続・2018臨時国会・所信表明演説(各野党他の反応(前編))
- 2018/10/26
- 22:38
続・2018臨時国会・所信表明演説(各野党他の反応(前編))

副題:臨時国会冒頭の安倍首相所信表明演説に対する野党他の反応は、一言で言えば「相変わらず」である。
臨時国会が10月24日に召集・開会された。
正式名は「第197回国会(臨時会)」で、その会期は12月10日までの48日間だそうだ。
その冒頭、総理の所信表明演説があり、前回は、その内容の論考をしたのだが、今回は、その所詮表明演説に対する各野党他の反応が題材だ。
各野党他の反応は、開会同日夕刻のNHKニュース(*1)及び、東京新聞の翌日朝刊(*2)を、そのソースとしている。
NHKニュースは、ご丁寧にも、自公連立政権与党から何人かピックアップし、また各野党からは、その代表または、それに準じる議員から、所信表明演説に対するコメントと「憲法改正」に焦点を絞った回答を得て、それを報じている。
先ずは、その全体概要を紹介する。
紹介の方式は、コメント者毎に付されている小見出しをNHKニュース抜粋して、それを並べるものである。尚、記載の順番は同ニュースの記載順のままである。
<NHKニュースの小見出しを抜粋>
○与党側・
・二階幹事長「気迫みなぎっていた」
・岸田政調会長「車の両輪 役割果たす」
・石破元幹事長「安全で無難な演説」
・公明 山口代表「緊張感持った政権運営の姿勢」
○野党側
・立民 枝野代表「美辞麗句だけで中身なし」
・国民 玉木代表「心に残るところなかった」
・共産 志位委員長「森友・加計に説明なく問題」
・維新 馬場幹事長「常識打ち破るは全く同感」
・自由 森幹事長「うそで塗り固めた演説」
・希望 松沢代表「憲法・拉致への姿勢高く評価」
・社民 吉川幹事長「誠実さのかけらもない」
・無所属の会 岡田代表「薄味で中身のない演説」
<抜粋引用終わり>
野党側のうち、所信表明演説をまともに評価しているのは、維新と希望の2党だけである。それ以外の野党のコメントは、相変わらずのボロクソコメントである。
所信表明演説の内容が、ボロクソに言われても仕方がない様なダメなものであるのならば、ボロクソコメントになる事はあり得るのだが、前回紹介した演説内容に対してのコメントとして、この様なボロクソコメントとなるのは、要するに、各野党のポジショントークであることが分かる。
是々非々の立場ならば、維新や希望の様なコメントになるはずなのに、それ以外の各野党のコメントが、その様になっていないのは、そういうことである。
上記した各小見出しのうち、「小見出しだけで苦笑してしまう」のは、共産党である。
共産党は「森友・加計に説明なく問題」なのだそうだ(笑)。
これは、所信表明で提示された未来志向に対しての否定であり、改憲議論進展方針に対する拒否である。そういう議論を国会でさせない為に、相変わらずに「モリカケ」で審議時間を浪費させるとの宣言である。
実に共産党らしい唯我独尊である。
全体的な概要としては、こんなものだと思う。
次は、各議員個別のコメントを見ていきたい。
記事に登場する議員のうち、与党側の自民党からは、自民党幹事長の二階、同政調会長の岸田と、何故か「「元」幹事長」との肩書きで石破の3人が選ばれている。
与党自民党の党三役である幹事長、政調会長が選ばれるのは、納得性があるのだが、党三役のもう一人である総務会長ではなく、党三役ではない石破がコメント者として選ばれていることには違和感を持つ。
この手の小細工は、偏向マスコミの常套手段である。
二階と岸田の両名とも、所信表明演説のうち、政権運営部分に関しては、与党の立場から積極的に推進していく旨を述べている。これは与党としてのポジショントークに該当するものであろうが、妥当な演説内容に妥当だと述べることは当たり前でもあり、そのトーンからは、自民党内での政策の一致が伺われる。
一方、改憲に関して両名は、その立場の違いであろうか、トーンが違っている。
二階と岸田は、所信表明演説で示された改憲議論進展方針に対しては、ともに、その必要性を肯定している。
その上で、幹事長の二階は、党の幹事長の役割に忠実に、連立与党を組む公明党との関係を踏まえ、国民議論の必要性を、そのスピード感が、早すぎて(国民が)付いていけないという事態は好ましくない旨をコメントしている。二階は「国民が」とは明言していない。文脈上で括弧付きで表示したものであるが、実際のところは、この「国民」とは「公明党を含む国民」であると解するのが正解であろう。
一方、岸田は、二階と同様の事を言っているのだが、そのトーンは二階よりも弱い。
これは、二階と岸田の「将来」についての差異によるものだと思われる。
岸田は、安倍総裁の任期が終了する3年後に、自民党総裁選に立候補する可能性が極めて高い。一方、二階は違う。
多分、この差がトーンの差に出ていると思われる。
改憲に関しては、現行憲法の維持・残置による日本弱体化状態維持を「牙城」とする特定野党及び偏向マスコミ等の所謂「護憲派」勢力が、総力を挙げて阻止に動くものと想定されるので、「将来」を考えている岸田としては「火中の栗をわざわざ拾う」ことを避けたものと推察される。
とは言え、この様な非明示的なトーンの話は、受け取る側の感性により印象が変わるので、この様な見方は、あくまでも個人の主観だと考えた方が良い話である。
ところが「もう1人の自民党」である石破は、明示的に安倍首相の改憲議論進展方針に対して否定的である。
NHK記事での石破の発言部分を以下に抜粋引用する。
<NHK記事より石破発言を抜粋引用>
・「安全で無難な演説だった」
・「安倍総理大臣は、憲法について、『具体的な改正案を示す』と言っていたが、これまで言われてきた『イメージ案』や『たたき台』とは、かい離がある気がする。自民党の案だとすれば、党の正式な手続きを必要とするのは言うまでもない。プロセスをすべて飛ばすのは、かなり危険だ」
<引用終わり>
所信表明演説全体に対しての石破のコメント「安全で無難な演説だった」は、その文面だけでは、否定的なのか肯定的なのか分からない表現である。それこそ安全で無難なコメントである(笑)。それ自体は、二階や岸田と大同小異なので、まぁ良いであろう。
一方、改憲議論進展方針に対して石破は「党内手続き論」とのテクニカル話を持ち出して否定的なコメントをしている。
これは、一言で言えば、「本質論を避けて批判する際の常套的論法」である。
本質論を避ける事は「安全で無難」であることから、この論法は官僚様が常用するもので、それに倣い組織内議論でもしばしば登場する。
そういうかなり卑怯な論法を石破は使っているのである。
石破は、この様な「党内手続き論」を言っているのだが、自民党内の憲法改正推進本部での会合等で「手続き」を経ているはずである。
その事は以前の投稿「自民党憲法改正推進本部・新9条案絞り込み」(*3)にて書いてあり、細田本部長が最終手続きを進めているので、石破の認識は違うのではないかと思われる。
多分、「石破の中では」2012年に発表した「自民党憲法改正草案」のようなものがあり、それに対する「党内手続き」が必要だ、とのイメージがあるのであろう。
しかし、それこそ、それは今般の国会に提示する前にやるべき手続きであり、現時点で手続きが終わっていない事を以て批判する様な話ではない。
石破の言っている事は、ステーキがお客に出される前のキッチン内の段階で、焼けてない!盛り付けられてない!と騒ぐに等しい。既にステーキがニューヨークカットのサーロインであり、それをミディアムレアで客に提供する予定であることが公表され、その段階までの内部手続きは済んでいる状態なのである。
そういう段階での石破の批判内容は的外れと言って良い。
因みに、ステーキの付け合せは、ヨーロッパスタイルなら大量の鞘インゲン、アメリカンスタイルなら大量のマッシュポテトと飴色にソテーしたオニオンにしていただきたい。
コスパの良いステーキで良くあるフライドポテトとコーンは好みではない。
閑話休題
次は、連立与党のカタワレ公明党である。公明党の 山口代表は、所信表明演説に対しては、「補正予算案の早期成立を目指し、災害からの復旧・復興に取り組むことを力強く述べるとともに、日中関係のレベルアップを目指す意欲も表れていた。緊張感を持った政権運営を心がける姿勢も示していて、こうした政治姿勢は、今後も保つべき重要な柱だと同感した」と、与党側としての責任もあり、概ね肯定的であった。
一方、憲法改正については、「自民党総裁の立場で抑制的に言及していたように思う。国会が議論の土俵であるという原則を踏まえ、現場でよく議論を重ねてもらいたい」と二階・岸田と同様の「議論を」との話をしており、改憲推進・改憲反対との明示的な立場を表明していない。
NHKニュースの「登場順」の通りにしているので、「二階・岸田と同じ」になってしまうのだが、実際は、「公明党の言っていること」を「二階・岸田が述べている」ものであると解するのが正しい。
この様に考えるのは、自民党は、既に、党内組織の憲法改正推進本部の会合で改憲推進を方針決定しており、その改憲案の議論を進めているのだが、その一方で公明党がまともな憲法議論をしているとの形跡はなく、相変わらず従前の「加憲論」のままだと見受けられるからである。
次に野党側である。
ここでは、NHKニュースでの登場順から離れ、まともなコメントを述べている維新・希望を先に取り上げる。
是々非々であれば、妥当な演説内容に対しては妥当である旨をコメントする事になると考えている。
維新・希望は、先述した様に、「常識打ち破るは全く同感(維新)」、「憲法・拉致への姿勢高く評価(希望)」であり、是々非々姿勢でのコメントであり、ポジショントークをしていないと解されるので、ボロクソコメントをしている特定野党と分けて論じるものである。
NHK記事での維新の発言部分を以下に抜粋引用する。
<NHK記事より維新発言を抜粋引用>
・「『これまでの常識を打ち破らなければならない』というのは全く同感だ。国民を守り、経済の活力をつけていくことを考えた場合、常識を度外視して、前例や慣例を無視した形での新しい政策が必要だ」
・「安倍総理大臣が言っていた憲法審査会での具体的な議論を一日も早く始めていくことが肝要だと思うので、積極的に推進する側として、やっていきたい」
<引用終わり>
「常識を度外視して」、「前例や慣例を無視した形での新しい政策」との表現では、諺の「非学者論に負けず」そのままである。実際、維新には、そういう傾向があるので、そういう意味から「相変わらずだなぁ」と感じるものである。
ここで維新が言っている事は、安倍首相の所信表明演説の冒頭部分で述べた本庶氏のノーベル医学賞受賞研究のことである。
本庶氏の受賞時のメッセージ(*4)とは「自分の頭で考える」「自分で確認した事をベースに考えろ」であり、従前から続く固定観念、根拠を確認していない「定説」を無批判に踏襲していてはまともな成果・結論には至らないものだとの話である。
安倍首相は、本庶氏の研究姿勢に高い敬意を払い、政治家も、固定観念や根拠を確認していない「定説」を無批判に踏襲していてはダメだ、本庶氏が指摘していた様に、そういう呪縛にとらわれないで物事を考えていこう、との未来志向を提示している。
維新は、それに「同感」だと言っており、また「国民を守り、経済の活力をつけていくことを考えた場合」との政治家としての原則を述べており、それはとても良いのだが、残念ながら「常識を度外視して」、「前例や慣例を無視した形での新しい政策」との表現で、台無し状態になってしまうのである。
一方、希望は代表の松沢がコメントしている。
松沢は石原が都知事を辞めるとの話に乗って、神奈川県知事を辞したのだが、石原の変心で結局は都知事になれなかったとのオマヌケな前歴がある。
とは言え、現神奈川県知事の黒岩に比べれば、全然良い。「黒岩と比べるな」という話であるが、その松沢は、以下の様に、是々非々姿勢でコメントしている。
<NHK記事より希望・松沢発言を抜粋引用>
・「憲法改正の具体的な議論に入り、拉致問題に全身全霊で取り組むとした点は高く評価する。しかし『社会保障の抜本改革を3年でやる』と言いながら、具体的な説明もなく、消費税増税について力強い説明がなかったのは評価できない」
・「安倍総理大臣や自民党のために憲法改正をやるのではなく、国民のためにやるという立場で積極的に議論に関わっていきたい。2つの条文案を準備しているので憲法審査会で全政党に議論してほしい」
<引用終わり>
希望・松沢が言っていることは3点。
「改憲議論進展方針」に賛成していること、「拉致問題解決姿勢」を評価、「社会保障の抜本改革方針」が具体的ではない、の3点だ・
「社会保障の抜本改革」の話の中に「消費税」の話が出てくるのは、民主党・野田政権が法制化した消費税増税法(*5)の建て付けが、①消費税率5%を2段階で10%に倍増するというものと、②増税による税収は社会保障費用に充当するとの「増税と社会保障」をワンセットにするとの財務官僚の悪知恵で出来ているからである。
希望・松沢のコメントは、野党代表としては「妥当なコメント」の範疇であろう。
とは言え、ある意味、当たり前である。
国会で国会議員が憲法議論をするのは当たり前である。
憲法条文には、改憲は国会が発議するとあり、国会で発議の是非を決議する旨が書かれている。これは、国会で国会議員が憲法議論をすることが所与であり前提であるからこその条文で国会で国会議員が憲法議論をするのは当たり前でなのある。
そういう当たり前を希望・松沢は「憲法改正の具体的な議論に入り・・・高く評価」、「国民のためにやるという立場で積極的に議論に関わっていきたい」、「2つの条文案を準備しているので憲法審査会で全政党に議論してほしい」とコメントしている訳だ。
松沢は神奈川県知事時代に、当方にとって困る条例を制定したので、個人的には「なんだ松沢は!」との思いがあるが、そういう感情ではなく、当たり前のことを当たり前にコメントしている松沢は肯定的に評価したいと考えている。
尚、「個人的に困る条例」とは、神奈川県の飲食店等での禁煙条例である。
緑のタヌキが2020年東京五輪にあわせて制定した東京都禁煙条例の先立つこと約10年、松沢は神奈川県条例として制定したのである。お蔭様で、当方が外食する機会は大幅に減り、たまに飲食店に行く場合は多摩川を越える機会が大きく増えてしまったのである。
閑話休題
そういう話ではなく、松沢が「当たり前のことを言っているだけ」で評価が良くなってしまう理由を述べたい。
それは、この後に登場する立憲民主党や共産党の様な、自称「護憲派」の特定野党連中が、議会制民主主義原則などまるっきり無視して、改憲阻止との彼等の結論を「憲法議論をしない」ことで達成しようとしているからである。(*6)
憲法議論から逃げ、議論の場では寝転がる。
また、あたかも憲法議論のふりをしながら、神学論争に持ち込み、「議論」だけを長引かせ「議論が足りない」と騒ぐ。
そういう愚劣な戦術を常用し、議論を通じての国民の付託に答えるとの議会制民主主義制度を積極的に毀損しているからである。
そういう連中に比べれば、当たり前のことをしている松沢の評価は相対的に高くなってしまうのである。要するに、基準・レベルが低すぎるという話なのだが、それが現実なのだから仕方がない。
長くなったので、これら特定野党に関しては次回とするが、最後に、議会制民主主義の要諦を述べておきたい。
【あなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る】
民主主義の原則をネジ曲げているのはむしろ特定野党側なのである。(*7)
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【文末脚注】
(*1)NHKニュース
NHK NEWS WEB 2018年10月24日 17時27分
見出し:◆安倍首相所信表明演説 与野党の反応
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181024/k10011684131000.html
記事:○安倍総理大臣の所信表明演説について、与野党の反応です。
○二階幹事長「気迫みなぎっていた」
・自民党の二階幹事長は記者団に対し、「安倍総理大臣の新たな3年間のスタートにふさわしい演説だった。国づくりへの意欲や、やる気に満ちたもので、これから大いに頑張っていこうという気迫がみなぎっていたことを高く評価したい」と述べました。
・また、二階氏は憲法改正について「安倍総理大臣も大いに意欲を持っているし、チャンス到来と思っているのでしっかりやっていきたい。ただ、だからと言って、何でも急げばいいというものではない。国民が『早すぎて、ついていけない』ということではダメで、国民に理解してもらいながら、対応していきたい」と述べました。
○岸田政調会長「車の両輪 役割果たす」
・自民党の岸田政務調査会長は、記者会見で「災害からの復旧・復興や、外国人材の受け入れなど重要な課題を力強く進めたいという安倍総理大臣の気力や決意を感じる演説だった。党としても政府と課題を共有し、車の両輪としてしっかり役割を果たしていきたい」と述べました。
・また、憲法改正について、「憲法は時代の変化に応じて見直す努力をしなければならないが、幅広い国民の理解を得ながら議論を進めることが重要だ。安倍総理大臣も、そうした思いを述べたのだと思う」と述べました。
○石破元幹事長「安全で無難な演説」
・自民党の石破元幹事長は、記者団に対し「安全で無難な演説だった」と述べました。そのうえで「安倍総理大臣は、憲法について、『具体的な改正案を示す』と言っていたが、これまで言われてきた『イメージ案』や『たたき台』とは、かい離がある気がする。自民党の案だとすれば、党の正式な手続きを必要とするのは言うまでもない。プロセスをすべて飛ばすのは、かなり危険だ」と述べました。
○公明 山口代表「緊張感持った政権運営の姿勢」
・公明党の山口代表は、記者団に対し「補正予算案の早期成立を目指し、災害からの復旧・復興に取り組むことを力強く述べるとともに、日中関係のレベルアップを目指す意欲も表れていた。緊張感を持った政権運営を心がける姿勢も示していて、こうした政治姿勢は、今後も保つべき重要な柱だと同感した」と述べました。
・そのうえで憲法改正について「自民党総裁の立場で抑制的に言及していたように思う。国会が議論の土俵であるという原則を踏まえ、現場でよく議論を重ねてもらいたい」と述べました。
○立民 枝野代表「美辞麗句だけで中身なし」
・立憲民主党の枝野代表は、記者団に対し「青年の主張ならば立派だが、美辞麗句だけを並べて全く中身が伴っていない。『辺野古基地』や消費税、公文書の改ざんの問題をどうするのかなど、国民から問われていることは、全く何も話していない。光の部分だけ強調するのは政治の責任放棄だ」と述べました。
・また枝野氏は、憲法改正をめぐって「総理大臣は憲法の改定に権限を持っておらず、意味のない妄言だ。少なくとも上から目線で言われるような話ではなく、第1次安倍内閣以来、国会での建設的な議論を常に壊してきたのは安倍晋三氏だ」と述べました。
○国民 玉木代表「心に残るところなかった」
・国民民主党の玉木代表は、記者会見で「あまり心に残るところがなく、同じテープをもう一回、聴いているような感じがした。外交も、いつも気合いだけという感じがする。特に拉致問題は、具体的な道筋が見えないので、国会でただしていきたい」と述べました。
・また玉木氏は憲法改正をめぐり、「そもそも認識が間違っている。権力を縛るのが憲法の基本的な理念だが、『権力者が描きたい夢を書き込むのが憲法だ』というのが、安倍総理大臣の憲法観だということがよくわかり、なかなか折り合いはつかないと思った。安倍総理大臣が言う9条改憲案は反対だ」と述べました。
○共産 志位委員長「森友・加計に説明なく問題」
・共産党の志位委員長は、記者会見で「空疎な中に、大変危険な毒が説明なく、ちりばめられている演説だった。森友学園や加計学園の問題など、都合の悪いことには一切触れず、説明もないのは大きな問題だ」と述べました。
・また、志位氏は憲法改正をめぐって「事実上、憲法改定の号令をかけるに等しい発言で、立法府に対する非常に重大な干渉であり、介入だ。私たちは『9条の改定は海外での武力行使を無制限にするものだ』と反対を貫いているが、無法なやり方で国会に憲法改定を押しつけるのは論外で言語道断だ」と述べました。
○維新 馬場幹事長「常識打ち破るは全く同感」
・日本維新の会の馬場幹事長は、記者会見で「『これまでの常識を打ち破らなければならない』というのは全く同感だ。国民を守り、経済の活力をつけていくことを考えた場合、常識を度外視して、前例や慣例を無視した形での新しい政策が必要だ」と述べました。
・また、馬場氏は憲法改正をめぐって「安倍総理大臣が言っていた憲法審査会での具体的な議論を一日も早く始めていくことが肝要だと思うので、積極的に推進する側として、やっていきたい」と述べました。
○自由 森幹事長「うそで塗り固めた演説」
・自由党の森幹事長は、記者団に対し「うそで塗り固められていると思った。先の沖縄県知事選挙で県民の民意が示されたが、安倍総理大臣は『民意に寄り添う』と言いながら、名護市辺野古の埋め立て承認の撤回の撤回という、問答無用の対応を行っており、言っていることとやっていることが全く違う」と述べました。
・また、森氏は、憲法改正をめぐって「国民は平和憲法を変えることを望んでいないし、きょうの演説でも、何を、どのように変えるのか、具体的な話はなかった。『歴史に名を残したい』という安倍総理大臣の私利私欲しか感じられない」と述べました。
○希望 松沢代表「憲法・拉致への姿勢高く評価」
・希望の党の松沢代表は、記者団に対し「憲法改正の具体的な議論に入り、拉致問題に全身全霊で取り組むとした点は高く評価する。しかし『社会保障の抜本改革を3年でやる』と言いながら、具体的な説明もなく、消費税増税について力強い説明がなかったのは評価できない」と述べました。
・また、松沢氏は、憲法改正をめぐって「安倍総理大臣や自民党のために憲法改正をやるのではなく、国民のためにやるという立場で積極的に議論に関わっていきたい。2つの条文案を準備しているので憲法審査会で全政党に議論してほしい」と述べました。
○社民 吉川幹事長「誠実さのかけらもない」
・社民党の吉川幹事長は、記者会見で「うそと、でたらめで塗り固められ、ことばだけで取り繕おうとする、誠実さのかけらもない中身だ。原敬のことばを引用していたが、『180度、違うことをやっているのが安倍政権だ』と言わざるをえない」と述べました。
・また、吉川氏は、憲法改正をめぐって「総理大臣を含め、憲法尊重擁護の義務が課せられているが、全く無視した、行政の長として、あるまじき発言だ。『制定から70年以上たった』など、論理的につながりのないことばを並べ、憲法を変えることを正当化しようという姿勢は断じて容認できない」と述べました。
○無所属の会 岡田代表「薄味で中身のない演説」
・衆議院の会派「無所属の会」の岡田代表は、記者団に対し「これから3年間、総理大臣として、国をリードしていくという意気込みが感じられない、薄味の演説だった。目の前のことをいろいろと述べていたが、あまり中身がなかった」と述べました。
・また、岡田氏は、憲法改正をめぐって、「議論そのものを否定するつもりはないが、今、9条の改正をやらなければいけない理由はない。単に自衛隊を加えるだけではなく、集団的自衛権の範囲の拡大に直結する話だということを、安倍総理大臣はごまかしており、とても乗れない」と述べました。
<引用終わり>
(*2):東京新聞ニュース
東京新聞TOKYO Web 2018年10月25日 朝刊
見出し:◆首相所信、改憲意欲強まる 「3分の2」発議意識?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018102502000138.html
記事:○安倍晋三首相は二十四日の所信表明演説で、臨時国会での自民党改憲条文案の提示に意欲を示すなど、これまでにも増して強い表現で、改憲を具体的に推進していく決意を表明した。改憲勢力だけでの議論も辞さないと読み取れる言葉も。独走気味な首相の姿勢に、他党は警戒を強めている。 (妹尾聡太)
小見出し:■演説の締め
○「衆院の三分の二近い議席を占め、強固な政治基盤の上に、その先の時代の国創りを強力に進めた」
○演説の締めくくりで首相は、百年前の一九一八年に初の本格的政党内閣を発足させた原敬(はらたかし)に言及。民意に耳を傾けた原の姿勢を見習うと強調しながら、自らも「新しい国創りに挑戦する」と訴えた。
○ミソは、わざわざ「三分の二」に触れた点。改憲勢力が今、衆参両院で改憲発議に必要な三分の二以上の議席を有している状況と重ね合わせ、好機を逃さず改憲に「挑戦」する決意を込めたとも読み取れる。
小見出し:■全議員対象
○改憲に直接言及した部分でも熱意は高まった。
○一月の施政方針演説では、「各党が憲法の具体的な案を国会に持ち寄」ることを期待していると話したが、今回の演説では「政党が具体的な改正案を示す」と表現。各党案への期待にとどまらず、自民党が改憲条文案を憲法審査会で示す宣言のように受け取れる。
○また、首相は今回「あるべき姿を最終的に決めるのは国民。私たち国会議員の責任を共に果たそう」として、改憲の是非を問う国民投票の実施を訴えた。施政方針演説の際はこの表現は使わず、自民党両院議員総会で「(改憲を)実現していく大きな責任」を党内に呼び掛けただけだった。全党派の国会議員に広げて「責任」を求めた形だ。
○さらに、首相は今回「できるだけ幅広い合意が得られると確信している」とも指摘。「できるだけ」という限定的な表現は、改憲に反対する野党の理解が得られなければ、最終的に改憲勢力だけで改憲原案づくりを進めることも視野に入れているように映る。
小見出し:■距離を置く
○一方で自民党は、野党が求める国民投票法改正案の審議を憲法審で先行させるなど、当面は円満に進めていくという発信に努めている。最初から強引に進めて世論を敵に回すのは得策でないからだ。首相に近い閣僚経験者は「まずは憲法審をどう動かし続けるかを戦略的に考える」と話す。
○しかし、他党は二十四日、改憲から距離を置く言動が目立った。
○公明党の山口那津男代表は両院議員総会で、臨時国会の重要課題として災害対策などを訴えたが、改憲には一言も触れなかった。
○立憲民主党の枝野幸男代表は、首相演説に関し「首相は憲法の改定に権限を持っていない。意味のない妄言だ」と記者団に指摘。国民民主党の玉木雄一郎代表も記者会見で「権力者が描きたい夢を書き込むのが首相の憲法観だとよく分かった」と厳しく評価した。
◆記事付属の図表のテキスト
安倍首相の国会演説での改憲発言
<施政方針演説(1月22日)>
各党が憲法の具体的な案を国会に持ち寄り、憲法審査会で議論を深め、前に進めていくことを期待
↓
憲法への言及が増え、改憲への意欲が強まる
↓
<所信表明演説(10月24日)
憲法審査会で、政党が具体的な改正案を示し、国民の理解を深める努力を重ねる。与党、野党といった政治的立場を超え。出来るだけ幅広い合意が得られると確信
- - -
あるべき姿を最終的に決めるのは国民。国民とともに議論を深め、国会議員の責任を果たそう
<引用終わり>
(*3):以前の投稿「自民党憲法改正推進本部・新9条案絞り込み」。細田本部長が最終手続きを進めるので、石破の認識は違うのではないかと思われる。
2018/03/24投稿:
自民党憲法改正推進本部・新9条案絞り込み
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-889.html
(*4):本庶氏のノーベル賞受賞時のメッセージとは「自分の頭で考える」「自分で確認した事をベースに考えろ」であり、従前から続く固定観念、根拠を確認していない「定説」を無批判に踏襲していてはまともな成果・結論には至らないものだとの話である。
2018/10/09投稿:
ノーベル医学賞・本庶教授のメッセージ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1030.html
(*5):民主党・野田政権が法制化した消費税増税法
2017/10/10投稿:
消費税増税10%化は民主党・野田政権の置き土産
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-775.html
(*6):立憲民主党や共産党の様な、自称「護憲派」の特定野党連中が、議会制民主主義原則などまるっきり無視して、改憲阻止との彼等の結論を「憲法議論をしない」ことで達成しようとしている。
<この事は、以前から再三再四指摘済である。その中から幾つかを抜粋して紹介する>
2018/02/27投稿:
相変わらずの寝転がり戦法・野党5党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-871.html
2018/07/02投稿:
「憲法議論をさせないことでの改憲阻止」との愚劣
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-969.html
2016/10/28投稿:
憲法議論を避けて蛸壺から騒ぐ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-529.html
(*7):民主主義の原則をネジ曲げているのはむしろ野党側なのである。
2017/06/02投稿:
民主主義の原則をネジ曲げているのはむしろ野党側
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-684.html
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副題:臨時国会冒頭の安倍首相所信表明演説に対する野党他の反応は、一言で言えば「相変わらず」である。
臨時国会が10月24日に召集・開会された。
正式名は「第197回国会(臨時会)」で、その会期は12月10日までの48日間だそうだ。
その冒頭、総理の所信表明演説があり、前回は、その内容の論考をしたのだが、今回は、その所詮表明演説に対する各野党他の反応が題材だ。
各野党他の反応は、開会同日夕刻のNHKニュース(*1)及び、東京新聞の翌日朝刊(*2)を、そのソースとしている。
NHKニュースは、ご丁寧にも、自公連立政権与党から何人かピックアップし、また各野党からは、その代表または、それに準じる議員から、所信表明演説に対するコメントと「憲法改正」に焦点を絞った回答を得て、それを報じている。
先ずは、その全体概要を紹介する。
紹介の方式は、コメント者毎に付されている小見出しをNHKニュース抜粋して、それを並べるものである。尚、記載の順番は同ニュースの記載順のままである。
<NHKニュースの小見出しを抜粋>
○与党側・
・二階幹事長「気迫みなぎっていた」
・岸田政調会長「車の両輪 役割果たす」
・石破元幹事長「安全で無難な演説」
・公明 山口代表「緊張感持った政権運営の姿勢」
○野党側
・立民 枝野代表「美辞麗句だけで中身なし」
・国民 玉木代表「心に残るところなかった」
・共産 志位委員長「森友・加計に説明なく問題」
・維新 馬場幹事長「常識打ち破るは全く同感」
・自由 森幹事長「うそで塗り固めた演説」
・希望 松沢代表「憲法・拉致への姿勢高く評価」
・社民 吉川幹事長「誠実さのかけらもない」
・無所属の会 岡田代表「薄味で中身のない演説」
<抜粋引用終わり>
野党側のうち、所信表明演説をまともに評価しているのは、維新と希望の2党だけである。それ以外の野党のコメントは、相変わらずのボロクソコメントである。
所信表明演説の内容が、ボロクソに言われても仕方がない様なダメなものであるのならば、ボロクソコメントになる事はあり得るのだが、前回紹介した演説内容に対してのコメントとして、この様なボロクソコメントとなるのは、要するに、各野党のポジショントークであることが分かる。
是々非々の立場ならば、維新や希望の様なコメントになるはずなのに、それ以外の各野党のコメントが、その様になっていないのは、そういうことである。
上記した各小見出しのうち、「小見出しだけで苦笑してしまう」のは、共産党である。
共産党は「森友・加計に説明なく問題」なのだそうだ(笑)。
これは、所信表明で提示された未来志向に対しての否定であり、改憲議論進展方針に対する拒否である。そういう議論を国会でさせない為に、相変わらずに「モリカケ」で審議時間を浪費させるとの宣言である。
実に共産党らしい唯我独尊である。
全体的な概要としては、こんなものだと思う。
次は、各議員個別のコメントを見ていきたい。
記事に登場する議員のうち、与党側の自民党からは、自民党幹事長の二階、同政調会長の岸田と、何故か「「元」幹事長」との肩書きで石破の3人が選ばれている。
与党自民党の党三役である幹事長、政調会長が選ばれるのは、納得性があるのだが、党三役のもう一人である総務会長ではなく、党三役ではない石破がコメント者として選ばれていることには違和感を持つ。
この手の小細工は、偏向マスコミの常套手段である。
二階と岸田の両名とも、所信表明演説のうち、政権運営部分に関しては、与党の立場から積極的に推進していく旨を述べている。これは与党としてのポジショントークに該当するものであろうが、妥当な演説内容に妥当だと述べることは当たり前でもあり、そのトーンからは、自民党内での政策の一致が伺われる。
一方、改憲に関して両名は、その立場の違いであろうか、トーンが違っている。
二階と岸田は、所信表明演説で示された改憲議論進展方針に対しては、ともに、その必要性を肯定している。
その上で、幹事長の二階は、党の幹事長の役割に忠実に、連立与党を組む公明党との関係を踏まえ、国民議論の必要性を、そのスピード感が、早すぎて(国民が)付いていけないという事態は好ましくない旨をコメントしている。二階は「国民が」とは明言していない。文脈上で括弧付きで表示したものであるが、実際のところは、この「国民」とは「公明党を含む国民」であると解するのが正解であろう。
一方、岸田は、二階と同様の事を言っているのだが、そのトーンは二階よりも弱い。
これは、二階と岸田の「将来」についての差異によるものだと思われる。
岸田は、安倍総裁の任期が終了する3年後に、自民党総裁選に立候補する可能性が極めて高い。一方、二階は違う。
多分、この差がトーンの差に出ていると思われる。
改憲に関しては、現行憲法の維持・残置による日本弱体化状態維持を「牙城」とする特定野党及び偏向マスコミ等の所謂「護憲派」勢力が、総力を挙げて阻止に動くものと想定されるので、「将来」を考えている岸田としては「火中の栗をわざわざ拾う」ことを避けたものと推察される。
とは言え、この様な非明示的なトーンの話は、受け取る側の感性により印象が変わるので、この様な見方は、あくまでも個人の主観だと考えた方が良い話である。
ところが「もう1人の自民党」である石破は、明示的に安倍首相の改憲議論進展方針に対して否定的である。
NHK記事での石破の発言部分を以下に抜粋引用する。
<NHK記事より石破発言を抜粋引用>
・「安全で無難な演説だった」
・「安倍総理大臣は、憲法について、『具体的な改正案を示す』と言っていたが、これまで言われてきた『イメージ案』や『たたき台』とは、かい離がある気がする。自民党の案だとすれば、党の正式な手続きを必要とするのは言うまでもない。プロセスをすべて飛ばすのは、かなり危険だ」
<引用終わり>
所信表明演説全体に対しての石破のコメント「安全で無難な演説だった」は、その文面だけでは、否定的なのか肯定的なのか分からない表現である。それこそ安全で無難なコメントである(笑)。それ自体は、二階や岸田と大同小異なので、まぁ良いであろう。
一方、改憲議論進展方針に対して石破は「党内手続き論」とのテクニカル話を持ち出して否定的なコメントをしている。
これは、一言で言えば、「本質論を避けて批判する際の常套的論法」である。
本質論を避ける事は「安全で無難」であることから、この論法は官僚様が常用するもので、それに倣い組織内議論でもしばしば登場する。
そういうかなり卑怯な論法を石破は使っているのである。
石破は、この様な「党内手続き論」を言っているのだが、自民党内の憲法改正推進本部での会合等で「手続き」を経ているはずである。
その事は以前の投稿「自民党憲法改正推進本部・新9条案絞り込み」(*3)にて書いてあり、細田本部長が最終手続きを進めているので、石破の認識は違うのではないかと思われる。
多分、「石破の中では」2012年に発表した「自民党憲法改正草案」のようなものがあり、それに対する「党内手続き」が必要だ、とのイメージがあるのであろう。
しかし、それこそ、それは今般の国会に提示する前にやるべき手続きであり、現時点で手続きが終わっていない事を以て批判する様な話ではない。
石破の言っている事は、ステーキがお客に出される前のキッチン内の段階で、焼けてない!盛り付けられてない!と騒ぐに等しい。既にステーキがニューヨークカットのサーロインであり、それをミディアムレアで客に提供する予定であることが公表され、その段階までの内部手続きは済んでいる状態なのである。
そういう段階での石破の批判内容は的外れと言って良い。
因みに、ステーキの付け合せは、ヨーロッパスタイルなら大量の鞘インゲン、アメリカンスタイルなら大量のマッシュポテトと飴色にソテーしたオニオンにしていただきたい。
コスパの良いステーキで良くあるフライドポテトとコーンは好みではない。
閑話休題
次は、連立与党のカタワレ公明党である。公明党の 山口代表は、所信表明演説に対しては、「補正予算案の早期成立を目指し、災害からの復旧・復興に取り組むことを力強く述べるとともに、日中関係のレベルアップを目指す意欲も表れていた。緊張感を持った政権運営を心がける姿勢も示していて、こうした政治姿勢は、今後も保つべき重要な柱だと同感した」と、与党側としての責任もあり、概ね肯定的であった。
一方、憲法改正については、「自民党総裁の立場で抑制的に言及していたように思う。国会が議論の土俵であるという原則を踏まえ、現場でよく議論を重ねてもらいたい」と二階・岸田と同様の「議論を」との話をしており、改憲推進・改憲反対との明示的な立場を表明していない。
NHKニュースの「登場順」の通りにしているので、「二階・岸田と同じ」になってしまうのだが、実際は、「公明党の言っていること」を「二階・岸田が述べている」ものであると解するのが正しい。
この様に考えるのは、自民党は、既に、党内組織の憲法改正推進本部の会合で改憲推進を方針決定しており、その改憲案の議論を進めているのだが、その一方で公明党がまともな憲法議論をしているとの形跡はなく、相変わらず従前の「加憲論」のままだと見受けられるからである。
次に野党側である。
ここでは、NHKニュースでの登場順から離れ、まともなコメントを述べている維新・希望を先に取り上げる。
是々非々であれば、妥当な演説内容に対しては妥当である旨をコメントする事になると考えている。
維新・希望は、先述した様に、「常識打ち破るは全く同感(維新)」、「憲法・拉致への姿勢高く評価(希望)」であり、是々非々姿勢でのコメントであり、ポジショントークをしていないと解されるので、ボロクソコメントをしている特定野党と分けて論じるものである。
NHK記事での維新の発言部分を以下に抜粋引用する。
<NHK記事より維新発言を抜粋引用>
・「『これまでの常識を打ち破らなければならない』というのは全く同感だ。国民を守り、経済の活力をつけていくことを考えた場合、常識を度外視して、前例や慣例を無視した形での新しい政策が必要だ」
・「安倍総理大臣が言っていた憲法審査会での具体的な議論を一日も早く始めていくことが肝要だと思うので、積極的に推進する側として、やっていきたい」
<引用終わり>
「常識を度外視して」、「前例や慣例を無視した形での新しい政策」との表現では、諺の「非学者論に負けず」そのままである。実際、維新には、そういう傾向があるので、そういう意味から「相変わらずだなぁ」と感じるものである。
ここで維新が言っている事は、安倍首相の所信表明演説の冒頭部分で述べた本庶氏のノーベル医学賞受賞研究のことである。
本庶氏の受賞時のメッセージ(*4)とは「自分の頭で考える」「自分で確認した事をベースに考えろ」であり、従前から続く固定観念、根拠を確認していない「定説」を無批判に踏襲していてはまともな成果・結論には至らないものだとの話である。
安倍首相は、本庶氏の研究姿勢に高い敬意を払い、政治家も、固定観念や根拠を確認していない「定説」を無批判に踏襲していてはダメだ、本庶氏が指摘していた様に、そういう呪縛にとらわれないで物事を考えていこう、との未来志向を提示している。
維新は、それに「同感」だと言っており、また「国民を守り、経済の活力をつけていくことを考えた場合」との政治家としての原則を述べており、それはとても良いのだが、残念ながら「常識を度外視して」、「前例や慣例を無視した形での新しい政策」との表現で、台無し状態になってしまうのである。
一方、希望は代表の松沢がコメントしている。
松沢は石原が都知事を辞めるとの話に乗って、神奈川県知事を辞したのだが、石原の変心で結局は都知事になれなかったとのオマヌケな前歴がある。
とは言え、現神奈川県知事の黒岩に比べれば、全然良い。「黒岩と比べるな」という話であるが、その松沢は、以下の様に、是々非々姿勢でコメントしている。
<NHK記事より希望・松沢発言を抜粋引用>
・「憲法改正の具体的な議論に入り、拉致問題に全身全霊で取り組むとした点は高く評価する。しかし『社会保障の抜本改革を3年でやる』と言いながら、具体的な説明もなく、消費税増税について力強い説明がなかったのは評価できない」
・「安倍総理大臣や自民党のために憲法改正をやるのではなく、国民のためにやるという立場で積極的に議論に関わっていきたい。2つの条文案を準備しているので憲法審査会で全政党に議論してほしい」
<引用終わり>
希望・松沢が言っていることは3点。
「改憲議論進展方針」に賛成していること、「拉致問題解決姿勢」を評価、「社会保障の抜本改革方針」が具体的ではない、の3点だ・
「社会保障の抜本改革」の話の中に「消費税」の話が出てくるのは、民主党・野田政権が法制化した消費税増税法(*5)の建て付けが、①消費税率5%を2段階で10%に倍増するというものと、②増税による税収は社会保障費用に充当するとの「増税と社会保障」をワンセットにするとの財務官僚の悪知恵で出来ているからである。
希望・松沢のコメントは、野党代表としては「妥当なコメント」の範疇であろう。
とは言え、ある意味、当たり前である。
国会で国会議員が憲法議論をするのは当たり前である。
憲法条文には、改憲は国会が発議するとあり、国会で発議の是非を決議する旨が書かれている。これは、国会で国会議員が憲法議論をすることが所与であり前提であるからこその条文で国会で国会議員が憲法議論をするのは当たり前でなのある。
そういう当たり前を希望・松沢は「憲法改正の具体的な議論に入り・・・高く評価」、「国民のためにやるという立場で積極的に議論に関わっていきたい」、「2つの条文案を準備しているので憲法審査会で全政党に議論してほしい」とコメントしている訳だ。
松沢は神奈川県知事時代に、当方にとって困る条例を制定したので、個人的には「なんだ松沢は!」との思いがあるが、そういう感情ではなく、当たり前のことを当たり前にコメントしている松沢は肯定的に評価したいと考えている。
尚、「個人的に困る条例」とは、神奈川県の飲食店等での禁煙条例である。
緑のタヌキが2020年東京五輪にあわせて制定した東京都禁煙条例の先立つこと約10年、松沢は神奈川県条例として制定したのである。お蔭様で、当方が外食する機会は大幅に減り、たまに飲食店に行く場合は多摩川を越える機会が大きく増えてしまったのである。
閑話休題
そういう話ではなく、松沢が「当たり前のことを言っているだけ」で評価が良くなってしまう理由を述べたい。
それは、この後に登場する立憲民主党や共産党の様な、自称「護憲派」の特定野党連中が、議会制民主主義原則などまるっきり無視して、改憲阻止との彼等の結論を「憲法議論をしない」ことで達成しようとしているからである。(*6)
憲法議論から逃げ、議論の場では寝転がる。
また、あたかも憲法議論のふりをしながら、神学論争に持ち込み、「議論」だけを長引かせ「議論が足りない」と騒ぐ。
そういう愚劣な戦術を常用し、議論を通じての国民の付託に答えるとの議会制民主主義制度を積極的に毀損しているからである。
そういう連中に比べれば、当たり前のことをしている松沢の評価は相対的に高くなってしまうのである。要するに、基準・レベルが低すぎるという話なのだが、それが現実なのだから仕方がない。
長くなったので、これら特定野党に関しては次回とするが、最後に、議会制民主主義の要諦を述べておきたい。
【あなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る】
民主主義の原則をネジ曲げているのはむしろ特定野党側なのである。(*7)
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【文末脚注】
(*1)NHKニュース
NHK NEWS WEB 2018年10月24日 17時27分
見出し:◆安倍首相所信表明演説 与野党の反応
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181024/k10011684131000.html
記事:○安倍総理大臣の所信表明演説について、与野党の反応です。
○二階幹事長「気迫みなぎっていた」
・自民党の二階幹事長は記者団に対し、「安倍総理大臣の新たな3年間のスタートにふさわしい演説だった。国づくりへの意欲や、やる気に満ちたもので、これから大いに頑張っていこうという気迫がみなぎっていたことを高く評価したい」と述べました。
・また、二階氏は憲法改正について「安倍総理大臣も大いに意欲を持っているし、チャンス到来と思っているのでしっかりやっていきたい。ただ、だからと言って、何でも急げばいいというものではない。国民が『早すぎて、ついていけない』ということではダメで、国民に理解してもらいながら、対応していきたい」と述べました。
○岸田政調会長「車の両輪 役割果たす」
・自民党の岸田政務調査会長は、記者会見で「災害からの復旧・復興や、外国人材の受け入れなど重要な課題を力強く進めたいという安倍総理大臣の気力や決意を感じる演説だった。党としても政府と課題を共有し、車の両輪としてしっかり役割を果たしていきたい」と述べました。
・また、憲法改正について、「憲法は時代の変化に応じて見直す努力をしなければならないが、幅広い国民の理解を得ながら議論を進めることが重要だ。安倍総理大臣も、そうした思いを述べたのだと思う」と述べました。
○石破元幹事長「安全で無難な演説」
・自民党の石破元幹事長は、記者団に対し「安全で無難な演説だった」と述べました。そのうえで「安倍総理大臣は、憲法について、『具体的な改正案を示す』と言っていたが、これまで言われてきた『イメージ案』や『たたき台』とは、かい離がある気がする。自民党の案だとすれば、党の正式な手続きを必要とするのは言うまでもない。プロセスをすべて飛ばすのは、かなり危険だ」と述べました。
○公明 山口代表「緊張感持った政権運営の姿勢」
・公明党の山口代表は、記者団に対し「補正予算案の早期成立を目指し、災害からの復旧・復興に取り組むことを力強く述べるとともに、日中関係のレベルアップを目指す意欲も表れていた。緊張感を持った政権運営を心がける姿勢も示していて、こうした政治姿勢は、今後も保つべき重要な柱だと同感した」と述べました。
・そのうえで憲法改正について「自民党総裁の立場で抑制的に言及していたように思う。国会が議論の土俵であるという原則を踏まえ、現場でよく議論を重ねてもらいたい」と述べました。
○立民 枝野代表「美辞麗句だけで中身なし」
・立憲民主党の枝野代表は、記者団に対し「青年の主張ならば立派だが、美辞麗句だけを並べて全く中身が伴っていない。『辺野古基地』や消費税、公文書の改ざんの問題をどうするのかなど、国民から問われていることは、全く何も話していない。光の部分だけ強調するのは政治の責任放棄だ」と述べました。
・また枝野氏は、憲法改正をめぐって「総理大臣は憲法の改定に権限を持っておらず、意味のない妄言だ。少なくとも上から目線で言われるような話ではなく、第1次安倍内閣以来、国会での建設的な議論を常に壊してきたのは安倍晋三氏だ」と述べました。
○国民 玉木代表「心に残るところなかった」
・国民民主党の玉木代表は、記者会見で「あまり心に残るところがなく、同じテープをもう一回、聴いているような感じがした。外交も、いつも気合いだけという感じがする。特に拉致問題は、具体的な道筋が見えないので、国会でただしていきたい」と述べました。
・また玉木氏は憲法改正をめぐり、「そもそも認識が間違っている。権力を縛るのが憲法の基本的な理念だが、『権力者が描きたい夢を書き込むのが憲法だ』というのが、安倍総理大臣の憲法観だということがよくわかり、なかなか折り合いはつかないと思った。安倍総理大臣が言う9条改憲案は反対だ」と述べました。
○共産 志位委員長「森友・加計に説明なく問題」
・共産党の志位委員長は、記者会見で「空疎な中に、大変危険な毒が説明なく、ちりばめられている演説だった。森友学園や加計学園の問題など、都合の悪いことには一切触れず、説明もないのは大きな問題だ」と述べました。
・また、志位氏は憲法改正をめぐって「事実上、憲法改定の号令をかけるに等しい発言で、立法府に対する非常に重大な干渉であり、介入だ。私たちは『9条の改定は海外での武力行使を無制限にするものだ』と反対を貫いているが、無法なやり方で国会に憲法改定を押しつけるのは論外で言語道断だ」と述べました。
○維新 馬場幹事長「常識打ち破るは全く同感」
・日本維新の会の馬場幹事長は、記者会見で「『これまでの常識を打ち破らなければならない』というのは全く同感だ。国民を守り、経済の活力をつけていくことを考えた場合、常識を度外視して、前例や慣例を無視した形での新しい政策が必要だ」と述べました。
・また、馬場氏は憲法改正をめぐって「安倍総理大臣が言っていた憲法審査会での具体的な議論を一日も早く始めていくことが肝要だと思うので、積極的に推進する側として、やっていきたい」と述べました。
○自由 森幹事長「うそで塗り固めた演説」
・自由党の森幹事長は、記者団に対し「うそで塗り固められていると思った。先の沖縄県知事選挙で県民の民意が示されたが、安倍総理大臣は『民意に寄り添う』と言いながら、名護市辺野古の埋め立て承認の撤回の撤回という、問答無用の対応を行っており、言っていることとやっていることが全く違う」と述べました。
・また、森氏は、憲法改正をめぐって「国民は平和憲法を変えることを望んでいないし、きょうの演説でも、何を、どのように変えるのか、具体的な話はなかった。『歴史に名を残したい』という安倍総理大臣の私利私欲しか感じられない」と述べました。
○希望 松沢代表「憲法・拉致への姿勢高く評価」
・希望の党の松沢代表は、記者団に対し「憲法改正の具体的な議論に入り、拉致問題に全身全霊で取り組むとした点は高く評価する。しかし『社会保障の抜本改革を3年でやる』と言いながら、具体的な説明もなく、消費税増税について力強い説明がなかったのは評価できない」と述べました。
・また、松沢氏は、憲法改正をめぐって「安倍総理大臣や自民党のために憲法改正をやるのではなく、国民のためにやるという立場で積極的に議論に関わっていきたい。2つの条文案を準備しているので憲法審査会で全政党に議論してほしい」と述べました。
○社民 吉川幹事長「誠実さのかけらもない」
・社民党の吉川幹事長は、記者会見で「うそと、でたらめで塗り固められ、ことばだけで取り繕おうとする、誠実さのかけらもない中身だ。原敬のことばを引用していたが、『180度、違うことをやっているのが安倍政権だ』と言わざるをえない」と述べました。
・また、吉川氏は、憲法改正をめぐって「総理大臣を含め、憲法尊重擁護の義務が課せられているが、全く無視した、行政の長として、あるまじき発言だ。『制定から70年以上たった』など、論理的につながりのないことばを並べ、憲法を変えることを正当化しようという姿勢は断じて容認できない」と述べました。
○無所属の会 岡田代表「薄味で中身のない演説」
・衆議院の会派「無所属の会」の岡田代表は、記者団に対し「これから3年間、総理大臣として、国をリードしていくという意気込みが感じられない、薄味の演説だった。目の前のことをいろいろと述べていたが、あまり中身がなかった」と述べました。
・また、岡田氏は、憲法改正をめぐって、「議論そのものを否定するつもりはないが、今、9条の改正をやらなければいけない理由はない。単に自衛隊を加えるだけではなく、集団的自衛権の範囲の拡大に直結する話だということを、安倍総理大臣はごまかしており、とても乗れない」と述べました。
<引用終わり>
(*2):東京新聞ニュース
東京新聞TOKYO Web 2018年10月25日 朝刊
見出し:◆首相所信、改憲意欲強まる 「3分の2」発議意識?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018102502000138.html
記事:○安倍晋三首相は二十四日の所信表明演説で、臨時国会での自民党改憲条文案の提示に意欲を示すなど、これまでにも増して強い表現で、改憲を具体的に推進していく決意を表明した。改憲勢力だけでの議論も辞さないと読み取れる言葉も。独走気味な首相の姿勢に、他党は警戒を強めている。 (妹尾聡太)
小見出し:■演説の締め
○「衆院の三分の二近い議席を占め、強固な政治基盤の上に、その先の時代の国創りを強力に進めた」
○演説の締めくくりで首相は、百年前の一九一八年に初の本格的政党内閣を発足させた原敬(はらたかし)に言及。民意に耳を傾けた原の姿勢を見習うと強調しながら、自らも「新しい国創りに挑戦する」と訴えた。
○ミソは、わざわざ「三分の二」に触れた点。改憲勢力が今、衆参両院で改憲発議に必要な三分の二以上の議席を有している状況と重ね合わせ、好機を逃さず改憲に「挑戦」する決意を込めたとも読み取れる。
小見出し:■全議員対象
○改憲に直接言及した部分でも熱意は高まった。
○一月の施政方針演説では、「各党が憲法の具体的な案を国会に持ち寄」ることを期待していると話したが、今回の演説では「政党が具体的な改正案を示す」と表現。各党案への期待にとどまらず、自民党が改憲条文案を憲法審査会で示す宣言のように受け取れる。
○また、首相は今回「あるべき姿を最終的に決めるのは国民。私たち国会議員の責任を共に果たそう」として、改憲の是非を問う国民投票の実施を訴えた。施政方針演説の際はこの表現は使わず、自民党両院議員総会で「(改憲を)実現していく大きな責任」を党内に呼び掛けただけだった。全党派の国会議員に広げて「責任」を求めた形だ。
○さらに、首相は今回「できるだけ幅広い合意が得られると確信している」とも指摘。「できるだけ」という限定的な表現は、改憲に反対する野党の理解が得られなければ、最終的に改憲勢力だけで改憲原案づくりを進めることも視野に入れているように映る。
小見出し:■距離を置く
○一方で自民党は、野党が求める国民投票法改正案の審議を憲法審で先行させるなど、当面は円満に進めていくという発信に努めている。最初から強引に進めて世論を敵に回すのは得策でないからだ。首相に近い閣僚経験者は「まずは憲法審をどう動かし続けるかを戦略的に考える」と話す。
○しかし、他党は二十四日、改憲から距離を置く言動が目立った。
○公明党の山口那津男代表は両院議員総会で、臨時国会の重要課題として災害対策などを訴えたが、改憲には一言も触れなかった。
○立憲民主党の枝野幸男代表は、首相演説に関し「首相は憲法の改定に権限を持っていない。意味のない妄言だ」と記者団に指摘。国民民主党の玉木雄一郎代表も記者会見で「権力者が描きたい夢を書き込むのが首相の憲法観だとよく分かった」と厳しく評価した。
◆記事付属の図表のテキスト
安倍首相の国会演説での改憲発言
<施政方針演説(1月22日)>
各党が憲法の具体的な案を国会に持ち寄り、憲法審査会で議論を深め、前に進めていくことを期待
↓
憲法への言及が増え、改憲への意欲が強まる
↓
<所信表明演説(10月24日)
憲法審査会で、政党が具体的な改正案を示し、国民の理解を深める努力を重ねる。与党、野党といった政治的立場を超え。出来るだけ幅広い合意が得られると確信
- - -
あるべき姿を最終的に決めるのは国民。国民とともに議論を深め、国会議員の責任を果たそう
<引用終わり>
(*3):以前の投稿「自民党憲法改正推進本部・新9条案絞り込み」。細田本部長が最終手続きを進めるので、石破の認識は違うのではないかと思われる。
2018/03/24投稿:
自民党憲法改正推進本部・新9条案絞り込み
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-889.html
(*4):本庶氏のノーベル賞受賞時のメッセージとは「自分の頭で考える」「自分で確認した事をベースに考えろ」であり、従前から続く固定観念、根拠を確認していない「定説」を無批判に踏襲していてはまともな成果・結論には至らないものだとの話である。
2018/10/09投稿:
ノーベル医学賞・本庶教授のメッセージ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1030.html
(*5):民主党・野田政権が法制化した消費税増税法
2017/10/10投稿:
消費税増税10%化は民主党・野田政権の置き土産
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-775.html
(*6):立憲民主党や共産党の様な、自称「護憲派」の特定野党連中が、議会制民主主義原則などまるっきり無視して、改憲阻止との彼等の結論を「憲法議論をしない」ことで達成しようとしている。
<この事は、以前から再三再四指摘済である。その中から幾つかを抜粋して紹介する>
2018/02/27投稿:
相変わらずの寝転がり戦法・野党5党
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-871.html
2018/07/02投稿:
「憲法議論をさせないことでの改憲阻止」との愚劣
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-969.html
2016/10/28投稿:
憲法議論を避けて蛸壺から騒ぐ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-529.html
(*7):民主主義の原則をネジ曲げているのはむしろ野党側なのである。
2017/06/02投稿:
民主主義の原則をネジ曲げているのはむしろ野党側
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-684.html
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