イギリス陸軍との共同訓練・富士演習場

副題:イギリス陸軍との共同訓練は、地球儀を敷衍するビジョンの一環。「地球儀を敷衍するビジョン」は先日の国連総会で安倍首相が演説で披露している。そういう視点で理解すべきもの。
先日行われた陸自とイギリス陸軍との共同訓練について、読売新聞は「◆陸自、英陸軍と国内で共同訓練…米軍以外とは初」との見出しで報じた。(*1)
読売の記事は淡々と事実を伝えるものであったが、この共同訓練が行われた背景については「今回の訓練は、昨年12月の日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)で合意された。」と報じている。
一方、同ニュースをNHK(*2)も報じており、そこでは「陸上自衛隊とイギリス陸軍の共同訓練は、去年8月に行われた日英首脳会談などを受けて、今回、初めて行われました。」と報じている。
これら報道は、読売は直近の話を、NHKは首脳合意を重視している訳だが、実際のところは随分と前からの日英協議の結果が結実したものである。
読売が報じた「昨年12月の日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)」は、実際のところ「第3回目」である。
我が国マスコミは、以前から指摘している様に、安全保障や外交の中身を報じることが少ない。典型的な事例としては、2017年9月のインド訪問(*3)である。
安倍首相のインド訪問の際に発表されたインド・モディ首相との「日印共同声明-自由で開かれ、繁栄したインド太平洋に向けて」は、先日の国連総会での安倍首相の演説(*4)にもある様に、今や、地球儀を敷衍する世界ビジョンである。
インド太平洋戦略はインドを含めたダイヤモンド構想(日米印豪)であり、新たな世界秩序の礎となる構想であり、そういう重要な戦略の合意である日印共同声明であるのだが、当時の我が国マスコミは、日印首脳間の外交の中身をほとんど報じなかった。
偏向マスコミは、あの盛大な歓迎パレードさえも一瞬だけ画面に登場させただけで、もっぱらインド新幹線の話ばかりを「報道」した。
そんな歪んだ「報道」では、世界の動きが分からなくなってしまうのである。
偏向マスコミは、「安倍の外交成果など報じるものか」と「報道しない自由」で以て、国民の知る権利(*5)を毀損し続けているのである。
話を日英の安全保障の話に戻すが、昨年2017年8月の英国・メイ首相の来日の際も、同様であった。我が国マスコミは、日英の外交成果・安全保障政策について、ほとんど報じていなかったし、当方も、当時は北朝鮮問題が切迫しており、北朝鮮の核・弾道ミサイル問題及び朝鮮半島有事の際の在韓邦人保護の問題に関する論考で手一杯であり、かなり重要な内容であった日英共同宣言にまでは手が回らなかったのが実情だ。
良い機会なので、昨年(2017年)8月31日に、イギリス・メイ首相の初来日の際の出された日英共同宣言及び日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)」を紹介することにする。
これらの日英の合意のあらましを理解すれは、今回のイギリス陸軍がわざわざ地球を半周してまで我が国に来て、陸上演習(今回は砲撃戦の着弾観測訓練)をした理由の一端が見えてくると思う。
先ず、両国首脳合意について紹介する。
日英両首脳の合意事項(*6)は、安全保障の他に、EU離脱を国民投票で決めているイギリスとの経済分野に関して、また、国際社会への責務を果たしていく等があるが、このうち、安全保障関係については「安全保障協力に関する日英共同宣言」(*7)が文書で発表されているので、それらから注目点の幾つかを以下に抜粋引用他で紹介する。
<日英首脳会談から>
・(日本は)自由,民主主義,人権,法の支配といった
基本的価値を共有するグローバルな戦略的パートナーとして英国を一層重視
・日英安保協力を高い次元へと力強く推進すべく,
自由で開かれたインド太平洋の確保のための協力を含め,
共同訓練,防衛装備品・技術協力,途上国の能力構築支援,テロ対策,サイバー等の分野で具体的協力を引き続き推進することを確認
<安全保障協力に関する日英共同宣言から>
・
法の支配に基づく海洋、宇宙、サイバー空間への自由で開かれたアクセスは、インド太平洋地域を含む国際社会の安定と繁栄の基礎である
・日英両国は、世界において、特に、世界の安全保障及び繁栄におけるその重要性が認識されている
インド太平洋地域において、協力を強化する。
・日英両国は、
法の支配に基づく国際秩序を維持する重要性を強調し、力や強制により緊張を高めようとする、又は現状を変更しようとするいかなる一方的な行動にも強く反対する。
・
北朝鮮の核・ミサイル計画による過去に例を見ない脅威に直面している。(中略)日英両国は、協力して
北朝鮮による不安定化を招く危険な政策と挑戦に反対する。
・日本は、今後あり得べき
英国の空母の展開といった陸海空軍の派遣を通じたものを含む、
アジア太平洋地域への英国の安全保障面での関与の強化を歓迎する。
日英が「安全保障協力に関する日英共同宣言」を出したことを、100年前の日英同盟に擬える人がいるが、あながち間違いではない。しかし、その1点でのみ理解すると誤解する危険性がある。
知っての通り、「自由で開かれたインド太平洋戦略」は単なるスローガンではなく、現実の戦略であるので、それを担保する軍事力が必要である。
軍事アレルギーがある方には、この冷徹なる事実を理解しようとしないが、これが現実世界での事実なのである。
「自由で開かれたインド太平洋戦略」を担保する構想としてダイヤモンド構想があり、それは日米同盟に加え、オーストラリア・インドを加えた4か国による構想である。
日英の安全保障協力の話をしているのに、ダイヤモンド構想の話が出てくるのは、理由がある。
以前にも解説(*8)したが、オーストラリアの国家元首は誰かというと、エリザベス女王である。そして、オーストラリアは今も「ザ・コモンウェルス」の一員である。
「ザ・コモンウェルス」とは「イギリス連邦」のことであるが、「イギリス連邦」は「ソビエト社会主義講和国連邦」、「ドイツ連邦共和国」とかの1つの国家主権下での連邦国家ではない。各主権国家が参加する「連邦」である。
現在の世界は、パックス・アメリカーナであるが、それ以前は、「太陽の沈まぬ帝国」イギリスによるパックス・ブリタニカの時代があった。
そういう「昔日の大英帝国」の領土・植民地だった国々が独立した後も連邦しているものだ。オーストラリアやカナダやニュージーランドは、コモンウェルスの一員であり、かつ、エリザベス女王を国家元首とする「同君連合」の国々である。
一方、エリザベス女王が国家元首ではない国々もコモンウェルスにはいる。
イギリスの植民地だった地域のアジア諸国が戦後独立した後に現在もコモンウェルズの一員である国々は沢山ある。インドも、その一員である。
ダイヤモンド構想の4か国のうち、オーストラリアとインドがコモンウェルスの一員なのである。「昔日の大英帝国」は、その国力を失ってしまっているが、そうであってもイギリスはイギリスである。G7の一員であり、戦勝国クラブ国連での安保理常任理事国である。
そんなイギリスとの関係を疎遠にすることは、我が国の国益に反するものである。
そういう視点で考えれば、日英が協力関係を深めることは理の当然なのである。
逆に言えば、オーストラリア・インドとダイヤモンド構想で安全保障上の協力関係を築いているのに、イギリス本国とは協力関係を築かないのはなかなかに奇妙であるということだ。
従前、我が国が他国との「強力関係」を深めるとした場合、対米関係を除き、それは「軍事以外の分野」に限定されてきた。
しかし、それが可能だったのは、東西冷戦下でアメリカが強力なる軍事プレゼンスを我が国周辺に投影していたからである。
今や、そういう情勢ではなくなっており、我が国は、「自国は自分で守る」、「足りなければ友好国との同盟関係を築き自国を守る」という、現行憲法下の我が国を除き、世界では当たり前の対応を我が国も実行せざるを得ない情勢となっているのである。
そういう時代なのだから、日英が安全保障上の協力関係を築くことは、国際社会に於いては違和感が薄い動きなのである。
日英首脳間合意には、その冒頭に、価値観の共有がうたわれている。「日本は自由,民主主義,人権,法の支配といった
基本的価値を共有するグローバルな戦略的パートナーとして英国を一層重視」である。「基本的価値を共有する」は安倍外交のキーワードである。
そういう理念に基づいたものであることを述べ、「安全保障協力に関する日英共同宣言」には幾つか具体的なことが述べられている。
今回のイギリス陸軍の富士演習場での陸自との共同訓練実施に係るのは「陸海空軍の派遣を通じたものを含む、アジア太平洋地域への英国の安全保障面での関与の強化を歓迎」の部分である。
今回取り上げたのはイギリス陸軍と陸自の話だが、つい最近、イギリス海軍の揚陸艦が我が国を訪問している。(*9)
今年2018年8月3日イギリス海軍のドック型輸送揚陸艦「アルビオン」が晴海埠頭に寄港しているが、海上幕僚監部の発表によれば、この寄港の目的は「英海軍との連携強化」であり、8月25日迄の期間、本州南方海域で我が国輸送艦「しもきた」と各種戦術訓練を実施した。「揚陸艦」とは上陸作戦用の輸送艦である、我が国の輸送艦「しもきた」も世界標準呼称で言えば「揚陸艦」である。
イギリス海軍との協力は、今年8月の揚陸艦の訪問だけではない。
昨年8月のメイ首相の訪日・日英首脳会談の際の日英共同記者会見でメイ首相は、次の通り、今回のイギリス陸軍の共同訓練の他に、今年12月には、イギリス海軍の駆逐艦を派遣することも述べている。(*10)
<来年(2018年)の12月には、HMSアーガイル(イギリス海軍・駆逐艦)をこの地域に派遣するとともに、来年(2018年)、英国陸軍が陸上自衛隊と日本での初めての共同訓練を行う。>
2017年8月時点でメイ首相は、今回の富士演習場での陸自・イギリス陸軍の共同訓練を明示しており、それが今回実行されたものだ。
この様な日英共同訓練が実施された背景から考えることは、我が国が、価値観を共有する国々と軍事を含めた友好協力関係を持つことは、抑止力の一環であり、我々日本人の命、平和・安寧を確保する政策として、望ましい、という事だ。
地球儀が見えず、現実の世界情勢が見えない韓国が、情緒一辺倒で真逆のことをやっている事への対応と比較するまでもないが、我が国安倍首相が、あの「ブリカス」と呼ばれるイギリスのメイ首相と現実を分かっている外交をしている事は、実に頼もしいことであると考える次第である。
最後に一言いいたい! 日韓通貨スワップを再開したいのだったら、韓国は、先ず麻生財務大臣に詫びを入れることから始めなくては、何も始まらないのだと。(*11)だたし、それは「初めの一歩」に過ぎない。
そういう基本が出来ないのならば、スワップ協定を結ぶことが可能な戦略的パートナーにはなり得ないのである。
自由,民主主義,人権,法の支配といった
基本的価値を共有しなければ、グローバルな戦略的パートナーとは言えないのである。
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【文末脚注】
(*1):陸自とイギリス陸軍との共同訓練についての読売新聞の報道
Yahooニュース(読売ニュース)10/3(水) 8:49配信
見出し:◆陸自、英陸軍と国内で共同訓練…米軍以外とは初
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181003-00050018-yom-soci記事:○陸上自衛隊と英陸軍による共同訓練が2日、陸自富士学校(静岡県)で報道陣に公開された。陸自が国内で米軍以外と2国間訓練を行うのは初めて。
○訓練では、両国の部隊が敵地に潜入して味方の火砲を目標に誘導する作戦を想定。この日、公開されたのは、両国の部隊が乗る陸自ヘリコプターが着陸し、ヘリから降りた隊員たちが、連携して周囲を警戒する場面。その後、訓練施設で、シミュレーターに映し出される敵地の様子を日英の共同指揮所に伝える手順なども公開された。
○今回の訓練は、昨年12月の日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)で合意された。先月30日に始まり、今月12日まで、陸自の約60人、英陸軍の約50人が参加して富士学校や北富士演習場(山梨県)など3か所で行われる。
○記者会見した英陸軍のパトリック・サンダース中将は「強化し続けている日英の安全保障関係で象徴的な機会だ」と意義を強調した。
<引用終わり>
(*2):イギリス軍との共同訓練を報じるNHKニュース
NHK NEWS WEB 2018年10月2日 13時15分
見出し:◆陸上自衛隊とイギリス陸軍 初の共同訓練実施
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181002/k10011655201000.html記事:○陸上自衛隊はイギリス陸軍との初めての共同訓練を富士山周辺の演習場などで行い、2日、訓練の一部が公開されました。
○陸上自衛隊とイギリス陸軍の共同訓練は、去年8月に行われた日英首脳会談などを受けて、今回、初めて行われました。
○訓練は富士山周辺の演習場などで先月30日から13日間の日程で行われていて、2日は静岡県にある陸上自衛隊の学校で、離島の防衛を想定した訓練が公開されました。
双方の部隊の隊員たちが相手に見つからないよう偵察にあたり、目標となる地点を後方にいる迫撃砲などの部隊に知らせる手順などを確認していました。
○自衛隊をめぐっては、中国の海洋進出など日本周辺の安全保障環境の変化を理由に、アメリカ軍に加え各国の部隊との訓練が増えていて、今回の訓練について陸上自衛隊富士学校長の高田祐一陸将は、「基本的価値を共有するイギリスとの防衛協力の強化は、日本の安全保障だけでなく、インド太平洋地域を含む国際社会の安定と繁栄にとって重要な意味をもつ」と意義を強調しました。
○一方、今回の訓練で使われる山梨県の北富士演習場は、国と地元の協定で自衛隊とアメリカ軍以外の使用が認められていないことなどから、県などでつくる対策協議会は今回限りを条件として受け入れを了承しています。
<引用終わり>
(*3):外交成果・安全保障について「報道しない」偏向マスコミ・2017年9月のインド訪問を事例に
2017/09/17投稿:
安倍首相・インド訪問
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-754.html(*4):国連演説「自由で開かれたインド・太平洋戦略」
2018/10/21投稿:
安倍首相・国連演説2018(中編)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-1025.html(*5):偏向マスコミは「報道しない自由」で以て、国民の知る権利を毀損し続けている。
2017/08/19投稿:
国民の知る権利
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-734.html(*6):日英両首脳の合意事項
外務省HP平成29年(2017年)8月31日
日英首脳会談
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/gb/page4_003242.html1 冒頭
安倍総理から,メイ首相の初訪日を歓迎し,変化と不確実性の時代において,自由,民主主義,人権,法の支配といった基本的価値を共有するグローバルな戦略的パートナーとして英国を一層重視しており,EU離脱に向けた英国の舵取りを担うメイ首相の指導力に敬意を表すると述べました。メイ首相から温いおもてなしに感謝するとともに,共通の価値観を有する重要なパートナーである日本との関係を進展させたい旨述べました。両首脳は,メイ首相の訪日を,日英関係を新たな高みに引き上げるための大きな弾みとし,日英関係を力強く発展させることで一致しました。
2 安全保障・防衛協力
(1)総論
(前略)日英安保協力を高い次元へと力強く推進すべく,自由で開かれたインド太平洋の確保のための協力を含め,共同訓練,防衛装備品・技術協力,途上国の能力構築支援,テロ対策,サイバー等の分野で具体的協力を引き続き推進することを確認しました。
(2)テロ及び暴力的過激主義対策
(3)サイバーセキュリティ
3 経済
(1)英国のEU離脱
(2)日EU・EPA
(3)日英経済
(4)輸入規制(安倍総理から,震災からの復興は最重要課題であり,科学的に安全と証明された福島県産食品に対する輸入規制撤廃に向けた協力を要請しました。これに対し,メイ首相からは努力していきたいと述べました。)
4 世界の繁栄と成長
<引用終わり>
(*7):「安全保障協力に関する日英共同宣言」
外務省HP 2017年8月31日
(仮訳)安全保障協力に関する日英共同宣言
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000285661.pdf(PDF File スマホの方は要注意)
【ご参考】安全保障協力に関する日英共同宣言【骨子】
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000285660.pdf【ご参考】
第2回日英外務・防衛閣僚会合(「2+2」)
平成28年(2016年)1月8日(岸田・中谷)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002834.html第3回日英外務・防衛閣僚会合(「2+2」)
平成29年(2017年)12月14日(河野・小野寺)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/gb/page4_003549.html(*8):オーストラリアの国家元首はエリザベス二世英国女王
2015/09/05投稿:
【コラム】国家元首と政治権力者(統治権行使者)
http://samrai308w.blog.fc2.com/blog-entry-202.html(*9):イギリス海軍の揚陸艦が我が国を訪問している。
乗りものニュース 2018.08.12
見出し:◆新しい日英関係構築へ、英揚陸艦「アルビオン」来日で艦内公開 どんなフネ?(写真40枚)- 月刊PANZER編集部
https://trafficnews.jp/post/81192(前略)※マニア向けの記事なので、そういう部分は割愛してある。
小見出し:◆貴船は何しに日本へ?
記事○2018年8月3日、イギリス海軍のドック型輸送揚陸艦「アルビオン」が晴海ふ頭に寄港し、続く4日、5日の2日間は一般公開という形で日本国民と触れ合いました。同艦は東京港に入港するのは初めて、来日するのは5月11日の佐世保入港(24日出港)に次いで2回目です。
○「アルビオン」が来日したのは、イギリスがアジア太平洋地域へのプレゼンスを強化する表れで、北朝鮮の「瀬取り」に対する監視と、海洋進出を進める中国への牽制という意味合いを含んでいます。そのため、自衛隊や米海軍との共同訓練も控えており、とくに自衛隊とは日本近海において初の共同上陸訓練の実施が計画されています。(中略)
○今回の取材では、艦長のティム・ニールド大佐によるスピーチの後、部下のマーク・ヘイズ少佐によるブリーフィングが行われ、「アルビオン」の艦の特性や、過去参加した様々な作戦、たとえば2010(平成22)年に起きたアイスランドの火山噴火による英国邦人の輸送任務や、2012(平成24)年のロンドン五輪支援についての概要説明などがありました。
○ちなみに、今回「アルビオン」に乗り込んでいるイギリス海兵隊は、第3コマンドー旅団(特殊部隊を別にした英海兵隊唯一の実動部隊)隷下の第40コマンドー(実質大隊規模)チャーリー(C)中隊107名とのことでした。
○そして次の寄港地を質問してみたものの、「それはシークレットだ」とのことで教えてもらえませんでした。(中略)
○本来であれば翌8月8日(水)まで晴海ふ頭にいる予定でしたが、あいにく台風が接近していたことから、その影響を避けるためにスケジュールを繰り上げて7日(火)中に出港していきました。
○とはいえ「アルビオン」は、北東アジアの安全と安定に寄与するために今後もしばらくは西太平洋近海で行動を続ける模様です。
○昨年(2017年)8月31日に、イギリスのメイ首相が初めて来日し、安全保障協力に関する日英共同宣言が出されてから1年を迎えようとしています。また今年4月の陸上自衛隊水陸機動団の発足式には、イギリス海軍の武官も来賓として招待されていました。(後略)
<引用終わり>
【ご参考】海上幕僚監部 発表資料
http://www.mod.go.jp/msdf/release/201808/20180827.pdf◆日英 共同訓練の実施について
・海上自衛隊は、次により英 海軍と の共同訓練を実施し ました。
1 目 的:海上自衛隊の戦術技量向及び英 海軍との連携強化
2 期 日:平成30 年8月25 日(土)
3 訓練海域:本州 南方 海域
4 参加部隊
(1)海上自衛隊: 輸送 艦「しもきた」
(2)英 海軍: 揚陸艦「アルビオン」
5 主要訓練項目:各種戦術訓練
6 その他:揚陸艦「アルビオン」との共同訓練の実施は今回が初めてです。
<引用終わり>
(*10):日英共同記者会見
首相官邸HP 平成29年(2017年)8月31日
見出し:◆日英共同記者会見
https://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2017/0831uk.html<メイ英国首相発言より抜粋引用>
○(前略)共通の課題に直面する国として、防衛・安全保障の分野で日英は自然なパートナーであり、欧州と日本で最も緊密な安全保障パートナーである。「安全保障協力に関する日英共同宣言」を本日発出した。国際秩序及び世界の平和安全保障の共通の課題に立ち向かうため、防衛、外交、サイバーセキュリティ、テロ対策等の分野で協力を強化することで合意した。両国の安保・防衛分野での協力は既に進んでおり、昨年タイフーン戦闘機が共同訓練のため訪日し、米国以外で初めて、日本国内で共同訓練を行った。協力を更に進めるため、
来年の12月には、HMSアーガイルをこの地域に派遣するとともに、来年、英国陸軍(UK Troops)が陸上自衛隊(Japanese counterparts)と日本での初めての共同訓練を行う。(後略)
<抜粋引用終わり>
(*1):日韓通貨スワップを再開したけれは、韓国は、先ず麻生財務大臣に詫びを入れることから始めなくてはならない。
2018/02/28投稿:
何時もの「国内向け」発言・韓銀総裁・日韓通貨スワップ
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