういう「本音では「護憲」なんかではない」事が行動に表れていることが不都合だった様で、それを糊塗していることも苦笑を禁じ得ないご都合主義である。(*2)
そんな共産党が、安倍首相の所信表明演説(*3)に対して、どの様なコメントをしているのかをNHK記事での共産党発言部分を以下に抜粋引用する。
<NHK記事より共産党発言を抜粋引用>
・「空疎な中に、大変危険な毒が説明なく、ちりばめられている演説だった。森友学園や加計学園の問題など、都合の悪いことには一切触れず、説明もないのは大きな問題だ」
・「事実上、憲法改定の号令をかけるに等しい発言で、立法府に対する非常に重大な干渉であり、介入だ。私たちは『9条の改定は海外での武力行使を無制限にするものだ』と反対を貫いているが、無法なやり方で国会に憲法改定を押しつけるのは論外で言語道断だ」
<引用終わり>
↓
共産党コメントの冒頭は「空疎な中に、大変危険な毒が説明なく、ちりばめられている演説だった。」との漠としたものである。
「何が(What)、何故(Why)どの様に危険なのか」の提示はない。
別に提示していただく必要はない。共産党が言う「危険」とは、我国が不当にも戦後に背負わされたハンディキャップを解消することであり、何時までも劣後国家扱いのままの日本が「安全」との考え方を共産党は続けているので、今回も同様の歪んだ発想での「危険」である事が明らかであるからだ。
ただ、そういう共産党論法を踏まえていないと、あたかも「本当に危険な事」であるかの様に誤解する人も出てくるので注意が必要だ。
何をどの様に注意すれば良いのかを書きたいのだが、共産党・志位は「何が危険なのか」を曖昧にしており「大変危険な毒」の具体的指摘がないので、注意も、共産党の言説レベルの漠然としたものにならざるを得ない。
共産党志位は、具体的箇所を示さないまま、別の具体的な話をしている。
「森友学園や加計学園の問題など、都合の悪いことには一切触れず、説明もないのは大きな問題だ」と、相変わらずの「モリカケ」である。
前回にも指摘した事だが、安倍首相が所信表明演説で提示したのは理念である。「地球儀を敷衍するビジョン」との基本理念に基づきやっていくとの提示なのであり、その中での改憲議論進展方針なのであるが、それに対して共産党が提示しているのは「モリカケ」である。
「モリカケ」に関して言えば、共産党などの特定野党は、いったい何が問題なのかの5W1Hを示さず、要求していた承認喚問他でも「疑惑が深まった」としか言えなかったではないか。「疑惑が深まった」とは、単なる感想であり「具体的な違法・違反の証拠はありませんでした」と白状しているのを別の言葉で表現しているに過ぎない。(*4)
改憲に関して共産党は、枝野と同じ「行政府の長に権限なし論」を述べている。
「事実上、憲法改定の号令をかけるに等しい発言で、立法府に対する非常に重大な干渉であり、介入だ。」「無法なやり方で国会に憲法改定を押しつけるのは論外で言語道断だ」と威勢が良い。
安倍首相も衆議院議員であるのだから、「言ってはいけない」という話にはならないし、行政府と議会の共調を旨とする議員内閣制の建て付けからは、安倍首相が言っている「憲法議論推進方針」の表明は、共産党が言う「干渉」だとか「無法なやり方」には該当しない。
この事は既に枝野のコメントの際に述べており、繰り返さないが、むしろ共産党が国民を蔑ろにしている点を述べたい。
共産党及び立憲民主党が言っている事は、国民が改憲の是非を決める国民投票に至る前の段階である「国会での議論」を否定している事がお分かりだと思う。
しかし、これは国民から、国民が意思表明する機会を奪う事に他ならず、共産党や立憲民主党の「主張」は、極めて非民主主義的ことであることも分かるであろう。
その事は、以前から指摘済だ。(*5)
同様、共産党は相変わらずに「偽りの土俵」を提示している。
安倍首相が言っている9条の改訂は、現実世界とは無間系に法文しか見ない「憲法学者」が言う「自衛隊違憲論」なる浮世離れしたお話が、現実世界の政策に極めて悪い影響を延々と与え続けてきた事を踏まえ、国家の責務である国民の命、平和・安寧の確保を目的に「自衛隊を憲法に明記する」との方針のことである。
憲法研究の考えからは色々と指摘したい事はあるのだが、少なくとも「自衛隊違憲論」なる浮世離れした話が原因で浪費される神学論争をなくす、との方針は納得がいくものである。
そうであるにも関わらず、共産党は、相変わらずに「9条を改訂したら戦争になるぅ~」などとの手垢のついた無意味なスローガンを述べているのである。
「私たち(共産党)は『9条の改定は海外での武力行使を無制限にするものだ』と反対を貫いている」と共産党・志位が言っているが、その様な「懸念」を持つならば、国会で、その様な懸念を払拭する条文案を提示して憲法議論をすれば良いだけである。
それが議会制民主主義の原則である。
この様な当たり前の事を指摘しても、共産党の本質を分かっている方からは「共産党に議会制民主主義の原則を説いても無駄。奴等は一党独裁で共産党以外の言論を認めていない」(*6)とのコメントをいただく事になるのだが、そうであっても、共産党は「護憲」を自称しているのだから、憲法規定である議会制民主主義に反することは矛盾であることの指摘は必要だ。
何故ならば、安倍首相の所信表明演説で言っていることは、国会での憲法議論推進を示すものだからであるからだ。そういう所信表明に対して「議論なんかしないぞ」と言っている共産党が論理的に自家撞着していることを指摘することは、共産党がウソツキであることを示すことになるからだ。
共産党が示す「偽りの土俵」は、これだけではない。
共産党は、我々日本人の命、平和・安寧の確保を目的に行われる改憲議論に対して、あたかも「自衛隊が海外で無制限に武力行使をすることを目的に改憲する」が如きの話のすり替えをしている。
このすり替え論法も、実は数十年にわたり常用されてきた詐欺話である。
共産党の言説を取り上げると、その最初から最後まで欺瞞に満ちているので、その指摘が長くなってしまうのだが、時間の関係もあるので次に進む。
NHKニュースで次に登場するのは維新だが、維新は前々回・前編で先に取り上げているので、その次の自由党のコメントを紹介する。
自由党とは、小沢一郎党の現在の党名であるが、コメントしているのは同党の森裕子幹事長である。
<NHK記事より自由党発言を抜粋引用>
・「うそで塗り固められていると思った。先の沖縄県知事選挙で県民の民意が示されたが、安倍総理大臣は『民意に寄り添う』と言いながら、名護市辺野古の埋め立て承認の撤回の撤回という、問答無用の対応を行っており、言っていることとやっていることが全く違う」
・「国民は平和憲法を変えることを望んでいないし、きょうの演説でも、何を、どのように変えるのか、具体的な話はなかった。『歴史に名を残したい』という安倍総理大臣の私利私欲しか感じられない」
<引用終わり>
↓
上段の所信表明演説全体に関してのコメントで、自由党・森は「沖縄の民意」に反しているのに「民意に寄り添う」と言っているので「塗り固められている」とコメントしている。さすがは森裕子。小沢流の「物事を単純化して愚民を騙せ」を実践していると「思った。」
「沖縄の民意」を先の沖縄県知事選挙「だけ」に単純化している。
辺野古への移設は、知っての通り「世界一危険な普天間」の廃止を実現する為のものであるのだが、先の沖縄県知事選では「辺野古移設反対」だけが言われていた。
「沖縄の民意」は県知事選挙だけで表明されるものではない。普天間がある宜野湾市の市長選挙、辺野古がある名護市の市長選挙で示された民意も「沖縄の民意」である。(*7)宜野湾・名護両市長選では、ともにガチガチの反対派は落選している。
自由党・森裕子にしてみれば、同じ自由党の衆議院議員だった玉城デニーが知事になったのだから、沖縄知事選の話をしたかったのであろうが、「他の沖縄の民意」を無視していると「思った。」
改憲部分に関しても、相変わらずであり、上記の「民意」の話と矛盾することを自由党・森は言っている。
「国民は平和憲法を変えることを望んでいない」と「国民の意見」を都合よく利用している。実際の「国民の意見」が示されるのは、改憲是非の国民投票に於いてなされるものであり、自由党・森裕子の頭の中にある「国民の意見」と現実の「国民の意見」が合致しているものではない。
そうであるにも関わらず「国民は平和憲法を変えることを望んでいない」との決め付けを述べているのである。
同様、ここで使われている「平和憲法」なる「定型句」もインチキ・ゴマカシ・偽りの土俵の部類である。現行憲法の「平和主義」とは、昭和21年当時の占領軍マッカーサーが起草した際に提示された「世界平和を日本から守る」との意味での「平和憲法」である。
この事は、既に幾度も述べ論証済なので繰り返さないが、「平和憲法」とは、そういうものであり、一般的にイメージされている平和主義とはまったく異質のものなのである。(*8)
その上で森は下衆の勘繰りを述べている。
「『歴史に名を残したい』という安倍総理大臣の私利私欲しか感じられない」などと言うのは、下衆の勘繰り以外の何物でもない。
こんなお下劣な事を自由党・森裕子は言っているのだが、これは森裕子のオリジナルではなくパクリである。こんなお下劣な話をパクってしまう森裕子の感性に疑問を感じる。
当方が、この下衆の勘繰りを最初に見たのは、昨年12月17日の枝野の演説である。
当時、その下劣な悪魔化手法やストローマン論法を見て、実に枝野らしい卑劣さであるとして、その事を解説した(*9)ので記憶している。
NHKニュースからは、自由党の森裕子という人物は、多分、自分の頭で考え・自分の言葉で表現することが苦手なのだろうと「思った」次第である。
NHKニュースで次に登場するのは希望・松沢であるが、これも維新と同様、前々回・前編で先に取り上げているので、その次の社民党のコメントを紹介する。
社民党と言えば、あの福嶋瑞穂が毎回コメント者として登場していたのだが、今回は別人である。NHKニュースでは「社民党の吉川幹事長」となっているが、この人物のことを知らない。調べてみたら、沖縄・九州地区のブロック比例区でブービーの復活当選をした議員であった。
福嶋瑞穂とは違う人物なので、何か目新しい事を言っているのかというと、そうではなく、同じ詭弁者であった。
<NHK記事より社民党発言を抜粋引用>
・「うそと、でたらめで塗り固められ、ことばだけで取り繕おうとする、誠実さのかけらもない中身だ。原敬のことばを引用していたが、『180度、違うことをやっているのが安倍政権だ』と言わざるをえない」
・「総理大臣を含め、憲法尊重擁護の義務が課せられているが、全く無視した、行政の長として、あるまじき発言だ。『制定から70年以上たった』など、論理的につながりのないことばを並べ、憲法を変えることを正当化しようという姿勢は断じて容認できない」
<引用終わり>
↓
上段の所信表明演説全体に関してのコメントで、この社民党議員は、安倍首相が原敬の言葉を引用したことに難癖をつけている。それだけで、そこには「何故180度違うのか(Why)」の説明の欠片も、ヒントもなく、いったい何がどの様に「180度違っている」のかが全然分からないコメントになっているのである。
これでは単なる一般人個人の感想であり、政党・議員としてのコメントとしては失格である。
社民党は政党要件を満足させない程度の議員数しかいない泡沫集団に成り下がっているので、あまり細かく解説しても仕方がないのだが、下段の「憲法擁護義務」にあたかも反している様な虚偽に関しては、少々述べておく必要があると思う。
改憲に関して社民党は、立憲・枝野や共産党・志位と同様の「行政府の長に権限なし論」を述べている。どうやら社民党は、それをパクった様であるが、「権限なし論」については、そんな事はない旨の説明を既にしてあるので繰り返さない。
注目したいのは、社民党は、その中で「憲法擁護義務」に言及している点である。
社民党の、その部分の発言は、「総理大臣を含め、憲法尊重擁護の義務が課せられているが、全く無視した、行政の長として、あるまじき発言だ。」である。
ここで言う「「憲法擁護義務」とは、直接的には現行憲法第99条のことである。
<現行憲法第99条>
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
<引用終わり>
この社民党議員は、何に対して「憲法尊重擁護の義務を全く無視している」と言っているのであろうか?
「行政府の長に権限なし論」ならば、第99条ではなく、第96条の条文「国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。」を引用すべきである。
<現行憲法第96条>
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
同第2項 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
<引用終わり>
憲法改正条項の第96条ではなく、憲法擁護義務条項の第99条を持ち出している理由は、社民党他の所謂「護憲派」の過去のインチキスローガンから、だいたい想像がつく。
これを分かり易く「翻訳」すると以下の様になる。
<社民党の言っている事の翻訳>
「安倍首相は「憲法擁護義務」があるのに、その憲法を変えようとしているから「憲法擁護義務」違反だ。」
<翻訳終わり>
この様な意味なので、96条ではなく99条の「憲法擁護義務」を持ち出しているのである。
これは、その昔のインチキ護憲スローガンの1つであった「改憲は憲法違反」と同じバカ話である。
現行憲法には第99条との改憲条項があるのだから、「改憲」が「憲法違反」なる訳がないのである。
そういうバカ話が通用する相手とは、共産党に毒された信者か憲法の中身を語れない知的レベルの人達だけである。普通の人々は、こんな話には騙されないのである。
とは言え、共産党も、つい最近も、この様なバカ話をしているのである。
赤いタヌキこと共産党の小池が「憲法擁護義務違反」の話をしているのである。(*10)
この様な事からは、この社民党議員が言っている「権限なし論」も「憲法擁護義務違反」の話も、共産党からのパクりであると類推される。
どうやら、この社民党議員は、自由党・森裕子と同様に、自分の頭で考え・自分の言葉で表現することが苦手なのであろう。
さて、最後は岡田である。
岡田とは、民主党・フランケン岡田である。
NHKニュースによれば、岡田は衆議院の会派「無所属の会」で代表を務めているそうだ。
知っての通り、昨年10月の総選挙の際に、民主党(当時の党名は民進党)は、党として総選挙を戦わないとの「敵前逃亡」をした。その際に、比例復活当選狙いの「選挙用の政党」を求め、その多くが、当時の、緑のタヌキ・小池百合子新党であった希望の党へと流れた。
希望の党から、「ドサヨク過ぎる連中はダメ」と言われ、希望の党に入党できなかった枝野、菅直人、辻元、蓮舫、陳哲郎、長妻などのアレな人達が急遽作った政党が立憲民主党である。
このゴタゴタの中で、フランケン岡田は無所属で立候補して、選挙区選挙で当選し衆議院議員の地位を確保している。
NHKニュースは、わざわざ無所属・岡田を取り上げ、その発言を「報道」している。
<NHK記事より無SH族・岡田発言を抜粋引用>
・「これから3年間、総理大臣として、国をリードしていくという意気込みが感じられない、薄味の演説だった。目の前のことをいろいろと述べていたが、あまり中身がなかった」
・「議論そのものを否定するつもりはないが、今、9条の改正をやらなければいけない理由はない。単に自衛隊を加えるだけではなく、集団的自衛権の範囲の拡大に直結する話だということを、安倍総理大臣はごまかしており、とても乗れない」
<引用終わり>
↓
上段の所信表明演説全体に対するコメントは実に興味深い。
岡田は「目の前のことをいろいろと述べていたが」、「これから3年間、総理大臣として、国をリードしていくという意気込みが感じられない、」と述べている。
どうやら、岡田は、地球儀を敷衍するビジョンが見えていない様である。
岡田が認識できた話は、その中に登場した個別案件だけなので「目の前のことをいろいろ」などと言っているものと解される。
民主党時代から、岡田の理解力や認知力には疑問を持っていたが、その様な疑問が深まるコメントであると思う。
また、岡田は改憲に関して、案の定の事を言っている。
「議論そのものを否定するつもりはない」などとのエクスキューズを述べて、「今、9条の改正をやらなければいけない理由はない。」などと「改正議論する必要はない」旨を述べているのである。
そして、岡田は、その理解力レベルに応じて「単に自衛隊を加えるだけではなく、集団的自衛権の範囲の拡大に直結する話だということ」などと述べ、混同している事を隠していない。岡田のコメントは、あの民主党政権のなれの果てを象徴する様なコメントである。
以上である。かなり長くなってしまったが、安倍首相の所信表明演説に対する各党のコメントを紹介・解説した。
この様なことしか言えない政党だけしか、野党勢力が存在していない事は、まったくに情けないことである。
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【文末脚注】
(*1):知っての通り、共産党は日本を壊して共産主義化することを目指している政党である。
2018/03/26投稿:
国の形をぶっ壊したい共産党の逆ねじ論法
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-890.html
2018/05/06投稿:
共産党・志位は党綱領に従い。共産主義憲法への改憲を目指す(憲法記念日2018)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-922.html
(*2):共産党のご都合主義。国会開会宣言ボイコット
2016/01/09投稿:
【コラム】共産党は憲法7条を無視してる1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-310.html
2016/01/10投稿:
【コラム】共産党は憲法7条を無視してる2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-311.html
(*3):臨時国会冒頭の安倍首相・所信表明演説
首相官邸 平成30年(2018年)10月24日
見出し:◆第百九十七回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement2/20181024shoshinhyomei.html
(*4):要求していた承認喚問他でも「疑惑が深まった」としか言えなかったではないか。
「疑惑が深まった」とは、単なる感想であり「具体的な違法・違反の証拠はありませんでした」と白状しているのを別の言葉で表現しているに過ぎない。
2018/03/28投稿:
這っても黒豆
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-892.html
2018/03/29投稿:
野党議員の印象操作発言及びそれを拡散する偏向マスコミ
<這っても黒豆2>
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-893.html
(*5):共産党及び立憲民主党が言っている事は、国民が改憲の是非を決める国民投票に至る前の段階である「国会での議論」の否定である。これは国民から国民が意思表明する機会を奪う事に他ならず、共産党や立憲民主党の「主張」は、極めて非民主主義的である。
2018/09/23投稿:
「国会で憲法議論などするものか」と相変わらずの野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1020.html
2018/08/06投稿:
2018年通常国会・憲法議論から逃げ回った立憲民主党他野党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-993.html
<論考が多数になるので最近のものを2つ提示>
(*6):共産党の本質を分かっている方からは「共産党に議会制民主主義の原則を説いても無駄。奴等は一党独裁で共産党以外の言論を認めていない」とのコメントをいただく事になる。
2018/02/26投稿:
民主主義の敵・それは根拠なき選民意識
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-870.html
(*7):普天間がある宜野湾市の市長選挙、辺野古がある名護市の市長選挙で示された民意は「沖縄の民意」ではないのか?
2018/10/05投稿:
「望ましい選挙結果」の「報道」の仕方(後編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1028.html
2018/02/09投稿:
選挙結果が気に入らない沖タイが民主主義を愚弄している
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-863.html
(*8):ここで使われている「平和憲法」なる「定型句」もインチキ・ゴマカシ・偽りの土俵の部類である。現行憲法の「平和主義」とは、昭和21年当時の占領軍マッカーサーが起草した際に提示された「世界平和を日本から守る」との意味での「平和憲法」である。
一般的にイメージされている平和主義とはまったく異質のものなのである。
2017/05/19投稿:
憲法議論1・前文の「平和主義」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
2017/07/26投稿:
憲法議論9・「憲法9条の精神」とは何か?
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-720.html
2015/11/20投稿:
「平和憲法」との偽看板
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
<現行憲法の「平和主義」が出来た経緯>
2017/05/20投稿:
(資料編)憲法前文の登場・9条の登場と変遷
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-674.html
【ご参考】
2016/07/29投稿:
(資料編)マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
2016/07/31投稿:
(解説編2)資料・マッカーサー3原則
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-469.html
(*9):下衆の勘繰りを最初に見たのは、昨年12月17日の枝野の演説である。当時、その下劣な悪魔化手法やストローマン論法を見て、実に枝野らしい卑劣さであるとして、その事を解説した。
2017/12/19投稿:
案の定、改憲阻止に動く立憲・枝野
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-827.html
(*10):赤いタヌキこと共産党の小池が「憲法擁護義務違反」とのバカ話を最近もしているのである。
2018/09/10投稿:
相変わらずの駄弁・共産党小池
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1011.html
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