2018臨時国会・所信表明演説
- 2018/10/25
- 21:29
2018臨時国会・所信表明演説

副題:臨時国会冒頭の所信表明演説は、一言で言えば、9月の国連総会での演説と同じ。戦後レヂュームの終焉の始まり。
昨年(2017年)10月の総選挙及び先般の党内総裁選を終え、所謂「政治日程」から見れば、安倍首相は2021年秋までの今後3年間、首相を務めることになる。
また、自民党内の規約には総裁としての「期限」が設定されていることから、今後の3年間は「ラストスパートの3年間」でもある。
その様な外形的諸条件下、安倍首相は総裁選後の2018年9月25日に、国連総会で「地球儀を敷衍するビジョン」を全世界に提示した。(*1)
その後、ASEM12などの外交日程をこなし、今般の臨時国会となった訳だが、その冒頭の所信表明演説を紹介したい。
我国偏向マスコミは、本来伝えるべき事を伝えず、むしろ傍論や言葉尻を捉えて「報道」するとの歪んだ取捨選択を続けているので、この様な紹介をする事になった次第である。
とは言え、今回の所信表明演説の総てを網羅することは時間的に難しいので、主テーマである「憲法」と「憲法の制約とのハンディキャップを負っている外交・安全保障」の部分を主に紹介する。
今回の臨時国会での所信表明演説は、「ラストスパートの3年間」に向けたビジョンの提示と言えるものであり、一言で言えば、国連総会で示したビジョンの国内向け版だと言える。
それでは、官邸HPにある所信表明演説のテキスト(*2)を適宜引用しながら紹介をしていく。
◆1.冒頭部分
冒頭部分で安倍首相は、未来思考・旧弊脱却を述べ、その文脈の中で、「世界をリードする日本を創り上げる」と宣言している。
「世界をリードする日本」とは、「戦後日本」からの脱却と言う意味である。
この事は、国連総会の演説で提示した「地球儀を敷衍するビジョン」の中では、より具体的に「北東アジア地域の戦後構造を取り除く」、「自由で開かれたインド・太平洋戦略」として提示されており、そのまとめ部分で「世界をリードする日本」の提示をしている事と整合した理念である。
↓
<所信表明演説<一はじめに>から抜粋引用>
(前略)「定説を覆すことで、新たな世界が広がる」
この世界的な偉業(本庶氏のノーベル医学賞受賞)をもたらしたのは、本庶先生の、これまでの「常識」にとらわれない、全く新しいアプローチでありました。
世界は、今、かつてないスピードで、変化しています。
この、わずか五年余りの間に、人工知能は急速な進歩を遂げ、様々な分野で人間の能力を凌駕(りょうが)しようとしています。膨大なデジタルデータが、世界を瞬時に駆け巡り、全く新しい価値を生み出す時代となりました。
次の五年、いや三年もあれば、世界は、私たちが今想像もできない進化を遂げるに違いない。そうした時代にあって、私たちもまた、これまでの「常識」を打ち破らなければなりません。私たち自身の手で、今こそ、新しい日本の国創りをスタートする時であります。
強い日本。それを創るのは、他の誰でもありません。私たち自身です。
激動する世界を、そのど真ん中でリードする日本を創り上げる。次の三年間、私はその先頭に立つ決意です。私たちの子や孫の世代のために、希望にあふれ、誇りある日本を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。(後略)
<抜粋引用終わり>
↓
「世界をリードする日本を創り上げる」との宣言内容は、所謂「反日野党」が猛烈に反発するものである。
彼等にとっては、日本弱体化状態の維持が、その背後にいる中国・朝鮮半島にとって有益なので、我国が、その実力に見合った普通の国になることを嫌悪している。
ところが、その様な「反日野党」は同時に「護憲」を自称しており、「世界をリードする日本を創り上げる」との文言は、現行憲法前文にある「国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」との文言と合致しており、下手に文句が付けられないものなのである。
安倍首相の演説・スピーチは相変わらず素晴らしく、そのタヌキぶりも変わっていない。
実に頼もしい(笑)
◆2.外交・安全保障部分・「戦後日本外交の総決算」との本丸の提示
今から12年前の第一次安倍内閣の時に安倍首相が提示した「戦後レヂュームからの脱却」の本当の意味を分かっていた「反日勢力」は、全力をあげて日本弱体化状態の維持を目的に「安倍下ろし」を行い、それに成功している。
捲土重来・第二次安倍内閣が成立すると、安倍首相は本丸への直進するのではなく、徳川家康の大阪城攻めと同様に、その外濠・内濠から攻略してきた。それは戦後パラダイムの変換(*3)等の迂遠なるものも含み、なかなか見えにくいものであったが、「ラストスパートの3年間」の開始に際して、その本丸の1つである「戦後日本外交の総決算」を示したものである。
この事は、国連総会の演説で提示した「地球儀を敷衍するビジョン」の中で「北東アジア地域の戦後構造を取り除く」で既に世界に向けて宣言しているものである。
↓
<所信表明演説<四外交・安全保障(戦後日本外交の総決算)>から抜粋引用>
ASEAN、豪州、インドをはじめ、基本的価値を共有する国々と共に、日本は、アジア・太平洋からインド洋に至る、この広大な地域に、確固たる平和と繁栄を築き上げてまいります。
しかし、北東アジアでは、冷戦時代の構造が、今なお残されたままとなっている。「戦後」が、そのまま置き去りとなってきました。
六月の歴史的な米朝首脳会談によって、北朝鮮をめぐる情勢は、大きく動き出しています。この流れに更なる弾みをつけ、日米、日米韓の結束の下、国際社会と連携しながら、朝鮮半島の完全な非核化を目指します。
次は、私自身が金正恩委員長と向き合わなければならない。最重要課題である拉致問題について、御家族も御高齢となる中、一日も早い解決に向け、あらゆるチャンスを逃さないとの決意で臨みます。相互不信の殻を破り、拉致、核、ミサイルの問題を解決し、不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指します。
ロシアとは、戦後七十年以上、平和条約が締結されていない異常な状況にあります。航空機による元島民の皆様のお墓参りは二年目となり、共同経済活動も実現に向け、動き出しました。長門合意は着実に前進しています。私とプーチン大統領との信頼関係の上に、領土問題を解決し、日露平和条約を締結する。日露新時代を切り拓いてまいります。
日中平和友好条約締結四十周年の節目に当たり、私は、明日、中国を訪問いたします。日中両国は、この地域の平和と繁栄に大きな責任を有しています。首脳間の往来を重ねると同時に、ビジネス協力、スポーツなどあらゆるレベルで両国民の交流を飛躍的に強化し、日中関係を新たな段階へと押し上げてまいります。
今こそ、戦後日本外交の総決算を行う。新しい時代のアジア・太平洋地域の平和と繁栄の礎を築くため、日本外交の新たな地平を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
<抜粋引用終わり>
↓
ちょっと長い引用となったが、その重要性から、一切省略しないで引用した。
「基本的価値を共有する国々」との価値観外交の基本を提示し、「自由で開かれたインド・太平洋戦略」を提示し、それらが進展し、国際社会での共通認識となっている現状をあらためて提示した上で、中国・朝鮮半島では、そういう事とは異なる状態が維持されている旨を述べている。
「北東アジアでは、冷戦時代の構造が、今なお残されたままとなっている。「戦後」が、そのまま置き去りとなってきました。」
まさに、この通りである。実際は「冷戦時代の構造」が残置している根本原因は、米ソ東西冷戦時の構造とは異なる(*4)のだが、そういう文明論的アプローチは理解が難しいので、演説に於いては、外形的に相似形である「冷戦時代の構造が残置」との表現で良いと思う。
具体的国名で最初に登場するのは北朝鮮である。国連演説「北東アジア地域の戦後構造を取り除く」での登場順ではプーチンとの良好な関係が一番最初に登場するが、対処すべき課題として登場する一番手は北朝鮮である。
北朝鮮に対しては「朝鮮半島の完全な非核化を目指します」との日米及び国連決議での共通認識である「CVID(*5)」が提示されている。その上で、拉致問題を解決させるとの決意を述べている。
北朝鮮に関しては、その最後に「北朝鮮との国交正常化を目指します」とあるので、知らない方の中には憤慨する方もいると思うが、それは「知らないから」である。
昨年2017年9月の国連総会での安倍首相の演説は、北朝鮮問題を中心に述べており、CVIDを受け入れ、拉致問題が解決したら、「北朝鮮には明るい未来が待っている」旨を既に甘味剤として述べており、それと同じ話である。(*6)
北朝鮮の次に登場するのはロシアである。文脈は国連演説と同じである。
そして、その次に登場するのは中国である。
中国に関しては、国連演説では、中国の国際海洋法に反する南シナ海・東シナ海での傍若無人を述べていたのだが、この臨時国会での所信表明演説では、直近の外交日程になっている中国訪問の話がメインとなっている。
この様になった事に対して、あたかも「トーンダウン」であるかの様に述べるのは早計である。9月の国連演説と、10月24日の国会での所信表明演説の間には、アメリカ・ペンス副大統領演説との大きな事象があり、敢えて中国に対して言わなくても良くなったからだ。
ペンス副大統領の演説とは、アメリカは対中国との新冷戦状態にあるとの宣言である。(*7)
日米関係が強固であることは説明不要であろう。
そういう日米関係があり、ペンスが、あの様な事を述べているのだから、敢えて言わなくても良いのである。
その上で、この部分の最後で「戦後日本外交の総決算を行う」、「新しい時代のアジア・太平洋地域の平和と繁栄の礎を築く」と宣言している。
◆3.外交・安全保障部分・「強固な日米同盟」「新たな時代のルールづくり」
上記した「戦後日本外交の総決算」に続き、外交・安全保障について安倍首相は「強固な日米同盟」と「新たな時代のルールづくり」に関しての話をしている。
以前は、「強固な日米同盟」との語句が提示されると、もっぱら日米安保・軍事的安全保障の話だったのだが、今回の演説は沖縄基地問題と日米の経済関係の話である。
この様な構成になっているのは、既に、日米安保に言及しなくても良い状態だからであろう。
また、それに続き、「新たな時代のルールづくり」として、TPP、EUとのEPA、そしてアジア地域ではRCEPを掲げている。
アメリカは、トランプが選挙公約に述べていた様に、TPPには参加していないが、TPP、EU/EPA、RCEPの3つで、我国は「日の没しない世界貿易・経済協定」を締結していることになり、TPP11でのルールづくりを主導してきた様に、我国は世界的な貿易・経済で、「意に沿わない状態」から脱することになるであろう。
尚、この部分は、敢えて抜粋引用しないので、必要あれば、文末脚注でリンクを貼ってある官邸HPでご確認いただきたい。
◆4.憲法部分・<五平成の、その先の時代の新たな国創り>から
さて、主テーマの憲法である。
先ずは、憲法に言及した部分を抜粋引用する。
<所信表明演説<五平成の、その先の時代の新たな国創り>から抜粋引用>
(前略)国の理想を語るものは憲法です。憲法審査会において、政党が具体的な改正案を示すことで、国民の皆様の理解を深める努力を重ねていく。そうした中から、与党、野党といった政治的立場を超え、できるだけ幅広い合意が得られると確信しています。
そのあるべき姿を最終的に決めるのは、国民の皆様です。制定から七十年以上を経た今、国民の皆様と共に議論を深め、私たち国会議員の責任を、共に、果たしていこうではありませんか。(後略)
<抜粋引用終わり>
↓
お読みいただければ分かる通り、ここで語られていることは、従前から安倍首相が繰り返し述べている事とまったく同じである。(*8)
内容的には、特に目新しいものはないが、「ラストスパートの3年間」の冒頭の所信表明演説で、引き続き改憲方針を堅持していることを述べた事に意義があると解している。
また、演説全体の流れからは、改憲が「戦後レヂュームの脱却」の上で必須のものだという事も理解出来るであろう。
日本自身が偽看板を背負い、冤罪濡れ衣を着たまま(*9)では、戦後構造を終焉させることなど出来ないのは自明である。
我国偏向マスコミは、この所信表明演説後に、野党や石破などに「感想」を聞いて、その様子を「報道」していたが、相変わらずであり、苦笑を禁じ得ないものであった。
その事は、別途、述べたいと思う。
今回は、臨時国会冒頭の首相・所信表明演説を紹介するに留めたい。
長くなってしまったので、今回は以上である。
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【文末脚注】
(*1):国連総会で示した地球儀を敷衍したビジョン
2018/10/01投稿:
安倍首相・国連演説2018(前編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1024.html
2018/10/02投稿:
安倍首相・国連演説2018(中編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1025.html
2018/10/03投稿:
安倍首相・国連演説2018(後編)Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1026.html
(*2):官邸HPにある所信表明演説のテキスト
(リンク切れになるリスクがない為、全文引用はしない。段落・小見出しのみ引用)
首相官邸 平成30年(2018年)10月24日
見出し:◆第百九十七回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement2/20181024shoshinhyomei.html
一 はじめに
二 強靱(じん)な故郷(ふるさと)づくり
(復旧・復興の加速)
(震災からの復興)
(国土強靱化)
三 地方創生
(農林水産新時代)
(全世代型社会保障改革)
(外国人材)
四 外交・安全保障
(戦後日本外交の総決算)
(強固な日米同盟)
(新たな時代のルールづくり)
五 平成の、その先の時代の新たな国創り
六 おわりに
<引用終わり>
(*3):戦後パラダイムの変換
※安倍首相は、オバマ時代からずっと国際秩序の基本的枠組みを維持したままで、そのパラダイムの悪しきものを、より良きものへと導く路線で行動している。
●<米国議会演説>:日本時間2015年4月29日深夜
・安倍首相の上下両院合同会議での演説
22015/05/01投稿:
【コラム】アメリカ人に考えさせる演説を読む1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-96.html
2015/05/01投稿:
【コラム2】アメリカ人に考えさせる演説を読む2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-97.html
●<戦後70周年談話>:平成27年(2015年)8月14日
2015/08/15投稿:
【コラム】安倍談話を読む
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-188.html
2015/08/18投稿:
【コラム】安倍談話を読む2-1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-190.html
2015/08/19投稿:
【コラム】安倍談話を読む2-2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-191.html
●<伊勢志摩G7サミット首脳宣言>:.2016年5月26‐27日
2016/06/06投稿:
【コラム】伊勢志摩G7サミット首脳宣言の概要(前編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-428.html
2016/06/07投稿:
【コラム】伊勢志摩G7サミット首脳宣言の概要(後編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-429.html
●<オバマ広島訪問時演説>:.2016年5月27日
※2016年の5月27日、伊勢志摩サミットで来日していた当時のアメリカ大統領オバマが、戦後、初めて広島を訪問した。その時のオバマの広島演説で、オバマは戦後レジュームの終焉を呼び掛けた。そのオバマ演説後の安倍演説
2016/06/21投稿:
【コラム】安倍首相広島スピーチ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-441.html
【ご参考】
2016/08/06投稿:
8月6日広島・オバマ演説を振り返る【コラム】
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-476.html
●<真珠湾演説>:.2016年12月28日
※2016年の年末に安倍首相は真珠湾を訪問しメッセージを発信している。これは、その年の5月のオバマ訪問と対を成すものである。目的は戦後パラダイムの終焉である。
2016/12/30投稿:
真珠湾・安倍演説1「和解の力」2016/12/28
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-574.html
2016/12/31投稿:
真珠湾・安倍演説2「和解の力」2016/12/28
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-575.html
【ご参考】
2017/01/03投稿:
真珠湾オバマ演説1・2016/12/28
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-576.html
2017/01/04投稿:
真珠湾オバマ演説2・2016/12/28Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-577.html
2016/12/29投稿:
(資料編)真珠湾両首脳ステートメント
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-573.html
●<日印首脳会談・日印共同声明>2017年9月14日
2017/09/17投稿:
安倍首相・インド訪問
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-754.html
●<日米首脳会談>:現地時間2018年4月19日
2018/04/22投稿:
日米首脳会談・両首脳記者会見スピーチ1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-912.html
2018/04/23投稿:
日米首脳会談・両首脳記者会見スピーチ2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-913.html
●<2018年国連総会演説>:現地時間2018年9月25日
2018/10/21投稿:
安倍首相・国連演説2018(中編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1025.html
(*4):実際は「冷戦時代の構造」が残置している根本原因は、米ソ東西冷戦時の構造とは異なる
2017/12/21投稿:
情勢認識が冷戦時代のままではダメでしょ。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-829.html
(*5):CVIDとは
「完全かつ検証可能で、不可逆的な非核化」のこと。
「完全(Complete)かつ検証可能(Verifiable)で、不可逆的(Irreversible)な非核化(Denuclearization)」
(*6):昨年2017年9月の国連総会での安倍首相の演説。北朝鮮問題がCVIDを受け入れ、拉致問題が解決したら、「北朝鮮には明るい未来が待っている」旨を既に甘味剤として述べている。
2017/09/26投稿:
安倍首相・国連演説2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-765.html
【ご参考】
2018/06/05投稿:
拉致問題解決に向けたナイスサポート・トランプ発言
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-949.html
(*7):ペンス副大統領演説は、アメリカは対中国との新冷戦状態にあるとの宣言である。
2018/10/13投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(前編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1033.html
2018/10/16投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(中編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1034.html
2018/10/17投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(後編)Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1035.html
【ご参考】
2018/10/11投稿:
ヘゲモニーチャレンジャー中国・事大主義小中華韓国
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1032.html
(*8):所信表明演説の憲法部分は、従前から安倍首相が繰り返し述べている事とまったく同じである。
2018/05/08投稿:
安倍首相・ビデオメッセージ(憲法記念日2018)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-924.html
2018/01/24投稿:
施政方針演説2018
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-850.html
(*9)日本自身が偽看板を背負い、冤罪濡れ衣を着たままでは、戦後構造を終焉させることなど出来ないのは自明である。
2015/11/20投稿:
「平和憲法」との偽看板
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
2017/05/19投稿:
憲法議論1・前文の「平和主義」」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
2017/06/30投稿:
憲法議論7・現行憲法9条Q&A
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-705.html
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副題:臨時国会冒頭の所信表明演説は、一言で言えば、9月の国連総会での演説と同じ。戦後レヂュームの終焉の始まり。
昨年(2017年)10月の総選挙及び先般の党内総裁選を終え、所謂「政治日程」から見れば、安倍首相は2021年秋までの今後3年間、首相を務めることになる。
また、自民党内の規約には総裁としての「期限」が設定されていることから、今後の3年間は「ラストスパートの3年間」でもある。
その様な外形的諸条件下、安倍首相は総裁選後の2018年9月25日に、国連総会で「地球儀を敷衍するビジョン」を全世界に提示した。(*1)
その後、ASEM12などの外交日程をこなし、今般の臨時国会となった訳だが、その冒頭の所信表明演説を紹介したい。
我国偏向マスコミは、本来伝えるべき事を伝えず、むしろ傍論や言葉尻を捉えて「報道」するとの歪んだ取捨選択を続けているので、この様な紹介をする事になった次第である。
とは言え、今回の所信表明演説の総てを網羅することは時間的に難しいので、主テーマである「憲法」と「憲法の制約とのハンディキャップを負っている外交・安全保障」の部分を主に紹介する。
今回の臨時国会での所信表明演説は、「ラストスパートの3年間」に向けたビジョンの提示と言えるものであり、一言で言えば、国連総会で示したビジョンの国内向け版だと言える。
それでは、官邸HPにある所信表明演説のテキスト(*2)を適宜引用しながら紹介をしていく。
◆1.冒頭部分
冒頭部分で安倍首相は、未来思考・旧弊脱却を述べ、その文脈の中で、「世界をリードする日本を創り上げる」と宣言している。
「世界をリードする日本」とは、「戦後日本」からの脱却と言う意味である。
この事は、国連総会の演説で提示した「地球儀を敷衍するビジョン」の中では、より具体的に「北東アジア地域の戦後構造を取り除く」、「自由で開かれたインド・太平洋戦略」として提示されており、そのまとめ部分で「世界をリードする日本」の提示をしている事と整合した理念である。
↓
<所信表明演説<一はじめに>から抜粋引用>
(前略)「定説を覆すことで、新たな世界が広がる」
この世界的な偉業(本庶氏のノーベル医学賞受賞)をもたらしたのは、本庶先生の、これまでの「常識」にとらわれない、全く新しいアプローチでありました。
世界は、今、かつてないスピードで、変化しています。
この、わずか五年余りの間に、人工知能は急速な進歩を遂げ、様々な分野で人間の能力を凌駕(りょうが)しようとしています。膨大なデジタルデータが、世界を瞬時に駆け巡り、全く新しい価値を生み出す時代となりました。
次の五年、いや三年もあれば、世界は、私たちが今想像もできない進化を遂げるに違いない。そうした時代にあって、私たちもまた、これまでの「常識」を打ち破らなければなりません。私たち自身の手で、今こそ、新しい日本の国創りをスタートする時であります。
強い日本。それを創るのは、他の誰でもありません。私たち自身です。
激動する世界を、そのど真ん中でリードする日本を創り上げる。次の三年間、私はその先頭に立つ決意です。私たちの子や孫の世代のために、希望にあふれ、誇りある日本を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。(後略)
<抜粋引用終わり>
↓
「世界をリードする日本を創り上げる」との宣言内容は、所謂「反日野党」が猛烈に反発するものである。
彼等にとっては、日本弱体化状態の維持が、その背後にいる中国・朝鮮半島にとって有益なので、我国が、その実力に見合った普通の国になることを嫌悪している。
ところが、その様な「反日野党」は同時に「護憲」を自称しており、「世界をリードする日本を創り上げる」との文言は、現行憲法前文にある「国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」との文言と合致しており、下手に文句が付けられないものなのである。
安倍首相の演説・スピーチは相変わらず素晴らしく、そのタヌキぶりも変わっていない。
実に頼もしい(笑)
◆2.外交・安全保障部分・「戦後日本外交の総決算」との本丸の提示
今から12年前の第一次安倍内閣の時に安倍首相が提示した「戦後レヂュームからの脱却」の本当の意味を分かっていた「反日勢力」は、全力をあげて日本弱体化状態の維持を目的に「安倍下ろし」を行い、それに成功している。
捲土重来・第二次安倍内閣が成立すると、安倍首相は本丸への直進するのではなく、徳川家康の大阪城攻めと同様に、その外濠・内濠から攻略してきた。それは戦後パラダイムの変換(*3)等の迂遠なるものも含み、なかなか見えにくいものであったが、「ラストスパートの3年間」の開始に際して、その本丸の1つである「戦後日本外交の総決算」を示したものである。
この事は、国連総会の演説で提示した「地球儀を敷衍するビジョン」の中で「北東アジア地域の戦後構造を取り除く」で既に世界に向けて宣言しているものである。
↓
<所信表明演説<四外交・安全保障(戦後日本外交の総決算)>から抜粋引用>
ASEAN、豪州、インドをはじめ、基本的価値を共有する国々と共に、日本は、アジア・太平洋からインド洋に至る、この広大な地域に、確固たる平和と繁栄を築き上げてまいります。
しかし、北東アジアでは、冷戦時代の構造が、今なお残されたままとなっている。「戦後」が、そのまま置き去りとなってきました。
六月の歴史的な米朝首脳会談によって、北朝鮮をめぐる情勢は、大きく動き出しています。この流れに更なる弾みをつけ、日米、日米韓の結束の下、国際社会と連携しながら、朝鮮半島の完全な非核化を目指します。
次は、私自身が金正恩委員長と向き合わなければならない。最重要課題である拉致問題について、御家族も御高齢となる中、一日も早い解決に向け、あらゆるチャンスを逃さないとの決意で臨みます。相互不信の殻を破り、拉致、核、ミサイルの問題を解決し、不幸な過去を清算して、北朝鮮との国交正常化を目指します。
ロシアとは、戦後七十年以上、平和条約が締結されていない異常な状況にあります。航空機による元島民の皆様のお墓参りは二年目となり、共同経済活動も実現に向け、動き出しました。長門合意は着実に前進しています。私とプーチン大統領との信頼関係の上に、領土問題を解決し、日露平和条約を締結する。日露新時代を切り拓いてまいります。
日中平和友好条約締結四十周年の節目に当たり、私は、明日、中国を訪問いたします。日中両国は、この地域の平和と繁栄に大きな責任を有しています。首脳間の往来を重ねると同時に、ビジネス協力、スポーツなどあらゆるレベルで両国民の交流を飛躍的に強化し、日中関係を新たな段階へと押し上げてまいります。
今こそ、戦後日本外交の総決算を行う。新しい時代のアジア・太平洋地域の平和と繁栄の礎を築くため、日本外交の新たな地平を、皆さん、共に、切り拓いていこうではありませんか。
<抜粋引用終わり>
↓
ちょっと長い引用となったが、その重要性から、一切省略しないで引用した。
「基本的価値を共有する国々」との価値観外交の基本を提示し、「自由で開かれたインド・太平洋戦略」を提示し、それらが進展し、国際社会での共通認識となっている現状をあらためて提示した上で、中国・朝鮮半島では、そういう事とは異なる状態が維持されている旨を述べている。
「北東アジアでは、冷戦時代の構造が、今なお残されたままとなっている。「戦後」が、そのまま置き去りとなってきました。」
まさに、この通りである。実際は「冷戦時代の構造」が残置している根本原因は、米ソ東西冷戦時の構造とは異なる(*4)のだが、そういう文明論的アプローチは理解が難しいので、演説に於いては、外形的に相似形である「冷戦時代の構造が残置」との表現で良いと思う。
具体的国名で最初に登場するのは北朝鮮である。国連演説「北東アジア地域の戦後構造を取り除く」での登場順ではプーチンとの良好な関係が一番最初に登場するが、対処すべき課題として登場する一番手は北朝鮮である。
北朝鮮に対しては「朝鮮半島の完全な非核化を目指します」との日米及び国連決議での共通認識である「CVID(*5)」が提示されている。その上で、拉致問題を解決させるとの決意を述べている。
北朝鮮に関しては、その最後に「北朝鮮との国交正常化を目指します」とあるので、知らない方の中には憤慨する方もいると思うが、それは「知らないから」である。
昨年2017年9月の国連総会での安倍首相の演説は、北朝鮮問題を中心に述べており、CVIDを受け入れ、拉致問題が解決したら、「北朝鮮には明るい未来が待っている」旨を既に甘味剤として述べており、それと同じ話である。(*6)
北朝鮮の次に登場するのはロシアである。文脈は国連演説と同じである。
そして、その次に登場するのは中国である。
中国に関しては、国連演説では、中国の国際海洋法に反する南シナ海・東シナ海での傍若無人を述べていたのだが、この臨時国会での所信表明演説では、直近の外交日程になっている中国訪問の話がメインとなっている。
この様になった事に対して、あたかも「トーンダウン」であるかの様に述べるのは早計である。9月の国連演説と、10月24日の国会での所信表明演説の間には、アメリカ・ペンス副大統領演説との大きな事象があり、敢えて中国に対して言わなくても良くなったからだ。
ペンス副大統領の演説とは、アメリカは対中国との新冷戦状態にあるとの宣言である。(*7)
日米関係が強固であることは説明不要であろう。
そういう日米関係があり、ペンスが、あの様な事を述べているのだから、敢えて言わなくても良いのである。
その上で、この部分の最後で「戦後日本外交の総決算を行う」、「新しい時代のアジア・太平洋地域の平和と繁栄の礎を築く」と宣言している。
◆3.外交・安全保障部分・「強固な日米同盟」「新たな時代のルールづくり」
上記した「戦後日本外交の総決算」に続き、外交・安全保障について安倍首相は「強固な日米同盟」と「新たな時代のルールづくり」に関しての話をしている。
以前は、「強固な日米同盟」との語句が提示されると、もっぱら日米安保・軍事的安全保障の話だったのだが、今回の演説は沖縄基地問題と日米の経済関係の話である。
この様な構成になっているのは、既に、日米安保に言及しなくても良い状態だからであろう。
また、それに続き、「新たな時代のルールづくり」として、TPP、EUとのEPA、そしてアジア地域ではRCEPを掲げている。
アメリカは、トランプが選挙公約に述べていた様に、TPPには参加していないが、TPP、EU/EPA、RCEPの3つで、我国は「日の没しない世界貿易・経済協定」を締結していることになり、TPP11でのルールづくりを主導してきた様に、我国は世界的な貿易・経済で、「意に沿わない状態」から脱することになるであろう。
尚、この部分は、敢えて抜粋引用しないので、必要あれば、文末脚注でリンクを貼ってある官邸HPでご確認いただきたい。
◆4.憲法部分・<五平成の、その先の時代の新たな国創り>から
さて、主テーマの憲法である。
先ずは、憲法に言及した部分を抜粋引用する。
<所信表明演説<五平成の、その先の時代の新たな国創り>から抜粋引用>
(前略)国の理想を語るものは憲法です。憲法審査会において、政党が具体的な改正案を示すことで、国民の皆様の理解を深める努力を重ねていく。そうした中から、与党、野党といった政治的立場を超え、できるだけ幅広い合意が得られると確信しています。
そのあるべき姿を最終的に決めるのは、国民の皆様です。制定から七十年以上を経た今、国民の皆様と共に議論を深め、私たち国会議員の責任を、共に、果たしていこうではありませんか。(後略)
<抜粋引用終わり>
↓
お読みいただければ分かる通り、ここで語られていることは、従前から安倍首相が繰り返し述べている事とまったく同じである。(*8)
内容的には、特に目新しいものはないが、「ラストスパートの3年間」の冒頭の所信表明演説で、引き続き改憲方針を堅持していることを述べた事に意義があると解している。
また、演説全体の流れからは、改憲が「戦後レヂュームの脱却」の上で必須のものだという事も理解出来るであろう。
日本自身が偽看板を背負い、冤罪濡れ衣を着たまま(*9)では、戦後構造を終焉させることなど出来ないのは自明である。
我国偏向マスコミは、この所信表明演説後に、野党や石破などに「感想」を聞いて、その様子を「報道」していたが、相変わらずであり、苦笑を禁じ得ないものであった。
その事は、別途、述べたいと思う。
今回は、臨時国会冒頭の首相・所信表明演説を紹介するに留めたい。
長くなってしまったので、今回は以上である。
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【文末脚注】
(*1):国連総会で示した地球儀を敷衍したビジョン
2018/10/01投稿:
安倍首相・国連演説2018(前編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1024.html
2018/10/02投稿:
安倍首相・国連演説2018(中編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1025.html
2018/10/03投稿:
安倍首相・国連演説2018(後編)Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1026.html
(*2):官邸HPにある所信表明演説のテキスト
(リンク切れになるリスクがない為、全文引用はしない。段落・小見出しのみ引用)
首相官邸 平成30年(2018年)10月24日
見出し:◆第百九十七回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement2/20181024shoshinhyomei.html
一 はじめに
二 強靱(じん)な故郷(ふるさと)づくり
(復旧・復興の加速)
(震災からの復興)
(国土強靱化)
三 地方創生
(農林水産新時代)
(全世代型社会保障改革)
(外国人材)
四 外交・安全保障
(戦後日本外交の総決算)
(強固な日米同盟)
(新たな時代のルールづくり)
五 平成の、その先の時代の新たな国創り
六 おわりに
<引用終わり>
(*3):戦後パラダイムの変換
※安倍首相は、オバマ時代からずっと国際秩序の基本的枠組みを維持したままで、そのパラダイムの悪しきものを、より良きものへと導く路線で行動している。
●<米国議会演説>:日本時間2015年4月29日深夜
・安倍首相の上下両院合同会議での演説
22015/05/01投稿:
【コラム】アメリカ人に考えさせる演説を読む1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-96.html
2015/05/01投稿:
【コラム2】アメリカ人に考えさせる演説を読む2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-97.html
●<戦後70周年談話>:平成27年(2015年)8月14日
2015/08/15投稿:
【コラム】安倍談話を読む
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-188.html
2015/08/18投稿:
【コラム】安倍談話を読む2-1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-190.html
2015/08/19投稿:
【コラム】安倍談話を読む2-2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-191.html
●<伊勢志摩G7サミット首脳宣言>:.2016年5月26‐27日
2016/06/06投稿:
【コラム】伊勢志摩G7サミット首脳宣言の概要(前編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-428.html
2016/06/07投稿:
【コラム】伊勢志摩G7サミット首脳宣言の概要(後編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-429.html
●<オバマ広島訪問時演説>:.2016年5月27日
※2016年の5月27日、伊勢志摩サミットで来日していた当時のアメリカ大統領オバマが、戦後、初めて広島を訪問した。その時のオバマの広島演説で、オバマは戦後レジュームの終焉を呼び掛けた。そのオバマ演説後の安倍演説
2016/06/21投稿:
【コラム】安倍首相広島スピーチ
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-441.html
【ご参考】
2016/08/06投稿:
8月6日広島・オバマ演説を振り返る【コラム】
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-476.html
●<真珠湾演説>:.2016年12月28日
※2016年の年末に安倍首相は真珠湾を訪問しメッセージを発信している。これは、その年の5月のオバマ訪問と対を成すものである。目的は戦後パラダイムの終焉である。
2016/12/30投稿:
真珠湾・安倍演説1「和解の力」2016/12/28
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-574.html
2016/12/31投稿:
真珠湾・安倍演説2「和解の力」2016/12/28
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-575.html
【ご参考】
2017/01/03投稿:
真珠湾オバマ演説1・2016/12/28
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-576.html
2017/01/04投稿:
真珠湾オバマ演説2・2016/12/28Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-577.html
2016/12/29投稿:
(資料編)真珠湾両首脳ステートメント
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-573.html
●<日印首脳会談・日印共同声明>2017年9月14日
2017/09/17投稿:
安倍首相・インド訪問
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-754.html
●<日米首脳会談>:現地時間2018年4月19日
2018/04/22投稿:
日米首脳会談・両首脳記者会見スピーチ1
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-912.html
2018/04/23投稿:
日米首脳会談・両首脳記者会見スピーチ2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-913.html
●<2018年国連総会演説>:現地時間2018年9月25日
2018/10/21投稿:
安倍首相・国連演説2018(中編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1025.html
(*4):実際は「冷戦時代の構造」が残置している根本原因は、米ソ東西冷戦時の構造とは異なる
2017/12/21投稿:
情勢認識が冷戦時代のままではダメでしょ。
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-829.html
(*5):CVIDとは
「完全かつ検証可能で、不可逆的な非核化」のこと。
「完全(Complete)かつ検証可能(Verifiable)で、不可逆的(Irreversible)な非核化(Denuclearization)」
(*6):昨年2017年9月の国連総会での安倍首相の演説。北朝鮮問題がCVIDを受け入れ、拉致問題が解決したら、「北朝鮮には明るい未来が待っている」旨を既に甘味剤として述べている。
2017/09/26投稿:
安倍首相・国連演説2
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-765.html
【ご参考】
2018/06/05投稿:
拉致問題解決に向けたナイスサポート・トランプ発言
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-949.html
(*7):ペンス副大統領演説は、アメリカは対中国との新冷戦状態にあるとの宣言である。
2018/10/13投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(前編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1033.html
2018/10/16投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(中編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1034.html
2018/10/17投稿:
新冷戦状態にあるとの宣言・ペンス米国副大統領演説(後編)Final
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1035.html
【ご参考】
2018/10/11投稿:
ヘゲモニーチャレンジャー中国・事大主義小中華韓国
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1032.html
(*8):所信表明演説の憲法部分は、従前から安倍首相が繰り返し述べている事とまったく同じである。
2018/05/08投稿:
安倍首相・ビデオメッセージ(憲法記念日2018)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-924.html
2018/01/24投稿:
施政方針演説2018
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-850.html
(*9)日本自身が偽看板を背負い、冤罪濡れ衣を着たままでは、戦後構造を終焉させることなど出来ないのは自明である。
2015/11/20投稿:
「平和憲法」との偽看板
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
2017/05/19投稿:
憲法議論1・前文の「平和主義」」
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-673.html
2017/06/30投稿:
憲法議論7・現行憲法9条Q&A
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-705.html
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